横濱戦術四天王(仮)~マリノスの戦術を読み解く〜

横浜が誇る戦術四天王による、横浜F・マリノスについてのつぶやきをまとめます。 ちなみに、あと2人がみつかりません。

【皆が批判するように「考えた末に臆病風に吹かれ横パスに逃げた」というより、反射的に横パスに解を見いだしたのかもしれない。でも、天野純には「反射的に」そこで自らのシュートを選択する選手に、最後の一番重い責任を背負える選手になって欲しいんだ by 蒼井真理】 about [2017-J1-29] 横浜 1 v 1 大宮

f:id:harukazepc:20170419105933p:plain蒼井真理

中断明けのリーグ29節ホーム大宮戦。ラスト6試合で首位鹿島と勝点10差、2位川崎とは5差。めっきり涼しくなりました曇天の日産スタジアムにキックオフ1時間前着

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キックオフ55分前のホーム自由席。こんな天気だし、せっかくのデーゲームだけどかなり肌寒いし

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みんなくると勝つよ!(あんま来てない

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ホーム大宮戦のスタメン

FW ウーゴ
MF 前田直輝天野純、イッペイ
MF 喜田、中町
DF 山中、朴正洙、中澤、遠藤渓太
GK 飯倉

SUB:杉本大地、勇蔵、下平、扇原、ダビ、マル、敬真

マルは代表疲れでベンチから。イッペイが初先発。金井と松原健が不在の右SBは渓太

負傷離脱は学と金井、松原健。4日前にホームでシリアとのW杯予選プレイオフを戦い延長までプレイしたミロシュは心身の疲労を考慮しメンバ外。吹田戦に引き続き朴正洙がスタメン。ダビは5試合振りにベンチ入り

マルティノスキュラソー代表として4日前にカタールとのアウェイで親善試合。経度と時差、寒暖差では豪州でプレイしたミロシュよりキツい部分もありベンチスタート。両翼レギュラを欠くヒジョーに厳しい布陣。現状の前田直輝やイッペイは交代で流れを変えるタイプであり

遠藤渓太は29節にしてリーグ今季初のスタメン。プロ1年目の昨季はリーグ先発9試合あったけど、内8試合は前半の15節まで。SBだけど、前がドリブル馬鹿一代な前田直輝だから尚更に難しい部分もあるけど、SBでも爪痕残し成長してかないとね。その経験はきっと先に2列目でも活きるから

累積3枚リーチは喜田、中町、扇原、天野純ボランチでプレイ可能な4人。2試合スタメンから遠ざかってる扇原としては「今日あたり喜田か中町がツモんねえかなあ」と思わない事はないだろうが、さてさて

「シーズン終盤に上位を争う位置にいるのは幸福な事だ。だが試合の重要度は変わらない。良いパフォーマンスを発揮するため準備し、良いプレイをする。結果は後からついてくる。相手が優勝争いしているか残留争いしているかも関係ない。どの試合でも勝利を目指して戦うだけだ」エリク監督

「大宮は良いパフォーマンスを見せているが、フィニッシュで効果的なプレイができず苦しんでいる。今シーズンは家長が抜けた穴も大きいのだろう。シーズンの30試合近くを消化し、力を発揮できたチームは上に行き、出し切れないチームは下位になる。しかし大宮も地力のあるチームだ」エリク監督

「右SBは本職の選手がいない状況で、松原健もプレイは難しい。渓太は昨季も右SBで悪くないプレイをしていた。本職でなく経験は少ないが、ポテンシャルの高い選手。彼のスピードやアグレッシブさでSBとしての経験値の低さを補い、吹田戦のようにプレイしてほしい」エリク監督

「今季の渓太はシーズン前半はU-20W杯に出場する影響でチームを離れることが多く、同じポジションには学とマルティノスがいる。出場したル杯でもトップパフォーマンスとは言えず、レギュラ2人を脅かすアピールは示せなかった」エリク監督

「渓太のプレイは杓子定規で右でも左でもカットインが多い。現チームはFWの特徴としてクロスからの得点が武器なので、縦へのプレイを増やす事が重要になる。良い例がマルティノスで、最近は縦へのプレイが増えて結果につながっている。渓太にもそういったインテリジェンスが必要だ」エリク監督

下平匠の右SB起用はオプションとしては考えられる。ただ、左利きの選手が右サイドでオーバーラップして左と同じようにプレイするのは難しい。SBの攻撃参加はチームにとって重要なファクターなので、スタートから左利きの選手を右SBで起用することは考えていない」エリク監督

――つまり1点リードのラスト10分、反対サイドからの被クロスや相手のセットプレイが多く下平の高さや守備力が必要な展開になれば起用の可能性もあるという事ですかね

マルティノスは代表戦に80分出場した。暑い環境だったし睡眠を十分とれていない問題がある。試合当日の状態を見て判断したい。ミロシュは重圧あるプレイオフ2試合を戦い心身に疲労が大きい。練習試合に出場してコンディションが上がってきた勇蔵はグループに入れる状態にある」エリク監督

――そんな訳で勇蔵さんは5試合振りのリーグ戦メンバ入り。今季ここまでリーグ先発1試合、途中出場4試合、出場時間158分。このまま終わってしまうのはあまりに寂しい。今一歩の奮起を

大宮アルディージャはリーグ残り6試合で降格圏17位。15位広島、16位甲府とは勝点5差ありヒジョーに厳しい。得点25、失点48。家長と泉澤の移籍で得点減は予想できたが、むしろ問題はリーグワースト2位の失点数増加だよなあ

崖っぷちアウェイ大宮ゴール裏

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ホーム大宮戦の注目ポイント

  • 目の前の一戦に勝利あるのみ
  • 組織の機能性低下は仕方ない
  • それを補う個のパワー
  • 今までを超える何かが必要
  • それが残り5試合への希望と
  • 来季の期待にもつながる
  • これまで通りではダメだ
  • プラスアルファが絶対必要
  • 超えて行こう

「海外は日本と違って自分で仕掛けて成功すればOK。無理に仕掛けミスして怒られても言い返す。失敗を恐れていたら成功はない。向こうに6年いて自分も考え方が変わった。才能のある選手は沢山いる。どうやって目立って差を出すか。自分が仕掛けて、決めて、結果を出す」イッペイシノヅカ

組織の枠や約束事や調和を守るのも大事だけど、試合のどこかで無理をして枠を越えて、今までの自分を超える何かをピッチに表現していかないと、成長もこれからのキャリアもない。残り6試合。最後の最後まで勇敢な挑戦者であり続けて欲しい。それは若手もベテランも関係ない

普通にやったら絶対どう考えても厳しい。両翼を攻めの軸にしたチームで両翼レギュラ不在。ウーゴ、前田直輝、イッペイの前線3枚が「後半途中出場で流れ変えるタイプ」で「先発しゲーム展開を作るタイプ」ではない。苦しいのは吹田戦の前半を振り返っても明らか。押し込まれつつ速攻に活路を見いだすか

むしろボール握られ押し込まれた方が、このスタメンならチャンスと得点の可能性は上がる。中途半端にボール握り、前の3枚がポゼッションと崩しの準備局面に上手く関与できないと、かなり悲惨な事になる可能性も十分にある。でもポゼッションを放棄する訳にはいかない。だからこそ、個の力が必要になる

フィールドプレイヤがピッチに入場、アップ開始

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アップの2人1組、下平匠はやっぱり朴正洙とペア。勇蔵さんはイッペイくんと

アップ終了間際、すんげえいい笑顔で勇蔵さんに駆け寄り絡む長谷川アーリアジャスールさん。今日もベンチスタートです

長谷川アーリアジャスール、もうすぐ29歳は湘南から大宮に移籍1年目。28節まで先発8試合、途中出場3。リーグ戦最後のスタメンと出場は7月の19節神戸戦で、以降はベンチを温め続ける日々。やはりアーリアを使いこなせるのはランコだけ

ホーム大宮戦のビッグフラッグ

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最後の最後まで勝ちに拘り、挑戦者として今の自分たちを超えて行こう。俺がマリノスを強くする、俺が勝たせるって気持ちが大事

ホーム大宮戦、間もなくキックオフ!

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素晴らしい入りができてる前半10分まで。チームは高いモラルとモチベーション、チャレンジ精神をキープできている。誇らしい

ウーゴがボールのない所でピッチに仰向けに倒れ、担架で外に。最初の決定機での接触プレイかしら…。ポスト役も守備も、凄く献身的にやってくれてたのに

敬真がスタンバイ済み

前半18分、ウーゴ⇒富樫敬真

前半18分、なんでもないアーリクロスに対しエリア内でボールウォッチャ。人を捕まえられず間に入り込んだ江坂任にドフリーのヘッドを許し失点。0ー1。交代直後のエアポケット

まさかの喜田拓也、裏街道!

天野純が前半からシュートを打った! 前半38分マリノスに1つ目の決定機。天野純のエリア内右足シュートはバーをかすめる


前半終了、横浜0ー1大宮。シュート11:4(枠内4:1、エリア内6:1)決定機2:1。CK&FK5:3。主体性ありチャレンジ精神旺盛な素晴らしき前半。チャンスも多く作り11本のシュート。あの交代直後エアポケットの失点だけが悔やまれる。自信を持って後半、逆転まで!

大宮の得点者訂正。江坂任横谷繁

雨のピッチに選手が入場。さあ後半! 兵藤と河合竜二はやってくれたらしいぞ! 絶対に逆転まで!

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後半8分、完全な被決定機の後にルーズボールを拾った中町公祐の地を這うエリア外ミドルで同点! さあ絶対に逆転まで!

マルティノスがスタンバイ

後半15分、イッペイ⇒マルティノス

さあ逆転の舞台は整った!

マルティノスが左、前田直輝は右サイドへ

かなり良いパフォーマンスなんだけど、時々ポッカリとデカい隙ができるな若い若い

CK2つ含む攻勢実らず。あと15分

結局マイボールになっても切らず、再び相手ボールになってから切ってもらってんだからゴール裏がウーウー言うのは本当みっともない。見苦しい

後半38分、前田直輝⇒ダビド・バブンスキ

ダビはそのまま右サイドに

天野純それは打てよ。本当にガッカリだ

表示6分、大サービス8分15秒のふざけたATも実らず。スゲー盛り上がったけど決め切れず


いくらなんでも拍手――ってのは違う気がするなあ。とにかく悔しい、残念だ

試合終了、横浜1ー1大宮。トータル決定機7:4。勝ちたかった。勝てた試合。勝たなきゃいけない試合だった。厳しい陣容で内容的にも悪くない。みんな戦う姿勢、チャレンジする姿勢も見せた。でも勝たなきゃいけない試合だった。悔しい

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後半45+2分、ダビからの素晴らしいスルーパスを受けた天野純、エリア内でGKと1対1でシュートを打たず横パスを選んだ事に、心底失望している。ガッカリだ。残念で悔しい。最後の責任を誰かに任せ預けてしまった。マリノスを勝たせる強くする、その気持ちが足りない。言葉だけじゃダメだ

これは結果論じゃない。ファー枠内に低く強いシュートを打てばGKやDFが弾いても誰かが詰め相手は下がりながらの対応になる。ニアに打って外してもGKに防がれても、それは「決めたかったね」と言える。あそこで誰かに責任を委ねる選択は全く評価できない。本当に残念だ

メインスタンド2階、小坂コーチらがカメラ撮影するそばに昨季までマリノスでスカウト担当コーチを務め、今季から柏のテクニカル担当となった岡村保志コーチを見つけて(次節が大宮戦なので前乗り視察)ハーフタイムに少しだけお話しできたのは嬉しかったです

勝ちたかった。勝てる試合だった。勝たなきゃダメな試合だったホーム大宮戦1ー1の備忘録

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手元トータルスタッツ。シュート21:11(枠内6:4、エリア内8:5)決定機7:4。CK&FK13:5。前線の中軸を欠く苦しい布陣で20本を超えるシュートを放ち、シュートに至らないクロスも多くあった。CKも11本。この内容スタッツなら、先制されても2点を取り切り逆転しなければ

29節終了時

1.鹿島 64 48得点 27失点
2.川崎 59 59得点 30失点
3.木白 53 44得点 30失点
4.横浜 52 37得点 26失点
5.桜大 51 54得点 39失点
6.磐田 50 44得点 26失点

分かりやすくマリノスは得点が足りない

29節を終えて 7敗は首位の鹿島と変わらない。勝点12差は、7分と1分の差。「勝てる試合、勝たなきゃいけない試合を引き分ける」事は「分けられる試合に負ける」事の2倍、勝点の損失とダメージが大きい。その認識理解が足りない。勝ち切る力。そのために必要な得点力も絶対的に足りない

「勝てる試合、勝たなきゃいけない試合を引き分ける」事は「分けられる試合に負ける」事の2倍、勝点の損失とダメージが大きい

――大事な事だから、テストに出るとこだから2度繰り返し言います

同じリーグ戦の「1点」にも重みと価値に違いがある。1ー1で迎えた試合終盤、終了間際の勝ち越しゴールには極めて大きな価値がある。その意味を如何にチーム全員が腹の底から理解して、貪欲にリスクを冒しても奪い取りに行けるか。「勝点1が、3か0か」のリスクチャレンジ。やらなきゃ嘘でしょと

「非常に良い入り方ができ、序盤に決定機も作れたがそこでは先制できなかった。ウーゴが負傷交代するまでは良いプレイができていたが、残念ながら相手に先制を許してしまい、その後は序盤ほどチャンスを作れなくなった」エリク監督

「ハーフタイムに『このまま落ち着いて冷静にプレイしよう。ピッチを広く使いサイドでスピードアップしたプレイを前半と同じように続けよう』と選手たちに確認した。後半、我々がチャンスを多く作り同点に追いついたのはロジカルな展開だったと思う」エリク監督

「同点後もチャンスを作り続けたが、やはり最後の得点を決め切る部分はサッカーで一番難しく、同点で終わってしまった。選手たちは最後まで全力で2点目を取りに行く姿勢を見せて戦ってくれた。ドローという結果を受け入れて、柏と勝点差を縮められたのはポジティブに捉えたい」エリク監督

Q.フィニッシュで決め切れないのはどこに問題が?

「得点を決めることの難しさは、どのチームも直面する問題だ。ゴールを決めるには選手に経験が必要になる。例えばウーゴは、ゴール前での豊富な経験、決めるための技術やクロスに対し飛び込むプレイに存在感を持っている」エリク監督

「一方で我々の若い選手たちは、やはり経験が足りずゴール前で少しためらってしまう。反射的に身体が反応するようなプレイが不足している。そしてストライカに最も必要なのはタレント、才能の部分だ。フィニッシュは練習だけで向上するものでなく、生まれ持った才能も必要になる」エリク監督

――俺はエリクのこういう老成・諦観な割り切り結構好きだな…

「点を決めるストライカ資質は経験が重要で、それ以上に天分に依る部分が大きい」「若い選手たちも必死こいて頑張ってくれたけど2点目取れなかったのも仕方ない」「2位との勝点差は広がったけど、3位柏とは1縮んだ」

「ウーゴの詳細な状態はメディカルから報告を受けてないが、膝を少し捻ったようだ。彼のシーズンが終わってしまわないか心配している。負傷者が続出しているが、チーム全員で穴を埋めて行きたい。ウーゴが抜ければ敬真が代わりに出るだろう。伊藤も負傷から戻り準備ができている」エリク監督

「次週の鹿島は今日の大宮より強かなプレイをすると思うが、我々は今いるメンバ全員で戦うしかない。例えば敬真にも、より効果的なプレイ、決定力を上げる事を求めていかなければならない。これは経験とトレーニングでやっていくしかない」エリク監督

「今シーズンもここまで、選手たちは努力をして、非常に向上している。幸いまだ順位的にも上位にいるので、このまま継続して選手たちを更に成長させていく事が必要だと思う」エリク監督

――過度に悲観的にならない。理想と現実の割り切り。チームや選手たちの現在地を見誤らず過度な期待もしない。それは過度な落胆、悲嘆、ネガティブ思考につながるから。「今はこんなもんだよね」でもそれは「そのままでいい」ではない。「今はこんなもん」だから「もっと良くなろう練習しよう」

エリクは策士でも謀将でもなく、前線の戦術指揮官としては凡将かもしれないが、選手たちにベース戦術とポジション毎に求められるタスクを根気強く丁寧に理解させる指導者・トレーナ、教育者としてはリーグ屈指の存在だろうと思う。若いチームを託すなら、これ以上を望むのは難しいレベルの

――ああ、ホーム大宮戦の備忘録。エリク評でなくて。うんあんま気乗りしないんだよねw ただただ悔しいだけで

ホーム大宮戦のシンプル総括

  • とても良い入りができました
  • 両翼主軸を欠く苦しい布陣で
  • たくさんシュートを打って
  • たくさんのチャンスを作った
  • 全員がすごくアグレッシブで
  • 失点や被決定機はその裏返しも
  • 2点目を奪い切るリアリズム
  • 決定力、得点力があれば
  • それが現在地

失点シーンは、アーリクロスに対する安いマークミス。ボールウォッチャ。でも中澤が置いてけぼりにされ江坂任の1対1被決定機シーンもだけど、両SBが揃って高い位置取りでロストして、後方の密度が薄くバランス、距離感が「マリノスの普通」でない状態だった。渓太を中心にイケイケ状態だった

「今日は『必ず勝点3が欲しいゲーム、しっかり守備から入ろう』ということで、中盤から後ろの守備を構築しながらやっていた。その中で我慢する時間帯もありながら、しっかりとボールにプレッシャを掛けながら、カウンタで点を取れた。前半の内容は良かったかなと思っている」伊藤彰 大宮監督

大宮は過去の大宮らしく「ボール保持を捨てて」「ブロック構築からのカウンタ狙い」で勝点3を獲りにきた。その大宮に対し、前半0ー1ながら被決定機は失点シーンのみ。マリノスはシュート11本で決定機2つ。フィニッシュのクオリティは兎も角、この布陣で非常に悪くない内容だった

後半は2つの被決定機を凌いで、直後に中町のゴールで同点。クリアミスを拾ったエリア外シュート、これは特別崩し切れたものではなかった。後半の後半は互いに勝点3を求め、リスク上等オープンな殴り合い。後半の後半の決定機は4:1。勝てる試合だった。最後の精度、落ち着き、勇気。あと一歩

失点は本当に単純なもので、もう1つの完全な被決定機と共に「この布陣で積極的に勝ちに行く」ために払った代価。2点が欲しかった。2点を取るチャンスは十分あっただけに悔しいが、両翼主軸を欠き前半途中でウーゴも欠いた中で、これだけのシュートとチャンスを作った事はポジティブに評価したい

…まあ前半ウーゴを欠いた後と後半の前半、1ー1に追い付くまではあまりチャンスを作れておらず、後半の後半は大宮がリスク賭けてDFを削りパワープレイに出てオープン展開上等! なとこに途中出場のマルとダビが上手くハマっただけ――とも言えるが。でも前半の前半、後半の後半は良かった

「攻撃面は、ある程度ポジティブな部分が出たと思う。ただ今日くらいチャンスを作ってドローという結果はいただけない。煮え切らない部分もある。失点も起きてはいけないシーンだった」中町公祐

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「先に失点して苦しかったけど、それにしても勝たないといけない試合だった。もったいない引き分けになってしまった」遠藤渓太

「攻めの部分で最後まで完璧にやろうとし過ぎたのかなと思う。もっと簡単にシュートを打てば入る事もある。もっと大胆にやるべきだった。勝たなきゃいけない試合だった」朴正洙

「同点に追い付いた後、チャンスが沢山できたが決め切れなかった。こんなにチャンスが作れている試合は今まであまりなかったので、こういうシチュエーションで勝ち切れなかったのは正直、痛い。もったいなかったと凄く思う」富樫敬真

「前半で1、2点を取らなければいけない展開だった。勝たなきゃいけない試合だったと思う。試合内容、展開からしても勝てたんじゃないかと」前田直輝

「ゴール前で多くのチャンスがありながら、焦って力んでしまった部分が多かった。自分も2回目のチャンスに左足で強く打とうとして、考え過ぎて切り返してしまった。落ち着いて右足で打っていれば入ったかと思う」マルティノス

「多くのチャンスがあったが決め切れなかった。ワンチャンスで決められ難しい展開だったが、勝ちが見えていた中で勝点3を取れなかったのは悔しい。フラストレーションが溜まるが、次に向けてまたチーム一丸で頑張りたい」飯倉大樹

――選手みんな分かってる。勝てる試合だった。勝たなきゃいけない試合だった。決めなきゃいけないシーンで、考え過ぎたり慎重になり過ぎたり、精度が足りなかったり。悔しい。フラストレーションが溜まる。それは選手も同じ。でも次の試合はやってくる。また次、次こそは。変えられるのは未来だけ

OptaJiro@OptaJiro

2 - J1での横浜FM対大宮の通算23回の対戦では、1試合平均2得点しか生まれていない。J1史上で通算20回以上対戦しているチーム間では、最も低い平均得点数。拮抗。


ホーム大宮戦1ー1の主観と偏見と思い込みに満ちた選手評

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GK飯倉大樹。失点シーンはシュートへの反応より「あの状況マークミスを事前に指示修正できなかったか」を追求して欲しい。後半ATの攻撃参加はヤケっぱち過剰なリスクトライだが「0か3か」その感覚は間違いじゃないし、スタンドだけでなく前線の選手たちにも伝わるものはあったハズ

CB中澤佑二。前半23分のクロスコース予測、後半4分のエリア内こぼれ球へのヘディングシュートをニアに跳躍ブロック。なんなんスかこの集中力と予測対応力。普通じゃなく見えてる。やっぱこの人は鬼だよ鬼。失われていくものを、違う何かで必死に埋め続けていく抗いの日々。何故そこまで出来る

Football LABの指標において、今の中澤佑二は「自陣空中戦」も「ボール奪取力」もトップ20に入らない。より総合的な「守備力」で16位。分かりやすく数値化できるデータ、単純な「瞬発力」「跳躍力」は目に見えて落ちている。落ち続けている

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それでも中澤佑二の「チームの失点を減らし勝点をもたらすための実効性」は下がってない。それは今季のマリノスが29節を終えリーグ最小失点である事、移籍したファビオが吹田で「個人データ的には」CBとして最高に近い値を示している――その不在も埋めている事からも明らかだ

スピード、瞬発力、反転力、跳躍力。その衰えを止める事はできない。今の中澤佑二が「ボンバー」なのは髪型だけで、往年の空中戦の強さは失われ久しい。今季のCKに可能性を感じられないのは決してキッカーの問題だけではない。既に中澤は囮のターゲットとしても十分ではないのだ

それでも中澤佑二は「堅守そのもの」であり続ける。集中力と予測、細かなポジション修正。敵と味方の特徴を把握してピッチ上の総合的な次の展開予測「よーいドンでは若いのに敵わない」から、先に準備して先に動きだし先に待ち構える。予測できているから慌てない。滅多にファウルもしない

今季の中澤さんはちょっと変態的に凄いから進捗著しいビルドアップだけでなく、守備における地味で細かいポジション修正とか「一歩先に動きだす」予測対応とか、中継映像では見えないスタジアム観戦ならではのCBの妙に注目して観て欲しい。アレはとても、とんでもなく素晴らしいものだ

CB朴正洙。吹田戦は1人だけ評が抜けスマンかった。大宮戦も集中ピリピリ感は序盤から良かったけど失点シーンはボールウォッチャになり周囲のケアが遅れた。ビルド関与も、ちょい持ち運び過ぎリスキィ。完全にレギュラを奪うには十分ではないパフォーマンス。より緊張感ある実戦経験の積み上げが必要

右SB遠藤渓太。後半は超イケイケ、リスク上等な仕掛けで最多4本のシュート。CKこぼれ球も拾いまくり。そのために守備のバランスも損ねたが、それを嫌えば渓太をSBで起用する意味もない。最低限の修正アジャストは必要だが、次もその姿勢を貫いて欲しい。中澤さん飯倉さん尻拭いよろしくっス!

左SB山中亮輔。メンツが変わっても左サイドのコンビネーションにおける主役。まず山中が走り、ボールを持って左の攻めは始まる。なればこそクロス精度をもっともっと突き詰めなければ。自分のタイミング間合いでなく、中の個性に合わせた鋭い精度あるクロスを。まだまだ満足できないぜ

ボランチ喜田拓也。前半28分に驚きの裏街道突破でファウルゲット。攻守に「今の自分を超えて行こう」とするガツガツ意欲は感じられたが、イメージ通りいかないのを「無理やりファウルもらって誤魔化す」プレイが散見。それも賢さだけど、それに逃げない判断予測と技術の精度を。まだまだ全然だな!

ボランチ中町公祐。今季2点目はクリアミス拾いエリア外から右足で右スミ。全体的にアグレッシブなプレイが目立ち縦方向にガツッと奪うらしさもある一方、パスミスやスペース管理に雑さもあり「良いプレイ悪いプレイ」のムラが大。なんというかエモーショナルで若々しいプレイ振り

右WHイッペイシノヅカ。試合前のコメント通り臆さずビビらず攻守に分かりやすくガツガツ感。天野純へアシスト未遂。ファウルギリギリな後ろからの守備も、上手くないがこの試合はそこそこ実効性。SBやトップ下、CFと上手く絡めるようになれば、もっと楽しそう。非常に良いメンタルの持ち主

左WH前田直輝。ホント先発で起用されると笑えるくらい周囲と噛み合わない。噛み合わないのが今の前田直輝の良さだと思う程。コンビネーションの主役や2番手にはならない。消えて最後にひょっこり顔出して美味しいとこだけ持ってけばいい。でもレギュラ掴むには、ずーっとそれじゃダメだしなあ

CFウーゴ・ヴィエイラ。連続ゴール中で休養も十分、実に気分よく学もマルも不在の布陣「ワイがやらにゃあ」と、らしくなくポスト役も前線からの守備も率先して意欲的にこなしてくれてたのに、最初の決定機の交錯プレイで足首を負傷。テーピングで固定も続行不可能。軽い怪我である事を祈るのみ

前半18分からCF富樫敬真前田直輝のシュートこぼれ球を角度厳しいとこから枠内決定機。前半シュート1本。後半はイケイケ展開に上手く馴染めずシュート0本。全くいつもの敬真だ。まず何か1つ、鉄板の型を見つけよう。あとはそっからの派生バリエーションでFWらしい仕事はできる(多分

後半15分から左WHマルティノス。この「真打ち登場」感。疾走するチームに不可欠な戦術兵器。オープン展開武双。しかしエリア内2つの決定機は仕留め損ねる。右足で変に時間もあると難しいネー。今季は右足でも結構決めてるんだけどね。とりあえずよく寝て休んで。そして怪我しないで

後半38分から右WHのダビド・バブンスキ。正味15分のプレイタイム、イケイケなオープン展開で前向いてボール持てば持ち味を存分に発揮。90+2分の天野純へのスルーパスは鮮やか真骨頂。しかしラストの対面DFとの距離あるエリア外シュートは枠に飛ばせず。確かな結果が欲しかった

「試合を見ながら、ゲーム終盤に自分が出たらやるべき事を考えていた。攻撃に力を加え、チームとしての得点をもたらすこと。ゲームメイクを含め、オーバーラップ、ラストパス、シュートなどやるべき事はできたと思う」ダビド・バブンスキ

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さてトップ下の天野純。29節までリーグ全試合スタメンは中澤と飯倉、天野純の3人だけ。3得点4アシスト。セットプレイのキッカを任され、左サイドのコンビネーションの潤滑油となり、途中からレギュラを掴んだ山中亮輔の攻撃性も上手く引き出し攻撃をリード。守備でも前線からの限定で貢献度は高い

トップ下の天野純。エリクからの評価と期待も継続し高い。決して「お気に入り」だからという理由で継続し起用しない事は、渓太や喜田の扱いを見ても明らか。天野純がリーグ全試合で先発し続けているのは、与えられたタスクへの理解度と実効性が高いからであり、その中でオラつき警告も3枚に抑えている

「我々は攻撃における連動性、動きながらのコンビネーションを重視しているが、天野純はそれを最も理解している選手の1人だ。動き出しのタイミングが良く、状況判断も非常に優れている。今季は素晴らしい成長曲線を描いており、チームにとって重要な選手」エリク監督

天野純はあともう少し、スプリントのスピードと敏捷性、パワーといったフィジカル面が伸びてくれば更に多くのフィニッシュに絡めるようになるだろう」エリク監督

ダイジェスト誌のインタビュ記事でエリクが評するように、今季の天野純はレギュラ起用され続ける中で、着実にプレイの実効性を伸ばし「チームのため安定して戦える計算できる存在」となっている。攻守における「最低限のベース」をコツコツと引き上げてきた。だから先発し続けている

だから私はホーム大宮戦の後半を見て「チキンな天野純はダメだ」「ダビをスタメンで起用すべきだ」などとは決して思わない。1試合だけ、印象的な1プレイでリーグ戦のスタメンがコロコロ変わっていいのは木村浩吉マリノスだけ! リーグ戦と選手の成長は積み上げ、積み重ね、継続性が何より大事

「両翼の縦突破、カウンタ頼み」にならないため、ビルド&ポゼッションを少しずつ向上させていくために天野純が果たしている役割は決して小さくない。4ー4ー2ブロックのスタートの限定誘導する守備をサボらず90分やり通す事も、そのための戦術理解とスタミナ、怪我せずコンディション維持する事も

天皇杯ボランチ起用され散々だったダビを私は「評価外」とした。それと同様に、大宮戦の終盤「互いにリスク上等なオープン展開の殴り合い」「ハーフウェイ越えれば前向いて3対3」な展開で輝いたダビを「次のリーグ戦スタメンで!」とは評価しない。それはあまりに短絡的、物事の一面しか見ない評だ

でも天野純、そんなコツコツ積み上げ得た実効性やエリクからの信頼は十分に理解した上で、あの90+2分エリア内1対1の横パスに俺は心底ガッカリしたんだよ。天野純には「マリノスを勝たせる、マリノスを強くする」選手に、試合を決める選手になって欲しいとシーズン開幕前から期待しているから

なかなかリーグ戦に絡めなかった時期、天野純はずっと「分かりやすい結果が欲しい」と言っていたじゃないか。監督に、チームメイトに、ファンやサポータに自分を認めさせるための「確かな結果」が。レギュラを掴んだから、もうそれは要らないものなの? 他の誰かに譲ってあげていいものなの?

A代表を目指したい。欲がでてきた」天野純はそんな事も言ってたじゃないか。分かりやすい結果、ATに試合を決める劇的な決勝ゴールというアピールを、他の誰かに譲っていいの? 5ゴール5アシストの目標にもまだ到達してない。でもずっとスタメンだから「結果」はそんなに必要じゃない?

「最後は横パスを選んじゃったけど、あの時はそれが一番入る確率が高いと思った中での自分の選択だった。でも、やっぱりあそこでシュートを打っても良かったんじゃないかなと思う」天野純

「それが一番入る確率が高いと思った中での自分の選択だった」その局面その瞬間、実際に本人がそう思ったなら仕方ないかもしれない。でもゴール前、エリア内のコンビネーションは関与する人数とプレイ数が増える程に難度は高くなる――だからこそ決まった時に美しいんだけど

単純に、天野純がイメージ通り100%の精度で敬真に横パスを出しても「敬真がそのパスを予測イメージしてる確率」「敬真がファーストタッチを決める確率」「敬真がシュートを決める確率」それぞれが80%なら、全部上手くいって得点になる確率は51%になる

80%、90%成功率の高そうなプレイも、連続して成功させようとすると確度はどんどん低下する。相手ゴールの近く、守備の密度や必死さが上がれば、更に阻害される可能性、ミスする確率は高くなる。「相手ゴールが近づく程にシンプルに手数をかけず」は定石、鉄則

エリクが「若い選手たちは経験が足りずゴール前で少しためらってしまう。反射的に身体が反応するようなプレイが不足している」と会見で述べたように、ゴール前は迷ったり躊躇ったら負け。反射的に「解」を導き出しさなくては――そのための反復練習、イメージ練習

多分あのシーンの天野純も、皆が批判するように「考えた末に臆病風に吹かれ横パスに逃げた」というより、反射的に横パスに解を見いだしたのかもしれない。でも、天野純には「反射的に」そこで自らのシュートを選択する選手に、最後の一番重い責任を背負える選手になって欲しいんだ

天野純には「ハーフレーンの出し入れで地味に左サイドのコンビネーションを支え」「限定誘導守備を完遂する」A代表にもベストイレブンにも縁がないけど地味に効いてる燻し銀――じゃなくて、もっと「分かりやすい結果」も出せる、小中学生たちが憧れるような選手になって欲しいんだ

皆がゴールを守り奪い、後ろから繋いできたボールを、多くはない決定機に「自分が攻撃を終わらせる」シュートを選択するのは勇気がいる事だし、責任を伴う。日本人MFにはラストパスにより大きな達成感を覚える選手も少なくない。でも誰かがシュートを打たなければ、ゴールは生まれない

天野純には、自分がシュートを打ち攻撃を終わらせる勇気と責任感を、自分が試合を決めてマリノスを勝たせる、マリノスを強くする自負を強く持って欲しい。全部が全部じゃなくていい。でもリーグ先発29試合で51本のシュートは少な過ぎる。全然足りない

できない選手には求めない。みんな去年の天皇杯吹田戦、天野純のゴールを強烈に覚えている。もっとミドルが見たい。左サイドに流れてお膳立てして終わりじゃなく、バイタルやエリア内の隙間で半身で受けてシュートまで――そんな形も絶対もっと出せる。もっと出来る。やらなきゃ

――試合後この tweetのRTといいね♡が、こんなに伸びたのは複雑な心境。でも批判や否定だけじゃなくて、みんな期待してるんだと思うよ。天野純マリノスを勝たせる選手になる事を

Get Sports』G-Weekで、喜田Tシャツが全国地上波デビュ。ついにここまできたなパイセン!

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「僕が(声援に)応えなきゃいけない」 そんなまた背負わなくてもいいんだよ。みんな勝手に信じて待ってるだけだから。学のことを信じて、待ってる

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