蒼井真理
――今夜のホームC大阪の連投下書きが長くなったんでオマケの話を先に投下します。吟遊詩人には珍しく数字の話
テーマは【身長とCKの失点率】
- C大阪戦予想スタメンの身長
どうせなら和田拓也(170cm)も入れて欲しかったな!
「扇原の不在で被CK守備が不安…」そんな声も聞こえてきますが、CK1本が得点になる可能性なんて3%前後です。圧倒的に高さのないマリノスの失点率が仮に5%だったとしても【被CK4本で1失点以上する確率】は約19%
――実際リーグ22節まで28失点、被CKからは2失点だけ(アウェイの湘南戦と清水戦)
被CKから決定機は沢山作られてるし、チビっ子なりの対策は必要だけど。そんな決まるもんじゃないっス。全失点の7%に過ぎない。失点を減らすため考えるべきは他にもある。
被CKに関しては「1試合5本以内に収める」努力を。そして被CKよりむしろ攻CKこそ、もっと被カウンタのリスク管理を考えよう!
「CK取ったらCB2枚は必ず上がるもの」みたいな安易な考えやめて欲しい。チアゴと槙之輔の2枚だけでは、普通にやって3%ない。せいぜい1%。被カウンタのリスクだけが跳ね上がる
CB2枚、せめてスピードあるチアゴは自陣に残し「全部ショートCK」でいい。「普通にやる」のは確率論的に阿呆です
ちなみにリーグ22節までマリノスが与えたCKは95本(1試合平均4.3本)で2失点なので、マリノスの被CK1本に対する失点率は2.1%。なかなかリーグ平均と比べても優秀な数値だよ!
1試合で5本のCKを与え1失点以上する確率は約10%。他にもっと対策すべき事あるんじゃないかなー?
「チビっ子ばっかり集めたことに対する分かりやすいリスクへの注目」「被CKからの失点が2試合続いた」などがバイアスとなり、単純な確率論よりも大きな脅威・編成の偏り・ボスやスタッフの手抜かりだと評価され批判される――誰もが色眼鏡をかけずにサッカーを見たり語ることはできない
ついでにマリノスが22節まで得たCKはリーグ最多の135本で得点は天野純⇒扇原ヘッドの1得点のみ。CK1本の得点期待値は0.7%と1%切ってる。やっぱ攻CKはCB2枚とも上げるのマジ無駄なリスクだから止めるべきだし全部ショートCKにした方がマシだと思うよ
今日みたいなメンツならば、尚更に
「それって本当かな?」と考えて「リーグ全体の複数シーズンに渡る平均値」と「マリノスのシーズン20試合以上の数値」を比較したりする――印象的な1プレイや1試合でなく、より長期的な数値の積み重ねの比較から「本当かな?」を読み解くアプローチは、時々やった方がいいです。自分の偏りに気づくから