横濱戦術四天王(仮)~マリノスの戦術を読み解く〜

横浜が誇る戦術四天王による、横浜F・マリノスについてのつぶやきをまとめます。 ちなみに、あと2人がみつかりません。

【いやあ改めて、勝てて良かった…。1試合以上の意味がある大事な試合だった。勝点3以上の価値がある勝利だった。ホントに皆よく粘り強く諦めずに戦ってくれた。いやあ、本当に良かった by 蒼井真理】 about [2017-J1-28] 横浜 2 v 1 G大阪

f:id:harukazepc:20170419105933p:plain蒼井真理

リーグ残り7試合。3試合勝ちなくタイトルの夢は遠のいたが、まだACLも2位8.2億円も諦めるような状況じゃない。28節アウェイ吹田戦。新横浜から新大阪へ

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喜田 喜田 喜田 喜田 おー喜田拓也
やり切れハマの舵取り おー喜田拓也

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新大阪で山陽本線に乗り換えて茨木駅まで約13分

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茨木駅からはシャトルバスでなくスタジアムの近くで降りられる路線バスに乗るのがポイントですね

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アウェイ吹田戦のスタメン

FW ウーゴ
MF マル、天野純前田直輝
MF 中町、喜田
DF 山中、朴正洙、中澤、松原健
GK 飯倉

SUB:杉本大地、ミロシュ、下平、扇原、渓太、イッペイ、敬真

喜田と朴正洙が先発に復帰。ゲームキャプテンは中澤さん。中澤さんかあ

負傷離脱は、学と金井

累積警告リーチは中町と喜田、扇原のボランチ3名で変わらず

茨木駅からバスで約13分。吹田スタジアムに到着。新大阪から在来線+バスで約30分。往路のアクセスはまあまあ。往路はね

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吹田スタジアムは中に入ってしまえば素晴らしい箱だけど、外観デザインは正直かなりアレだよね。デッカいフクアリ感。カシマや豊田に比べると安普請。まあ実際コストを低く抑えてるんだけど

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入場ゲートでエコバッグをもらったが、宗教上の理由で普段使いはできないな…

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駅で購入したサッカーダイジェストマリノス特集を読んでヒマ潰し。中澤さんと学さんのコラム記事が切ない

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「こんなにチームの事を考える必要はないのかもしれない。責任を背負い過ぎているのかもしれない。でも、そういう過ごし方もあると知らなかったら、こんなに強くなれなかったと思う。自分がまとめる必要はないのかもしれない。でもまとめないと、このチームは強くならない」齋藤学

「本当に一生懸命やっている。学はとにかく真面目だから。27歳くらいは一番身体が動いて楽しい時期。もっとワガママにプレイしてもいいのに、とたまに思う。でも、もがき苦しんでいるだろうけど、彼にとっては良い経験になる」中澤佑二

――だから怪我で長期離脱して今季残り出場の可能性がゼロになっても齋藤学のシーズンは終わらない。キャプテンとして、これからもチームの事を考え続けて、支え続ける。学のシーズンが終わってないのに、俺らが終わった気分になる訳にはいかない。決してこのままズルズルとは終わらせない

発売中のサッカーダイジェストには天野純のインタビュ記事も3ページあるよ

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学が負傷離脱して、個人的には前田直輝や渓太やイッペイ以上に、誰より天野純に期待している。最近は左サイド学+山中亮輔との3人の好関係で多くのチャンスに絡んでいた。キーマンの学が不在で、天野純に何が出来るのか。より独立した個の打開も必要になるだろう。もっともっと出来る。やらなきゃ

吹田スタジアム。コンコースからスタンド内に入ってしまえば国内屈指の素晴らしい箱

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このスタンドの傾斜、ピッチの近さ。ほぼ全席カバーする屋根。俯瞰厨には非の打ち所なし

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「学の負傷長期離脱は残念では済まされない程のダメージだ。学の気持ちを思うと心が痛い。今はリハビリが上手く進み、少しでも早くピッチに戻ってくることを願うだけだ。この難しい局面を、より一層団結して乗り越えなければいけないと選手たちには伝えた」エリク監督

吹田スタジアムのバクスタアッパー、カテ5大人前売り3000円。ピッチを見下ろし俯瞰する感じでゲーム展開が全部見えてしまう

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「自分たちの戦術、システムにはチームの全員が慣れている。だから(学が離脱しても)基本的なやり方を変えることはない。学のポジションには直輝、イッペイ、渓太、椿の4人のうち誰かが試合に出るだろう」エリク

「直輝とイッペイどちらが出場するか分からない状況は、彼らにとっても良い事ではないか。直輝はコンビネーションで相手を崩すことができ、イッペイはより個人で打開できる。どちらかがスタート、もう一方でクローズする事も考えられる」エリク監督

「CBに関してはスタートはジョンスで行くと決めている。これは戦術的な判断だが、吹田は前からプレッシャをかけてくる。その圧力に対し、より効果的な(足元で持ちつなぐ)プレイを出せるジョンスを選ぶつもりだ」エリク監督

「だが私はミロシュも信頼している。最近の試合ではミスもあったが、それはおそらくメンタル面が影響している。彼はまだ若い選手だが、オーストラリア代表にも選ばれており、W杯出場権を獲得するためのプレッシャもあるだろう」エリク監督

CBは朴正洙がスタメン。ミロシュはベンチに控える。勇蔵さんは今節でのメンバ入りは見送り

「今までも左右両方でのプレイを求められてきた。これからは相手のマークが更に集中するだろう。だが自分としてはその方がいいと思っている。マナブの代わりに誰が出場するか分からないが、自分にマークが集中すればその選手やFWへのマークは薄くなる」マルティノス

――マルティノスは1年目は自由奔放セルフィッシュなキャラに思えたけど、結構あれでチームや仲間のために得意でない守備も頑張れるし、なかなか男気ある選手だよなあ。頼りにしてるよー

「決してポジティブな出来事ではないが、学くんや貢史くんの負傷を1つのキッカケにしたい。一番無念なのは本人たち。皆が思いやる気持ちを持っている。自分たちが前向きな姿勢を見せることで、2人も前進できる」喜田拓也

「サポータの反応を見ても、凄く支えられていると感じるし、考えさせられる。首位との差は開いてしまったが、自分自身の熱は冷めてない。個人的にもACLのピッチに立ちたいし、ああいう場所に行くことでチームが大きくなる。学くんや貢史くんを、そういう舞台に連れて行きたい」喜田拓也

「(今季キャプテンとしての学の姿を)ずっと近くで見てきた。選手1人ひとり人間なので、最初はアジャストに苦労したと思う。時には強く言うことも必要だった。共感できる部分は多かったから、サポートもしやすかった。他にも頼りになる選手はいるので、1人で背負い過ぎずやっていきたい」喜田拓也

――俺はてっきりこの試合から喜田拓也がキャプテンマークを学から引き継ぎ腕に巻くもんだと思って感極まっていたw でも腕章なくても気持ちは変わんないよね。こんなタイミングだからこそ、今こそ喜田と天野純の2人には凄く期待している

「ポジション争いをしている選手がチャンスをモノにしないと、チームが強くなれない。どんな形でも試合に出られるのは自分にとってチャンス。ドリブラが抜けて状況を打開できる選手が減ったので、売りにしている特長を出したい」前田直輝

プロはそれでいい。仲間の怪我でも3番手、4番手の選手にとっては喉から手が出るほど欲しかったチャンス。ならばそのチャンス、モノにしてみろ前田直輝! 求められるのは内容よりも確かな結果、ゴールという名の一発回答

そうか吹田はまだオフィシャルのフラッグ以外、ゲーフラや段幕とか全部NGのままなんだ

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吹田スタメン。アデミウソンもファビオも藤本淳吾も怪我でメンバ外。鈴木椋大もベンチ外。ピッチでの再会ならず

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アウェイ側マリノスゴール裏。GK飯倉と杉本大地のアップが始まってます

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フィールドプレイヤのアップ開始。選手たちはピッチ入場時、全員が「背番号10」のシャツをトレーニングウェアの上に着用していました。気持ちはピッチに、ピッチで戦う選手たちが引き継ぐ。共に戦う

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マリノスゴール裏に掲出される、背番号10のジャイアントジャージ

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鹿島と柏が負けたけど、そんな勝点計算や皮算用よりも目の前の一戦に集中だああああ!

まずこの試合ピッチで強い気持ちを表現する事。結果をだす事。全部そっからだ!

(小椋おめでとう。よくやった)

メインスタンド下では、アップを終えた下平匠がメンバ外のファビオ、アデミウソンと旧交を温め談笑中。下平の卓越した異文化コミュニケーションスキル

吹田だってスタメン紹介で暗転しちゃうよ

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アウェイ吹田戦のビッグフラッグ

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絶対エースをピッチに欠いてリーグ戦は残り7試合。2017シーズンはまだ終わらない。終わらせない。まだ上を目指す。もっと強くなる

アウェイ吹田戦、間もなくキックオフ!

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吹田が思ったよりずっと前からプレスに来る。これを剥がせるか、引っ掛かるかが序盤のキーポイント

松原健はアラート効いた良い入りができてる

10分までは序盤の構図変わらず、シュート0:1

前半15分、松原健が左足を傷めピッチ外へ。コレは厳しい感じか

ピッチ外でスパイク脱ぎ左足首をガッチガチにテーピングした松原健だが、やっぱり復帰は無理。トレーナから×サイン

遠藤渓太がスタンバイ

前半20分、松原健⇒遠藤渓太

右SBはスクランブルだけど、渓太はチャンスだと割り切って開き直れ!

24分経過して、シュートは0:4

セットプレイ数では優勢。天野純中町公祐に期待

28分経過。自陣でのロストご増えている。厳しい。シュート0:5。決定機0:3

前半30分までのビルドは65点。惜しい。ビビらずやれてる。吹田の圧力もずっとは続かない。焦らないこと。前半は我慢

前田直輝は全くスタート向きではない事を再確認。しかしイッペイとマルでは同タイプが両翼になるしなあ

前半0ー0なら御の字。やり過ごせ


前半終了、横浜0ー0吹田。シュート0:6(枠内0:1、エリア内0:3)決定機0:3。CK&FK4:4。吹田の前線からの圧力を剥がし切れず、チャンスはセットプレイのこぼれ球や自陣からのロングカウンタのみ僅か。かなり厳しい前半だが、ゼロで凌げたのは光明

被決定機3も、完全に崩し切られたヤバいヤツは無い。なんとか堪えているし、ボール支配の時間はむしろマリノスが長い。上手く剥がし前に運べてないが

何処をテコ入れすべきかは難しい。後ろを3枚にして、吹田の4ー4ー2ブロックの2をもっと引き付けて剥がし、中盤から前で優位な状況を作るのもリスクあるが1つの手段。朴正洙と今の中澤ならできると思うが――

喜田と前田直輝天野純の3人のビルド&ポゼッション関与が質も量も不足。もっとやんなきゃ。頑張れ

ウーゴがフィニッシュワーク以外で期待できないのは分かっているけど、こういう展開になるとチャンスそのものが生まれない。ターゲットプレイ、ポストプレイや守備もそれなりにやってくれないとジリ貧。やっぱスタータは敬真だよ……

後半途中から投入タイプが2人もピッチに立ってて相手が前から圧力掛けてくると前半まるでゲーム展開が作れないでござるよ! 本当にセットプレイかロングカウンタのワンチャンスに賭けるだけになる

さあ後半。終盤までは我慢ガマン

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セットプレイだよ天野純、今はセットプレイだけだよ天野純

後半4分、マリノスにファーストシュート。天野純のCKに中澤ヘッドは惜しくもバーの上へ。ファーストシュートが最初の決定機

後半6分、カモメの一刺し! コレしかないロングカウンタ、2本目のシュートで先制! 自陣の山中亮輔フィードにマルティノス、丁寧で柔らかなクロスにウーゴ・ヴィエイラ

欲を言えば正直、先制点はもう少し後が良かったw

こっからがベンチワーク含めて難しい

ウーゴはあのシュート、結構簡単じゃないの落ち着いて浮かし決めたなあ。流石リアル・ストライカ

CB2枚+ボランチ2枚で◇菱形を作り、前半より上手く吹田の前線からの圧力を去なしている。喜田がタッチ際に流れるのが肝

後半15分、朴正洙の自陣やらかしを皆でカバー。中町がカット。クロスに喜田が身体を張ったクリア。誇らしい

誰だってミスはするんだよ。それが失点に直結するかは時の運だ

ビビらずつなぐ。その姿勢が大事なんだ

後半は20分までシュート3:0。決定機2:0

そのファウルはいらなかっかな山中亮輔

それ決めてたらヒーローだったな前田直輝

ちゃんとビビらずつなぐ。ファウルをもらって時間を使う。勝利への執着心

勝ちてえなあ

被CK&FKでミスマッチが出るのは今日のメンツ的に仕方ない。できるだけセットプレイは与えない事

喜田とキム・ヨンジャのとこだよな

後半33分、長沢駿のヘッドで同点。クロスのブロックしたこぼれ球がそこにいきますか。1ー1。まだまだ、ここから!

みんなガックリきてんなあ。キツいけど奮い立て!

後半38分、前田直輝⇒イッペイシノヅカ

勝ちてえなあ。今日だけは理屈抜きで勝ちてえ

後半45分、遠藤渓太!

俺、マリノス好きで良かったよ

死守! 絶対に死守よ!

ATは4分

後半47分、ウーゴ⇒扇原貴宏


試合終了、横浜2ー1吹田。トータル決定機5:6。理屈抜きで勝ちたかった試合、圧倒的不利な前半を耐え凌ぎ、つなぐ勇気を失わず、先制し、追い付かれても折れずに最後にもう一度突き放す。誇らしい。マリノス好きで良かったと心から思えた

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私的マンオブザマッチは誰っスかね。多分マルティノスなんじゃねえかなと思うんだけど、もうみんな愛してる全員が最高だ

最後の決勝ゴールを決めるのが遠藤渓太とか、ちょっと出来過ぎじゃないっスかね? そもそもなんであそこにいたんスかね。右SBなのに!!

ウーゴがコネコネしたのも結果オーライw イッペイくんはアシスト1つ消えたけど、このクオリティならこれからいくらでも。前田直輝も頑張れー

サヨナラ吹田スタジアム。また忘れられない試合が1つ増えた。良い劇場だよまた来年

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DAZN ダ・ゾーン@DAZN_JPN

#遠藤渓太 のJ1初ゴールは値千金の勝ち越し弾!!
89分の横浜FMの波状攻撃、最後は遠藤が押し込み、勝ち越しに成功する。

明治安田J1第28節 G大阪×横浜FMhttp://DAZN.com で配信。
#テレビでDAZN

@prompt_fmarinos

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ゲキサカ@gekisaka

「学君を勇気づけられたら」横浜FM19歳が劇的V弾、G大阪に競り勝ち4戦ぶり勝利で4位浮上 https://web.gekisaka.jp/news/detail/?227310-227310-fl

#gekisaka #jleague

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今回は茨木駅行きのシャトルバスを使ってみよう。今宵の宿は新大阪でござる

吹田スタジアムを 21:05に出て、茨木駅行きシャトルバス乗り場の列に到着が21:32。乗車まで約15分待ちとか

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理屈抜きで勝たなきゃ俺たちここから一歩も前に進めねえなあって節目になるような試合が、まあシーズンに1つ2つあったりなかったりしてマリノスはどちらかと言えばそういう試合を善戦しても落として足踏みしちゃう事が多かったんだけど、今日の吹田戦はホントよく勝ち切った。誇らしい

明日は10:00から33節アウェイ仙台戦のチケット発売。四の五の言わず買え! 予定はチケット買ってから親戚殺しても都合をつけろ! 最後まで見届けなきゃこのチームを、マリノス

Jリーグ@J_League

🎦 ゴール動画
🏆 明治安田生命J1リーグ 第28節
🆚 G大阪vs横浜FM
🔢 0-1
⌚️ 51分
⚽️ ウーゴ ヴィエイラ横浜FM
#Jリーグ
その他の動画はこちら👇
http://www.jleague.jp/video/

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ウーゴたん、エリア内ワンタッチなら無敵なんだけどな☆ 一度でも足元に収めちゃうとダメよね~。アウェイ清水戦くらいでしょ切り返して剥がせたの

さよなら新大阪。長居はキライだけど吹田は好きだよ。ずっと記憶に残るであろうゲームを現地で見届けられて良かった

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山中 亮輔@Ryo6yama

応援ありがとうございました^ ^
雰囲気最高でした!
次はホームで連勝しましょ😎😎😎

横浜帰ります👍 #GetWellSoonManabu

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【発売中】11/26(日)33節アウェイ仙台戦のチケット発売日。アウェイゾーンを広げるため、早めの購入を。ラスト前の試合、2位~4位のどこで収まるか左右する大事な終盤戦になってるハズ。ACLかル杯GLか。8.2億円か、ゼロ円か

Jリーグチケットでユアスタの座席指定ができなくなってる(´・ω・`) 俯瞰厨としては前段が埋まっていくのを待って購入せねばならない。めんどくせええええ

初日は11:00まで待たねばならぬのか

アウェイ仙台戦Sバック指定の最後列を新幹線の車内から確保! あとは最終節アウェイ浦和戦のチケットだけだなー

絶対エースの長期離脱を受け、チーム全員がピッチに示した強い反発力と執着心。勝点3以上の重みある勝利。アウェイ吹田戦の備忘録

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Jリーグ@J_League

🎦 ハイライト動画
🏆 明治安田生命J1リーグ 第28節
🆚 G大阪vs横浜FM
🔢 1-2
#Jリーグ
その他の動画はこちら👇

http://jleague.jp/video/

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手元トータルスタッツ。シュート10:13(枠内6:3、エリア内8:6)決定機5:6。CK&FK6:8。前半はシュートと決定機ゼロも、後半に攻勢。吹田の決定機は完全なものは少なく、スタッツ的には1ー1が妥当。限られたチャンスでよくぞ2点を奪い切った

「今日は我々が勝利に値するプレイができた。前半は守備でゲームをコントロールして、吹田にあまりチャンスを作らせなかった。相手は前からプレッシャを掛け続ける事で体力を消耗したと思う。後半は吹田にとって難しい展開になるだろうと予想していたが、実際にそうなった」エリク監督

「後半は相手のプレッシャをかわし、よりスペースが生まれた事で得点につなげる事ができた。あと1点は取れたと思うが、戦術的に素晴らしい戦いをしてくれた選手を称えたい」エリク監督

――かなりポジティブなエリクのゲーム評。「守備でゲームをコントロール」「戦術的に素晴らしい戦いをしてくれた」…まあ、そういう見方もできると言うかモノは言いようというかw やや一面的で贔屓の引き倒しにも思えるが、まあ勝てば官軍、全部プラン通りだぜ!

本音を言えば、前半から吹田の前線圧力を自陣ビルド&ポゼッションで巧みに去なし、3ラインの背後を取ってチャンスメイクしたかった。そのためのCBジョンス起用でもあった。吹田のプレスは強度は高かったが、そんなに練度と連動性があったとも思わない

試合を通しビビらず後方からつなごうとしたが、前半はSBに開き付けた後の中央3枚と両WHのヘルプ&パスコースを作る動きの質と量が足りなかった。展開力ある扇原をベンチに置いた影響もあり、喜田と中町の役割分担もやや曖昧なものに

ウーゴは自陣からのクサビの縦パスを引き出し収めるタイプではなく、それ故に天野純ボランチの位置まで引いて受け捌く頻度を上げる訳にいかない(前線の選択肢がなくなる)「SBの次の分かりやすい預け所」がなく、チーム全体としてパスコースを作る動き、連携、単純に止め受け散らす精度も不足

扇原を外し、前に持ち運ぶ力のある学が不在。最近のポゼッションで最も有効な型となっていた左サイドのコンビネーションが解体され、天野純がポゼッションにおける明確な仕事を見つけられない。前田直輝はまだ右サイド先発で「ゲームを作れる」タイプではない――まあ諸々に厳しい条件ではあった

それでもビビらず自陣後方からつなごうとする姿勢を貫いたのは凄くポジティブな要素だし、学を欠いた時点でポゼッションの実効性が低下する(相手は驚異が減り、攻守より前掛かりになれる)のはおそらくエリクも織り込み済み。扇原でなく喜田を起用したのも那辺に理由があるかもしれない

「相手が前から(強度高くプレスに)来るのを想定した中で、それでも1つ外せたら広大なスペースがあるという手応えは、前半のうちからあった」中町公祐

「前半、相手はフレッシュな状態で凄く前から(プレスに)来た。ウチはミスはあったが特に悪くはなかった。左右に振られたりもしたが、全体的に守ることができたと思う。後半に入って相手は必ず疲れてくると思ったし、そこを突いていこうと考えていた」マルティノス

「相手も、前から結構プレッシャをかけて来ていた。ただ後半に落ちてくると思っていたので、そこは賢くというか我慢して、自分たちがやりたい事にチャレンジしつつ、前半はゼロで抑えて後半に入れた」喜田拓也

――選手たちにも「我慢しつつ、自陣からつなぐトライは捨てない」「吹田は後半には運動量が落ちる」という共通認識があり、決して上手くはいってないけど慌てたり焦ったりする事なく、ゲームプランに一定の自信を持ってやれていたと。メンタル的に逞しくなってきたなあ

「非常に良いゲーム内容の中で落としている試合が多い。選手は空回りというか、気持ちを出してやってくれているが『何とか勝利を』という思いが強くなり過ぎて、イチかバチかな展開になってしまっている部分もあると思う。もう一度冷静にゲームを運んでいかなければいけない」長谷川健太 吹田監督

長谷川健太監督の今季限りでの卒業――退任がリリースされて吹田は●△●● 9位に沈む。ある意味マリノス以上に負傷者が続出し、6月からリーグ戦で連勝が1度もない。「前線から激しいプレスを掛け続ける」それは開き直りであり、余裕のなさでもある。反動はマルや喜田の予想通り後半に出た

ホーム柏戦のマリノスも同じ。逆境に追い込まれ反発するにはチームとして何か変化を出し「無理をする」必要がある。それを結果に結びつけ成功体験、自信として次に進むしかない。結果が出なければ「空回り」で終わる。サッカーはメンタルゲームだから

そういう意味で、アウェイ吹田戦の前半0ー0や内容展開、その結果としての後半2ー1も、マリノスの我慢や執着心だけでなく吹田の上手くいってないチーム状況「空回り」も背景にある。前半のマリノスは全然ダメだった訳でなく、また完全に「思惑通り強かに」できた訳でもない

  • 吹田の強度高いプレスを
  • 上手く去なし前にボール運べず
  • そこはまた繰り越す課題
  • ただ条件的には厳しかった
  • その中でもビビらずに
  • しっかり繋いでいこうと
  • 縦ポンに逃げることもなく
  • トライし続けた事に大きな価値

なんとすれば、ロストのリスクを怖がり縦ポンやってもウーゴに収まるワケないし、吹田はプレスに奔走する事なく労せずマイボールにして攻めのターンに入れる訳で。前半に上手くいってない中で我慢して繋いでいった、失った後の守備を頑張ったから、あの後半があった。運もあるし、課題は残るけどね

「上手くいってない中で繋いでいこうとし続ける」のは、とても勇気がいるし精神的にしんどい事。どうしても勝ちたかった吹田戦で、コレをブレずにやり抜いた事を一番に評価してあげて欲しい。ただ勝っただけではない。チャレンジしたから次への課題も手応えも生まれる。本当そこに大きな価値がある

「この1試合だけの内容」で言えば、吹田のチーム状況(余裕がない、前半から強度高いプレスをやり通すしかない)に助けられた部分も大きい。前半流れの中からチャンスはゼロの反省、課題の方が大きい。でも今のマリノスは「強いチームでなく強くなる過程」で「挑戦者であり続け」なければならない

学のためにも自分たちのプライド、リーグ戦を終わらせないためにも絶対に勝利が必要な試合で、ビビらずリスクにチャレンジし挑戦者の姿勢を貫き、そして勝ち切った。チーム全体でメンタル的に、1つ次のステージに進めた。やり続けなければ意味はないけど、とても意味ある大きな勝利だった

後半も組織的にクオリティ高い連動性や崩しがあった訳でなく、試合を動かし決めたのは単発の個の打開や決定力。同点に追い付かれてからは全員の強い気持ち、リバウンドメンタリティ。組織の熟成や機能性は、まだまだ課題が山盛り。でも勝てたから、それもポジティブな反省と伸びシロにできる

ああでも、後半の自陣ビルドを菱形◇にして、右に中澤、中央やや引いたとこにジョンス、左に喜田が落ちて、中央の前めに中町とした修正は見事。ジョンスが最も冷静に持ち散らせる。普通に喜田を真ん中に落としても、ああ上手くはいかなかったと思う。小さいながら秀逸な工夫

――いやあ改めて、勝てて良かった…。リーグ戦はまた2週空くし、勝って3日間のオフと次節への準備期間を迎えられて本当に良かった。1試合以上の意味がある大事な試合だった。勝点3以上の価値がある勝利だった。ホントに皆よく粘り強く諦めずに戦ってくれた。いやあ、本当に良かった