横濱戦術四天王(仮)~マリノスの戦術を読み解く〜

横浜が誇る戦術四天王による、横浜F・マリノスについてのつぶやきをまとめます。 ちなみに、あと2人がみつかりません。

【下平匠の偽SB適性、戦術理解は桁外れにハイレベル。右SB金井貢史も偽SB適性は高い。アンカーは扇原一択と言っていいと思うのだが。 by 蒼井真理】 about [2018-練習試合] 横浜 4 v 3 F東京

f:id:harukazepc:20170419105933p:plain蒼井真理

2014年9月、松本翔のCKから関東学院大3年FW富樫敬真のヘッドにより1ー0で勝利したトップ練習試合以来、3年半振りの小平瓦斯練習グラウンド。その敬真は後に瓦斯戦のゴールでプロ契約を勝ち取り、今季は瓦斯にローン移籍。不思議な縁

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選手たちがピッチに出てきてフィジコのグレッグとアップ開始。昨日のプレシーズンマッチで誰一人出場のなかったベンチメンバも帯同。今日は出場機会あるかしら

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ユース新3年WGの椿直起も帯同してアップに参加中

ピッチサイドにはアイザック・ドルSD、小倉勉氏の姿も。ボスのアンジェは不在かな? 指揮を採るのはヘッドコーチのピーターか

勇蔵先輩はサッパリした若々しい髪型に。顔や首周りを見ても昨季より絞れてる印象。今季は気持ち新たに、強い覚悟でシーズン通し怪我なく臨んで欲しい

ウーゴも金曜のトレーニングからキレある動きを見せてます(前年比)いやまあ、昨季のこの時期が問題外の鈍重さだった訳ですが。ウーゴの課題はW杯中断期間、たぶんチームがミニキャンプやる際に「ちょっと国に帰ってくる」とか言い出して脂肪を土産に戻ってこないか

ローン移籍から復帰の和田昌士は、キャンプの練習試合でSB起用されたりプレシーズンマッチでもベンチ入りしなかったり、現状はトップ登録選手の中でも序列は最下層。でも厳しい競争は覚悟の上での復帰のハズ。絶対に腐らず強い気持ちで反発していって欲しい

練習試合 瓦斯戦1本目

FW 渓太、ウーゴ、仲川
MF 海夏、ダビ
MF 扇原
DF 下平、西山大雅、勇蔵、金井
GK 杉本大地

キャプテンマークは栗原勇蔵の左腕に

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練習試合も、相手陣内のボールに対しDFライン全員がハーフウェイを越えて行くハイライン。開始3分、2つ目のGKとの1対1で先制されてます。想定内

左サイドのコンビネーション、下平が外を回って渓太をフリーにさせて、そこから中央より左サイド寄りに入ってくる右SB金井に付ける。上手く成立すれば面白い

1本目19分、ハーフスペースに侵入し渓太からのパスを受けた吉尾海夏が獲得したPKをウーゴが決めて1ー1

20分に同点、25分にもハイプレスがハマりペナ前中央で奪いダビのゴール。3ー1

杉本大地は「危ない! 危ない!」言い過ぎw

1本目45分終了、横浜3ー1瓦斯。シュート10:4(枠内3:3、エリア内7:2)決定機4:3。CK&FK5:0。昨日と同様に背後を突かれ簡単に先制を許すも、15分以降はほぼ瓦斯陣内でゲームを展開、昨日とは違いPKが決まりw 追加点まで。惜しいクロス、敵陣でのセカンド回収から2次攻撃、流れの中からシュートも多し

まあ簡潔に言えば、クソ面白い

下平匠の偽SB適性、戦術理解は桁外れにハイレベル。ハーフスペース、ボランチの位置からの落ち着いたキープと配球、WGに預け外を回ってのクロス、絶妙なポジショニングと高さを生かしたセカンド回収率。被カウンタ対応でのスピードの無さを除けば、これ以上の適合性はないほどに戦術にマッチ。極上だ

右SB金井貢史も偽SB適性は高い――もともとポジションなどあって無きが如くフリーダムだからね。でも金井なりにチーム戦術の枠内でフリーダムさを発揮。下平との両偽SBセットはエンタメ性高く楽し過ぎるww ピッチ中央にパスコースがあんなに沢山! あとはムラっ気とクロス精度をなんとかすればだね

両SBがポゼッションに大きく関与し目立つ展開も、扇原もアンカとして地味ながらシンプルなボール叩きで貢献。ヘソとして抜群の安定感。ワンタッチで止めて、叩く。淀みなく無駄がない。昨日と今日の前半を見る限りにおいては、アンカーは扇原一択と言っていいと思うのだが

吉尾海夏や渓太も含め、昨日のプレシーズンマッチ以上に戦術適合性が高く、とてもが高くて超楽しい。まあプレッシャある公式戦で勝てるかと言えば、また別の話になるのですが

さて2本目。メンバ交代なし

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2本目4分、仲川輝人のパスをフリーで受けた遠藤渓太が左ペナ角からゴール右スミに流し込むコントロールショットを決めるが直後の5分、久保建英に決められて1ー1

ドッタバタで2本目もエンタメ性高し

2本目17分、仲川⇒椿直

椿直起が左、渓太が右WGへ

たぶん椿と同じタイミングで

ダビ⇒山田康太
西山⇒生駒仁

やっぱ山田康太、フィジカルコンタクト強くなってる♡

前半24分、エリア内抜け出した相手をCB生駒仁が後ろから倒してPK献上

2本目25分、PK決まって1ー2

2本目30分、海夏⇒和田昌士

昨日のプレシーズンマッチも、今日の練習試合も「前半は極端にハイライン&ハイプレス、後半は現実的なライン設定」という縛りかゲームプランでやってる気配あり

ウーゴ様のフィニッシュシーン以外でのポンコツっ振りは今季も健在! 今日もここまでほとんど仕事してません!

金井貢史とウーゴ様の2トップタイムです

2本目45分終了、横浜1ー2瓦斯。決定機5:9。トータル横浜4ー3瓦斯。決定機9:12。「スコア4ー3」「決定機9:12」うーん今季マリノス理想のスコアと展開&スタッツ! ドッキドキ☆バッタバタの極上で誰にも分かりやすいエンタテイメント

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小平まで足を運んだ沢山のマリノスサポータに挨拶。お疲れさまでした

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小難しい戦術論とか成功の可能性とかさて置いて、今季ボスが掲げる新しいマリノスのスタイル、アタッキングフットボールは「Brave and Challenging~勇猛果敢」のスローガンに偽りなく挑戦的で、楽しい! 是非ともチームと選手たちにも、この姿勢を貫いて欲しい

単純に分かりやすく楽しいです!

――凄く雑で個人的な願望でアレですが、今日の下平匠の偽SB振りがあまりにも極上だったから、来週の開幕戦は「左SB下平匠、左WG山中亮輔」ユンユンは決定打の出ない右インサイドハーフを会長と争うとかそんな形ではダメなんでしょうかねえ

アンカー扇原は、ポゼッションのヘソとしての適性としては間違いないんだけどたまーに守備がめっさ軽かったり、変な失い方(昨季のアウェイ鳥栖戦みたいな)あるのと、1試合&シーズン通しパフォーマンスにムラっ気あるのが難かしら。クラブの期待値的には完全なる主軸になってもらわないとですが

あと練習試合中は「いっそ下平匠左CBでいいんじゃないか」説が俺の中でムクムクと。被カウンタ対応? 対人守備の粘り強さ?

そこはそれ「ボールを失わなければいい」風間八宏イズムで

左WG遠藤渓太は、守備におけるコース限定しながら寄せて行く賢さ強さの進化が著しい。サイドでも内に絞っても、プレスバックでも貢献度大。ただ相手陣内に押し込む攻めの局面では、前方のスペースが昨季のオープン展開万歳スタイルより少ない中でも違いを出す工夫を。今日のクロス精度はポンコツ

インサイドハーフに入ったダビ・バブンスキは、凄くスカイセルフ。ある意味、金井様よりずっと感覚的つーか「自分のフィーリングでプレイやポジション選択する」んですよね。今日はそれがチーム内で良いアクセントになってたけど、もう少しタスク理解徹底しないと。だから昨季のエリクも扱いに困った

インサイドハーフ吉尾海夏。とにかく運動量と攻守の関与率がハンパない。だから何度も削られ倒されるし、多くのチャンスと決定機に絡む。PK奪取のハーフスペース侵入は真骨頂。半身で受けシンプルに叩く、海夏は無意識にできる。現行スタイルにおけるIH適性は非常に高い。あとは個の強さ、特別な武器

右WG仲川輝人。左サイドの機能性が高過ぎ、右SBの金井も中央またぎ左へ進出する中、テルは右で強かにチャンスを窺い狙う展開に。なかなか関与率を上げられず。右サイド相手陣内で上手くかっさらいエリアに仕掛けるシーンもあったが、また違うセットで見てみたい。…なかなか環境に恵まれないなあ