横濱戦術四天王(仮)~マリノスの戦術を読み解く〜

横浜が誇る戦術四天王による、横浜F・マリノスについてのつぶやきをまとめます。 ちなみに、あと2人がみつかりません。

【もう天野純のプレイに「この部分が足りないなあ」と課題を指摘することもないだろう。もう彼は彼1人の成長を生暖かく見守り楽しめた時期を卒業したのだ。これからはチームの結果。マリノスを勝たせる選手になることでしか、天野純の成長を評することはできない。今はまだ全然足りない by 蒼井真理】 about 天野純の現在地 (2018年前半)

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「俊さんは左足1本で勝負を決める選手。自分もマリノスにいるので、それを継承していきたいと思っているし、その責任は自分にあると思っている。もっともっと極めたい」天野純

Jリーグを見ても、一発で(勝負を)決める選手はそう多くないと思うので、そういった特別な選手に自分はなっていきたい。どんどん勝負を決めるような選手になりたい」天野純

鹿島戦と吹田戦のFKだけでなく、ここ最近の天野純のプレイには再び「自分が試合を決める、マリノスの勝たせる」という強い意志を感じる。球際の強さガツガツ感、削られても簡単にオラつかない、左サイドの外へ外へまわらずハーフスペース隙間で受ける、躊躇なくシュートを選択する――

いや褒めてないよ、もう天野純は簡単には褒めない。まだまだ足りない。実際マリノス勝ててないんだから、全然「試合を決める勝たせる」ことできてないし。ただ、燻し銀のバランサ遠藤アキルートまっしぐらかと思ってたのが、また「試合を決める自分がマリノスを勝たせる」方向性を示してるのは嬉しい

――マリノス加入から、特に2016ー17シーズンの天野純の成長を生暖かい目で見守るのは積み上げ厨には至極の時間だった。これだけ数シーズンに渡り継続的に、試行錯誤を続けながら少しずつ一歩ずつ着実に成長しチームの中心選手までたどり着いた選手は、マリノスでは本当に希有な存在ではなかろうか

サイドの限定する守備から始まり、中央にポジションを変えてからの守備。チームに足りない動き仕事を見つけ「やるか、やらせるか」自分の仕事と居場所を見つけ存在感や実効性を高めること。得意なプレイやりたいプレイを少しずつ表現し、苦手なプレイを克服する。球際の強さ、前に踏み出す力強さ――

天野純は試合に出て「ここが課題だなあ足りないなあ」と思った部分を、しばらく公式戦から遠ざかっても再びピッチに立った時には、少しでも出来るようになっていた。分かりやすく自分で課題を見つけ取り組んでいる姿勢が見えた。それをずっとやり続けて、ここまできた。素晴らしい時間だった

でもここから先は、天野純が自らのプレイヤとしての価値を高める作業の難度は大きく上がる。違う種類の取り組みになる。マリノスの中心選手となった。もう自分だけの課題と向き合い克服していくだけでは天野純の価値は上がらない。チームを勝たせる、マリノスを強くする事でしか天野純は先に進めない

吹田戦のFKは素晴らしかったが、勝つべき試合に勝ててない。あの同点FKが決勝ゴールなら、その価値は何倍にもなった。同じFKでも、チームの結果で価値が変わってしまう。これからの天野純は、そんな理不尽さとも向き合っていかねばならない

その自覚があれば、おそらく少しずつチームにおける他の選手たちとのコミュニケーション、ピッチのオンオフ含め「何を伝えるか要求するか」も変わってくる。チームに足りない動き仕事は「自分がやるか、やらせるか」これからは要求する質と量も増えていかねば、天野純は自分の価値を高められない

もう天野純のプレイに「この部分が足りないなあ」と課題を指摘することもないだろう。もう彼は彼1人の成長を生暖かく見守り楽しめた時期を卒業したのだ。これからはチームの結果。マリノスを勝たせる選手になることでしか、天野純の成長を評することはできない。今はまだ全然足りない

それは喜田拓也も同じ。天野純と喜田はマリノスの現在と未来そのものだ。それは予感や期待でなく、それが今のマリノスの事実だ。とても厳しいことを言えば、マリノスが今この順位なのは天野純や喜田がその程度の選手だからだ。でもこの先には、そうでない未来がある事を信じたい

【本格的な指導と修正はW杯中断期間であり、ボスの手腕が問われるのは中断明けのリーグ再開から――別に擁護する訳でも、そこからの好成績を保証する訳でもない。ただ「今は評価を下すべき段階ではない」と言っている。アンジェが凡将か愚将か、それとも智将か名将か。まだ分からない。この15連戦終盤、名鯱戦や吹田戦の選手起用法――特に大津祐樹の扱いだけを見ても「目先の勝点、今計算できる組合せ」よりも明らかに「様々なポジションでの起用、選手同士の組合せ」を試しつつ「中断期間に誰に何を仕込むべきか」その素材を集めている。明々白

f:id:harukazepc:20170419105933p:plain蒼井真理

  • 蒼井真理
    • 試合前〜試合中の実況&コメント
    • 試合全体について
    • 試合翌日のふり返り

試合前〜試合中の実況&コメント

15連戦の13戦目はリーグ14節ホーム吹田戦。15位マリノスと16位の吹田は共に勝点13。首位の広島と21差。オリジナル10仁義無き「俺の屍を越えて行け」第3弾、キックオフ1時間10分前に日産スタジアム

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キックオフ1時間5分前のホームゴール裏とバックスタンド。どのくらい埋まるかな。この季節は日によって気温差あるから、19:00キックオフは少し厳しい気も

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ホーム吹田戦のスタメン

FW 大津、ウーゴ、仲川
MF 天野純、喜田
MF 扇原
DF 山中、ミロシュ、中澤、松原
GK 飯倉

SUB:杉本、勇蔵、康太、渓太、ユン、オリバー、伊藤翔

ウーゴが水曜に30分出場した以外、先発メンバは1週開いてリチャージ済。名鯱戦からユン⇒ウーゴのみ変更、大津祐樹を左WG起用

「磐田戦の前半45分についてはメンタルの問題を指摘したが、その後はファイトできているし、名古屋戦もチャンスを作れていた。今は結果が出ていないのでサポータもイライラを募らせていると思うが、このサッカーが正しいということを示すためにプロセスを積み上げていきたい」アンジェ監督

「失点が多過ぎるのは批判されて当然だが、個人のミスや切り替えの部分に原因がある失点シーンが多い。チームとして前線からのプレスが効いていないという印象はない。選手に求めるものは戦術的にもフィジカル的にも高いが、結果が出てくれば面白いものを見せられると思う」アンジェ監督

「吹田は良い選手がいるし、攻撃的で危険なチーム。だが我々のスタイルを貫くことが大前提になる。大津祐樹に関しては、1つのオプションとしてトレーニングではWGで起用する形を見たかった。FWならでどこでもできるしトップ下でもプレイできる」アンジェ監督

『失点の多くは個人のミスか、切り替えの部分に課題がありチームとして前線からの限定圧力に問題があるとは見てない』か…。まあこの辺も、ボスが全部正直に話すとは思わないけど。選手たちがどう感じ捉えて修正するか、しないのか

大津祐樹の左WG起用。水曜のル杯でユンユンとオリバーを同時に先発させ大津が帯同しなかった時点で予想できた。ただIH、CF、そしてWGと「前線ならどこでも出来る」より「どこにもハマるポジションが見つからず転々」感も。ボスは大津のスピード感、ゴリゴリ感をどこかで使い切りたいのだろう

戦術とかコンビネーション連携とか、ほぼ度外視して単純に個のタレントで局面を打開しゴールに直結させる――例えばウーゴのクロスに合わせるセンス、山中亮輔の突破とクロス。結局、今の完成度低いマリノスだと得点はそこに大きく依存している。ラスト1/3のリアリズム

そういったラスト1/3のリアリズム、個のタレント打開決定力は外国籍選手に依存しがちだが、特に速攻を1人で完結させる「スピード感とゴリゴリ感」はウーゴとユンになく、オリバーもまだ出せていない。大津祐樹に掛かる期待は大きい。そもそも齋藤学の不在を埋める存在としても獲得した選手

大津祐樹は千葉方面から聞こえる評どおり、戦術理解力は高くなさそうだ。全盛期のスピードも失われているかもしれない。ただフィジカルコンタクトを厭わず縦を向き仕掛けるゴリゴリ感は感じられる。スピード感もそこそこある…… 書いてて「それ伊藤翔さんで間に合ってますやん」感しかない哀しみ

「前線ならインサイドハーフも含めどこでもやれる」のか「どこで使っても中途半端で戦術理解度も低くフィットしない」のか。今日のWG起用は新しいトライより、転々とした先のラストチャンスだと私は思っている。それでも大津に期待しいろいろ試さねばならない、それも今のマリノスの戦力構成だ

マリノス君もうすぐお誕生日おめでとう

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名鯱戦は内容的には直近リーグ戦から修正および前進も見られた。計算できる存在としてはユンと渓太がいる。それでも15位と16位の下位直接対決で大津祐樹の左WGをテストしなければならないのは、今の戦力そのままでは上位は目指せないから。大津やオリバーも、なんとか戦力にしたい使いたい

渓太がプレシーズンから背番号11に相応しい結果を示し続けていれば、ユンにフィニッシュ局面でのキックパワーと精度があれば、大津祐樹に左WGでのラストチャンスはなかったかもしれない。リーグタイトルを争うには皆が足りてないのが現状。だからこそ大津には、このチャンスをモノにして欲しい

まだ5月中旬だが、連戦もあと3つ。6月は(あれば)ル杯プレイオフ2試合のみ。7月の移籍ウインドウは目の前。残り3試合、死ぬ気でやんないと。確かな戦力として認めさせないと。マリノスはイエニスタとかトーレス師匠とか買えませんよ! 余所は余所、ウチはウチ!

「今の戦力では無理だ」とは思っても「この選手たちでは無理だ」とは言いたくない。今のままではダメだから、選手たちにもっともっと向上してもらいたい。クラブに、ボスに、マリノスに求められているのだから。求められチャンスもある。選手として最高の成長のチャンス。全てを出し尽くして欲しい

今の選手のままではボスの理想に応え結果を出すのは難しいと思うけど、Jリーグもともと戦力差凄く小さいから。昇格クラブが優勝したり、今季も昨季ギリギリ残留した広島が首位をひた走ってるし。今の選手皆があと5% 個の力と戦術理解力を高めれば、十分やれると思うよ

その5%を絞り出すために、意識レベルでは2倍3倍やんないとダメだけど。少なくとも今のまんまではダメだよね。この今の結果をチームがおかれた順位や状況を受けて「今のままでいい」と思ってる選手はいないと思うけど

ホントこんなチャンス、新監督シーズン前半の今だけだよ。中断明けてシーズン半ば過ぎれば、下位に沈んだままにせよ上位を窺える状況にせよ、どんどんメンバは計算できる結果をだした選手たちに固定されていくんだから。マジ今を必死にやんなくてどうすんだ。連戦キツいとか言ってる場合かよ

――という訳で前節の名鯱戦はそこそこチームとして質的な改善は見て取れたので、今日の吹田戦は引き続きその部分と、加えて今日は下位直接対決、中断間近い連戦終盤でどんだけ選手たちが必死さをプレイに見せられるか、泥臭く戦えるかに注目してみたいと思います

文脈的に、名鯱戦の延長として。水曜のル杯仙台戦は無視! 残念ながら文脈に組み込める収穫はゼロだ! 1つあるとしたら遠藤渓太の縦仕掛けアシスト。今日も必ず途中起用のチャンスはあると思うので、渓太にはあの成功体験を生かして欲しい

無料配布のマッチデイ・プログラム「トリコロール・タイムズ」のページ数とクオリティ上がってますね。ウーゴ様の選手コラム素敵

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これが無料配布なら一昨年まで300円で売ってたアレは何なんだという話ですが。できるだけライト層、来場の遅い一見さんにも手に取って欲しいな…。また次からはPDFで読もう

GK飯倉と杉本大地が、シゲさん慎くんとアップ開始。飯倉には大きな大きなコール

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フィールドプレイヤがアップ開始。あれ今日は直接ピッチに入ったかな

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吹田はファビオが序盤の負傷離脱からは復帰済みなんだけど今日はMF登録? アデミウソンは負傷離脱中かな

テルがすごく短髪になってる。スタメン起用されてる今こそゴールに直結する結果を積み重ねたい。テルみたいなタイプは、それがないと必ずサブに回される

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――ボスはマリノスの選手たちに新しい、ドラスティックなチームスタイルの変革を求めているが、少しずつ要求のレベルと質量をコントロールしつつ落とし込みを図っている。SBが内に絞る動きも始動直後からではなく、キャンプが始まり少し時間が経過してからだ

忘れてはいけないのは、リーグ戦は既に1/3を消化し14節だが、今季チーム始動してまだ4ヶ月しか経ってないという事。そしてチームに選手たちに新しいスタイルを落とし込み熟成させるにはトライ&エラーの時間が必要である事。まだ、このスタイルやボスの手腕を何か決めつけたり諦めたりする時期ではない

大事なのはチームが成長していく過程と文脈、前に進む決意。選手たちが方向性を疑わないこと。周りは、スタンドのファンが不安に思うのはある程度は仕方ないが、彼らの邪魔をすべきではない

はいはいギャラクシーギャラクシー

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アウェイ吹田ゴール裏もお付き合い

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ホーム吹田戦のビッグフラッグとトリコロール・バンデーラ

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暗転時のトリコロール・バンデーラ

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一歩ずつでも確かな前進を。このスタイルを信じて、前に進もう

ホーム吹田戦、間もなくキックオフ!

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【選手たちは短い修正時間で、ホントよく理解し前半正しくゲームとリスクをコントロールした。後半も、動き落ち押し込まれ始めた時間帯もフルチン相手にチャンス作ってたし、なんとか修正しようとはしてた。タコ殴りにはされてなかった。分かる、分かるよボス!完全妄想世界だけど俺には分かるよ! by 蒼井真理】 about [2018-J1-13] 横浜 1 v 1 名古屋

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深夜のバスから「結果論」で振り返るアウェイ名鯱戦1ー1(トータル決定機9:3)

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「結果だけ見れば、毎週毎週非常に残念な結果になっている。しかし最初の45分、我々はしっかりコントロールできていた。後半プレッシャを掛けられ自分たちのゲームにならない中で同点にされたが、最後に決定機が4、5回あった。勝利するにはああいうチャンスを確実に仕留める必要がある」アンジェ監督

手元トータルスタッツ。シュート13:6(枠内5:2、エリア内10:4)決定機9:3。CK&FK5:3。後半はシュート8:4(枠内3:2、エリア内6:4)決定機7:3。後半だけ見ても、後半のスコアも上回って然るべきスタッツ

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逆に後半は被決定機3なので、1失点は押し込まれる時間帯が決して短くなかった展開的にも全くあり得るもので、全く理不尽ではない。だが1ー1という結果、その1失点や時間帯、局面、ブロックとラインが下がった事だけを切り取り「やれてない、何故やらない」と批判するのは的外れであると私は思う

――尊師風間八宏の会見コメントは相変わらずブッ飛んでて我々には共感の難しい境地にあるので、名古屋の選手たちが実際ピッチでどうマリノス戦を感じ捉えてていたかをコメントから引用しよう

「監督からの指示は特にはなかったが、マリノスが立ち上がりから前から来ると思っていたので、相手の背後を狙うということはチームとしてあった。でもなかなかボールを持てず、相手に握られてばかりだったのでなかなか難しかった」八反田康平

「すごく相手の立ち位置が上手く、誰がどこに行くかハッキリしないままで失点も自分のサイドからのクロスだった。相手のSBは中を取ったり、背後を狙ってきたりと本当に上手くて、自分の周りに2人、3人、4人いるくらいだったので、なかなか的が絞れずに難しかった」八反田康平

――いやあ、いいね八反田くん。そういうコメントもっともっと欲しいなあ。ホント前半は、マリノスの選手たち中2日の短い時間でよく修正して距離感バランス、相手を動かし不自由な二択を迫る位置関係、ネガトラに備えたポジショニング、凄くよくなってたと思うよ。相手が名古屋という事を差し引いても

「勝ち切りたかった――と言いたいが、ピンチもあったしGKに助けてもらい勝点を拾った部分もあると思う。後半は自分たちが修正できた部分もあるが、相手が前半ほど動かなくなったというか、動きが少なくなったというのが正直なところ。でも後半、マリノスの運動量が落ちるのは分かっていた」和泉竜司

『後半は相手が前半ほど動かなくなったというか、動きが少なくなったというのが正直なところ』『後半、マリノスの運動量が落ちるのは分かっていた』

和泉くん、正直な感想をありがとう!
2年前の飯倉ポロリの時といい、君は実に率直なコメントをするね! 少しは胸にしまう事も覚えた方がいいかもね!

うーんとね、前半あんな一方的にマリノスがボール握って1ー0で、そもそも風間八宏のチームは「まずボール握ってるのが前提」で「ロストした時のこと」「ボールの奪い返し方」とか全く練習しないようなチーム、前半どうしようもない。だから後半、もう半ばヤケクソ気味に前に前からくるのは想像できた

だから後半の頭の入り方、名古屋がギア上げてつーかもともと在って無きが如しの安全弁を外しフルフロンタル、全裸フルチンで向かってくる勢いを、上手く去なす熟練は今日のマリノスにはないから、それ以上の勢いで「ああやっぱダメだ~」と思わせないとダメだなとハーフタイム明けくらいに思ってました

先日「グアルディオラ総論」から引用した、正に↓この部分、カスパロフの思想

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後半頭からちょっと勢い負け、受けちゃったかな… とは思ったけど後半も最初の決定機マリノスですし。やっぱ名鯱さんフルチンになってるんで、簡単に渓太からのウラポン2つで決定機作れてる。天野純と大津かな。――こういう部分、試合全体の「文脈と状況」は見ておくべきだと思いますよ

後半、ただただマリノスがビビって受け身になって引いて押し込まれた訳じゃない。名鯱さんフルチンになってた。後ろのリスクとか完全無視して前に厚み出してきた。だから、後半も先に決定機作ったのマリノスだし、後半だけみてもマリノスの方が決定機多いですし

ホントささいなボタンの掛け違い、セカンドボールがどちらに零れるか。距離感バランス的にはマリノスが拾って然るべきとこを、偶然前掛かり勢いで名鯱の選手が前向いて拾う――それもサッカーではある事

理屈で言えば後半、名鯱がそうやってフルチン(後方リスク度外視で)向かってくるのは想定内。マリノスの前線3枚が、攻守に手薄になった名鯱の最終ラインとその背後を、単発でなく波のように連動し突いていけば、名鯱はホント後半も何もできなかったでしょう。脱ぎ損です

でも大津祐樹のCFとか初めてですし、当然この3FWのセットも初。攻守に波のように打ち寄せる連動性とか望むべくもないし、単発でなくブロック全体を押し上げるには、チーム内全体のコンディションのバラつきがあまりに大きかった。連戦の中では、揃わない。後半それは露骨に響いてくる

「本当もったいない。後半になって距離感が悪くなり、疲れも見え始め中盤を支配された。自分も失点に絡んでしまい本当に申し訳ない。相手のチャンスらしいチャンスは失点のシーン、あとは1、2本あったくらい。自分たちが圧倒的に決定機があって決められないのが今季を象徴しているのかなと思う」松原健

「あとは僕やミロシュ、テルといったところが連戦でなく、比較的みんなよりフレッシュな部分があったので、もっと右サイドで起点を多く作れても良かった。今日だけに限らず右サイドで結果を残さないと『左だけのチーム』と言われてしまう。そのあたりの精度をもっと高めたい」松原健

松原健は試合前から「連戦でない自分たちが」と言ってくれてて、その意気や良し! なのですが、やはり今のチーム本来のやり方、機能性は何かと言うと肝はやっぱり「正しい距離感バランス、位置関係」なので、1人2人がまわりをカバーするという考えが、そもそもそぐわない

だから15連戦の頭の方でも既に指摘したかと思いますが、このスタイル方向性だからこそ連戦は厳しい。何より選手のフィジカルコンディションにバラつきが大きくなるのは不可避だが、どんどん機能性が落ちるよと。極論、ポジショナルプレイは連戦に弱い。極論つーか暴論だな…

うーん。だから「結果論」で言えば、後半はもう割り切って間延びさせて、全体的に動き落ち始めてんなと感じた後半20分までに前線に、スピードあって縦ポンからウラ取り狙えるオリバー、隙間見つけてパス引き出しキープできるユンユン、2人を入れて相手陣内で時間つくるのが、目先の勝点3を考えれば上策

「結果論」では思いますけども。でもボスの気持ちも分かるんだよ…。選手たちは短い修正時間で、ホントよく理解し前半正しくゲームとリスクをコントロールした。後半も、動き落ち押し込まれ始めた時間帯もフルチン相手にチャンス作ってたし、なんとか修正しようとはしてた。タコ殴りにはされてなかった

後方リスク度外視したフルチン相手なら、大津祐樹はゴールを決められそうな予感もあった。それは渓太やテルも同じ。彼らにここて取らせ自信を付けさせる事にどれだけ大きな価値があるか。何より、難しい局面展開を「監督の交代采配なく」ピッチの選手たちの判断で乗り切る事に、どれほどの価値があるか

分かる、分かるよボス!
完全妄想世界だけど俺には分かるよ!

ボスは凄く選手たちの自主性というか「選手が自力で目の前の壁を乗り越える、問題を解決する」その姿勢をまず尊び、求め、そこに価値を見いだす理想主義者でロマン主義者。エリクとはまた異なる教育、指導観のある人

だと思う

だからね、なんつーか適当な表現かわからんけどボスの選手への視線やアプローチって凄くゴール裏のサポータとかに近いものがある。部分的に

ハーフタイムや会見でキレる時のキレ方や発言内容も「それ試合で負けた時に選手がゴール裏から浴びるヤツやん」ってのが結構多いよ。姿勢を求める

「チャレンジしてのミスは全然オッケー、俺は絶対せめないよ」とか「でもオマエらビビらずやったか? やってねえよな?」とか「怒鳴られてからやるとか舐めてんの?」「サッカー好きでマリノス好きなら、それをプレイに表現しろよ!」とか、もう全部モロですやんw

だから俺、そんなボス好きだよ。選手たちには、そんなボスの期待に応えてポジティブなチャレンジを続けて、ボスが「もう限界だ…仕方ない」とアレコレ細かくルールで縛って手綱をにぎり鞭を振るう前に、目指すスタイル方向性の中で自主性を発揮して、自分たちの力で壁を壊していって欲しいと思うよ

それが出来たら、ホントそれはマリノスが25年の歴史でずっと抱えてきた課題から脆さからの脱却になる――本当に強いクラブ、チームのメンタリティを獲得することを意味するから。5レーンとかポジショナルプレイとかそんな小さな話じゃないよ。超レボリューション、マジなパラダイムシフトだよ

ボスがやろうとしてる、選手たちに求めてるのはそれくらい大きな価値ある改革だよ。ハンパないよ。だから難しいよ。今はそのために小手先の修正もしてないよ。あんま結果でないとさすがにやり始めると思うけど。だから結果ほしいよ。でも結果以上に、選手たちに自力で壁を壊して欲しいと思うよ

マリノスは、マリノスの選手たちは25年なんやかんやレジェンド級の影響力ある選手や、監督の提示するルールに依存してきた。自分たちで考え判断し決断し責任取るより、ラクだからね。手っ取り早く結果に結び付くシーズンもあった。暗黙含むルールの内側で、その範疇で自分がやりやすいようにやってきた

たぶん学生でもなんとなく分かる、社会人ならもっと分かると思うけど「暗黙含むルールの内側、範疇で」「その枠を外れないとこだけはキッチリ抑えつつ」「のびのび自由にやる」「怒られない程度にしっかりマジメに、適当に、手を抜いてやる」のが一番ラクなんだ。ルールの中に自分のルールをつくる

でも「ルールの中にルールを作って」「のびのび自由にやる」のは本当の自由や、自主性ではない。とても限定的な自分のためのものだし、組織のルールには責任を持たない。決定的な部分では組織のルールのせいにする。安全地帯にいる。責任を負ってないし、本当に組織をチームを動かし変える事はない

――いやあ深夜の連投は話が大きくなるというか、厨二ライクに捗りますね!

えーとアウェイ名鯱戦の振り返り?

だから矮小な結果論でラインが低いだの交代が遅いだの、もうチンコ小さすぎて嫌になるよねと。もう少し局面より展開を、プレイより状況を、結果より内容や背景を見たらどうかしらと

決定機9:3でも負けることもある、それがサッカーだ。以上

もちろんディテールも大事だし「悪いなりにも勝ちきる、勝点拾う」とか強かさも大事。でもアウェイ名鯱戦この1試合については、直近数試合からの文脈から見てかなりポジティブな内容だったと思う。後半押し込まれた時間帯があり1ー1という結果も、足りなかった部分にも意味や背景があるよねと

とりあえず現地でバクスタアッパーから観戦して、深夜のバスでいろいろ考えて思うのはそんなとこです

また家で映像を見たら、また違う印象と感想はあるとは思うけど。観直す心の余裕があるかはわかりません

お疲れさまでした

『Brave and Challenging ~勇猛果敢~』

とりあえず今季↑このスローガンが「ラインを高く保つこと」や「GKがゴールを無人にすること」ではないと理解するところからはじめようぜ!

【もう一度「新しいスタイルへの挑戦」の意味を中身を、問い直して欲しい。ホント今は形骸化も甚だしい。今のマリノスの問題は、扇原が間違っているのは「ミスは起こり得る」ことを前提とした思考とボールとは直接関与しない振る舞いだ。 by 蒼井真理】 about 「スタイル本来の方向性や原則」と現状 ([2018-J1-12] 横浜 1 v 3 磐田 を受けて)

f:id:harukazepc:20170419105933p:plain蒼井真理

ホーム磐田戦は酷い試合だった。あまり個人批判はしたくないが、あの軽い対人守備だけは看過できない。マークに付いてたのに簡単に振り切られた。責任持って、ファウルしてでも止めるべきだった鈴木秀人(磐田ヘッドコーチ)

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少しマジメな話をすると、ホーム磐田戦1ー3をマジメに振り返る気分にはならない。失点シーンを映像で振り返るとため息しかでない……試合前の連投で指摘したことを「過去形」に換えて読んでもらえば、それで磐田戦の振り返りはおしまい

連戦に入る前から「コレおかしくね?」「選手の “自主性” がどんどん本来の方向性から違うとこに行ってね?」「プレイ原則って何だっけ」と指摘してる部分は、改善傾向よりむしろ悪化してるし勝利した鹿島戦でも変わってないし、磐田戦も同じ問題から同質の失点を繰り返してる。でも修正されない…

「三角形の底辺をタッチラインに作って密集しちゃダメだよ」「ポゼッション時には相手ゴール前を底辺に、ゴール前フィニッシュ局面の選択肢とネガトラに備えた中央の密度を保たないとダメだよ」ちょっと映像見返せば、今季ここまで上手くできてた時間帯とダメな時間帯、何が違うか明白じゃないか…

なんでこの問題が放置され続けるのか、それでいてボスや選手たちは「内容は悪くない」だの「ブレずにこのスタイルを貫く」だの「メンタルの問題」だの繰り返すのか意味がわからない…。ここ数試合の問題の多くはポジショニング位置関係バランスとリスク管理、心身コンディションじゃないかしら…

左右中央バランス良く攻められてはいない。ゴールや決定機の起点とアシストは左サイド、山中亮輔とユンユンと天野純の3人に偏っている。そこに過剰に4人目が絡む事でネガトラ時のバランスを崩してるし、山中やユンが疲弊するとシュートや決定機の数そのものが減る

左に寄り過ぎ細かく繋ごうとするからタッチ際での変なロストも増える――とまでは言わない。多少はあるかもしれないが、単に個々のスキルと判断が稚拙なだけな理由がほとんど

ただ直接ロストした本人だけでなく、パスの出し手が下手くそ&無責任なケースも多い

「ちょっと分からない。相手はたぶんボールを持たせていいと思っていて、ボールの取られ方が悪かった。でもちょっと分からない」山中亮輔

…悪いこと言わないから怪我する前に一度休め、山ちゃん。山ちゃんいないと左サイドの攻め手も半減だけど、逆に一度そうしてチーム全体のバランスを見直すべきだ

「同じ失点の仕方をしているので修正しないといけない。ビルドアップの時は大樹があまり上がらないほうがいいかもしれない。相手は迷いなくシュートを打っている」中澤佑二

ホラこうやって選手たちはスタイルへの疑問を募らせて、“自主性” を発揮して修正しはじめるよ

「ビルドアップの時はGKは高い位置を取らない方がいい」「そうすると背後をケアする選手いなくなるから、CBも無理にハイラインはやらない方がいい」

半年後のマリノスが目に見えるようだ。そうじゃないだろと。問題の前提部分、定義が間違ってるんだよ。プレイ原則守れてないでしょと

ハイラインも、GKのゴールを無人にする高い位置取りも「相手ボールホルダに圧力が掛かっている」ネガトラ時、即座にゴール方向正面にファーストディフェンスが入るのが大前提でしょと。そうすれば精度あるウラ狙い縦ポンもロングループも打たれない、蹴られても精度はお察しレベルだよねと

そのために必要な、ネガトラ時ボールに圧力掛けるための「リスクを考えた位置関係バランスに基づくポジショニング」できてないのが、止まらない「安い失点」の最たる原因でしょ? 同サイドに4人目5人目が寄り集まり、中央をスカスカにしたり相手が狙ってるスペース空けてるのが問題でしょ?

いやもう何度も何度も何度も同質の、似たような安いロストからの安い失点繰り返してるんだから、いい加減に気付けよ修正しろよ…

2007早野スクランブルも大概ざっくりした戦術で対応されたら終了だったけど、それでも「失った瞬間ボールホルダに食い付く」のは徹底されてたぞ

ロストした瞬間の位置関係バランスも考えない同サイドに偏るオナニーポゼッション&ハイラインとか、そりゃ自殺行為以外の何ものでもない訳で

それを延々やり続けながら「勇気を持ってスタイル貫く!」とか言われても

俺らも腹を括って看取るべきですか?
その自殺行為を?

だから決してボスと選手たちが取り組む、今季の挑戦的なスタイルそのものに不信も不満もないよ。やり切って欲しい。目先の結果には惑わされず信じて見届けたい

でも、そのスタイル本来の方向性や原則が「とっちらかったまま」なのを、いいよいいよこのままで信じてやろうぜ! とは思えないんだよ

「手段と目的を履き違えるな」「本来手法でしかないものを目的化するな」

マリノスの選手は真面目でピュアな選手が多いから、すぐに手段を目的化して「やってる」気分になるよね。もちろん褒めてないよ。バカだと言ってる

ハイラインは目的? ポゼッションは目的か? 違うよね。エリクに何を教わった? 大前提は何だ?

エリクも「ラインを上げるな」とは決して言わなかっただろ? 大前提として「内を閉めろ、背後を取られるな」「それを満たした上で可能な限りブロックを押し上げボールに圧力を掛けろ」と

「ハイライン」は「より高い位置でボールを奪う」「受け身の守備でなく主体的に圧力を掛ける」「相手陣内でのプレイ時間を増やし主導権を握る、圧倒する」それにより「勇猛果敢に勝利する」ための「手段」だ。目的ではない

その手段を採用活用しリターンを得るため、守らねばならない原則がある

守らねばならない原則「ネガトラ時は即ボールホルダに圧力掛ける」「奪えないまでも味方ゴール方向正面に立ち塞がり精度ある縦ポン、ロングループを打たせない」「バイタルやその前中央のスペースに(相手の陣容に合わせた)最低限の選手を適切な距離感で配置する」

それを満たした上でのポゼッション

「ハイライン&ハイプレス」は

「勇猛果敢に勝利する」目的のための

1つの手段であり、それを採用しリスク相応のリターンを得るには

「満たさねばならないプレイ原則」が前提としてある

もう一度整理しよう。そこが満たされてないから、今は「やってるフリ」でしかない。勇猛果敢でなく、猪突猛進

――問題にしてるのは方向性、そもそものスタイルとプレイ原則。それらが言葉や上っ面だけでなく貫けて闘えてるなら、敗戦にも拍手する。こんな鬱々とした気持ちにはならない。選手たちが新しいものに挑戦しようとする中で結果がでない時に信じて支えて後押しするのはファンの本懐だよ。でも今は違うよね

例えば最近は「プレイ原則が」とチームや理解度の低い選手に批判的な一方でユンユンを凄く評価してるけども。逆にチーム全員がプレイ原則をバッチリ理解し遂行できるようになったら、ユンユンは今のままだと「左足のクロスが貧弱ポンコツ」だと叩かれる存在になる。…言ってる意味伝わるかしら

自主性。自主性ってなんだろうね。難しい。マリノスと指導者には永遠のテーマ

さて中2日でアウェイ名古屋戦。反省したり修正する時間はありません!

ただ、喜田パイセンが先発復帰する可能性は高い。本来ボスが、チーム皆で解決すべき問題で誰かに頼るべきではないけれど

それでも鬱々とした俺は、喜田拓也天野純の2人に期待してしまう。とりあえず2人でチームが進むべき方向と採るべき修正を話し合って、それをチームに上手く落とし込んでみて欲しい。喜田と天野純ならできる、もう既にやるべき立場にあると俺は思う

喜田 喜田 喜田 喜田 おー喜田拓也
やり切れハマの舵取り おー喜田拓也

――ビビったり遠慮してる場合ではない。舵を取れ。自分が正しいと思う指針を示せ。チームをまとめろ


「主導権を握ることが成功する攻撃者となるための鍵であることは既に述べた。動いているのが自分たちであればそれはアクションであり、リアクションではない。つまり試合の流れをコントロールしている訳だ。我々の相手のリアクションは限定され予測もできる」ガリー・カスパロフ

「我々は有利な立場から前を見て、自分たちの動きをコントロールし続けられる。脅威を与え押し込み続けることで主導権を維持できる。ポジティブなサイクルが生まれることに加え、状況把握には有利なポジションにいるし、勝利にも近い。これが攻撃者のアドバンテージである」ガリー・カスパロフ

「主導権を握ったら休みなく使い続け、養っていかねばならない。ビルヘルム・ステインベッツ(最初のチェス世界王者)は『アドバンテージを持っている競技者はそれを失いたくないなら攻撃し続けなくてはならない』と言っている」ガリー・カスパロフ

「それは動的なものであっという間に失われてしまう。主導権を支配し続けることは大きなアドバンテージになる。主導権を強化していけば相手はそのリズムについて行けなくなり、敗北を認めざるを得なくなる」ガリー・カスパロフ

「それは我々の勢力を唯一の強大な武器に集中することを意味しない。そうしてもいいのだが、人生には(チェスにも)スター・ウォーズデス・スターのようにどんなものも破壊する武器は存在しない。我々の競争相手はリアクションし、守りの準備をするだろう」ガリー・カスパロフ

「だからこそ我々は主導権をクリエイティブなやり方で使い、成功への視点を維持しなくてはならない。攻撃は一か八かでなくていいし、電光石火である必要もない。重圧を掛け続けることは相手を弱体化させ長期的な勝利へ導く効果的な方法になり得る」ガリー・カスパロフ

「偉大な攻撃者というのは不可能なことをしようとせず、優位から最高の結果を引き出す者だ」ガリー・カスパロフ(元チェス世界王者)

「私はウインガが大好きで、バイエルンにはもの凄いウインガがいる。だが彼らを有効に使うには事前に最初のボール出しの時点から、そのアドバンテージが生かせるような状況を用意しておかなくてはならない。その事前準備は簡単ではなく、複雑で長いプロセスとなる」ベップ・グアルディオラ

「一歩前へ踏み出すことは相手を崩し、動かして弱みを晒すことに繋がる。守備者は空いた穴を塞ぎに行かなくてはならないが、圧力を掛けられ続けてそれをやるのはいずれ不可能になる。1つの穴を塞ぎに行くことは別の穴を空けることを意味し、その内に何かが壊れ攻撃が遂行する」ガリー・カスパロフ

「チェスには『2つの弱点の原則』がある。1箇所を攻撃するだけでは強敵は倒せない。1箇所に集中せず、圧力を他の部分に分散させて弱点を見つけださねばならない」ガリー・カスパロフ

「主導権を握るための主な手段は、動き、柔軟性、陽動である。唯一のポイントに全精力を注ぎ込むことは守備時には弱点にもなる。ノルマンディ攻略戦ではナチスに作戦を知られ防御準備させないよう多くの陽動が事前に行われた」ガリー・カスパロフ

「サッカーには導きの糸があり、全てが発明済みで全ての状況に適応済みであるかに見える。違うのは過去のシステム、方法、役割をいつ、どのように、どの選手にやらせるかということ」ノエル・サンビセンテ

「サッカーの奥にあるのはアイディアをめぐる討論でありディベートである。だから本当に大事なのは勝ち負けでなく、どんなアイディアをなぜ選ぶかだ。サッカーの豊さは、常に起こっているアイディアの交換にある」ノエル・サンビセンテ

「文脈は変わる。変わらないのは不可能だ。80mを続けて上下運動できないSBならそれに合わせないといけない。ウインガが中に入ればSBが追い越しサイドを上がらなければならないが、それができないSBなら彼を中に入れてウインガを開かせる」ベップ・グアルディオラ

「私のSBが上下運動を繰り返すマシンなら、上がらせてシュートさせる。だがポジショナルプレイの考えから言えば80mの上下運動を1シーズン継続できる野獣はいない。あるいは1シーズンは耐えられても翌シーズンは苦しみ、3シーズン目はもうできなくなる」ベップ・グアルディオラ

…おお、なんたる山中亮輔

グアルディオラ総論」第4章『主導権を握る(カスパロフによる)』に書かれたカスパロフやベップの言葉は、現在のマリノスが見つめ直すべき、掲げるスタイルの意味や主導権を握るための手法、その在り方や思想の背景がある

なぜ、なんのために、どのように、それを行うのか。もう一度「新しいスタイルへの挑戦」の意味を中身を、問い直して欲しい。ホント今は形骸化も甚だしい

『一か八かでなくていいし、電光石火である必要もない』『1箇所に集中せず、圧力を分散させて弱点を見つけださねばならない』

カスパロフは、アンジェが掲げる「アタッキング・フットボール」主導権を握り我々がアクションし続け、相手をリアクションさせ続け疲弊させ敗北を認めざるを得なくさせる――思想背景とそのために採るべき姿勢を示している

成功する攻撃者となるために、主導権を支配し支配し続けるため主導権を強化する

人生にもチェスにも、そしてサッカーにも「デス・スター」絶対的な武器や戦術は存在しない。相手は必ず我々の強みに対しリアクションし守りの準備をする(それが相手にとっては攻撃のための準備でもある――昨夜の磐田のように!)

故に主導権を握るには唯一の強大な武器(左サイド)に依存すべきでない

リアクションする相手に主導権を握り続けるため必要なのは、動き、柔軟性、陽動

ポゼッションも、バックパスや「やり直し」も選手たちのポジション交換も、全ては相手の守備者に「1つの穴を塞ぐため別の穴を作る」ことを強いるための陽動である

なぜリアクション要素の強かったマリノスの強みやスタイルを棄て、新たなスタイル「主導権を握るアタッキング・フットボール」を目指すのか

その意味、そのために採用するハイライン&ハイプレス、それを機能させ実効性とするためやるべきこと、周知し守るべき原則――今一度整理し、考え直そう

「私はリスクを最小限に抑え、メリットを最大化するプレイ原則を選手に伝えようとしているだけだ」ベップ・グアルディオラ

「ベップがバルサバイエルンにもたらしたのは素晴らしい守備組織を作り上げたこと。人は攻撃こそメリットだと言うがそれは間違いだ。ポジショナルプレイを使った攻撃ま良かったが、輝かしかったのは守備の組織だ」エネスト・バルベルデ

「ポジションもシチュエーションも既に起きたことと、プレイを支えるために今後君がやろうとすることと関連付けられていないといけない。ポジションとシチュエーションの両方の意味を持ちしかも戦術的な意図も込められた言葉とは『配置』である」ファンマ・リージョ

「人は簡単で限定的な定義で理解することに慣れている。だが我々の提案は違う。ラインごとにシンプルに見るのではなく、より複雑な見方、全てのことは全てに関係し起こり得ないことは起こらないが、選手間のアクションはアクションでなく相互アクションである」パコ・セイルーロ

「プレイのアクションという言い方をするが、そうではなく相互アクションだ。何故なら私のやることが君に作用し君をを変え、君は私のことを変えるからだ」パコ・セイルーロ

「守備者は受け身で攻撃者は能動的であるように見えたのは、攻撃対守備という軸で考えていたから。サッカーは常に単純な二律背反で考えられてきた。良し悪しとか実践とロマンとか。複雑なプレイの隅々を見ていくことをしなかった」パコ・セイルーロ

「我々はサッカーにプレイはないと言っている。普通はあると言っている。テレビが『メッシのプレイ』とか使うが、まるでメッシ以外に選手がいないかのように、メッシが世界中と戦っているように聞こえる」パコ・セイルーロ

「あるいは『このプレイはあのプレイと似ている』とも言う。しかしサッカーとはプレイの連続でなく複雑な状況の連続だと理解すべきだ。メッシがボールを持ち、ある状況にいるのは事前に何かが起こったからだ。そしてメッシがそうしている間にもそれを可能にしている何かが起きている」パコ・セイルーロ

「サッカーにプレイはない」「サッカーとはプレイの連続ではなく複雑な状況の連続である」「メッシがそうしている間にも、それを可能にしている何かが起きている」

この一連の言葉の意味を、中町や扇原や大津は噛み砕き咀嚼し理解して欲しい

左サイドで山中やユンや天野純がチャンスを構築し、同時にチームが守備時のリスクも担保できるのは、彼らがミスなくプレイするからではない。ボールには直接関与せずとも、彼らから離れた場所で君たちが適切な振る舞いをしているからだ。それがなければ、必ず何かが何処かで破綻する

「このサッカーをしている以上、ミスはしちゃいけない」扇原貴宏

そうではない。トラップやパスのミスを「してはいけない」のではない。メッシでさえもミスはする。今のマリノスの問題は、扇原が間違っているのは「ミスは起こり得る」ことを前提とした思考とボールとは直接関与しない振る舞いだ

磐田戦の1失点目。天野純の受け方、ボールを置く位置が間違いだった。同時に相手守備者が狙っているタイミングで丁寧でないパスをなんとなく付けた中町にもミスがあった。直接ボールに関与してない扇原も、あと1m後方に備えあと1秒ネガトラが早ければ磐田の速攻に置き去りにされなかったかもしれない

2失点目も、3失点目も、繰り返す「安いボールロストと安い失点」には、全て同じような背景と問題がある。選手もファンも、ついボールのある場面と直接関与した選手にばかり目が行く。しかしサッカーはプレイの連続でなく状況の連続。何か1つ誰かのプレイのミスで、失点に直結することは、ほぼ無い

そこの部分を「プレイでなく状況に問題があった」という視点を持ち込まなければ、このスタイルを貫きつつ問題を修正するのは、おそらく不可能だ。ミスが起こっているのは個人のプレイではなく、チーム全体の不協和がもたらす「状況」にある

「アタッキング・フットボール」を貫くために必要なのは「無闇やたらにラインを高く保ち」「ボールサイドにより多くの選手が関与し」「誰も1つもミスせずパスをつなぐ」ことではない。ミスは必ず何処かで起こる。主導権を握り続けるためには、できるだけ早く、高い位置で奪い返さなければならない

そのために、何をすべきか。適切な距離感やピッチ上の選手「配置」は如何なるものか。「我々のサッカー」を表現するためには、相手の意図を正しく読み取らなければならない。我々がアクションすれば必ず相手はリアクションする。サンドバックではない

相手のリアクションを我々の想定内のものとし「1箇所の穴を塞ぐため新しい穴を作ってしまう」状況に追い込むためのアクションを考え準備しなければならない。サッカーは複雑な状況の連続であり、我々のスタイルや個人のプレイはそれだけで完結することは決してない。1つの結果には無限に近い背景がある

…いやまあ3失点の中でも扇原のミスはズバ抜けてヤバいミスで、アレを織り込んで周囲も準備しろとは言えないけど。でも単純なスキルミスなのか。受ける準備、次のプレイのイメージなく「なんとなく受けちゃった」から起こったミスじゃないのか

喜田のプレイ、ビルド関与にはずーっと「とにかく予測を磨け」「足元スキルや閃きセンスが爆発的に伸びることは多分ない」「でも判断の精度と質に限界はない」と言い続けてきた。停滞期、無難なプレイしかしない時期もあったが、喜田は止めなかったからこそ今季開幕2戦の輝きがあった

トレーニングのロンドを見ても、扇原の「止める蹴る」の柔らかさと技術的な精度はチームでも屈指。しかし予測し判断を磨いた喜田は「ボールに触らなくても」ビルド関与し、相手を動かせる。ボールや人だけでなく、それらが作りだす「状況」を見て関与する質を高めたからだ

扇原にはサッカーの見方、関与の仕方をボールを中心としたものから「状況」にシフトしていって欲しい。でなければ頭打ち、扇原はここまでだ。しかし変わることができれば、扇原の遠くを見てそこにボールを正確に送り届けられるセンスとスキルは、数倍輝く。復活や再生でなく、マリノスでメタな変革を

扇原はホントこのままだと厳しいと思う。でも2017シーズン「おいおいマリノス大丈夫かよw」と周囲から言われる中でオファーに応え「メディアはそういうのが好きでニュースになるが残った選手が1つになって戦うだけ」と言ってくれた扇原には、マリノスで輝いて欲しい。俺は扇原貴宏を諦めない

【勝って反省できるのが一番! (ユンユンは)今のマリノスの方向性の中では絶対正義でもある。本当に「ポジショニングと賢さだけで」相手DFを動かしたり背後を取ったり、チャンスを作り出す。 by 蒼井真理】 about [2018-J1-11] 横浜 3 v 0 鹿島

f:id:harukazepc:20170419105933p:plain蒼井真理

  • 蒼井真理
    • 試合前〜試合中の実況&コメント
  • 試合全体について

試合前〜試合中の実況&コメント

15連戦の9戦目はリーグ5連戦の3戦目、ホーム鹿島戦。14位の鹿島と15位マリノス、26年目のオリジナル10最後の生き残り「俺の屍を越えていけ」対決は前半戦のヤマ場。日産スタジアムにキックオフ1時間15分前着

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前日の発券枚数は 21,385枚。大型連休初日、好天土曜のナイトマッチ、どこまで動員できるか

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ホーム鹿島戦のスタメン

FW ユン、ウーゴ、渓太
FW 伊藤翔
MF 天野純、中町
DF 山中、金井、中澤、山田康太
GK 飯倉

SUB:杉本、ミロシュ、下平、松原、扇原、大津、仲川

伊藤翔とウーゴを同時起用し4トップ! 実質は伊藤翔さんセカンドトップの縦関係か。右SBには山田康太がリーグ戦初スタメン

「最近の結果について残念に思うのは当然だが、チームの雰囲気は良いし、我々のスタイルを信じる力は強い。ミーティングでは全体的にポジティブなメッセージを伝えた。攻撃も守備も修正するところがあるが、どちらも大きく変える必要はない。今のサッカーを続けることで結果はついてくる」アンジェ監督

「鹿島戦は中2日なので、前日練習は札幌戦に出場したメンバが回復しているかの確認だった。それに関してはしっかり回復して良い状態になっている。ただ、ホームでよりハイテンポなサッカーをやるために走れる選手、フレッシュな選手の起用も考えている」アンジェ監督

3/31日本平で始まった15連戦。8戦終えて
○○△●●△△●

リーグ戦は
○△●●△●

中2日で逆転負けから気持ちを切り替えるためオフを与えると、前日練習もリカバリ&コンディション調整。ゲームプランは映像での確認、落とし込みのみ

直近のリーグ3敗(広島、神戸、札幌戦)は全て「先制しながら逆転負け」△湘南戦も「2点差を追い付いた直後に失点」と、先制すれば圧倒的な勝率を示したエリク体制からは大きな体質変化。現状は、ピッチにおけるリスクとリターンの収支が合ってないのは確かだ

ただしエリク横浜3年目の終盤から「より主体的に全体のブロックを押し上げ前線からハメ奪う守備」にトライしており、逆転負けは増えていた。決してエリク有能、アンジェ無能という話ではなく、スタイル変革に取り組む過程で「意図的に強みを捨て、得意でないことに挑戦している」ことを忘れてはダメ

失点増にも様々な理由があり、それぞれの失点にそれぞれ複数の原因がある。サッカーという競技において、殊更今のマリノスの方向性で「誰か1人のミスや責任で失点する、失点が増える」ことは無い。連戦でツラいのはそれを1つひとつ分析検証し、トレーニングに落とし込み修正する時間がないこと

エリクの3シーズンで叩き込まれた「中を閉じろ背後を取られるな」それは今のスタイルの中でも忘れず生かせているか? ハイラインの前提として前線からの限定制限、ボールホルダへの圧力は不可欠だが、やれているのか?

局面における個々の責任感や球際での頑張りは十分か? マイボール時を含め常にアラートを利かせ、集中力を維持しポジションの微調整はできているか? 目の前の変化に対応できているか?

過去の「堅守マリノスの伝統」も、ただ引いて守ったり中澤ら個人の能力に拠ったものではなかったハズだ

今のマリノスが目指す――というより現代サッカーの非可逆的な方向性として、攻と守を分断し考える事はできない。「攻撃はよくなった、守備に問題がある」そんな事は有り得ない。「失点増には必ず攻撃面(ポゼッション時)にも問題がある」その逆も然り

今のマリノスで顕著な問題は「失い方」何処でどれだけのリスクを負うのか、そしてロストした瞬間のチーム全体のポジショニング、ボールと人の位置関係。大きな問題にならないボールロストと、失点に直結する致命的なロストがある

ただ勇猛果敢にチャレンジすれば全てが許され報われる訳では決してない

その「失い方」も含めビルド&ポゼッションにおけるパスルートや、全体のポジショニング位置関係が、あるいはリスクとリターンについての考え方が、エリク⇒アンジェ体制の文脈から逸脱して選手たちの判断に投げられてはいないかと。連戦で仕方ないとこもあるんだけど、その点が目下の懸念材料

――あんま試合前に相応しくないな。連戦中は連投のタイミングもおかしくなる…。まあそこら辺が、今ひとつ「今は結果でなくて苦しいけど、この道を信じて進むだけ! きっと結果はついてくる」と楽観的になれない理由。『なんか方向性そのものが少しずつズレてきてねえか? 微調整できてるか?』と

そうは言っても連戦はまだ半分終わったばかり。今夜の鹿島戦は、とにかく勝ちたい。勝ってラクになりたいんじゃなくて、選手たちにも「勝って反省」して欲しい。連戦中で逆転負けが続いたら、寝て忘れるしかないもの。負けたら反省もできない。反省して修正するために、勝利が必要というジレンマ

2018シーズンも2/25シーズン開幕し、5月の3週末20日まで21試合、水曜9試合、リーグ戦は15試合

13週の中に水曜開催4→9試合。W杯イヤーとは言え前半詰め込み過ぎだろコレ

キチガイ過密日程で、どのクラブも修正したり次のゲームプラン落とし込む時間ないけど「やることシンプル明確で割り切ったスタイル」とか「勢いに乗った」クラブは、下馬評を覆した順位につけてる印象。広島とか札幌とか長崎とか。スタイル変革元年なクラブは厳しい。マリノスとか吹田とか名古屋とか

名古屋は監督就任2シーズン目? バカ野郎、風間八宏のチーム作りは3年目が終わるまでずーっと改革元年なんだよ! それまでの主力や功労者も、いつだって干され切られるから気をつけろ! しかしトヨタマネーと風間八宏は凶悪コンビだな、今更ながら

マリノスは名鯱みたいな金満クラブではないので、地道に現有戦力でコツコツとスタイル変革に邁進するのみ。…でも噂では夏のウインドウで外国籍選手の獲得狙ってるとかいないとか

マリノスが夏に動くなんて、何シーズン振りかしら!?

…クラブの「リーグ優勝目指す」「新しいマリノスへの変革」への覚悟は嘘ではない。夏の補強は、この現状では外国籍選手1人では済まないかもしれない。15連戦が終わったらウインドウ開くまでル杯プレイオフはあるけどリーグ戦はない。だから選手は、特に今チャンス貰えてる選手は死ぬ気でやんないと

本気で目指すと決めたんだ。もう後戻りはできない。変革に、高い目標設定についてこれない選手は置いていかれる。マリノスとはサヨナラだ。マリノスに残るのは、マリノスにいられるのはマリノスを変えられる、強くできる選手だけ

言い訳無用、ピッチで結果で証明して

――いやあ、そう考えると「15連戦、正直しんどい」とか言ってる場合じゃないっスね。今日の鹿島戦を含め、リーグ戦『たったあと5試合』結果出してボスの構想の中軸に入ってかないと中断期間のキャンプも後半戦もBチームで若手以外は来季の居場所なくなるよ

危機感持って、ピリピリしていこう!

「練習後にシゲさんと話して『勝つためにリーダシップを取ってくれと言われた。このままズルズルいくと『良いサッカー』と言われても、できなくなってしまう。点を取るためにアクションを起こしている訳で、それを守備でもできれば攻撃につながる。そこで自分が何かを発信していけたらいい」飯倉大樹

ズルズルいかないよ! ズルズル引かない! 前からイキます! 渓太も康太も今夜ズル剥けます!

そんなホーム鹿島戦になりますように

――ついに下平匠が先発か! との予想もあったが山中亮輔へのボスの信頼と期待値は変わらず高い。実際チームトップのアシスト、決定機関与率を残してるし左サイドは山中がWG、ユンがIHにスライドし天野純がバランスを取っている。右とは違う機能性

今日は中央、おそらくウーゴと縦関係になり右IH的なポジションでスタートする伊藤翔さんと、中町公祐の仕事に注目して観たい。正直、厚別では俯瞰できず札幌サポータに挟まれる環境でゲームに集中できなかったから、今日はいつもの場所から選手の距離感を高いとこからボンヤリ眺めたい

フィールドプレイヤのアップ開始

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水曜の札幌戦で2失点に直接関与し、試合後のコメントでは凹んでた山中亮輔へゴール裏からはいつにも増して大きなコールとチャント。心身かなり疲弊してると思うけど、怪我には気をつけて頑張って

ピッチ外でも仲良く互いにリスペクトし合うウーゴと伊藤翔さんの縦関係をスタメンから同時起用する試みは楽しみ。今季はウーゴに縦パス当てて落とす中央のコンビネーションも少しずつでてきてる。そこに伊藤翔が上手く絡めれば。ボスは大津祐樹に、その働きを期待して我慢して起用してたと思うけど

伊藤翔さんがウーゴを追い越しファーストトップ的に、前線のターゲットになったり相手DFの意識を引っ張る仕事も期待できる――で結局、ポゼッション時の中央のバランス維持やリスク管理は、天野純に掛かる割合はまた高くなる。やや損な役回りかもだけど、その責を果たしつつ違いを作る仕事も!

アウェイ側の鹿島ゴール裏。2階席は開放されずも、それなりの密度。鹿島サポータさんはメイン指定のお高い席を買って横から観る人も多いからありがたい

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――鹿島アントラーズとの25年の激闘の歴史、それは暗転演出トリコロール・ギャラクシーの歴史。鹿島とのホームゲームは過去2シーズンも常に暗転演出、集客望めるビッグゲームであると、クラブは鹿島をリスペクトしてきた

2016年8月

2017年10月

そして2018シーズンの鹿島戦である

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LED照明になってパワーアップしたトリコロール・ギャラクシー

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ホーム鹿島戦のジャイアントジャージ圧巻の4枚出し!

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なべぶたの盾vsひのきの棒――そんな事は言わせない。強い鹿島を倒し踏みつけ、その屍を越えてマリノスは前に進む

ホーム鹿島戦、間もなくキックオフ!

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