横濱戦術四天王(仮)~マリノスの戦術を読み解く〜

横浜が誇る戦術四天王による、横浜F・マリノスについてのつぶやきをまとめます。 ちなみに、あと2人がみつかりません。

【塩な後半は退場者だしながらドローに。サッカーは難しい。そうそう上手く噛み合わない、結実しないものだ by 蒼井真理】 about [2014-J1-34] 横浜 1 v 1 FC東京

aoi_mari.png蒼井真理



樋口マリノス3シーズンの終着港は飛田給。今季4度目の味スタ。さすがにJ2と違って、J1の最終節はたくさんの人がゴミのようだ!

バクスタアッパー自由席前売り3100円。J2と違いアッパーが開放されるのは横視点俯瞰厨としては嬉しい。しかし思った以上に寒い。味スタのアッパー風通し良すぎ

2014最終節ガス戦スタメンは、右足首捻挫でファビオが離脱。久し振りに富澤の兄貴がスタメン、兵藤とボランチを組む。俊輔と下平匠はベンチスタート。小椋はベンチ外か…。中澤佑二は、あと90+で初のリーグ戦フルタイム出場達成

リーグ最小失点とかマジどーでもいいです。ここ5年以上、失点の少なさは常にリーグ上位。課題は常に得点力。そしてその攻守は常に表裏一体、GKやCBが「僕らは結果だしました、責任果たしてます」ってのは大間違い。樋口マリノスらしい主導権を握るサッカーで勝利して終えてほしい

GKがアップ開始。アウェイのゴール裏はよく埋まっていますが、開放率は65% 

フィールドプレイヤがアップ開始。最終節、期待するのはやはり藤本淳吾。自身も周囲の選手に対しても良いイメージでシーズンを終えて、オフと来季の始動を迎えてほしい。それって結構小さくないと思う。こんなもんじゃないでしょ? 

おうガスは武藤嘉紀が体調不良でベンチスタート、代わって渡邉千真、でなく梶山陽平かよ

「正しい距離感」で「斜めのパス」をつなぎ、「セカンドボール拾い」まくり相手ハーフコート押し込んで2次、3次攻撃。「ピッチ幅を使い」DFラインを食いつかせ、背走を強いる。SBのウラを取り、マイナスの低いクロスを「2列目やボランチが仕留める」そんな樋口マリノスの集大成が見たい

やっぱり2列目の3人、ボランチ兵藤がゴールに絡まないと。伊藤翔さんのゴールなんてジオングの脚みたいなもの、偉い人にはそれが分からんのです

今日もアップを終えてドレッシングルームに戻る小林ヘッドコーチに、ゴール裏から「小林慎二!」コール。両手をあげて、拍手で応える慎二さん

40分前は冷たい小雨がパラついた飛田給味スタ、キックオフ直前の今は青空が広がっています 

さあ、樋口マリノス3シーズン最後の90分。今日も盤石の布陣ではないかもしれないけれど、ここまで積み上げてきたもの、目指したスタイルを貫き、樋口マリノスらしさを全面に出しきってほしい 

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ガスは4-3-2-1。エドゥの1トップに、河野広貴梶山陽平の2シャドウか

新潟戦に続き、下平匠の不在を受けて右SBパンゾーの位置取りとビルド関与が高め。左が奈良輪だからできるし、奈良輪だからやらなければならない

10分まで、右のパンゾーを起点にとても良い入りができている。距離感、セカンド奪取、斜めのパス、幅の使い方、SBのウラを取る遅攻。素晴らしい

復帰戦の富澤は、やはりユルい。勇蔵がとばっちり黄紙

兄貴キツいな、いろいろと。勇蔵が素晴らしいが、尻拭いで退場しそうな展開

マリノスの距離感が良いが、それ以上にガスの距離感がヒド過ぎる。故のセカンド回収、マリノスペース。15分以降の遅攻は工夫が足りない。今日の遅攻はパンゾーが絡まないと厳しい

富澤なあ、マジでキツいな。後半は中町でいいかと思うけど、マチもまだフィットしてないかな

今日のキープレイヤは右SBパンゾー。逆の意味では富澤

今日の学には攻守に頑張りを感じる。兄貴以外は、みんな良い感じ。特に勇蔵、パンゾー、兵藤、優平は素晴らしい。藤本淳吾も悪くないんだけど、豪快に消える時間が長い

あと学は欲しがるのを止めて、我慢してあと一歩踏み込めれば

ほぼほぼマリノスペース、CKからニアサイド一発ヘッド先制は高橋秀人。マークは富澤だったかな…

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前半終了、横浜0-1ガス。シュート4:5(枠内0:2)決定機4:3。序盤から40分までほぼマリノスペース。樋口マリノス「らしさ」も存分に出て、2列目の3人それぞれに決定機あったのだけど。42分にCKから先制を許す。前節の新潟戦しかり、これもサッカー。さあ切り替えて後半、後半

内容的には、スタイルの追求という観点では新潟戦よりも遥かに素晴らしい。まあ、先週の新潟と今日のガスでは、やってるサッカーの質が違いすぎるからアレですけど。やっぱ「距離感、セカンド回収」は樋口マリノスの生命線で、そこで上回れるか否かはゲーム支配における大きなファクタ

さあ残り45分。45分だけなんだ。出し惜しみず、全部を出し切ろう。スタイルを貫きリスクに挑戦しよう 

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俊輔がスタンバイ

後半9分、優平⇒俊輔。1点を追う展開だし、普通に富澤を下げてボランチ俊輔でも良かったと思うけどな…

やっぱり勇蔵が退場する流れか…

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試合終了、横浜1-1ガス。後半の決定機は1:2。マリノスのシュートらしいシュートは伊藤翔の得点のみ。素晴らしい前半は0-1、塩な後半は退場者だしながらドローに。サッカーは難しい。そうそう上手く噛み合わない、結実しないものだ 

マンオブザマッチは勇蔵。2枚目の黄紙は前を向く色気だした結果の過失であったが、序盤からの安定感、クサビを潰す勇気ある守備と読み良いカバリング、空中戦、フィード、集中力は出色の出来。「失点を防ぐ」だけでない、ゲーム支配への貢献は極めて大きかった

今日の勇蔵の素晴らしさ、中継映像では伝わり難いか。「ピンチを防ぐ」のと「ピンチの芽を摘む」、「球際で身体を張る」のと「予め予想しコースを切る」、「エリア近辺水際の守備」と「ハーフウェイ近くのインタセプト」は、それぞれ意味合いと価値、ゲーム支配への影響が異なる

台風だ、雨漏りだって時、茶の間でバケツ用意する事と、暴風雨のなか屋根によじ登って雨漏りの原因を塞ごうとする事くらい、意味合いと価値が異なる。…俺って絶望的に喩え下手

CBと、大黒将志柳沢敦(現役お疲れ様)らウラ取りフリーランを執拗に繰り返すストライカの本当の素晴らしさは、スタジアムで俯瞰して観ないと分からないものです