横濱戦術四天王(仮)~マリノスの戦術を読み解く〜

横浜が誇る戦術四天王による、横浜F・マリノスについてのつぶやきをまとめます。 ちなみに、あと2人がみつかりません。

【皆さんの「小椋に対する色メガネ」も、そろそろ新調した方が良いかもしれませんよ by 蒼井真理】 about 2014/02/11 紅白戦での新加入選手中心の短評

蒼井真理


紅白戦の感想を羅列。「5-2-3」は単なるゼロックス杯の広島戦を見据えたイメージ練習なのか、新たなオプションへのトライか。興味深い。ちなみにゴールは1本目、右サイドに流れた学の低いアーリクロスをエリア中央で矢島卓郎が押し込んだ1点のみ

紅白戦では俊輔、藤本淳吾、富澤、小椋らの大きなサイドチェンジが目立った。おそらく樋口監督から意識付けされたもの。藤本淳吾もまずまずのミドルパス精度を披露。流れの中では攻撃のスイッチを入れるフリーランなどに「使われる意識」の高さを感じさせた。行くとこでは、長めの距離も走る

左SBでフルにプレイした下平匠の印象は「シンプルに叩いて、動いてもらう」の繰り返しで、3タッチ以上のプレイは極端に少ない(チームコンセプトの落と し込みもあるかもしれんが) そのために必要な、ボールを受ける前の状況把握や判断は正確。タメが必要な際のプレイや守備面は、まだ未知数

三門雄大ボランチでプレイした際の攻守におけるサポートの動き、その堅実さ献身性が目に付いた。スペースを消し、顔を出す。下馬評、自己アピール通り。右SBではクロス精度や個の打開を求めるのは厳しいか。無駄走りしてナンボ系。中に絞る守備の判断は良(左ができれば、守備固めに…)

矢島卓郎は、動き出しのタイミングはまずまず。カウンタ時は長めの距離も走る。守備でも追う。しかし2つ走ると、しばし休憩が必要。ターゲット役としては足元に収まらないシーン多し。この辺はコンディションが上向けば改善される事を期待。ドスドス走る迫力、守備者を引きずる力強さは確かにある

昨季からの在籍選手で目に付いたのは、小椋かな。サイドチェンジも意欲的、狭いスペースでのワンタッチ、2タッチのパス交換もスムーズ。確実にここ2年くらいで上手くなってる。また違った「適応」があるかも。皆さんの「小椋に対する色メガネ」も、そろそろ新調した方が良いかもしれませんよ

正直、今季マリノスに残ることが小椋とチームにとって(例えばアンドリューに目処がたつか否かとか)良い事なのかとか考えましたけど。残った以上、もう一度存在感を発揮して貢献して欲しい。個人的にも、やはり小椋には思い入れもあるし

天野純は昨日のミニゲーム、今日の紅白戦を見ても「まず身体を作る」ところから。昨季前半の優平なんかと同じ。身体もプレイも線が細過ぎる。どんなに上手くてもセンスがあったとしても最低限の幅とフィジカルは必要

別にただ「たくさん食って筋トレして、体重と筋肉量を増やせ」っていう訳ではなく(その必要もあるだろうけど)。練習の中から意識的にコンタクトプレイを増やして、プロの当たりに身体も頭もプレイも慣らさないと。今は見てて「練習参加してるヒョロい大学生」だから

オフ明け2日間の2部練習を見て改めて気になったのは「昨季からの既存選手と新加入選手のフィジカルコンディションの差」。元日まで公式戦を戦っていた選手と、1か月以上オフがあった選手との差、と言えばそれまでだけど…。それにしても、な明白な差があって

樋口監督は新体制発表の囲み取材で「加入が決まった段階で、始動までに身体を作ってくるよう伝えてある」と。始動から最初の公式戦まで時間がなく、その中で既存選手とのレギュラ争いがある。その程度のコンディションで始動日を迎えて大丈夫だと思った理由が知りたい

そうそう忘れてた。今日の紅白戦2本目に鈴木椋大が参加しました! 本格的なゲーム形式の練習参加は、復帰後は初ではないでしょうか。矢島卓郎が突っ込んできた接触プレイで腹部あたりを強打し悶絶してましたが、無事復帰。週末の練習試合でもプレイ機会あるかも。お帰りのコールするのが楽しみ