横濱戦術四天王(仮)~マリノスの戦術を読み解く〜

横浜が誇る戦術四天王による、横浜F・マリノスについてのつぶやきをまとめます。 ちなみに、あと2人がみつかりません。

【チームの課題その論点争点は明確にすべきだ。俺は昨季終盤の停滞、今季序盤のアウェイ大分戦や昨日の札幌戦に見えるチームの(ボスも含め)課題や問題、進歩の乏しさは全く同質のものだと感じている by 蒼井真理】 about [2019-J1-8] 横浜 0 v 3 札幌 の振り返り

f:id:harukazepc:20170419105933p:plain蒼井真理

0730発ANA50便で横浜に帰ります。その足で工学院グラウンド⇒追浜ハシゴの工学院AとB両チーム観戦だよ!

札幌にはファミマとろろ蕎麦を食べにきただけ。他には何もなかった。何も

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あのさあ…

チームとして前に進んでいかなきゃ。3歩進んで3歩下がるの延々繰り返し。同質の失敗の繰り返し繰り返し繰り返しリピート・アフター・ミー。昨季の終盤から何度も何度も何度も「いやあ上手く対応されたね良さを消されたね」相手の対策を予測して対策の対策した上で応用問題クリアしろや

なんで極端にマンツー寄り&カウンタからの両サイド裏狙いの相手に対して、中央に人を集めて殴ろうとしますか?

相手の守備組織の密度と強度を高めて「人に付く故のギャップできちゃう問題」を解消してあげつつ、サイドにカウンタのためのスペース提供しますか?

バカなの? 死ぬの?

前半10分までの2失点はまあ仕方ねえよ。重いビハインドだけどそういう事もあるよサッカーと人生には。でもまだあと80分、修正対応して挽回する時間とチャンスあったわけじゃん?

お前ら修正できたか? 挽回するため知恵と勇気をありったけ振り絞ったか?

なんもできてねえじゃん進歩ねえじゃん

なんもできてねえのに、やってねえのに「先制され引かれると厳しい」だの「早い時間帯の2失点はゲームプランが崩れる」だの、ホントお前ら何なの?

マジで何なの。本気でリーグタイトル争うつもりあんの? なんで序盤の2点ビハインドで「コンチクショー」感が出ずにズルズルいっちゃうの?

昨季終盤アウェイ鳥栖戦の翌朝にオムライス食べながら指摘したチームの不足は、オフと補強とキャンプと手痛い失敗と反省を経ても、ほぼ進歩が見られない。残念過ぎる程に変わってねえんだよ本質的に「不足と失敗の質」が

https://twilog.org/aoi_mari/date-181125

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このクソみたいな札幌戦を振り返り課題抽出して反省して修正して次は「中途半端なマリノス対策してくる相手」にまあまあ良い内容で勝利して、そしてまたキッチリ対策してくる相手に相手の狙い通りの舐めくさったサッカーやって完敗。その繰り返し繰り返し繰り返し

そして10位くらいでシーズン終了

・どんな相手に対しても
・自分たちがどんな状況でも
・けが人が続出していても
・甘えた言い訳とかいらないから
・試合に向け最大限の準備をしよう
・もっと相手のことを考えよう
・相手の対策も想定しておこう
・それを上回る応用力を備えよう

・相手は関係ない
・俺たちのスタイルを貫くだけ
・そう言いたいのなら
・それだけの殴る力を身に付けよう
・現状のマリノス
・その力も覚悟も足りないくせに
・相手を知ろうとも考えようともせず
・やるべき事をやってないのに
・言い訳や理想論だけは立派な
・明日から俺は本気だす
ニート野郎

・試合開始までの準備は大事
・でもピッチ上のリアルとの対峙も
・それに向き合い乗り越える
・修正力や応用力も大事だよ
・試合の中で選手たちが
・相手の狙いや嫌がることを
・観察して読み解いて
・解決方法を見つけ実践しなければ
・そこがまだ全然足りてない
・勘違いしないでね

アウェイ浦和戦のアレは典型的「中途半端なマリノス対策」で監督と選手の志向ミスマッチ。幅を利かせてピッチの方向性を作ってるの相も変わらず「往年のミシャ・チルドレン」で完全過渡期の浦和ですから。ほぼ基礎問題でした。アンジェ横浜2年目、もう応用問題クリアしてく力をつけてかないとダメだよ

ダメなんだよ繰り返してたら。マリノスはチームの方向性・編成における「過渡期」ゴチャゴチャ面倒くさいヤツはほぼクリアしたから。「縛り」にもなってたレジェンド2人もいなくなった。多くのベテランや適性の低い選手たちはチームを去った。方向性に基づく補強編成も成された

もう言い訳なしだよ

リーグタイトル争うのはマストにして当然の目標。そのために、いろんな痛みも経験したし限られた予算の中で合理的な編成もできたアンジェ横浜2シーズン目

こんなの繰り返してたら、もう全然お話しにならないんだよマジでお前ら分かってんの?

ただいま羽田。京急横浜線を乗り継ぎ工学院グラウンドへ

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めったにない出来事「分母の無視」による過大な評価――はサッカーにおいて頻繁に起こる。選手にもファンにも。得点が少なく、そもそも通常は「めったにない出来事」ゴールが試合の結果を、1週間の準備や時にシーズンの趨勢を左右する(ように思える)からだ

もう少し「平均への回帰」を学習しよう

例えば直近3試合、被CK10本で4失点。チームのセットプレイ守備に構造的な欠陥がありそれを対戦相手に看破され狙われているに違いない――人は結果に対して「分かりやすい原因、理由説明」を求める。それが「たまたま」とか「偏り」だとか「平均への回帰が起こる」とは、その時には考えない

――似た例は数年前のマリノスに実際あった事例であり、柏戦でCK3本から3失点した際はいろんな指摘と批判があった。しかしその後、シーズン終えた時のマリノスのセットプレイからの失点数は18クラブで2番目に少なかった。典型的な「偏り」からの「平均への回帰」だ

さて昨日の札幌、前半10分で2失点。畠中槙之輔の凡ミスと福森晃斗の鮮やかなFK(それを与えた凡ミスと微妙な判定)守備から入ったミシャの札幌が首尾よくシュート2本で2点先制。これは構造的な欠陥からの必然的2失点だろうか?

前半10分までにシュート2本で2失点は「めったにない出来事」だろう

めったにない出来事は「絶対にあり得ない出来事」ではないので、サッカーと人生においてしばしば遭遇する。構造的な欠陥や「これさえ準備しておけば回避できる」問題ではない。ミスをしない選手もいないし、完璧なFKは防ぎようがない

では私は前半10分で席をたつべきだったのだろうか?

「たまたま早い時間帯に2点先取できたから」札幌の守備がハマったのではない。それはオマケ要素であり、ミシャの会見コメントからも、強度の高い守備から入る札幌のゲームプランは対マリノスに用意されたもので早々の2点ビハインドは直接の争点ではない

あのミシャがここまで割り切ったゲームプランを選択した。4節からの3連敗で割り切った。0ー0のまま推移しても、あるいは後半15分までの1点ビハインドまでならゲームプランに変更はなかったのではないか。そして2点先取されたマリノスは、試合を通し札幌を攻略できなかった。決定機2つはセットプレイ

チームの課題その論点争点は明確にすべきだ。まあサッカー論議においてそれは全て虚構ではあるが、それはやらないと文字通り「話にならない」ので。俺は昨季終盤の停滞、今季序盤のアウェイ大分戦や昨日の札幌戦に見えるチームの(ボスも含め)課題や問題、進歩の乏しさは全く同質のものだと感じている

――ああ、分かり難いか。つまり「札幌の高い守備強度を軸としたゲームプラン」は仮にあの10分までの2点がなくても変わりないだろうし、そこからマリノスは最後まで攻略できてないのだから「あの2失点さえなければ…」とか「ゲームプランが崩れた」とか言う妥当性は、あまり高くないんじゃねーの? と

2点を早々に先制した札幌が、システム変えて5ー4ー1ブロックでドン引きしたとか、露骨な戦術変更があったなら話も変わってくるけど…。もちろん2点リードによる札幌の精神的な優位性の獲得と、マリノスの焦りはあるよ。それはあった上で、さあ残り80分どうするんだって話で

だから個人的にアウェイ札幌戦で一番残念だったのは、前半9分に0ー2となってから29分に決定的な3失点目をするまでの20分間のチームとしての非常に拙く幼い、頭の悪い戦い方。自滅して前半でゲームを壊した。ハーフタイム0ー2なら、全然可能性もあったのに

目先変えた布陣がハマってないどころか相手の対策ゲームプランにハマってしまっている。その事に気づくより先に2失点してしまったし、ピッチで即座の修正対応もできそうにない。じゃあ我慢でしょ。とりあえず致命的な3失点目を抑える事を最優先にハーフタイムの修正待ちも下の下策ではない

それなのにSBは内に絞り中央の密度を上げて札幌の守備強度高める手伝いして札幌がカウンタで使いたいサイド裏のスペースをホイホイ空けて、致命的な3失点。うーんこの下の下策。別に前半0ー2なら絶対逆転もあった! とは言わないよ。簡単ではない。難しい。でも0ー3は絶望的だ

可能性の問題。絶対にミスしないCBも全てのFKをストップするGKもいない(昨日の飯倉さんは「持ってねえな」としかご愁傷様)

めったにない出来事「前半10分までにシュート2本で2失点」を食らう確率をゼロにするため知恵を絞るより、致命的な3失点目を食らわないための我慢や賢さを獲得すべきだろうと

――それくらい、アウェイ札幌戦の前半9分0ー2から致命的な3失点目を食らうまでの20分間のチームとしての戦い方は拙く幼く、頭が悪すぎた

即座に最適解の修正は、今すぐ出来なくてもいい。でもせめて「我慢する」くらいは覚えていこう。できるようになろう

もしもその「我慢」でさえもボスの思想やアタッキング・フットボールの教義に反するというのなら――それは困るけど、まあそこまでボスも狂信的でも偏狭でもないと思うよ。ただ選手たちが「自分たちで考え判断する」領域があまりに今の経験値的に大きすぎる気もしないではない…

けれども選手たちにとっては自主性や思考を大きく伸ばすチャンスなんだから「もう少し枠にはめて縛ってください」なんて思わずに、もっともっと自分で考えて話し合い、大人の対応力や賢い応用力を身に付けていって欲しいよ。そして強くなって欲しいなあ