横濱戦術四天王(仮)~マリノスの戦術を読み解く〜

横浜が誇る戦術四天王による、横浜F・マリノスについてのつぶやきをまとめます。 ちなみに、あと2人がみつかりません。

【2点目の流れ最高かよ…相手がボールが渡ったところでアタッカー陣がフォアチェックで蹴らせ、後ろの人間がしっかり競って走ってマイボールにして、再攻撃。そしてデザインした形で攻め切る。連動性ある崩し、素晴らしいアイデア、といった部分でのクオリティの高さは言うまでもなく、守備の部分でもやるべきことをやって相手の手を抑えることが出来た。 by いた】 about [2019-J1-2] 横浜 2 v 1 仙台

f:id:harukazepc:20170419104133p:plainいた

勝った試合を見返す幸せ。

この試合最初の決定機。
連動性も技術も素晴らしすぎて…
畠中くんの楔の質、マルコスの2タッチでのフリックプレー、そしてあまじゅんの後ろから来るボールをワンタッチでめっちゃクロスするもん!ってやつ。必殺技っぽくなってきたね、これ。すき。

抜群の精度だっただけに広瀬くん決めたかったね。

17分のテルくんの決定機。

広瀬くんの内側でのレシーブで3枚を寄せる。寄せて空いたスペースとコースというメリットを三好くんがワンタッチで使い切る。
相手のディフェンスラインは5→4で3トップとあまじゅんで数的同数のシチュエーションを作り出し、中盤のフィルタも無効化。

お前ら素晴らしいな

あまじゅんの2タッチでのスルーパス、テルくんの加速による裏取りももちろん素晴らしかった。
が、このプレーが出来た素地は広瀬くんと三好くんが作った。
動くことでどういうことが起きるか、それを見えているからこその適切な選択。

偉い。頭なでなでしたい。

アゴ・畠中・喜田なビルドアップが◎
相手の2トップに対して数的優位、前が開けば持ち出し、相手の3枚の中盤の脇のスペースに顔出す選手へ楔。

楔が入ったところで相手が寄せてくるので、フリック気味に裏へ流して崩す。

デザインされた攻撃、美しい。

相手のアプローチ意識の高さを逆手に取る形。
楔を「餌」にして引き寄せる。少ないタッチでボールを放し、アプローチで生まれるスペースを使う。

優位性を持ちつつ、質の高い楔をしっかりと入れていた、という意味でビルドアップ隊は評価されてほしい。彼がスイッチ。

マルコス大仕事なPK奪取は、マルコスの繊細な技術とスピードが生きた。

広瀬くんのワンタッチでの裏へのパスもぴったり、内側への進路を取るファーストタッチで完全に富田を後手に。後追いとなった富田が後ろから引っかけて倒される、と。

マルコスは出し手としても受け手としても優秀。

広瀬くんはもはやサイドバックではなく、4枚目のMF。

三好くんと入れ替わりつつ、内側で受ける、サポートする、これは本来インサイドが担うべき仕事だけど、難なくこなす。本当に上手。

存在感あるあまじゅん・みよっしが空けた空間を突く。ニンジャ!

徳島さんありがとう。

2点目の流れ最高かよ…

喜田くんのカバーからの楔、幅取った三好くんの内側をテルくんがインナーラップで裏取り、ワンタッチでの低く速いクロス、最後はファーできっちりエジガル!あまじゅんもボックスの中に走りこんでたのも◎!

狙ってるやつ!ポケット突いてGK-DF間に流し込んで押し込むやつ!

相手がボールが渡ったところでアタッカー陣がフォアチェックで蹴らせ、後ろの人間がしっかり競って走ってマイボールにして、再攻撃。
そしてデザインした形で攻め切る。

手応えを掴める結果。この形で点を取るの。この精度を高めてもっと点を取る。数字に繋げていくために。

前半、相手の手を完全に抑えたネガティブトランジッションと局面対応の象徴とも言うべき39~40分のプレー

奪われた瞬間に切り替えてボールホルダー行くことで相手から時間を奪い、距離が開いた状態での楔やロングボールに対し奪いどころと定めて奪い切る。三好&広瀬、そして畠中…執着!

ほんと、強い戦い方。
相手の手を抑え、常に主導権を握って相手を押し込む。
相手は攻めたいはず、ビハインド。でもさせない。ボールを握るのも、攻撃するのも、横浜。ずっと横浜のターン。

シティさんみたいだった、ほんとに。

畠中くん抜群にいい…

持ち出しての楔はもちろん、相手のアプローチにも焦らず、空いた場所を見つけて裁ける。ワンタッチもうまい。
守備対応もアーリーヒットして飛ばさせずに競り勝ってみたり、早めの見切りできっちり裏へのボールに対処したり。

まだ若い、ここからもっと伸びていくのかな。

あまじゅん60分の交代は怪我だったのね。無理させる必要ないもんね。

パフォーマンス的に本人はもっと…!と思って納得してなさそうだけど、いいランニング沢山、いいパスも沢山、安定。
あまじゅんスペシャル(くるっとクロス)、次こそ点に繋がるといいな。

みよっしと広瀬くんが繋ぎと崩しのところでいい仕事をしてくれるので、あまじゅんがラストのところでのランニングを増やせている、って見るのが正しいのかな。役割分担。
足元ではなく、裏の意識。大事なこと。チームが求めていること。数字に繋げたいね。

交代選手達の意地が見えたマルコスの決定機。

大津くんがフリーで受けたところで李さんがダイヤゴナルにスペースへ抜ける。柔らかいフィードを頭で落としマルコスが豪快にフィニッシュも枠外。

大津くん「質」を見せた。大津くんにとってはみよっし台頭で煮え湯を飲まされてる状態だし見せないとね。

ちゅんちゅんの斜めのアクションに呼応して、みよっしが一番高い位置中央に入り、マルコスも内側浅い位置に入り、ポストを受けようとする。

ちゅんちゅんのプレーに対しての理解が深まってるのかも。いい落としする、周りを活かしてくれる。いいね。

細かいパスムーブの中でダイナミズムアクションを付与し、開いたギャップを突く。

畠中が外し、内側の位置取りの高野へ→高野から開いたマルコスへ(三好スルーで裏アクション)→李が寄り相手CBを寄る(完全にCB間のギャップが開く)→高野スプリント、マルコス裏へフィード

完全攻略。お見事。

失点シーンはクロス対応のセカンドを拾われて石原のダブルタッチに大津くんが足を引っかけた、と。
スタートはチアゴが一度奪ったところをジャーメインに奪い返された、と。

まあご愛敬、かな。一試合の中で何度かあるピンチ。次は綺麗に終わりたいけど。

大津くんはPK与えたりはしたけど大津祐樹らしいプレーが出来ていてコンディションは良さそう。

苦しい時間帯にスライディングで相手の前進を阻止したり、ごりごりっとアプローチしてみたり、勝利のために必要なことをしてくれるのはありがたい。

てか、次みよっし出れないからね。やってもらわないと

よかった。Daznでも勝ってた!開幕連勝!

意図する攻撃、意図する守備を具現化し、再現性のあるプレーを何度も出来た。
ミスも少なく、安定感あるプレーをし続け、ゲームをコントロールして主導権を80分以上握り続けた。
凄く充実した試合。文句なし。

連動性ある崩し、素晴らしいアイデア、といった部分でのクオリティの高さは言うまでもなく、守備の部分でもやるべきことをやって相手の手を抑えることが出来た。もう2、3点ぶちこみたかったけど、それは継続的な課題。
ともあれ、2試合続けて質を示して、結果を出せたことは素直に誇っていい。

このパフォーマンスをどの相手にも示すことが出来れば、高い確率で結果を掴むことが出来るはず。
だからこそ、続けていく。いい練習をして、いいパフォーマンスを出して、結果を出す。自信と手応えを積み重ねていく。
アンジェの「KeppGoing」にはそんな意味があるのかな。

次はルヴァンを挟んで、川崎とやるわけで。
現在地を測るには絶好の機会、なんていいたいけど、測ってる場合じゃない。引きずりおろすぐらいの勢いでやっつけたい。
しかも相手は上海アウェイらしいですよ、水曜日。大きなチャンス。
純粋に、楽しみ。

「ハーフスペースの使い方とか、自分の中で熟知し始めてきているというか。相手が3バックの時、4バックの時で、どこが空くかは違うけど、そこも整理できている。どの相手に対しても、スペースを有効活用できている」

どんどん続けてあまじゅん、ナイスラン・ナイスプレー!

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「勝つ集団にしていきたい。“勝ち”に貪欲に。勝つことがすべてぐらいの貪欲さがあってもいい。何よりも結果。そこは肝に銘じてピッチに立ちました」

最高かよ、喜田さん。心震えるわ…ノーミスの素晴らしいパフォーマンス。

「俺のコーチングだけで守るというか。それは監督からも求められているし、声でもプレーに関与する。それは続けていきたいし、配給ももっと工夫したい」

エデルソンかベッカーかは置いといて、まだまだうまくなれるね。楽しみ。