蒼井真理
試合前〜試合中の実況&コメント
ル杯GL3節アウェイ新潟戦。新宿高速バスターミナルから6時間。たったの6時間
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6時間もあれば読了できてしまうのではないか。途中で寝落ちるのではないか
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ル杯アウェイ新潟戦のスタメン
FW 渓太、伊藤翔、イッペイ
MF 吉尾海夏
MF ダビ、中町
DF 下平、西山大雅、金井、山田康太
GK 杉本大地
SUB:彩貴、ミロシュ、堀研太、オリバー、仲川、大津祐樹、和田昌士
リーグ戦から総取っ替え。ルーキ西山大雅がCBで先発プロデビュ。サブメンバのバランスw
新潟のGKは2013シーズン湘南在籍時「ふしぎなおどり」で一世を風靡したアレックス・ムラーリャ(湘南時はサンターナ登録) 田口潤人はベンチスタート
「連戦は分かっていた事なので、2週間のブレイクでしっかりコンディションを整えている。3週間後は予測できないが、目の前の試合には勝つためのメンバを選ぶ。リーグ戦に出場していない選手にとって良いチャンス。連戦に向けて全員が出場時間を確保するのは大事なこと」アンジェ監督
「(今季初出場となる)杉本大地については彼自身のプレイと、チームとしてやるべき役割を理解できているかを公式戦の中で確認したい。大津とオリバーは20~30分起用したいと考えているが、試合の流れを見ながら決めるつもりだ」アンジェ監督
「今のスタイルではヒロキくんのプレイが理想形だと思う。でも同じことはできないし、自分にしかできないプレイもある。DFラインの背後のスペースに関しては、出る時は迷わずしっかり出る。出ない時は出ない。中途半端が一番ダメ」杉本大地
たぶん金井貢史が鬼のラインコントロールで、下手するとリーグ戦以上に大きなウラのスペースを杉本大地に与えてくれると思うので大地がんばれ
約30分遅れで雨の新潟駅に到着。そしてビッグスワンまでシャトルバス。またバスに乗るのです。キックオフには間に合うので無問題
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雨のビッグスワンに到着
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フィールドプレイヤがアップ中。アウェイ側マリノスのゴール裏は屋根下に。かなりガッツリ雨降ってますからねえ
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アッパーの開放されないビッグスワンなど45点の陸上競技場でしかない。残念
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――うーん流石にこの雨とピッチコンディションでは、バカみたいにライン上げるのは現実的ではないと思うな。ボスと選手たちの判断や如何に
キックオフ5分前。雨はかなり小降りになりピッチは水溜まりもなく芝生の状態も良さげ。これならボスの要求する本来のスタイルを表現できそう。あとは選手の勇気! 杉本大地は迷わず躊躇わず
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ル杯アウェイ新潟戦のビッグフラッグ
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更なるチームの底上げを! 連戦に勢い付ける勝利を! 夢の複数得点を!
ル杯アウェイ新潟戦、間もなくキックオフ!
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新潟の守備は4ー4ー1ー1ブロック。今季ここまで対戦した相手の中で最も受動的な部類。前半6分までは互いにシュートなし。マリノスは普通に下で丁寧に繋げている。雨はほぼ止んだ
いいな金井のラインコントロール駆け引きw コレを見に来た
新潟は内を切りサイドに誘導し、SBが強く前に出て奪う狙い。SBのスペースは同サイドのボランチが斜めに引き埋める。遅攻時はサイドで食いつかせて内を使いたい
ビビらず自陣深くから繋げてる。テンポも悪くない。あとはスイッチ入れるとこの精度とシンクロ。じっくりボールと相手動かし主体性もってゴールを窺おう
前半22分、自陣で食いつかせてワンタッチの連続でウラを取っていくコンビネーション、素晴らしい! コレを続けよう
リーグ戦から総取っ替えで、ここまで攻守に再現性ある「偶然たまたま」じゃない形がチームとして作れている
渓太がゲームの入り方を失敗した感。引きずらず切り換える
前半28分、高木善朗のすんばらしいラインを破るウラ取りダイアゴナルランでGKと1対1、杉本大地が出るもループで去なされ新潟先制。コレは高木善朗を褒めてやろう。オフサイドギリギリ、ループシュートまでパーフェクト。実に素晴らしかった
前半終了、横浜0ー1新潟。シュート1:4(枠内1:2、エリア内0:3)決定機0:3。試合の入りは自信と主体性あり悪くなかったが、先制される前後から次第に「相手が食いついてくれないとスイッチ入らない」受動的メンタル、停滞。流れの中からシュートゼロ
「アタッキング・フットボール」はハイライン&ハイプレスでも偽SBでも前線に掛ける人数そのものでもない。「リアクションでなく、常に自分たちが主体性を持ちボールと相手を動かし、ゲームの主導権を握り圧倒する事を目指す」それがボスと我々の理想。食いついてこないなー困ったなー、正解じゃない
食いついてこないのは先制許したのはもちろんだが、餌が美味しそうじゃないから届きそうな場所にないから。食いつかせたいのなら、もっとリスク負ってギリギリのとこで誘わないと。でもボールと相手を正しくテンポ良く動かせば、ギャップは作れるハズだよ
あとは単純に相手陣内でのインテンシティ球際の強度、取り切る力や抜き切る力、個のパワーや打開力、俺が俺がの野心が足りない。組織と約束事は大事だが、その上に野心を示さねばプロではない
さあ後半。限られたチャンスを無駄にするな漠然と受動的に無難にこなすな。ピッチに野心を示せ
pic.twitter.comさあ後半。限られたチャンスを無駄にするな漠然と受動的に無難にこなすな。ピッチに野心を示せ pic.twitter.com/DB2SbQYc5H
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ワンタッチでリスキィな自陣からのビルドアップ、コンビネーション。ビビらずコレを継続しよう
選手たちは前半の中盤以降足りなかったものを自覚できてる。渓太も後半は良い入り方ができた
後半4分、渓太が獲得したFKを海夏⇒ニアで会長がダイレクトにアウト気味のヒール。惜しくもポスト直撃。マリノス最初の決定機
後半13分経過。2つ決定機を作るがきめきれず、リズムと主導権は再び新潟に傾く
後半16分、左タッチ際のイッペイ⇒下平匠⇒イッペイ、お手本通りのワンツーで抜け出し低いクロス、ニアでダイレクトに伊藤翔さん! シンプルでキレイな崩しから同点ゴール
大津祐樹やオリバーを投入する前、このスタメンで同点に追いつけたのは良かった
後半23分、バイタル手前で前向いたダビが今日イチの仕掛けで相手の注意を引き付け引き付け、左サイドでオフサイドギリギリ抜け出したフリーの下平匠。下平は淡々飄々とファーサイドに無慈悲に冷静なクロス。走り込んだ会長がヘッドで合わせてマリノス逆転! 2ー1!
大津祐樹がスタンバイ
後半27分、ダビ⇒大津祐樹
ダビは1つ結果に繋がるプレイでインパクト。海夏が1列引いて大津祐樹がセカンドトップ
後半29分、右CK吉尾海夏のクロスにニア寄りで身体捻りながら伊藤翔がヘッドで合わせて逆サイドにねじ込み追加点。3ー1
後半32分、渓太⇒仲川輝人
同点に追いつく前から渓太とイッペイでサイドを交換していたので、テルはそのまま右WGに
伊藤翔さんのゴリゴリ突破が新潟DF岡本を退場に追い込む
後半は36分までで決定機7:1。充実
後半38分、中町会長のベルベット・スルーパスに下平匠のソフトタッチなダイレクトパス。伊藤翔さんのシュートはGKの寄せに阻まれ惜しくもハットトリックはならず
後半39分、海夏⇒和田昌士
3枚目のカードはオリバーでなく和田昌士
ああテル惜しい。最後にチャンスありそうだったけどスピードに乗ったドリブルは1つタッチが大きくなった
試合終了、横浜3ー1新潟。トータル決定機8:4。前半に出たチーム全体の課題を「選手交代なしで」解決。今季初の複数得点、3ゴール逆転勝利。伊藤翔、下平、中町、イッペイらリーグ出場機会の少ない選手たちが結果を出したのも大きな収穫
pic.twitter.com試合終了、横浜3ー1新潟。トータル決定機8:4。前半に出たチーム全体の課題を「選手交代なしで」解決。今季初の複数得点、3ゴール逆転勝利。伊藤翔、下平、中町、イッペイらリーグ出場機会の少ない選手たちが結果を出したのも大きな収穫 pic.twitter.com/aVifNJuMXl
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試合全体について
私的マンオブザマッチは左SB下平匠。淡々と同点ゴールを演出し、飄々と逆転ゴールをアシスト。伊藤翔のハットトリックをアシスト未遂。絶妙なポジショニングと落ち着き精度あるパスで決定機に絡む。インサイド偽SBでなく外で使い使われ、守備は内に絞り対応。奔放な金井の留守を地味に埋めた
私的マンオブザマッチ次点はWGイッペイ・シノヅカ。後半右から左WGにサイドを変えて貴重な同点アシスト。シンプルな縦突破からのクロス、カットインからのシュートの二択は迷いとケレン味なし。自身も後半3本のシュートを放ち2つが決定機。守備のポジショニングや対応にも良化傾向が見て取れる
渓太頑張れよ渓太あああああ! やりたかった本職の左WGで前半は入り方失敗して後半はイッペイにサイド譲ってから大活躍されるなど面目丸潰れ。このままではリーグ戦のメンバ入りも危うい。マジ危機感持って頑張れよ渓太ああ!
Jリーグ@J_League
🎦 ゴール動画
🏆 JリーグYBCルヴァンカップ グループステージ 第3節
🆚 新潟vs横浜FM
🔢 1-1
⌚️ 61分
⚽️ 伊藤 翔(横浜FM)
#ルヴァンカップ
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🏆 JリーグYBCルヴァンカップ グループステージ 第3節
🆚 新潟vs横浜FM
🔢 1-1
⌚️ 61分
⚽️ 伊藤 翔(横浜FM)#ルヴァンカップ
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後半16分の同点ゴール、ホントになんでもない普通の教科書通りの左WGと左SBの出し入れで数的優位作らなくても打開しちゃってるんだよね。下平匠とイッペイ、2人のタイミングだけ。伊藤翔さん合わせただけやろ――と思ってたけどマークを瞬間外しニアで合わせるスゲーなんかストライカっぽい動き(失礼
Jリーグ@J_League
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🏆 JリーグYBCルヴァンカップ グループステージ 第3節
🆚 新潟vs横浜FM
🔢 1-2
⌚️ 68分
⚽️ 中町 公祐(横浜FM)
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🔢 1-2
⌚️ 68分
⚽️ 中町 公祐(横浜FM)
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逆転ゴールはダビがバイタル手前で前向き1枚剥がして新潟DFの視線を一人占めしたとこで完全に後手先手。柔らかなスルーパス、絶妙ポジショニングで抜け出す下平はシュートでも良かったが、飄々と2枚フリーの中央ファー寄りへ。山田康太も得意の形入ってきてたが、そこは会長譲りません!
ダビはこの逆転ゴールの起点で大仕事も、試合全体では浦和戦のような「らしさ」発揮できず。影のコンダクタ天野純の存在価値は不在でこそ分かるという事か――単純に、海夏とダビの2枚を前で躍動させられる程に会長がマエストれなかった感も。単純な比較は難しいが、今日の中町もそんな良くは見えず
後半は気持ち入れ直して良い入りできたけど少しずつまた新潟に流れ。攻めの7割以上カウンタに依存するチームに先制許すとゲームは難しい。そんな展開の中、後半16分にシンプルな左サイドの出し入れで同点に追いつけたのは非常に大きかった。こっから15分間足らずで3ゴール。複数得点なかったチームが
- 前半はシュート1本、流れの中はゼロ
- でも入り方は悪くなかった
- 攻守に再現性ある型が作れてた
- Bチーム、全選手に落とし込み進捗
- 組織構築に前進の手応えはある
- ただ少しずつ受動的に
- 相手の食いつきを待つような形に
- なったのは大いに反省材料
- でも後半頭からまた反発できたし
個人的にはシュート1本の前半も含めて、内容的にも90分通し悪くない試合だったと思う。それは「全部通して良かった」でなく、良かったり悪かったり課題も出たけど「試合の中でそれを修正克服できた」のが手応え的に凄く大きい。次からは「そうならない、そのダメな時間を短くする」取り組みを
勝って反省できるのが一番! 15分間で3点取れる。特に1、2点目は「トレーニング通り」な再現性の高いゴール。「やってる取り組みは正しい」その精度やスピードを、これからもっと突き詰めれば、もっとゴール数は増えるという手応えを得られた。ダメな部分もあったからこそ収穫や満足度は高い試合
今季最も受動的な守備の相手だったが、新潟のカップ戦Bチームでも前線からの限定圧力は思った以上にあった。リーグ戦の清水や鳥栖も同様。アンジェ横浜をスカウト分析した結論「回させておけばいい」ようなポゼッションはしてない、制限してかないと後手後手チンチンにやられる――と思われてる感
まあ実際、テンポよく局面を前進させるタッチ数少ないパスワークができてる時は「相手を上手く食いつかせ」てる。ライン間やブロック内側、放置できないとこで出し入れしてる。コレが無難に傾くと、前半中盤以降みたいなダメ展開――ただ回して保持してるだけになる
「今日は自分とダビがボランチを組む形だったが、ダビは攻撃に比重を置くタイプなので結果的に開幕当初の形▽になりやすい。そこの意思疎通や共通理解が不足して、全体の動きが噛み合わなかった。後半はDFラインを上げてWGも前に押し出し、ボールが動き始めた。修正ができたのは良かった」中町公祐
「前半はポジションチェンジし過ぎて、両WGが低い位置になってしまった。そこでのパスミスからカウンタを食らうシーンがあった。後半はそこを修正できたと思う」下平匠
「前半は両翼、特に僕がつぶれちゃってボールが上手く回せず、チャンスも作れなかった。ハーフタイムに監督から『恐れるな』『もっと積極的に行け』と喝を入れられて、後半は気持ちが入った」イッペイ・シノヅカ
スタートは△なんだけど、ダビの性質上リーグ浦和戦なんかと同じく自然に▽になりがち。浦和戦では天野純が気を利かせてダビと自分のポジションを入れ替えバランス、用意されたゲームプランやパスルートを修正維持。今日の新潟戦はそのアジャストに手間取ってパスワークに機能不全(ダビが消えてた
新潟のプレスはそんな厳しくないからGKとDFラインでは回せるけどミドルサードより前で上手く運べない⇒ 新潟もブロック内側は閉めてサイドに誘導し、SBが縦に強く出てマリノスのWGを狩場に設定⇒ 渓太とイッペイが下がりながら受けようとしてしまう(ボールこない&SBが強く寄せてくるため⇒
⇒下がりながら受けようとするWGとのスイッチ(パス交換)でズレが生じミドルサードでロストからの被カウンタ。そもそもその受け方はボスの推奨ではない。渓太とイッペイの戦術理解、問題解決策が間違いだった
斜め内側(ボランチの位置ハーフレーン)に落ちてSBを高く押し上げたり海夏を開かせたり、三角形を作る保つ流動性はOKだが、単に「自分が受けられないから」「圧力がキツいから」タッチ際を引いて三角形の面積を潰す(パスコースを減らす距離感が悪くなる)ポジショニングはNG。ユンユンはやらない
DFラインからミドルサードに運ぶ、崩しに入る手前の局面では、両WGは「タッチ際に張り出し幅を取り」ハーフレーンのボランチや絞ったSBに斜め前のパスコース(≒▽)を確保するのが今のチームの約束では大前提。ポジションチェンジは有りでも、▽とパスコース、アングルや距離感は維持しなければ――
もちろんダビの性質を会長と海夏では、浦和戦の天野純と扇原のようにはコントロールできず「用意したパスルート」「距離関係」がとっちらかってミドルサードでボールが進まなくなったから渓太とイッペイは解決に動いた。でもその手法が間違いだった。今やってるスタイルで独立した動き判断はNG
もちろん個々の判断、主体性と修正能力は必要だが「組織の約束事、価値観」この場合ざっくり言えば「適正な距離感のもとに▽を作りましょう」「常に “両斜め前に” パスコースを作るように」「ライン間や相手の隙間で」――といった前提を満たした上での修正や自主性でなければならない
逆説的に、浦和戦でダビをコントロールしチームの実効性として落とし込んだ天野純の判断やプレイ振り、あるいは清水戦で見せたユンユンの攻守でプレイ原則に忠実なポジショニング、ポジション修正の早さと精度は、この新潟戦の前半ダメだった時間帯との比較でより鮮明に浮き彫りになる
浦和戦のダビを手放しで賞賛したけど、アレは影のコンダクタ天野純の操縦あってのものだったんだなと、今日の前半ほとんど存在感のなかったダビを見て思った次第。まあ一朝一夕に戦術理解力は上がんないよね…
マエストロ中町公祐、不甲斐なし!――とは言え、海夏は海夏で「後は結果だけ!」と鼻息荒く前線のポジションをダビに譲る精神的余裕もなく(彼の立場的に全く正しい)そうなると会長は会長で△で用意した組織が▽になって、さあどうすんべでハーフタイムまで修正できずも止むなしかと――
改めてエリクがベースを築きアンジェが構築しようとしているスタイルでは、攻めにおけるラスト1/3フィニッシュ局面以外では「完全に組織から逸脱した独立した個の発想 閃きフリーハンド」はNG。あくまでベースに組織のプレイ原則がなくてはならないし、それを組織的な意味で理解しなくてはならない
つまり「僕はWGだから」「この動きとポジショニング」機械的に暗記し実行するだけでは十分でなく、相手の対応や試合毎に異なる展開に合わせた「柔軟性、修正力」を組織的に獲得するためには、1つひとつのポジション、ポジショニングの意味と関係性を理解し「相手がココを消しにきたら俺はアソコに」⇒
⇒「味方のヤツがアッチに引いたら、俺はそのスペースに」などポジションチェンジする、形を崩す際にもベースとなるプレイ原則があるし、そもそも「相手がこのシステムでココを消しにくるだろうから、その場合は」と複数の対応策は事前に用意されている。選手のアレンジは、その先にあるもの
だから正直、1試合のレベルでの「再現度合」どれだけ・どこまで事前に用意した枠組みの中でプレイできたかを、ファンが測り評するのは難しい。選手や監督も試合後に全部正直には話さない。企業秘密。試合を継続し見続ける中で「再現性」を見つけていくしかない。そこが面白いとこでもある
ル杯アウェイ新潟戦を観て、それとリーグの浦和戦や清水戦を組み合わせ眺めて評する中で、遡ってダビや天野純やユンユンの評価も変化する。今の渓太やイッペイに足りないものも見えてくる。そういうとこが今季のアンジェ横浜は面白い。関係性と再現性が肝。個々の独立した評だけでは全く不十分
ただ老婆心ながら天野純、だから今のままでも全然OKじゃ全然ないからね
「シュート1本も打ってないしアシストもないけど、影のコンダクタとして地味にチームのバランス取って周囲の特徴や良さを引き出してる」だから天野純はそれで良い、とは思わない
「スゲエな天野純、決勝ゴール決めてアシストもしたしこの前はセットプレイでもゴールに絡んでるけど、実はそれだけでなく影でチームのバランス取って周囲を生かす地味な仕事もしてるんだってよ!」
そんな評価をされる選手に、マリノスを勝たせる選手に天野純にはなって欲しい
2002ー03 マリノスの背番号14は、キャリアピークの奥大介は正にそんな選手だったんだよ。試合を決める特別な仕事、ゴールやアシスト、セットプレイ。周囲の特徴を引き出しチームに調和をもたらす本物のマエストロだったんだ
天野純は天野純だから奥大介にはなれないし、ならなくていい。でももっともっと高いとこを目指して欲しい。今の天野純には全然満足してない「よくやってるよ」とか言わない
――たぶん本人が一番、納得も満足もしてないとは思うけどね
ですので今季は天野純をほとんど褒めてませんし簡単には褒めませんけども「もう天野純は見たくない」「逃げのプレイ選択ばっかで役にたってない」「もう海夏がスタメンでいいっしょ」とか言っちゃうアレな方々とはスタンスを異にしております。念のため
なかなか普段機会も少ないので、ル杯アウェイ新潟戦の私的マンオブザマッチ、下平匠について深夜のバスから連投
pic.twitter.comなかなか普段機会も少ないので、ル杯アウェイ新潟戦の私的マンオブザマッチ、下平匠について深夜のバスから連投 pic.twitter.com/ESqHhiaef5
— 蒼井真理 (@aoi_mari) April 4, 2018
下平匠の最大の特徴、良さは彼の高い戦術理解力とそれを源泉とする落ち着き、淡々飄々としたプレイ振り「サッカーを、プレイを難しくしない」シンプルに捉えシンプルに実行するところにあると私は思う――のっけからざっくりし過ぎた印象論でアレですが
下平匠のプレイで言えば「ほとんどのプレイが2タッチ以内、無駄な切り返しとか滅多にしない」「周囲が複数のパスコース選択肢を用意さえすれば、限られた時間でも常に最適解、且つ最もシンプルで実効性ある選択をシンプルに遂行」「自らの発想閃きやスキルを誇示しようとする顕示欲や承認欲求が薄い」
下平匠はメディアやファンに対して自分の考えや手柄をガツガツ主張するタイプではない。山中亮輔みたいな愛され方をするキャラとは真逆であり、おっとりした関西弁のトークは捉え方によっては少しアホの子みたいにも映り会長のような「キレ者」感もない
下平匠のプライベートやあるいは学業においての成績や理解力がどんなものか分からぬが、しかし事サッカーIQ戦術理解力という面では、ズバ抜けて高い。経験蓄積より地頭、思考パターン。ピッチの事象や監督からの要求に対し、その表層でなく中身や裏側や理由原因に目線や思考が向く
下平匠に2タッチ以内のシンプルなプレイが多いのは「効率がいいから」それが出来るのは「そのために必要な身体のアングルや事前に収集すべき情報が何かを把握してるから」ケレン味や自己主張の強いプレイがほとんどないのは「そんなの無駄だし興味がないから」
プレシーズンマッチ翌日、瓦斯との練習試合で下平匠は偽SBとして抜群に高い適性を示し、ボランチの位置から配球しIHやWGとポジションを入れ替えつつ、被カウンタではミドルサード中央の防御壁となり、セカンドボールを回収しまくり2次3次攻撃につなげた
スピード全般に欠ける下平匠にとって、旧来的なタッチ際のアップ&ダウンよりも内に絞りビルド&ポゼッションでもより幅広く主体的に「使う側にも使われる側にもなる」偽SB的なタスクとプレイエリアは適性が高かった。しかし新潟戦、下平匠は内に絞る比率は少なく、むしろタッチ際のプレイが多かった
「(起点になった1点目は)SBが中に入る今の形だとああいうシーンは少ない。でも流れの中でイッペイが中から縦に抜けて、その瞬間に翔もうまくニアサイドに入ってきた。普段と配置は違うけど、そこに人がいることは分かっていた」下平匠
あのプレイとポジショニング判断、このコメントこそが下平匠の真骨頂ですよ奥さん! パスの技術、2点目のアシスト精度や視野よりも何よりも「今この展開と状況で何が最もシンプルで実効性のある解か」を導き出す思考、表層でなく内側の真理を読み解く戦術理解力こそが下平匠
「僕はスピードないしパス展開力なんかに良さがあるからタッチ際のプレイより、ボスが求める内側に絞る動き」「その方が特徴生きるし評価される」下平匠はそんな表層的な理解の仕方は “しない” チームと状況が求める内側のロジックとシンプルな最適解を見つけだし遂行する。淡々と、飄々と
チーム2点目のアシストも、伊藤翔ハットトリックのアシスト未遂も下平匠は「自身の分かりやすい結果」など求めない。他の選手でボールを回せる時は相手の視界から消える。淡々としかし絶妙なポジションで準備をする。パスを引き出す。常に変化する状況を把握し、最も可能性や実効性の高い解を選択する
下平匠の戦術理解力、ケレン味や自己主張、承認欲求を排しチームにとってのシンプルな実効性を淡々と追求する彼の思考や性質は、ボスの要求するスタイルへの適応度が極めて高い。カップ戦要員で終わらせるには実に惜しい希有な異才。左SB下平、左WG山中のセットもリーグ戦で一度試して欲しい…
――深夜の眠れぬバス移動は独り善がりな妄想が捗って仕方ない。コレはコレで良ものだ。会長のキャラ設定も、ちょっと今までと違う面白いものが形になったんだけど、素直に連投したら中町ファンに刺されたり本人から「営業妨害」とクレームが出かねない案件なため、会長引退の日まで胸にしまっておく
新宿南口に到着。昨日の午前からの直近19時間のうち14時間くらいバスに乗ってる水曜アウェイ新潟遠征だったけど、アンジェ横浜初の複数得点、初の逆転勝利、西山大雅のプロデビュを現地で見届けられて俺は幸せだ
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