横濱戦術四天王(仮)~マリノスの戦術を読み解く〜

横浜が誇る戦術四天王による、横浜F・マリノスについてのつぶやきをまとめます。 ちなみに、あと2人がみつかりません。

【このル杯アウェイ鳥栖戦で見せた「楽しさワクワク期待感」は、誰か特定の選手の貢献・実効性でもないしじゃあこのBチームでリーグ戦やればって話でもない、「自信を持ってプレイ出来てない」のが今のマリノスの問題 by 蒼井真理】 about [2017-ルヴァン杯-第6節] 横浜 2 v 1 鳥栖

f:id:harukazepc:20170419105933p:plain蒼井真理

ル杯アウェイ鳥栖戦のスタメン

FW ウーゴ
MF 山中亮輔、ダビ、吉尾海夏
MF 扇原、中島賢星
DF 下平、朴正洙、勇蔵、新井
GK 杉本大地

SUB:原田岳松原健、高野遼、中町、山田康太、仲川輝人富樫敬真

下平が約11ヶ月振りに公式戦スタメン。中町と敬真がベンチ入り

ユース3年の山田康太もメンバ入りしてるけど、優先順位的に起用の可能性は低そう

ル杯GL B組マリノスは2試合残し4位。最終節の広島戦で3位以上プレイオフ進出を争う。今日の鳥栖戦に勝てば、来週の三ツ沢での広島戦「引き分け以上でプレイオフ進出」鳥栖に引き分け以下なら、広島戦は「90分間での勝利が必要」となる

ちなみにル杯プレイオフ

第1戦 6月28日(水)
第2戦 7月26日(水)

どちらも平日、水曜開催のホーム&アウェイ。A組の瓦斯、柏あたりなら良いけど札幌や仙台とやるハメになったら…また無駄に有給申請か、親戚を殺すかで多くの人が悩むことに

大牟田行きの快速には、一目でそれと分かるマリサポさんが結構たくさん。別に今日の結果ではGL突破の可否は何も決まらないのに、ホントみんな好きねえ

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鳥栖駅についたら6番ホームの中央軒でかしわうどん月見420円を食すのがお約束

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懲りずにまた来たよ。今日は勝ちに来た

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実に17日振りのベストアメニティスタジアム、通称ベアスタ。雨はほぼ止んでくれててビニル傘を買わず助かりました

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B自由席前売り2500円メインアッパー。今季と昨季はホーム動員がすごく多い試合だったからバクスタ観戦でした(メインスタンドはホームゴール裏と同じ入場口)久し振りに

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キックオフ45分前、今週の好き者たち

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ル杯アウェイ鳥栖戦の注目ポイント

  • リーグ戦がアレな状況だからこそ
  • ル杯のBチームが元気に底上げを
  • 監督に使ってみたいなと思わせる
  • 確かな実効性や分かりやすい結果を
  • 流れを変えるのは下からの突き上げ
  • もっともっと危機感と競争意識を
  • 伸びのび はっちゃけて欲しいスね

「我々がしっかりポゼッションできる展開を期待している。試合前日もビルドアップのトレーニングを行った。鳥栖のプレッシャを去なしてボールを握り展開していく中で勝利して、自信わ取り戻したい。敬真と中町の2人も途中からの起用を考えている」エリク監督

「下平はしっかりボールをつなげるクオリティを持っている。ハーフタイムに状態を確認するが、まだ90分の起用は考えてない。長く公式戦から遠ざかっていたのでリーグ戦に出場するにはもう少し時間が必要だ。まずはゲームのリズムを取り戻してほしい」エリク監督

「前にヤマ(山中亮輔)が入ると一生懸命走ってくれるのでボールの出し甲斐がある。個人的には凄くやりやすい。最初に相手のプレッシャをかわす事ができれば、チームとしてボールを支配できる」下平匠

鳥栖戦でゴールを決めてトゥーロン国際に行きたい。ル杯に出場するようになって、フィジカル面もメンタル面も変わってきたと思う。プロになって体重は3Kgくらい増えた。試合に出る責任を感じているので、だからこそ結果を出さなければいけない」吉尾海夏

――ここまでリーグ全試合スタメン出場しているCBミロシュが、豪州代表でコンフェデ杯(6/17~7/2)に招集予定。勇蔵と朴正洙にとって、ル杯GL残り2試合はリーグ先発への重要なアピールの場。特に現状「第4の外国籍選手」となっている朴正洙にとってミロシュの不在は千載一遇の好機だ

フィールドプレイヤのアップ開始

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鳥栖スタメン。なんと豊田陽平さんが先発! これは勇蔵先輩や朴正洙には、最高のシチュエーション、アピール機会。それなりに良いメンツ揃えて下さいました。前節の甲府戦はちょっとリーグ戦への参考にはならないクオリティでしたので

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ベアスタに響き渡る下平チャント。大きく手を上げ、一礼して応える下平匠。帰ってきた

入場ゲートでいただきました「ずいぶん立派なマッチデイプログラムだなあ」とおもったら、Jサッカーキング鳥栖特集号(税込800円)でした。

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小林祐三、小川佳純、小野裕二の鼎談記事6ページもあったのでマリノスファンにも需要あり。ありがたく試合後に読ませていただきます

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若さと勢いと、落ち着きある左サイドのタメ散らしで勝点3を持って帰ろう。実りある平日水曜アウェイになるといいな

ル杯アウェイ鳥栖戦、間もなくキックオフ!

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キックオフ直前のアウェイ側マリノスゴール裏

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賢星の素晴らしい守備、カウンタ阻止

前半10分経過。緊張感、テンション的にも素晴らしい入りができた。伸びのびとチャレンジできている。サイドを変える大きな展開、ワンツーコンビネーションの多用。素晴らしい。続けよう

だから新井一耀はそういう簡単なミスパスを減らしていかないと

素晴らしい、マリノスがちゃんとサッカーをやってる

下平匠のエロすぎるスルーパスから山中亮輔! GKがギリ阻止

ちゃんとクロス上がる環境なら、ウーゴ全然やれるじゃねえの説

ダビはもうちょいだな、キレとかやりきる自信とか

リーグ戦もこの左サイドコンビでいいんじゃねえの説

スゲー楽しい! マリノスの試合が久し振りにスゲー楽しい!

左サイドを中心にスゲーいい感じでボールを回せてるから、あとは賢星や海夏が如何に変化を加えたりフィニッシュに絡むか

前半35分経過。シュート8:1。決定機2:1

ボール保持してるだけじゃなく、意味ある繋ぎと仕掛けができてる。素晴らしい。続けよう

ちゃんとまともなタイミングで縱パス入ればウーゴそこそこポストもできてる説

でも最後の剥がしきるキレはまだまだ

すごく海夏が生きそうな楽しい展開なのに、ここまでの海夏はあんま良くない

朴正洙らしからぬ責任感ある激しいプレイ。ファウルと警告にはなったが俺は評価する

ゴッグ隊長のシンバルが唸りをあげるぜ

前半終了、横浜0ー0鳥栖。シュート8:1(枠内3:0、エリア内3:0)決定機2:1。CK&FK3:6。60%以上ボールを保持し、握るだけでなくテンポよく繋ぎ局面を前進させ、チャンスメイクできている。スタメン復帰の下平匠が左サイドで絶大な存在感、ポゼッションに幅と厚みを加味する

自陣ではDFラインでなんとなく横パスでなく、朴正洙や賢星が質の高いサイドチェンジで目先を変え、扇原は真ん中で躊躇なか前を向く。左サイド下平匠山中亮輔の関係性が良く、そこにダビが絡みチャンスメイクできている。ウーゴもテンポあるパス回しの中で、そこそこターゲット役として機能。楽しい

ダビとウーゴの最後の剥がしきる、やり切るキレが100%なら鳥栖を蹂躙できてる内容。あと賢星と海夏、3列目から扇原もラスト1/3でフィニッシュに効果的に絡みたい。現状もそこそこ厚みは出せているのだけど。もう一押し。後方のリスク管理、責任感もまずまず良。ただ被FKは与え過ぎなので注意

下平匠を下げるとしたら、土曜の清水戦を見据えて――いやいや早過ぎるか。ここまで我慢して焦っても仕方ない。なので今日は、できるとこまでプレイさせてゲーム体力の確認と回復に充てるが吉かな

敬真もこのセットで一定時間見てみたいなあ。実に楽しい

さあ後半。やる事は変わらない。変わらず、やり切ろう! もっともっと出来る。自分たちを信じてやり切ろう

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なんで誰も中に入っていかなかったかなあ

賢星の守備への切り替え、実に素晴らしく誇らしい

豊田陽平池田圭 水野晃樹⇒イボルバ

今日の賢星は地味だけど抜群だな。ステージ1個上げたな。どっかでデカい仕事、インパクト欲しいな

後半15分、下平⇒高野遼

今日は60分がMAXか

イボルバ投入で流れが変わったかな

後半17分、扇原⇒中町公祐

お帰りなさい会長

サイドスローインからダビがエンド際で剥がし抜き、マイナスのパスをウーゴがこれも1枚完全に剥がしゴール! 期待されるスペシャリティ、個の力をダビ&ウーゴが発揮し先制!

ダビはそろそろガス欠タイムだな。敬真に代えるか

新井一耀の1点ものの勇気ある自陣方向へのクリア

海夏いまのは反対サイド捨てちゃダメやろ

後半31分、自陣右サイドのクロスから失点。いやーここまで勇蔵と朴正洙はホント良くやってたんだけどなあ…

ウーゴが思ったより元気

後半36分、海夏⇒仲川輝人

海夏が傷んだため、最後のカードは仲川テルに

あ、高野遼が前なのね

ぶっちゃけ最終節につなげる意味では引き分けも負けも一緒なので、ガンガンリスク掛けて行って欲しいなあ。特に賢星

本当にウーゴがキレてくれれば量産もあると思うんだけど

テル! テル! 仲川テルの大仕事! PKゲットオオオオ!

後半47分、ウーゴのPK決まって勝ち越しいいい!

ウーゴのモチベーションスイッチも何処にあるのかよく分からんなww 凄く頑張ってる

試合終了、横浜2ー1鳥栖トータル決定機4:7。とても楽しい前半、互いの選手交代で少しずつグダグダになりかけたのを踏ん張って最後に突き放した後半。全員それぞれ自分の持ち味を出し、足りない部分もあれど価値ある勝利!

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私的マンオブザマッチは特になし! 後半途中まで「勇蔵か朴正洙かなー」と思ってたら「」人のちょうど間にクロス入れられ失点w 90分通した安定した貢献では賢星だがインパクト不足。抜群の下平匠は60分限定起用で勝利への直接関与はなし。という事で皆よく頑張りました! でも皆あともう一歩!

でも本当に楽しかったな~。前半と後半では楽しみの方向性か違ったけどww イバルボのリーチとか球際一歩目のパワーとかに少し戸惑ってペース渡しちゃったね。前半ポゼッションのキーマン下平も下がったし。皆90分のゲーム体力ないし。まあ仕方ない部分もあるかな

テルはよく結果出したなあ…。凄い執念。海夏が傷んでなかったら、ウーゴかダビに替わって敬真をテストしてたかもしれない。ホント限られたチャンス、僅かな時間で大きな仕事したなあ。スゲーよ

へーさんは体調が悪そうなのでホテル近くの前田屋で1人祝杯をあげる。いやー実に楽しい前半45分だった

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平日水曜アウェイのカップ戦勝利後にカウンタの角席で1人もつ鍋。コレはこれで悪くない

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鍋の〆は博多ちぢれ麺を入れて堪能しました。ごま鯖が終わってたのは少し残念だったけどお1人様で4050円なり。ごちそうさまでした

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手放し絶賛オールオッケーではないけれど、久し振り単純に「楽しさワクワク期待感」を得られたル杯アウェイ鳥栖戦2ー1の備忘録

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手元トータルスタッツ。シュート14:9(枠内6:4、エリア内6:8)決定機4:7。CK&FK6:10。前半シュート数8:1 決定機2:1、後半はシュート6:8、決定機2:6。前半はボール支配しチャンス構築も決定機数は少ない。後半はヤバいピンチも多かったが、少ない好機を決め切った

「少し変わった試合になった。前半は我々がボールを支配してゲームコントロールもできて流れの中からチャンスを作ったが、なかなかゴールを割ることができなかった。鳥栖が(後半7分に2人を替えて)システムを変えてきた事で非常に難しい展開になった」エリク監督

鳥栖は(3ー4ー3気味に)ワイドを使って早めのクロスを上げてきた。その対応で少し苦しめられたが、カウンタからチャンスができるだろうとも考えていた。3バック両脇のスペースを使うためサイドにスピードのある選手(高野遼)を投入し上手くハマったのは良かった」エリク監督

「(ル杯GL3連勝の理由は)全ての試合で相手も内容も異なるので、コレという理由は挙げられない。どのゲームでも我々は勝利するため、自分たちのプレイフィロソフィを発揮するために準備をしているし、試合でそれを表現しようとしている」エリク監督

「我々のプレイフィロソフィ(哲学)は『ポゼッションしてゲームをコントロールしチャンスを作り出そう』というものだ。今日の前半は特にそういうプレイが表現できていたと思う。(ル杯GL3連勝も)そういうプレイを常にクオリティ高くやっていこうとした結果だと思う」エリク監督

「ル杯では自分たちのスタイルにより自信をもって、ある程度は出せていると思う。ただ、リーグ戦ではそこが足りていない部分があるので、そこも出していければと思う」エリク監督

「我々のプレイフィロソフィ(哲学)は『ポゼッションしてゲームをコントロールしチャンスを作り出そう』というものだ」

――あれ言い切ったね? ポゼッションは手段の1つ…というのがエリク横浜のベースとなるフィロソフィだと思ってたんだけど。まあずーっと課題なのは間違いないけどね

『ル杯では自分たちのスタイルにより自信をもって、ある程度は出せていると思う。ただ、リーグ戦ではそこが足りていない部分がある』

――いやあ正にその通りで。左SB下平の存在感とか、扇原だ海夏だとか、あの選手がいたから(≒アイツがいないから)とか、そんな話ではないのだと思います

昨夜の鳥栖戦は、スタンドから観ていても実に適当な「過緊張感でもなく緩くもない」テンション、メンタルコンディションで試合に入れた。ビビらず、意気込み必死になり過ぎるでもなく適度な緊張感で、勇気を持って自陣ビルド&ポゼッション、パス回しコンビネーションにトライできていた

ル杯GLは2連敗から始まり、毎度の総取っ替えBチームで連携構築する時間も無し、無理ゲー要素満載、俺ら日頃はレギュラ組のトレーニングパートナ「仮想週末の対戦相手」あるいは負傷明けの調整段階だったり――なんでダメ元つーと変な話だけど、良い意味での開き直りもある。無駄な気負いがない

一方でリーグ戦のレギュラ組は「苦手な自陣ビルド&ポゼッションは課題!」「練習でもあんま上手くいってないけど、やらなきゃ!」なんだけど実際分かりやすく「先制点が全て」な現状あり、どーしても「おっかなびっくり」になる。気負いがあるし、ビビりながらやってる。ダメ元だ! とは開き直れない

単純に「アイツを使えば」裏返しの「アイツを外せば」という話でないのは、リーグ戦でのダビや扇原のプレイ振りや実効性を見ても分かるし、昨夜の鳥栖戦でも互いの選手交代を契機に、僅かな差異でポゼッションやボール回し、チャンス構築は機能不全に陥る。メンタル要素も大きいし、組合せの妙もある

ル杯三ツ沢の新潟戦では左サイドで山中亮輔やダビとの連携であんなに輝いた吉尾海夏も、右に入った甲府戦、鳥栖戦ではSBが新井一耀という事もあってか今イチ。連携コンビネーションは、単一セルによる機能ではないし、自陣ビルド&ポゼッションとなるとチーム全体のメンタル要素まで絡んでくる、と…

――とても主観的な精神論だけど、このル杯アウェイ鳥栖戦で見せた「楽しさワクワク期待感」は、誰か特定の選手の貢献・実効性でもないし「エリクは悪くない、ダメなのはリーグ戦の選手たち」ってのも安直に過ぎるし、じゃあこのBチームでリーグ戦やればって話でもない

エリクが会見で吐露した通り「ル杯では良いメンタル状態で前向きにトライできているが、リーグ戦では正にソレが足りてない≒自信を持ってプレイ出来てない」のが今のマリノスの問題であり、鳥栖戦の前半が「とても素晴らしく見えた」大きな理由なんだけど、それがダイレクトに解決策にはならない…と

試合には相手があり、当然マリノスだけでなく相手にも「リーグ戦とル杯への取り組み本気度の違い」はある。実際、昨夜の鳥栖はメンツ的にそこそこで豊田陽平スタメン! だったが豊田は復帰明け試運転でシュートゼロ、特に何もできず交代。後半7分から入った池田圭とイボルバの方がよほど脅威だった

「豊田の90分の起用は全く考えてなかった。ただゲームになるべく早く戻すためにも実戦の動きをトレーニングの1つとしてもやっていかないといけない。今日の試合に出たことで次に出場する際にコンディションは確実に上がっているだろう」フィッカデンティ 鳥栖監督

――豊田の起用は完全に試運転でしたよと。そしてそれはマリノス下平匠や中町も同じ話であり、やっぱリーグ戦とル杯GLの強度や本気度は「完全に別物」だと。特に今季からリーグ戦で得られる金額が桁外れになってるから、過去にないほど何処のクラブも露骨にローテーションしてる

つまりル杯の内容と結果、リーグ戦のソレを同じテーブルに乗せ比較して論じるのはナンセンスですよと。アウェイ甲府戦みたいに、全くリーグ戦への物差し参考にならないゲームもある。A組では清水のル杯捨てっ振りが清々しい。ようやく日本もリーグ戦とカップ戦の違いが明瞭になってきた

エリクは1、2年先を行っていたねと。それは先読み云々ではなく単に欧州スタンダードな考え方に従っただけで、ソレにリーグを取り巻く(お金の)環境がすり寄ったと

――例によって試合の総括になってないが、特にリーグ戦のアレな状況を受けてのル杯アウェイ鳥栖戦「前半の楽しさワクワク期待感ある内容」に、あまり単純に引っ張られ判断や評を違うのは宜しくなかろうと。むしろ「リーグ戦とカップ戦の強度や本気度、緊張感の決定的な違い」を再確認できたねと

なんだけど「リーグ戦で出来てない、否やれてない」「おっかなびっくりビビってる」のは!やっぱメンタル要素も大きいよねと。『問題はメンタルだからビビらずやれ』と言って出来るものでもないのがまた難しいアレですが、厳しい緊張感あるリーグ戦を戦う選手たちにも、伸びのび開き直って欲しいなあと

…で結局、久し振りに楽しいワクワク期待感あるゲームを観られた後も、書くことは同じで安っぽい自己啓発本みたいな精神論だよ!

「試合でミスっても命まで取られる訳じゃない」とか「ミスを怖がってトライしないのが本当に致命的なミスだ」とか「1人のミスは10人てカバーすればいい」とか

安い! どこまでも薄っぺらい! しかも試合の度にこんな事書いてるからどんどん軽くなる

モチベータ手腕では、岡田武史は小咄とか含め上手かったなあ。南アで中澤からキャプテンマークを取り上げ長谷部誠に託したのも後に思えば慧眼だった

どうもエリクはそういうモチベータ手腕、選手たちが発奮したり粋に感じる言葉や起用とかあんま得意そうではないので(別に下手だとも思わないけど。通訳を通す難しさもあるよね)選手たち、選手同士で乗り越えて欲しい……かな。それで学さんは今苦悩されてるのだと思いますが

……ちょっと問題の理由や解決をメンタルに求め過ぎるとアレだし希望も持ち難いなw 視点を変えれば、実際問題として「下平と山中亮輔+ダビの左サイドの関係性が良かった」のはビルド&ポゼッションのクオリティ向上に実効性はあったし、朴正洙や賢星の自陣サイドチェンジも効果的だった

ビルドのスタート部分でバタつかなかったのは、メンタル問題だけでなく単純に朴正洙や下平の「少し寄せられても焦らず切り返し去なす」足下の技術もあった。こういう選手が1人、2人DFラインにいるだけで周囲も余裕を持てる――それもまた確か。問題は彼らのクオリティを如何にチームに落とし込むか

先述した「海夏が右サイドではあんま機能してない」組合せの妙問題もある。単純に「アイツを外してアイツを入れたら」足し算引き算ではない――であれば、今後エリクに求められるのは「1週間レギュラ組とBチームを固定して」リーグ戦に臨むのを止めて、もう少し組合せに流動性を出していく事では?

トレーニングから「週末まで誰がリーグ戦に先発するか分からない」状況の方が「今とは異なる緊張感」でメンタル的にプラスに働く要素もあるんじゃねーかなと思うんでスが。いや分かりますよ? レギュラ固定して連携構築とかゲームプラン落とし込むメリット、レギュラ組の責任感とか精神安定性とか

全然ル杯アウェイ鳥栖戦の備忘録総括じゃなくなった下書きに飽きてきたし、エリクが決める事だから俺が何書いても意味ないけど、今のマリノスにはもう少しカチッと固形化する前にジタバタと試行錯誤して右往左往しながら、より確かなベース構築に手間暇掛けるべきだと思うんスよ。積み上げ厨的には

まあ最後はエリクが決める事だけど、Bチームの選手たちはリーグ戦に出てる選手たちより「ある意味開き直ってトライして、方向性に合ったアピールできてるし選手としても成長できてる」意識は常に持って、腐らず来るべき時に備えて欲しい。うーん安いな! でもマジそう思うよ。今が伸び時

ダラダラ連投まとめ

  • 鳥栖戦前半のポゼッション好内容は
  • メンタル的要素、精神負荷が大
  • リーグとカップ戦の強度や本気度の差
  • もちろん足下に優れたDFライン選手
  • 組み合わせの妙もある
  • リーグ戦に向けたの練習で
  • もっと様々な組合せを試し
  • 競争を煽ってみるのも良いのでは?

よーし試合備忘録総括はお終い! 選手評は絶対シンプル簡単にやっつけるからな! ホテルのモーニングバイキングが食べられなくなる

ル杯アウェイ鳥栖戦2ー1の主観と偏見と独善に満ちた雑なやっつけ選手評

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GK杉本大地。小雨が降る難しいコンディションにパンチでのクリア比率を増やすも、やや不安定。スローでのフィードは優と不可が混在。後半17分の至近セーブは好反応。全体的な安定感という面ではまだまだ課題も多いが、至近シュートストップや思い切りの良さは好感。なんか若い頃の飯倉っぽいw

CB栗原勇蔵。前半はポゼッションして押し込む展開にラインを高く保ちハーフウェイ付近で跳ね返す「撃墜する守備」に真骨頂。復帰調整の豊田にほぼ何もさせず。後半2分には左サイドへの良サイドチェンジも。チーム全体の空気は個にも伝播する好例。朴正洙との間に入り込まれた失点シーンのみが残念

CB朴正洙。自陣ビルドの起点として、プレスを去なし切り返し精度とスピードあるサイドチェンジを連発。前半のビルド&ポゼッションのクオリティを下平と共に下支え。カウンタへの備えや縦パスを潰す強度や迫力、責任感も良。ピリピリ感も保った。失点シーンがなければ私的マンオブザマッチ候補だった

右SB新井一耀。この半年ほど評が変わらない。攻守において積極的で良いプレイと抜けた劣プレイのコントラストが激しい。全般的に悪くはないが、DFラインの一員としてリーグ戦で起用するには看過できないポカが消えない。毎試合コンスタントにある。積極性と前向きな取り組みは良いだけに惜しい

左SB下平匠。60分の限定起用で、特に前半は下平らしい落ち着いたプレイ振りでビルド&ポゼッションをリード。左サイドを機能させゲームコントロールに多大な貢献、実効性。ホント焦らず、局面前進させる意味あるパスを出せる。11ヶ月振りスタメンで真骨頂、存在意義を強く示す。本格復帰が楽しみ

ボランチ扇原貴宏。下平&山中亮輔の左サイドが攻撃をリードした前半、下支えするためマイボール時のリスク管理に意識を割きやや地味な貢献。ただ質を示したビルド&ポゼッションにも淀みなく関与。ただアピールする立場的には危機管理しつつ、もう少しチャンスに直接関与していきたい。悪くないが地味

ボランチ中島賢星鳥栖戦はバランスを考えインサイドよりも後ろ残りリスクに備えるボランチとしての役割に比重。分かりやすい貢献は、被カウンタを素晴らしく素早いトランジションと粘り強い追走でカバーし奪い返すシーンが2度3度。90分通した集中力維持、守備への切り替えは飛躍的に成長中

「点を決められたくなかったが、かといって守り一辺倒にならないようにと考えていた。自分のプレイとしては、ウラへ抜けて良い形はあったが、自分のシュートはゼロだったので、そこは “うーん” という感じ」中島賢星

ボランチ中島賢星。まず守備優先なイメージはよく伝わったしそこでの貢献は安定し小さくなかった。その中で前に出て好機に絡もうとする意欲も見えたが、やり切れず。右サイドは左に比べ少し機能不全な面も。ただウーゴが外に流れエリア内が無人な局面、賢星に入って行って欲しかった。それが武器のはず

ボランチ中島賢星鳥栖戦はシュートゼロでチャンス関与は少なく地味であったが、着実に伸びている。あたり前のベース部分がまた1ステージ上がった。今は凄い勢いで成長吸収しているので、貪欲に取り組み続けて欲しい。人生が変わるチャンスはきっとくる。待たずに自分から食いに行け。きっとやれる

トップ下ダビ・バブンスキ。まだ対面を最後まで抜き切る剥がし切るキレやフィジカルコンディションは100%でない中でも、ボールがよく回り動く展開で気分よくプレイ。前半は左に流れ巧みなアクセントに。後半19分は体力的に厳しくなる時間、エンド付近で剥がし切りウーゴのゴールをアシスト

CFウーゴ・ヴィエイラ。先制ゴールと決勝PK成功、2ゴール。ダビと同様にボールが動き回りサイドからクロスも上がる展開に、久し振りにイキイキとプレイ。気分屋な面もあるが、やはりコレがウーゴやダビが生きる展開だという事だろう。抜き切るキレは100%にはほど遠いも、最後まで意欲を見せた

ダビとウーゴ。最近のリーグ戦では存在感を示せず今はカップ戦要員となっているが、彼らの問題よりも「一向にビルド&ポゼッションが改善されない」「むしろ自信喪失してビビってる」レギュラチーム自体に責がありそうだ。逆説的には、ダビもウーゴも個の力で決定的な仕事をするスーパーな存在ではない

しかしル杯アウェイ鳥栖戦を見る限り、ビルド&ポゼッションの質が改善されもっとボールがテンポ良く動き回りサイドからクロスもあがる展開ならば、もっとダビとウーゴの特徴や違いを生むスペシャリティも生きてくるだろうと。カップ戦とリーグ戦の強度差は差し引いても、彼らの適正的に十分期待できる

右WH吉尾海夏。ボールが動き回る海夏の特徴が生きそうな展開であったが、右サイドはやや機能不全。目立った関与は少なく、シュートも前半ブロックされた1本のみ。やはり周囲との距離感の中で生きる選手、新井一耀とのコンビ、ダビも左に流れる展開では難しい。そんな中でも如何に局面に絡むかも課題

左WH山中亮輔。後半15分からはSB。前半の左サイド好連携をダビや下平と構築、24分には下平のスルーパスからエリア内決定機も。結果は出せずもチャンス関与率はチーム随一。スペースに出て行くタイミング、スピード緩急の使い分けにセンス。一度リーグ戦でも下平とのセット起用が見てみたい

後半15分から左WH高野遼。後半22分の被カウンタ危機を猛スプリントで戻りカバーしたのは高野の真骨頂。山中亮輔のパスにタッチ際でウラに抜け出すシーンも何度か。15~30mのスプリントは攻守に大きな武器。だがプレイ全般あまりに直線的で、もう少し幅や選択肢を作っていきたい

後半17分からボランチ中町公祐。リーグ戦のメンバ入りに向けた試運転。特筆するプレイは無し。怪我なく無難にこなせて良かった。メンタル的にも問題ある不調のレギュラチームに「大人な会長」が加わる事で、ベンチからでも学や中澤とはまた異なる影響力を期待したい

後半36分から右WH仲川輝人。こぼれ落ちてきた限られたチャンス、エリア内のクイックネスと果敢にゴールを向く泥臭さで執念のPK奪取。ル杯でのアピールがリーグ戦での出場になかなか結実しないが、腐らず結果を出す姿には畏敬の念すら抱く。被セットプレイのリスクは理解できるが、使って欲しい

8:00ちょうどのANA242便で私は私は福岡から羽田に旅立ちます――17日前にも同じtweetを。あの時より気持ちは晴れやか。でもオールクリアではない。チームはまだまだ課題山積。でも今回は少しだけ解決のヒントや足掛かりを得られた

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手ぶらで横浜に帰らない! コレ大事ね。何かしら収穫や手応えやヒントや新たな課題や次につなげる前に進むための何かを持って帰らないと――ああまた自己啓発本みたいに

このル杯アウェイ鳥栖戦を次に生かすなら、トレーニングでの組合せやシャッフルも考慮されていくべきだろう。さて、どうなるか