横濱戦術四天王(仮)~マリノスの戦術を読み解く〜

横浜が誇る戦術四天王による、横浜F・マリノスについてのつぶやきをまとめます。 ちなみに、あと2人がみつかりません。

【今季随一の内容と、今後への可能性を示した。一方で「これまであった強み」が消えた事は、要経過観察 by 蒼井真理】 about [2015-J1-2nd-2] 横浜 0 v 1 柏

aoi_mari.png蒼井真理



キックオフ1時間前、平日の三ツ沢に到着。いまは穏やかな夏の夕方、でも試合終了前の20:30頃には雨が降り始めると知っての三ツ沢観戦は憂鬱

GKのアップ開始。今日もサブGKは鈴木椋大、哲也は怪我みたいですね。柏のGK2人のチャントは、いかにも柏らしくて良いなあと

スタメンは喜田と中町の負傷離脱、富澤の移籍を受けてアンドリューが俊輔とボランチを組み、今季リーグ戦で初スタメン、初出場。右SHには藤本淳吾アデミウソンはベンチスタート

「アンドリューには喜田と同じものを期待している。ゲームを作れるディフェンシブなMFが必要。常にパスコースを作り、攻撃の方向を決めてスイッチ役になり、守備もしなければならない。いろいろな組み合わせの中で、一番良いバランスを探したい」エリク監督

「まず守備を求められていると思う。シュンさんが横にいるので、リスク管理しながらボールを動かしたい。カップ戦とは重みが違う。チャンスをモノにしたい。柏はポゼッションしてくるので、強く守備したい。シュンさんにボールを預けるだけでなく狙えるとこは自分で狙っていきたい」熊谷アンドリュー

「アンドリューの持つアドレナリンや負けず嫌いなとこを横でサポートしたい。監督は、自分が攻撃的でアンドリューは守備的と思っているかもしれないが、2人でゲームコントロールして、2人でボールを回したい。これまでチャンスに良いプレイできてないアンドリューをサポートできれば」中村俊輔

エリクの中でも、まだボランチの組み合わせは模索中。そして俊輔も語るとおり、エリクがアンドリューに「より守備的な」タスクを期待しているとしても、ピッチで表現するのは選手。2人でそれぞれの特徴を出し結果を出して欲しい。認めさせたもん勝ち。もう一度、心からアンドリューに期待してみたい

柏のスタメンは負傷者も多く、GKは菅野孝憲でなく桐畑和繁。CBのエドゥアルドは日立台の対戦でボディシェイプやポジショニングがとてもアレだったので、伊藤翔藤本淳吾には彼の背後や脇をどんどん狙って欲しい。アンカーは茨田陽生でなく秋野央樹。やっぱり出てきたか

アウェイ日立台では2ー1の快勝、素晴らしい逆転勝利。喜田拓也をトップ下に置き、序盤からのハイプレスでハイテンションゲームに持ち込んだのが勝因。おそらく、同じゲームプランを踏襲。今日は俊輔とアンドリューのボランチが、三門の先導するプレスに追随しつつ、如何にリスク管理できるか

ホーム柏戦の注目ポイント

日立台の超ハイプレス再現なるか
・トップ下、三門のプレスの舵取り
ボランチ2人の行く、ステイの判断
・俊輔とアンドリューの意志疎通、バランス
・アンカー秋野央樹の脇を上手く使えるか
・エドゥアルドのアレな守備を活用できるか

アウェイ日立台での対戦では、アンカー大谷秀和の脇を兵藤が上手く使えていた。ココを上手く攻略できるかは、達磨レイソル攻略の鉄板キーポイント。三門と藤本淳吾はもちろん、俊輔やアンドリューがココで起点を作れたら、完全に相手陣内で主導権を握り崩せる。トライして欲しい

俊輔とアンドリューのボランチ2人にはもちろん注目するが、今日のキーマンは右SHの藤本淳吾。彼が、ミドルサードでは秋野央樹の脇、ラスト1/3ではエドゥアルドの脇やウラにタイミングよく入り込み、構造的な間隙を活用できるか。藤本淳吾のそのセンスは疑いない

伊藤翔と三門のハイテンションなプレスに、アンドリューと俊輔が連動して、DFラインもビビらず押し上げる。藤本淳吾が柏の間隙を突き崩す。ネルシーニョレアンドロも去った柏レイソルに、負ける要素など1つもない。今日この日から、柏はマリノスの「お得意様」になるのだ!

なるといいな。

マジで今日は藤本淳吾に期待してる。柏の構造的な問題という意味で、ソレを効果的に攻略できる選手だから。ちょっと藤本淳吾のオフザボールの動きに注意してみてね

平日夜の三ツ沢、ホーム柏戦。間もなくキックオフ! アンドリュー、全部出し切れよ! ピッチに全部置いてこい

----

15分経過。シュート0:1、決定機0:1。とてもソリッド、堅い入り。柏は大谷秀和がよく秋野央樹の脇をサポート、隙がない。もっと間延びさせていきたい。マリノスは、三門が少し重いなあ…。慎重なのかペース配分なのか

柏のCK守備はフルゾーン

マリノスはCK守備をかなり変えてきてるなあ。ゾーンの比率を上げてる。中澤も、ゾーンでゴールエリアに横並び。個人的には、この方が良いと思う

24分、遅攻から藤本淳吾がブロック内で脇を使ってスルーパスから決定機。これコレ。間延びさせていけば、もっと使える

----

前半終了、横浜0ー1柏。シュート3:4(枠内2:4)決定機3:2。CK&FK5:2。互いに手堅い入りからのソリッドな展開。マリノスはアウェイに比べハイプレスは自重。悪くないが、三門の良さが出てない&相手陣内で守備のスイッチ入らず。飯倉のポロリは痛恨、それでは哲也と変わらない

ボール保持は60:40、ゲーム支配でもマリノスが優勢。実にソリッドな中で、丁寧にボール保持から崩す意図は見える。勢い互いにシュートは少ない、それは悪くないが、マリノスはプラス「相手陣内でハイプレス、ガチャつかせショートカウンタ」も見せたい。やんないとトップ下に三門の意味がない

藤本淳吾が、期待どおり良いポジショニングでチャンスの1つ2つ前に絡むプレイ。あんな狭いブロック内でやる、やれるとは思ってなかったが。全部でなくて良いから、ここぞではハイプレス、ガチャつかせる狙いを。それは三門の仕事。それで間延びやショートカウンタ出れば、今日の淳吾はもっと輝ける

うーんハイプレス自重はエリクのゲームプランどおりなのかな? ボランチが俊輔とアンドリューだから、行ききれない? でも三門は、もっと行くとこは行かないと起用されてる意味ないよ

ATの俊輔⇒藤本淳吾とブロック内で縦パス繋いで、狭い中を三門が縦に抜け出しシュート空振り、は惜しい良いシーン。アレを、もっと。あと柏はボール蹴らないから、悪い受け方ボール浮いたりしたらガンガン寄せてくべきだと思うよやっぱ

後半スタートからアデミウソン。外れるのはアンドリューか。今日も何もできなかったな。…三門がボランチに落ちるのだろうね

懸念があるとすれば、伊藤翔アデミウソンの前線だとサイドの守備負担は増える。藤本淳吾は、出て行くとこの判断はよりシビアに

----

後半10分経過。とても悪くない、狙いある質の高いゲームをできてると思うんだけどね。ちょっとスイッチ、剛腕とか、恐さとか、足んないよね。スマート過ぎる。ホームでビハインドなんだし

スローイン、練習しよう
----

試合終了、横浜0ー1柏。少し評価の難しい試合。「ボールと主導権を握り、遅攻で丁寧に崩す」部分では今季随一の内容と、今後への可能性を示した。一方で「これまであった強み」が消えた事は、要経過観察。クオリティは示したが、熱量は足りなかった

達磨レイソルは試合を通し、特に先制した後は非常に受動的で質は高くなかった。1点も奪えず、飯倉のポロリが試合を決める結果は残念としか。トータル決定機は8:3。最後の質と運と、チーム全体の執着心や迫力の不足。ただ「ボールを握り、ゲームを支配しつつ崩す」クオリティは確かに示した

ちょい諸々、保留な部分多い評価の難しい試合。特に「ボール保持と引き換えに、迫力あるプレスやガチャつかせショートカウンタの強度や頻度は棄てなければならないのか?」という部分。そこはアウェイ日立台の試合と比して、全く不足していた

とりあえず雨が降り出す前に、とっとと帰ります

ホーム柏戦のポジティブ評

・受動的な相手に、遅攻からの崩しの質 ↑
・ボール握るだけでなく、サイド中心に崩す
・両SBが相手エンド付近で決定的な仕事
・ラスト1/3まで運ぶ流れはスムーズに
・押し込みつつ、被カウンタのピンチも少ない

まずリーグ不調の達磨レイソルが、とても受動的で臆病なゲーム運びだった事は差し引いて見ないといけない。が、ミドルサードから自陣にかけ「中」の密度を保つ相手に、サイドを起点に崩し、特に両SBの攻撃参加をかなり引き出した事は秀逸

「ボール保持するだけで、チャレンジがない崩せてない」の評には首肯しかねる。確かにブロック内へのパスは少なかったが、あれだけ中を固められて、それでも中に拘るのは被カウンタのリスクを高めるだけ(ハーフコートに押し込んでるだけに尚更)

前半13分、サイドチェンジからパンゾーがヘッドで落とし起点からのクロス。前半24分、藤本淳吾のスルーパスからパンゾーの低いクロス、中は惜しくも合わずファーで学。前半AT、俊輔から下平匠のマイナスクロスに学。俊輔と淳吾が上手く両SBを引き出した

後半6分、俊輔のサイドチェンジ起点に、下平匠が学とのワンツーから低いクロス。今日イチの崩しから伊藤翔。後半18分、学から下平匠がエリア侵入し伊藤翔へ優しいパスも打ち切れず。後半28分、学からパンゾー。エンドまで抉りマイナスパスもDFが掻き出す。両SBは多くの決定機に絡んだ

これだけ両SBが深い位置でボールを受けて、決定的な仕事をしている。「ボール保持してるだけ、回してるだけ」は無得点故の印象論。特に俊輔ボランチで、下平匠の攻撃参加がよりスムーズになっているのは2戦を通して疑いない事象。あと起点部分では、学もよく絡んでいる

ホーム柏戦のネガティブ評

・ハイプレス封印、ショートカウンタ未発動
・三門をトップ下で使う意味合いが曖昧に
伊藤翔はボックスストライカではない
・押し込みサイド崩しても中で仕留める人が
伊藤翔と三門の存在意義が希薄
・2人の問題でなく、組み合わせの問題

伊藤翔は「三門の奪取&セカンド回収、持ち出しからのスルーパス」で最も良さがでる。ショートカウンタやガチャついた展開で、2人のセットは輝く。今日の「ボール握り押し込み、丁寧にサイドから崩す」展開では、2人の存在は「中で最後に決め切るフィニッシャの不在」を強調する結果に

これはエリク横浜も、達磨レイソルも、そして富澤清太郎を獲得しポゼッションの質と時間を得たジェフ千葉にも共通したテーマ。「ボールと主導権握り、相手陣内に押し込む」事は、相手の「中の密度と強度を高める」効果もある。「ボックスストライカが不在だと、得点力は向上するとは限らない」

エリク横浜で言えば「1トップ伊藤翔、トップ下に三門」ならば、ポゼッションを高め押し込み崩すより「ハイプレスからのショートカウンタ」や「ピッチ中央で狩り場を作り、縦に速い攻め」の方が、2人は生きるし得点の可能性が高い。前にスペースがないと生きない。狭いブロック内で仕事はできない

ポゼッションもショートカウンタも手段でしかなく、それ自体に正誤や優劣はない。問題は「今のチームの保有戦力とベーススタイルにおいて、何がより効果的であるか」だ。俊輔ボランチで、ポゼッションの時間と質は多いに高まった。が、それがチームの得点力や組み合わせの妙に還元されていない

ジェフ千葉で言えば、CB富澤清太郎の加入でボール保持時間とポゼッションの質は劇的に高まるだろう。が、それが得点力の向上に繋がるかは別問題だし「ハーフコートに押し込み押し込んだ挙げ句、カウンタからの失点」が増えるだけかもしれない

ボールを握る事が悪いわけではない。が、ポゼッションは目的ではなく手段でしかない。エリク横浜は(あるいはジェフ千葉も)どんなスタイルを目指し、誰にどんな形で得点させる事で、チームとして高みを目指すのか。ちゃんと整理して、割り切るとこは割り切らないと、色々おかしな事になる

両方できて、使い分けられるのが一番いい。そんな事は多分エリクも関塚隆も十分に分かってる。でもチームは生き物で、選手はロボットじゃないし、実はそんなに賢くも器用でもない。中途半端よりシンプルに方向付けて「僕らはコレです」の方が、結果がでる事もサッカーでは少なくない

着地点や収穫期の設定問題でもある。シンプルな方向に「コレだけ」で舵取りすると、中長期的には「後付け」が極めて難しく、ゼロベースから再構築か監督や中心選手を入れ替えないと、更なる質の向上は望めず「伸びシロ」を少なく設定する事にもなりかねない。とても難しい問題

エリクの会見コメント、試合総括は概ね想像の範疇

「ご覧の通り、はっきり言って負けるべきではないゲームだった。我々がゲームを支配していたし、クロスやセットプレイから何度もチャンスを作った。ただ最後、1点を取り切れなかった。そして1つのミスが失点につながった。これがサッカーであり、今日の総括だと思う」エリク監督

「我々はボールをしっかりと回し、サイドでスピードアップもしていたので、柏のDFは下がらざるを得なかった。だがマイナスのクロスからの決定機を外し、他にも何度か好機があった。伊藤翔あたりがクロスに対し、もう少し飛び込んでいくプレイがあれば良かったが…」エリク監督

「我々はサイドは崩せていたが、柏はCBを中心に中央で良い守備をしていた」エリク監督

このエリクのコメントは、負け惜しみでなく総括として正しい。ただ「伊藤翔あたりがクロスに対し、もう少し飛び込んでいくプレイがあれば」を伊藤翔に求めるのは、彼の資質を考えれば如何なものかと思うし「柏はCBを中心に中央で良い守備をしていた」のも、マリノスがボール支配し強いたもの

試合前に指摘した通り、エドゥアルドはCBとして致命的にボディシェイプやポジショニングに問題がある。その脆弱性を突くなら「押し込んでサイドから」より、「ガチャつかせショートカウンタ」で、下がりながらの守備を強いた方が効果的だった

伊藤翔と三門の強み、エドゥアルドの脆弱性を引き出すという意味で、今日の「ボール支配し押し込みサイドから崩す」ゲーム運びは、効率的ではなかった。ボール保持は悪くない。決定機も作った。だが、プラスして「ショートカウンタも出す」使い分けのバランスがあれば、より勝機はあったと思う

試合序盤からの疑問は、アウェイ日立台での勝因であった「ハイプレス、ハイテンションに柏を引きずり込む」事を、三門がほぼ放棄し自重した事。俊輔がボランチにいるから、強度の高いトランジションを強いれないから? それはエリクの指示か、三門の判断か、俊輔の要求か。…選手コメント見てくる

……選手コメントを読んでも、三門があそこまで自重した理由は見つからず。まあ、日立台でのハイプレスが「尋常ではない」レベルだったし、今日とはメンツも異なるし。今日の序盤からも、前では奪えなかったけどボールとゲームは支配できてた。最初のシュートは前半25分だけど。ソリッドだったから

「(俊輔のプレイ評価を問われ)俊輔のクオリティは、皆さんご存知だと思います。彼が攻撃の方向性を決めている事が非常に多いし、ほとんどボールを失っていない。後半もほとんど我々がボール支配していたが、そのシステムにおいて非常に重要な役割を果たしている」エリク監督

「今までにない良い(ボールを握り攻める)形はできているから、足りないのは最後の部分。今後何連勝かした時に、この形がベースになるかもしれない。下を向かないで、今日はプラスに捉えていい。反省しなければいけないのは最後の迫力や、正確性の部分」中村俊輔

エリクの俊輔評と、俊輔の柏戦コメントはポジティブなもので強く共感できる。この2試合のボランチ俊輔は決して「ミスがない」だけでなく、エリクが言うように「彼が攻撃の方向性を決めている事が非常に多い」ここは、もっと評価されるべきポイント。局面を前進させる、価値あるパスを出している

そして俊輔が述べるとおり「今までにない、良い形はできている」ここも柏戦で、ちゃんと見るべきポイント。ボールを握りパスを回すだけ、ではなかった。SBがあんだけ相手エンド付近でチャンスに絡みマイナスのクロスから決定機を作った事は、もっと評価されるべき

ボランチ俊輔」のポジティブな効果は、確かにピッチ上にある。柏戦では「ソレと三門&伊藤翔セットとの組み合わせ」という課題は、確かに出たけど。諸々、組み合わせの課題はもっと時間かけて解消してくしか。新監督1年目、こんなもんだと思うよ

柏戦では「組み合わせの妙」がなかった「1トップ伊藤翔+トップ下に三門」と「ボランチ俊輔のポゼッション」も、凄くポジティブに考えれば「両方の良さを、ゲーム内で使い分け出せれば」かなり幅のある、色んな相手と局面に対処できるチームになるよね。かなり理想論だけどね

ボランチ俊輔でボール支配し押し込んで崩す」に例えば「大宮のムルジャとか磐田のジェイみたいなファーストトップ」を組み合わせて……ってのは安直過ぎる。たぶん、得点力という意味でとても効果的だとは思うけどw

ホーム柏戦の「ボランチ俊輔」は、かなりシャビ寄りだった山形戦に比べ「ピルロ」要素も強く出たし(中盤引き気味からの飛ばすパス、フィードやサイドチェンジ)更にエリク横浜での可能性を感じさせるプレイ振りだったと個人的には思う。あとはチーム全体の折り合い、バランス、使い分け

方向性が組み合わせを決めるのか、組み合わせが方向性を決めるのか。多分エリクも、まだまだ模索段階。ホーム柏戦の「組み合わせの妙の無さ」を戦術指揮官としてのセンス欠如と断定するのは、まだ時期尚早だろう。新監督は、最低1年は見守るべきだと私は思う

個人的にはエリクには就任当初から「シュターデン提督臭」を感じ、未だに理論先行で実践的でない部分をそれとなく感じる事もあるが、一方で「焦らず決めつけず、テストを繰り返し最適化を試みる」余裕や懐の深さも感じる。もう少し「何がしたいのか」を推し量る時間を楽しみたい

監督の仕事を観察してて一番楽しいのは「いろんなピースがカチッとハマって」「ああ、コレがやりたかったのか!」「そのためのアレだったか!」と感じられる瞬間。そのための紆余曲折や懐疑期間は、適度にあったほうが快感は大きい

樋口さんはとても正直な、ほぼ何も隠さず話してくださる監督だったから、その意味での「推し量る」楽しみは薄かった。エリクは、久し振りの外国人監督でパーソナリティやサッカー観も含め未だに手探り段階なのでソレは愉しい。もう少し、この状態を楽しみたい

ホーム柏戦で抑えておくべきポイント

・CK守備が大きくゾーン寄りに
・中澤とファビオがマンマークに付かず
・ゴールエリアで横並び⇒たぶん初の試み
・セットプレイ失点の多さを受けての変更か
・あるいは柏戦限定の対応か。G大阪戦で要確認

藤本淳吾がSHとして良い働き
・オープンな展開でなく、クローズ展開で
・狭いブロック内で「脇」を使えたのは意外
・SBパンゾーも上手く使った
・ようやくフィットしてきた印象は大
・ただエリクは同ポジでアデの起用を試している
・個人的に今後、攻めの中心としての期待は大

・学も遅攻への絡みは決して悪くない
・右でも左でもSBを上手く引き出した
・ただ今日のセットと展開では
・ボックス内でのストライカ要素も必要
・ボックス幅での縦の仕掛けは不発
・ファウル貰いに行くのは本当ダメ
・倒れ過ぎ。あと一歩、踏ん張れ
・その積み重ねが審判の心証も左右する

・アンドリューは特に何もできず
・先制できてればもっと時間も与えられたハズ
・それは不運ではあるけども
・ビハインドでの横パスの多さには失望
・俊輔に預けるだけでなく、ってたのに
・また練習からアピールしてください
・でも大事なのは公式戦でナニ見せるかだよ

下平匠は素晴らしかった
ボランチ俊輔の恩恵を最大級に享受
下平匠の遅攻センスを引き出せた試合
・と同時に、ボックスストライカ不在を痛感
・ファーストトップ、ストロングヘッダ欲しい
・ニアに強いFW、あるいは飛び込める2列目
・現有戦力なら、兵藤も悪くないと思うけど

・兵藤の「持ってない」感は相当なレベル
・山形戦のFK、柏戦の投入直後のシュート…
・ただファーストトップ不在のチームで
ボランチ俊輔の遅攻↑ 効果を生かすなら
・ラスト1/3でハブ役になれる兵藤は貴重
・でもエリクの評価は低め、中途半端か
・とにかくゴールに直結する結果を!