蒼井真理
新体制発表を受けて、備忘録。
まずエリク・モンバエルツ新監督の就任会見、質疑応答からポイントを抜粋
――課題である得点力アップへの解決策は?
「昨年のマリノスのプレーを分析してきた。その中で強み(※守備の事か)を持ち続けながら攻撃面の改善をしなければいけない。改善方法はいろいろあるが、まず選手に自信を持たせること、そして得点力アップへのトレーニングメソッドを実践していく
――どのようなサッカーを展開していきたいか?
「堅い守備と効率性を維持しながら、ゲームを支配して攻撃面を改善していく。それがマリノスのプレーアイデンティティになる」
――チームにおける中村の位置付けは
「経験豊富でとても重要な選手である事に変わりはない。監督にとって重要で、チームを助けてくれる選手。だが全選手に理解してほしいのは、自分のパフォーマンスが最も重要だという事。その時に最も良いパフォーマンスを見せた選手がレギュラになる」
――日本サッカーやJリーグについてアドバイスを求めた?
「ベンゲルとトルシエに聞いた。日本人はディシプリン(規律)など組織の面で優れている。一方でイニシアチブ(自主性)が少し欠ける部分があるので、それをいかに引き出していくか。この2つをアドバイスとして参考にしていきたい」
「ベンゲルもトルシエも言っていたが、コレクティブ(組織的)なプレーは優れているが、イニシアチブを持ち個人でプレーを決めることが不足している。それを伝えていきたい」
――育成年代を指導する際のポイントは?
「個人と集団の能力両方を高めることが大事。個人に関しては長所と短所 を理解して、その選手が伸びるようなプログラムを組む」
※これはマリノスでの指導についての話ではないのかな? 高卒の若手であってもプロになれば「育成年代」ではないので
(編集注:以下、スタッフについての考察 by 真理ちゃん)
・コーチングスタッフ以外の、現場スタッフを確認
■トレーナ
所澤俊幸⇒マッサーから「チーフトレーナ」に
太田原裕幸⇒留任
原田尭⇒留任
松田拓也⇒★新任(ジュニアユースMMから)
■通訳
松原英輝(仏語)⇒★新任
細川パブロ大(ポル語)⇒留任
■チーム管理統括
袴田聖則⇒留任
■副務
山崎慎⇒留任
緒方圭介⇒留任
■ドクター
笠原靖彦⇒留任
工藤敏治⇒退任
■通訳
松原英輝 1977/1/24 大阪府大阪市
大阪教育大サッカー部、関西学生選抜コーチを経て2004年に渡仏。2006年に仏サッカーコーチ国家ライセンス1級取得。8月から2年間ナショナルサッカー学院でコーチ研修。2008年に日本人で初めてコーチ国家ライセンス2級合格
■通訳
松原英輝 1977/1/24 大阪府大阪市
2012 JFAアカデミー福島 U-15監督
2013-14 JFAアカデミー熊本宇城コーチ
2012年には吉武博文監督のU-16日本代表コーチ経験。6月のトレーニングキャンプで中島賢星、和田昌士と接触
エリク&マルクの仏語指導を選手に伝えるのは、新任の松原英輝37歳。大阪教育大サッカー部から指導者の道へ。27歳でフランスに渡り5年間、育成指導研修を受け国家ライセンスを取得。帰国後はJFAアカデミでコーチを歴任
ただの通訳でない、日仏で育成指導の経験を持つスペシャリスト
エリク就任が決まった日に 『当面、一番の不安は優秀な通訳を確保できるかという事』『ルノー経由で、超優秀なビジネスパーソンを通訳として確保しました! とかやっちまわねーか不安』とか書きましたが
正直すまんかった! めっさハイスペックな人選となりました
自 身も大学までプレイヤ経験あるサッカー人で、仏滞在5年、フランスの育成メソッドも取得、日本でも指導経験有。何も言う事ありません。あとは松原さんと監 督の「人間的な相性」が上手くいって、互いにストレスなく指導メソッドを忠実に選手たちに伝えられますように。…一度お話してみたいなあ
監督とヘッドコーチ、その通訳の3名以外は、現場体制にほぼ変化なし。工藤ドクターが退任、トレーナにジュニアユースから松田さんが加わり、所澤さんの役職が「マッサー」から「チーフトレーナ」になったくらい。ホペイロも工学院OBの2人で変わらず