横濱戦術四天王(仮)~マリノスの戦術を読み解く〜

横浜が誇る戦術四天王による、横浜F・マリノスについてのつぶやきをまとめます。 ちなみに、あと2人がみつかりません。

【チームにエネルギーをもたらすことを求められてる、そこで競争が起こってくれたらいいな by いた】 about [2014-J1-11] 横浜 2 v 0 G大阪

itaruru.pngいた


ガンバ戦。
久々のゴール、そして久々の勝ち点3。長かった…本当に良かった。これをきっかけにもう一度チームが復活できるといいなと思わずにいられない。

勝負の綾は点が取れたこと、そして点を取られなかったこと、になるのかな。当たり前のことだけど。
結果として勝ち点3が得れたけれど、決して相手を上回るような戦いが出来たわけじゃない。決定機自体は相手の方が多く、失点に繋がる可能性のあるミスもあった。それでも踏ん張れたことに意義があった

4-4-2同士の対戦、相手のサイドバックサイドハーフが見る、というマッチアップで藤春を見きれず与えた決定機、これに関してはスピードのミスマッチ、ポジションブレイクのリスク、チームとしてのカバーが間に合わなかったこともあってかなり危険な状態だった。

しかし、そこでてっちゃんが踏ん張ってくれた。カウンターからの決定機、際どく鋭いシュートを弾き出してチームの危機を救ってくれた。システムを変え、メンバーを変え、それでも失点していたら精神的に落ちてしまうことは容易に想像がつくし、内容を考えれば違う結果になっていてもおかしくなかった。

後半に入っても、ヤットCK→佐藤のヘッド、オ・ジェソク折り返し→大森のダイレクトシュート、と決定機があったけれど、抜群の集中できっちりと読みきり、ゴールに鍵をかけた。勝ち点3に繋がるビッグセーブ4つ、その価値は計り知れない。
本当に素晴らしい仕事。てっちゃんありがとうおめでとう!

我慢して、待って、ついに待望のゴールが生まれた。ガンバとは逆に決定機は点となった2つ以外になかったと思うけれど、それが決まっちゃうんだからサッカーは不思議。ともあれ、本当に良かった。ゴールの後一時的にパフォーマンスが少し上向いた感もあったし…

先制点は、俊様の縦パスをギャップて受けた翔さんがボックス脇で縦に抜けてグラウンダーの折り返し、ニアで藤田が流しこむといった2トップが絡んだ形でシステム変更の「理が出た」ということになるね。

何が良かったかというと、「縦」の意識、、縦パスから縦の突破が繋がったの崩し。打開する意識が薄く、横パス多めの横浜の攻撃は、縦へのエネルギーを自ら削いでしまう感は強かった。その中で縦パスをスイッチに、目の前の相手に対して仕掛けた姿勢のご褒美かも。藤田もよく決めてくれました。

先制点の後、淳吾のキックから勇蔵さんが潰れた後ろのスペースで佑二さんがヘッドで押し込んで追加点。ここまでの苦しみが嘘のような加点、こういうもんなんだろうな。この追加点で凄く楽になったし、余裕が生まれたかな。

で、4-4-2に変え、フレッシュかつエネルギッシュなボランチコンビを継続し、大黒柱を早々にベンチに下げる。樋口監督がこの試合にむけて凄く勇気の必要な決断をして、今このチームに必要なことを明確に示したことは凄く意義があるんじゃないかなと。

例えば、三門。パスコースを作るためのランニング、積極的なミドル、カウンターへの参加、前を狙うアプローチ…各所のカバーと全方位で存在感を見せ、停滞していたチームの起爆剤となってくれた訳だけど、彼が既存のレギュラーを押しのけて起用された事の意義はこういうプレーがほしいという意図の表れ

運動量という単純な要素はもちろん、一つのプレーで止まらない連続的な動き、周囲のために動くという姿勢はチームを凄く助けてくれた。足を止めずにチームの為に必要なプレーをする三門への評価はひとつの指針だと思う。

また、小椋さんにしても、縦への推進力を出すボールハントや決断力ある縦パスを評価してるからこそ三門同様にスタメンで起用された。そこにも意義、意図が見える。

エネルギーが足りないチームを助ける運動量、縦への推進力というメッセージが詰まっていると思うし、2トップへの変更にしても、現状はボールを保持するのではなく、前にボールを運び、ゴールへの圧力を出すことにプライオリティを持っていく、ということ。二元論ではなく、今必要なことという意味で。

今はコンディションの部分でもメンタル的な部分でもエネルギー不足は否めない。自信が高まればもっともっとポジティブなプレーも増えると思うのだけどミスが多いことを見ても…その中でチームにエネルギーをもたらすことを求められてる、そこで競争が起こってくれたらいいな、と思ってます。

にしても、試合中の感覚とテレビで録画確認してる感覚に差がありすぎた…試合の結果を知っている云々もあると思うのだけど、試合中は最後のホイッスル鳴るまで怖くて仕方なかった。でも録画で見たら終盤の試合運び自体に不安はなかった。それだけ僕自身不安や恐怖感を抱きすぎてたのかも…

でも、ようやく一つ壁を超えれた、後は止めていた歩みを続けるだけ。1つずつ、目の前の試合、相手に集中して、ね。勝ち続けなきゃ、これまで勝てなかった分。苦しいことに変わりはないけど、うん。よかったよかった。