横濱戦術四天王(仮)~マリノスの戦術を読み解く〜

横浜が誇る戦術四天王による、横浜F・マリノスについてのつぶやきをまとめます。 ちなみに、あと2人がみつかりません。

【俊輔と富澤、その他の選手たちと「敗因」「ダメだった理由」「こうすべきだった」の解釈が結構根本的なとこで違ってるんだよね。 by 蒼井真理】 about [2014-J1-4] 横浜 0 v 1 甲府

蒼井真理


スタメンは2列目に兵藤慎剛! そして学をベンチに置いて優平が左SHに。名将樋口、今季は腹括ってるなあ。土曜日の練習終了後の学との話し合いもコレ絡みだったのかな。守備から入る戦力的下位クラブ相手にこそ必要な采配

ベンチには矢島卓郎も端戸も入らず、FWは藤田のみ。2人は明日の練習試合で、どれだけ発奮できるか確認したい。理想は早めに2点をリードし、パンゾーに代えて右SBに奈良輪を投入。あと中町→三門雄大とか。勝点3は「最低条件」次の連戦までに、少しでも計算できるカードを増やしておきたい

…樋口監督と学の話し合いは金曜日でした。今季は開幕前から「学が先発起用できるコンディションでも試合によっては敢えてベンチスタートとできるか」リーグタイトルを穫るには、樋口監督の冷徹な決断が必須だと考えていた。4節で早くも…。昨季より条件は断然厳しいが、これはイケるかもしれん

あのな、試合終わってから結果論で起用采配をこき下ろすとかサルでもできるんだよ。ベストメンバでなかった、そんなの勝てる筈ない、とか。監督は常に先を見据え「シーズン全体」を考えた起用をしなければならない。昨季終盤みたく「代わりがない」状況になって、責任取るのは批評家でなく監督だから

甲府は1トップでの先発が予想された盛田剛平が(であればこそのマッチデイ表紙だろうに)ベンチにも名前なし。クリスティアーノの1トップに、石原克哉河本明人の2シャドウか?

青山直晃は右CB、マリノスのジュニア出身、佐々木翔は左CB。右WBの福田健介も、追浜→マリノスユース出身。青ちゃん、もう恩返し弾はいらないよ。甲府で活躍してるのはよーく分かったから

甲府には昨季2分、勝点2しか得られてない。シーズン中は「仕方ない、全部勝つのが無理なら、落とすなら直接対決より…」と思った。当時のマリノスの立場としては間違いでなかったと思う。しかし勿論、今季は違う。「あと勝点2あれば」その悔しさを抱いて、下位クラブからも貪欲に奪い尽くす

さて城福浩はどんな戦い方を選択するだろう? 柏好文を抜かれ、クリスティアーノにも確固たる目処が立ってない現状、戦力的には15位に終わった昨季より低下と言えるのでは。真に目標は「残留」以外にない。まずは昨季以上に「相手の良さを消す」事を優先するのでは?

ただ柏好文が抜かれた事で、ここまでの攻撃は「シンプルにサイドに開きクロス」より幾分、手数と厚みを掛けているようにも思う。連携は十分でなく繋ぎのミスも多く、そこには付け入る隙があるかもしれない。ぶっちゃけ流れの中でヤラれるイメージはない

ここまではセットプレイからの失点が止まらない様子。そこはマリノスのストロングポイントでもあるのだが、個人的には「水物」扱いなので、取れたらラッキーな感じ。ちゃんと遅攻で押し込んで引いた相手を崩してゴールを奪って欲しい

個人的に期待は、徳島戦に続いて下平匠。今日もかなりポゼッションで圧倒する試合となるハズ。その展開の中で、得意とするビルドの絡みで存在感を発揮して欲しい。徳島戦も3点目の絡みは良。学が不在は厳しいかもだけど、そろそろ貢献度を高めてってくれないと。奈良輪もいつでも準備できてる

押し込む展開だと、甲府は5-2-3になる。もちろん「3」も自陣の守備に参加するけど。最終ラインに5人並べスペースを消す。そこに今季取り組むコンビネーションでギャップ作れるか。学抜きで。学を入れる前に崩せるのが理想。あと真ん中「2」の両脇を、俊輔や中町、富澤が使えればもっと良い

前半の注目ポイントは、甲府がどれだけ「現実的に」臨むか。引きこもりロングボールを多用するのか、ある程度繋いでくるのか。マリノスは立ち上がりから「前から前から」押し込もうとするのか「後半の学投入」ありきで、慎重にボディブローを打つに留めるか

「昨季の俊輔や富澤の趣向」なら前者。でも今季のカンペー兄貴はアグレッシブ。個人的には、SBもリスク背負って位置取り高く押し込んで、学抜きでもコンビネーションで崩し切って欲しい。その兆しだけでも。「学への依存度」も、少しずつチームで下げていかなければ。それも今季の課題、取り組み

フィールドプレイヤもアップ開始。兵藤、優平、頼むぞー! 今季の…否、これからのマリノスにBチームだの1.5軍だの無いのだよ。監督がピッチに送り出した選手がベスト。でなければ、リーグとACLの両方を頂点狙って勝ち抜くなんて、到底不可能

学と藤本淳吾が不在、俊輔の位置取りはここまでのリーグ戦より高め、バイタル進出増えるかな(広州戦みたく) 前半は兵藤と優平のアタッキングサードでのパス受けカウントしてみるか。両SBを高く押し上げ、ボランチの一方は後方ケア(甲府の前線3枚と数合わせ的にも)… と予想するが、さて

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甲府の1トップは10クリスティアーノ。2シャドウに7石原克哉と、15河本明人。守備ブロックは、クリスティアーノを前線に1人残す 5-4-1

前半29分までマリノスのシュートゼロ。つーかチャンスがゼロ。そもそも何もトライしていない。何が「能動的なサッカー」か。酷い試合

これは酷い。とても酷い入り方をしてしまった。観客全員に入場料半分返却してもいいレベルに酷い

前半終了、横浜0-0甲府。シュート0:3(枠内0:1)決定機0:0。CK0:2。何も起こらない、何も挑戦しない45分。チャンスらしいチャンスも44分、甲府DFを背走させクロスを入れた1本のみ。本当に残念で、甲府のお客さんに申し訳ない前半45分

甲府はボールを持つ事をほぼ放棄、5-4ブロック(ドン引きではない)からのカウンタ狙い1本。でマリノスがまともにビルドしたり攻めて来ないもんだから、悲しいくらい何も起こらない。本当に酷い

「5-4ブロックでカウンタ狙いだから、崩すのは難しいし、慎重に隙を窺いながら」って言い分は理解るが、それにしてもボールも人も動いてないから後半への布石、ボディブローにもなってない。全部「ブロックの側、側」ダメな時のマリノスの典型。簡単なミスも多い。明らかに入り方を間違った

はい前半は忘れて、後半に期待。せざるを得ない。原因究明と反省は試合が終わってから。できれば、いきなり学投入は待って欲しいんだけど…。でも入れないと、試合動かないかなあ

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下平匠も大概ですがな。簡単なパスミス大杉。もうちっと、良いとこ見せてくださいな

学さん入りまーす! …しょうがねえな

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試合終了、横浜0-1甲府。流れの中からのシュートは「学を交代で入れるため」富澤がおざなりに打ったミドル1本のみ。樋口監督就任以降、おそらくワーストな内容。あまりに覇気なくウンコ過ぎて腹も立たないレベル。なんでこんなチームメンタルに、ゲームの入り方になったのか…


基本的に誰が、というよりチームのマインド、試合に臨むメンタルがウンコ過ぎて話にならなかったけど、やっぱ俊輔の判断が遅く、富澤があんだけミスするとどーにもならん感はある。一昨年もあったな、そんな試合。2人はある程度、良いフィジカルコンディションで臨めたかと思ったんだけどな

無理やり良かったとこを探すなら、勇蔵が前半からCB的に非常に難しい展開の中で、よく集中を切らさず対応し続けていたかな、と。それくらいかしら

まあ1、2年に1回は、こんな理由もわからんウンコ試合もあるさね。サッカーはメンタルゲームだから。どっかで、何か入り方を間違ったとか、メンタルの波の底がチームで悪い方にシンクロしたとか。そんな事もあるある。大事なのは、ウンコ試合の次だよ。いかにキッチリ反発するか

明日の練習試合、来週の練習は欠かさず見に行かないとなあ。こんな試合の後、どんな態度で練習に臨むか。選手のパーソナリティがモロに見えるとこだから

ここまで騙しだましやってきたが、そろそろ限界か…

俊輔「そうだ、京都に行こう」

今日は山梨まで、マリサポさんのお友だちと猪ほうとうを食べに来ました! ほうとうを食べに来ました!

富澤と俊輔の試合後コメントなあ。そうだよな、この2人の志向と趣向はそうなんだよな。あと樋口監督の試合前、ハーフタイムの「言葉」のセレクトが…。ピッチで方向性を決めるのは俊輔と富澤。「焦れずにやろう」って送り出したら「こうなっちゃう」のは昨季もう分かってた事じゃない…

俊輔と富澤、その他の選手たちと「敗因」「ダメだった理由」「こうすべきだった」の解釈が結構根本的なとこで違ってるんだよね。既知感ありありだし、別に「どっちが正解」ってもんでは当然ないけど。ただそこは統一させていかないとね。それは樋口監督のお仕事

個人的には、「焦れずに慎重に、我慢比べ」より、能動的にアクションしてリスク冒して崩しに行って欲しい。いやカンペー兄貴の志向する前者のやり方と、どっちが勝点取る確率高いか、わかんないスよ、正解なんて無いし全部結果論だし

ただね、カンペー兄貴の志向では、あの前半の「何も起こらない」45分が是とされるんです。あのね、俺は結構「マニアックで地味な戦術的せめぎ合いの均衡」とか楽しめる方ですけど、そんな俺でもアレはキツいっス。あんなサッカーやってて、日産スタジアム満員になる訳ねーッス