横濱戦術四天王(仮)~マリノスの戦術を読み解く〜

横浜が誇る戦術四天王による、横浜F・マリノスについてのつぶやきをまとめます。 ちなみに、あと2人がみつかりません。

【シンプルにチャンスを生み出し、交代選手が存在感を発揮。「強い勝ち方」を見せた。徳島相手なら当たり前? 以前はそれが出来ないチームだったではないか by 蒼井真理】 about [2014-J1-3] 横浜 3 v 0 徳島

蒼井真理


リーグ戦のスタメンは開幕戦から3戦変わらず。うーん、徳島に関して知ってる事はほとんどないし、選手みんなが言う通り「今季こそリーグタイトルを穫るには、絶対に勝たなければならない相手」という事で間違いないのでは。初物に弱いとか、王者を目指すならば言ってらんない

5連戦の3つ目という事で、樋口監督の交代策やタイミングに少しだけ期待…いや注目してみようかな。そんくらい?

ああ、個人では下平匠ね。ポゼッション率も高くなるはず。そこで彼本来の良さを出してほしい。学との距離感

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前半終了、横浜1-0徳島。シュート6:1(枠内2:0)決定機3:0。CK5:1、FK3:0。序盤から少しずつポゼッションを高め、15分以降ほぼハーフコート。ボール&ゲーム支配の割にチャンス、シュートが少ない「俊輔や富澤が好きな展開」の中、セットプレイから先制できたのはデカい

徳島の守備が「撤退戦、リトリート」DFラインは下がり過ぎずバイタル&中央圧縮で中が堅いのも確かだが。ブロックの中にパスを入れられてるのは数年前に比すれば進歩。だが言葉は悪いがチマチマしてダイナミズムを欠く。結局、打開は学のドリブル。もっとリスクトライや大きな展開を

チマチマした展開になると伊藤翔藤本淳吾のウラ抜けが消えて、中央3枚などボールに触る選手に偏りが。富澤は時折、大きなフィードやサイドチェンジ見せてるけど。ペナ角起点の、3~4人連動した少ないタッチのコンビネーションも、まだ頻度は少ない。下平匠も少し高い位置で持てているが

チマチマし過ぎるまでは、伊藤翔が遅攻時も前線で高い存在感… つーかヘソ? 軸というか。足元でも引き出せてるし、動き出し自体も、自分勝手バラバラでなく敵も味方も周りを動かしている。意外とマルキーニョスの代役として近い存在感出せるようになるかも… と少し思った

今季のバランサは富澤でなく中町。ここまでは、まずまず上手く機能。中町素晴らしい。富澤は、そのぶんもっと良さ強さを出してほしい

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後半もまぁ20分なのに、既に三門雄大がスタンバイ! 樋口監督w

素晴らしき中町公祐をここで温存。樋口監督、始まったな!

あとは矢島卓郎、奈良輪あたりを試しておきたいところ。正直、今日の相手とこの展開で、この内容では下平匠は厳しい。連携が煮詰まるまで、樋口監督は我慢するのか

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試合終了、横浜3-0徳島。スコア以上の完勝。特に後半は2点目を取った時間帯が良く、前半よりもシンプルにチャンスを生み出し、交代選手が存在感を発揮。「強い勝ち方」を見せた。徳島相手なら当たり前? 以前はそれが出来ないチームだったではないか。改めて、確かな上積みを示した
特に良かったのは、後半15分の2点目、追加点。数分前からチャンスが連続し、マリノスの時間帯となっていた中で決めた。これを常に出来るのが真の強者。「自分たちがペースを握る時間帯に点を取る、試合の中でも内容を結果に結びつける」これも、これまでのマリノスに出来ていなかった事だ

開幕戦に続き新加入の伊藤翔藤本淳吾がアベックゴール。途中出場の三門雄大も凄く高い位置取りでチャンスに絡もうとアグレッシブ! 藤本淳吾とのワンツーで3点目をアシスト。優平と奈良輪も短い時間でも必死に走りアピールした。本当に上手く回ってきている。名将樋口、始まったな

マンオブザマッチは… 地味なんだけど中町かな。昨季から少しずつ選手が入れ替わる今のチームに安定と調和を生み出している最大の功労者。俊輔と藤本淳吾の共存、富澤の攻守に果敢なリスクトライ。それらを支えるのは攻守シームレスにバランサとして常に頭の回転を止めない中町公祐

…カンペーさんにカンペーさんサゲーフラ渡したのは、こごみさんだったのねw スタッフがバクスタに返却するシーンをメインから確認して笑った

昨季は「俊輔と中町のW司令塔、後方に余ってリスク管理する富澤」の趣が強かったが、今季は富澤が高い位置まで狩りに行くのを、中町がやや後方で補完するシーンが多い。常に中町が後ろ、という訳ではもちろん無いが、俊輔も含め中盤の流動性は高まっている。相手も掴みづらいハズだ

ただもしかしたら、中町がバランサとして抜群の存在感を示した事が、兵藤の存在価値を低下させた側面、皮肉はあるかもしれない。単純に昨季そのままのチームバランスで考えれば、俊輔と藤本淳吾の共存はなかったように思う

しかし藤本淳吾も面白い。運動量そのものはマリノスの中で決して多くない。だが、絶妙なポジショニングと動き出しで、実に効果的に効率良くチャンスに絡む。周囲を使うのも使われるのも巧み。こんな選手だったのか…

哲也は開幕から3試合連続無失点か。今日も守備機会こそ少ないが、まず安定。落ち着いてる印象。あと今日は勇蔵も安定感あって良かったと思います。CBの評価は難しいけどね、見れてないシーンも沢山あるはずだし