横濱戦術四天王(仮)~マリノスの戦術を読み解く〜

横浜が誇る戦術四天王による、横浜F・マリノスについてのつぶやきをまとめます。 ちなみに、あと2人がみつかりません。

【今の川崎は爆発的攻撃力のある、凄く危険なチーム by いた】 about プレビュー of [J1-34] 横浜 v 川崎

今日は川崎のこと。

春先にリーグ・ナビスコとホームとダブルして、あっさりとSKYシリーズ制覇を決めたのは昔のこと。 チームに息づくアイデンティティを思い出し、エッセンスとして風間式のパスサッカーを取り入れる形で折り合いを付けた今の川崎は凄く危険なチーム。

得点数はリーグトップ。それを支えるのはチームとしての攻撃姿勢、風間メソッドの一つと言える開拓精神。なんだけど・・・、何よりもタレントの力。嘉人、レナト、憲剛…彼らあって、爆発的攻撃力だと思ってる。


まずトップスコアラー確定の26得点を上げている大久保嘉人。神戸ではアジリティの高さや技術の高さ、チーム事情をもあってサイドをやることも多かったけれど、移籍して一転、FW、しかも1トップとして得点を強く求められる役割に据えられて狩猟本能を取り戻した感。

よりゴールできる場所にポジションを取れる。
よりクオリティの高いお膳立てをしてくれるチームメイトがいる。
守備タスクが大幅に減り、ゴールを奪う仕事に注力できる。
外側から伺い知れる彼がゴールを量産出来るようになった理由は様々。実際、それもある。ただ、最も大きいのは自信、なのかも。

結果を出し続けることで自信に変わる。自信は余裕に繋がり、焦りが消える。余裕があることで相手や状況を見定めるビジョンに繋がり、焦りがないことで精度に繋がる。それが次のゴールを呼び込む…ストライカーの充実は、結果と共にあると思うし、その結果が出ている今は非常に怖い。

落ちてゲーム作りに関与もするけれど、基本はボックス付近でのフィニッシャーの役割。そしてカウンターのスピアヘッド。引きつけてのパスもあるけれど、今は打ってくるのが一番怖い。レンジ関係なくタイミングがあえば打ってくるだけに常にアラートの状態を保ちたい。

次、レナト。初速も速ければ、長い距離も速く、深く鋭い切り替えしも出来る。その上で爆発的かつ精度も伴う鋭いキック。独力で打開出来るタレントとしてはリーグ随一。フッキの次は彼かも知れない、と思うぐらい「持ってる」。

フラットに見ればスピードもキックもリーグのレベルを突き抜けてる。その能力をいかんなく発揮してるときは正直手がつけられない。左サイドで対面をぶっちぎってボックスに入って…そこからGKお手上げのコースへのシュートや反応しきれないスピードの強シュート、こうなったら外れるの祈るしかない。

一番はやっぱりボックスに入れない事、キックを持ってる選手だからクロスも怖いけれど、外に外に押し出して、フィニッシュさせるシーンを減らしたい。ボックスの中でのPKゲットの数が多いのも彼が仕掛けるからこそ。とんでもないところから打ってきたらもうそれはしゃーないわ。

まず飛びこまない、距離を取る、その上でアプローチできるタイミングを見定める、ということになるのかな。前回対戦時、スピードに置いてミスマッチのあるドゥトラが巧みな対応をしたことを見ても、駆け引きが凄く大事。パン様には能力を出させないようにうまくやってほしい。

そして、中村憲剛。今シーズンリーグで最もスルーパスが一番多いとの事で、彼のパスがプレーを加速させ、アタッカーが能力を発揮できる状況を整える。彼の走る選手へ合わせるパスは天下一品、攻撃のクオリティが一気に上がるのは知っての通り。目付の速さと質の高いパスにギャップをえぐられたら危うい

中盤での攻防の中でずるずる下がらなくなったのが今年の変化。山本真希の存在もあるにしても、彼がトップ下から攻撃のクオリティを高める役割を担っている証拠。彼にボールが渡らないようにするのが一番だし、渡っても前を向かせない、出させる余裕を与えない、ということをやっていきたい。

と、怖い所を羅列したけれど、実際の所、横浜は前から行って主導権を奪いに行くだろうし、川崎がそのプレスの網をかいくぐれるか、カウンター発動するかみたいな所が勝負の綾になるはず。鳥栖戦は嵌って頻度自体増えなかったし。プレスに屈して凡庸な繋ぎに終始するなら、前述の怖さが出る頻度も減る。

試合をじっくり見れる余裕もないだろうし、日産以上に等々力の1Fは見づらいから、僕自身は信じて応援するのみ 。
ただ、互いに懸けるものがある状況での痺れるゲーム、TVで見られる方、スタジアムで俯瞰できる方は是非スリリングなゲームを楽しんで欲しいな、と。
で、横浜応援してね(はぁと)

樋口さんのコメントともろかぶりやんwともあれ、樋口さんがいつも通り、そして俊様が勇気づけるっていってんだから大丈夫。いい試合はできる。大丈夫!