横濱戦術四天王(仮)~マリノスの戦術を読み解く〜

横浜が誇る戦術四天王による、横浜F・マリノスについてのつぶやきをまとめます。 ちなみに、あと2人がみつかりません。

【選手たちは勇猛果敢を貫いた、誇らしい。ユンユンと山中亮輔の打開、攻撃性が◎。大津とオリバーの2人は現状「出遅れ分を取り戻させるため評価ハードル下げて起用」期間。 by 蒼井真理】 about [2018-J1-6] 横浜 1 v 1 川崎

f:id:harukazepc:20170419105933p:plain蒼井真理

試合前〜試合中の実況&コメント

2連勝で迎えるリーグ6節ホーム川崎戦。今季初の日産スタジアム開催。昨季王者3位川崎と13位マリノスの勝点差は3。このスタイルへの確信と勢いを得るための大一番、15連戦の4つ目は前半戦の分水嶺。キックオフ40分前に着

pic.twitter.com

…キックオフ30分前に西ゲートにクソ行列できて全然捌けてねーんだけどww 大丈夫か運営。導線とかもーちっと考えろよ

今季もメインアッパーSS席からよろしくお願いします。やっぱこの視界なかなか悪くないよな

pic.twitter.com

フィールドプレイヤもアップ中。ホームのゴール裏1階、2階ともなかなかの埋まり具合。バクスタがやっぱスカスカ感でちゃうかなー?

pic.twitter.com

ホーム川崎戦のスタメン

FW ユン、ウーゴ、オリバー
MF 大津祐樹
MF 扇原、天野純
DF 山中、ミロシュ、中澤、松原
GK 飯倉

SUB:杉本、金井、下平、中町、海夏、渓太、伊藤翔

前節と同スタメン。サブのWGにはイッペイでなく遠藤渓太。渓太がんばれよおおお!

「相手が強いチームなのは間違いない。ここまでリーグ戦とACLが重なりタフな戦いで難しい部分もあったと思う。クラブとしてもサポータとしても川崎戦は楽しみなのではないか。ダービーはサポータにとって大切な試合、勝ちたい試合だと思う」アンジェ監督

「だがダービーもそれ以外の試合でも3ポイントを狙うことに変わりはない。良いチャレンジになる。浦和もボールを握りたいチームだったが、我々が主導権を握ってゲームを進めることができた。この試合も主導権を持ちゲームを進めたい」アンジェ監督

川崎スタメン。小林悠が負傷欠場、CFは大卒2年目でスタメン3試合目のFW20知念慶。大島僚太が代表欧州遠征での負傷から復帰。先発に新加入選手は不在、昨季等々力0ー3から変更は小林悠⇒知念のみ。「王者の完成度」を相手に、どこまで戦えるか。相手にとって不足なし

pic.twitter.com

川崎サブには齋藤学が初のベンチ入り。アウェイ選手紹介ではそれなりに大きなブーイングもあった模様。前倒し復帰についてはメディカルの判断と本人の意思、最後の起用決断は監督。周りがとーこう言う事じゃ全くないでしょ感

例えば君は「死なないためだけ」に生きられるか? そんな生に何か意味があるか? どうせいつかは人は死ぬもんだ。選手もそれと同じで「怪我をしないめだけ」にプレイしたり選手ではいられない。成し遂げたい何かのために選手でいてプレイしている。怪我はするものだし、キャリアもいつかは終わる

「リーグ戦で連勝して、ル杯にも勝った勢いを持って臨める。やっているサッカーに少しずつ手応えや自信を得て、それが確信に変わりつつある。川崎はポゼッションするチームで、どこからでも点を取れる。それに対し今年のマリノスがどこまで出来るか。去年までとは違うスタイルの戦いになる」中澤佑二

「ボスはボールを握ることを強調しているので、それが川崎相手にどこまで通用するかの戦いになる。せっかく良い形で勝ってきているので、とにかく勝ちたい。相手が対応してきても、自分たちのサッカーを貫く」中澤佑二

アップを終えてドレッシングルームに下がるウーゴ様。いやーこのウーゴチャント、コール連呼からの太鼓連打の流れは神曲だな! 超アガるわー

pic.twitter.com

川崎を相手に、どれだけボールを握りゲームの主導権を取れるか。ビビらず自陣深くGKからパスを繋ぎ、無難に逃げず、相手を食いつかせ剥がして敵陣にボールを運ぶ段階で優位性を築き、フィニッシュまで持ち込めるか。その質と頻度。まずは何より勇猛果敢な姿勢を、どこまでピッチに表現できるか

――ひょっとしたら「ボールを握る」事そのものへの拘りは、鬼木達の川崎よりもアンジェ横浜の方が強いかも? もしかしたら川崎はポゼッションからの崩しからよりも「マリノスの自陣ビルドを引っ掛けてのショートカウンタ」食いつかせようとするマリノスを、それ以上の強度で食いちぎる狙いがあるかも

大島僚太が復帰し、彼のコンディションに問題なければ如何なるゲームプランを採るにせよポゼッション志向は自然と高まるとは思うが――鬼木達と、一度リーグタイトルを経験した川崎は風間フロンターレより現実的かもしれない、と何となく思う

単純なポゼッション、ボールを握った方が勝点3に近づくゲームにはならないような気もする――が、それでもボスがそれを望み選手たちもこのスタイルを信じ貫くというのなら、罠や落とし穴が沢山ありそうなその土俵で、ボールと主導権を握る事に拘り抜いて欲しいと思う

河治良幸@y_kawaji

明日というか今日は横浜F・マリノス×川崎フロンターレに行きます。異なるスタイルを突き詰めている両雄の対戦。分析的にチェックしますが、純粋に試合が楽しみ。

札幌×名古屋もそうでしたが、もちろん勝ち負けは大事なんだけど、こういう突き詰めのベクトルが違う”異文化交流”的なカードはJリーグの中でも化学反応がたまらないですよね。両クラブのサポーターじゃないサッカーファンも楽しんでほしいです。自分も少しでも視点で盛り上げたいと思います。

アンジェ横浜と川崎のカードで「ポゼッション志向同士の対戦」みたいな向きもあるけど、河治さんも言うように「突き詰めのベクトル」そもそも発想のスタート地点、方向性が大きく異なるチーム同士の対戦。ボールを握りゲーム支配したい志向、ポゼッション率が高くなるのは結果として同じだけど

教祖風間八宏の教えは「パスコースが “見えるか”」より早く多くクリティカルなパスコースが見えて、そこに出せる・そこで受けられる選手が偉い。“見えない”選手はサヨウナラ(^.^)/~~~

チームのレベルは「一番見える選手」が決め周囲を引き上げる中村憲剛大島僚太がいなけりゃ並のチーム

…いやDFライン含めた全選手の「見える」度がリーグでズバ抜けて高いけどね宗旨的に。見えないヤツはサヨナラだから

で「見える」選手を揃えて時間を掛けて個々の「見える」を揃える、即興閃きのシンクロ率を上げる。だから風間八宏のチーム作りはクッソ時間が掛かる

エリク⇒アンジェ横浜の方向性は「見える選手」特定の個にビルド&ポゼッションで依存しない(“選手は移籍するもの”だし時間は有限だから)明確に言語化、提示されたポジショニングやパスルートなどプレイ原則がある。選手に必要なのは「最低限の理解力、何より理解し原則を遂行しようとする姿勢」

――試合前にこの話は長くなるから止めよう。でも思想の出発点とベクトルは異なれど志向的には近い部分もあり、手法的には真逆の部分もある(選手の距離感、ポジションを崩すのか守るのか等)

サッカーにチート戦術はないから、どっちが正解という事もない。そこが面白い

スタメン紹介映像、前節ゴールのウーゴ・ヴィエイラ様はノーマル。つーか今季はホーム側、アウェイ側の映像一緒で顔のアップがないのねー

pic.twitter.com

民衆の歌とゴール裏のトリコロール・フラッグ乱舞。今季からビジョンにも歌詞が入るようになりました

pic.twitter.com

選手入場時のゴール裏トリコロール・コレオ

pic.twitter.com

トリコロール・コレオ&2018ジャイアント・ジャージ

pic.twitter.com

あの9月9日の等々力0ー3完敗から7ヶ月。マリノスが何と決別し、何を目指し何処に向かうのか。今こそピッチに示し、証明する時。譲れない、負けられない

ホーム川崎戦、間もなくキックオフ!


pic.twitter.com

出足の勢い圧力、ファーストチャンスは川崎に

凄く良い入り、ではない。少し硬さや入れ込み感も

前半11分経過、決定機1:2。40:60で川崎ペース。引っ掛けてカウンタ、マリノス陣内深くで細かく繋ぐ、どちらも使える。右サイドに家長昭博が張ってシンプルなウラ狙いも

序盤は川崎ペースだが、選手たちはバタバタしてないしビビってはいない、硬さはあるが

前半15分までに被決定機4、失点ゼロは僥倖

前半18分、川崎に5つ目の決定機。控えめに言ってもチンチンにやられてるw 相手陣内から圧力に行く前4枚と後ろ6枚の距離感、中央からサイドに追い越し流れる選手を捕まえられずクロスから被決定機の山

マリノスのファーストシュートは22分、エリア外から大津祐樹の左足。とりあえず1つ惜しい形

ほぼ全く同じ形から自陣右サイドを崩されてるから修正しよう

前半24分経過。決定機1:6で0ー0

自陣右サイド寄り中澤+松原健で常に2対3、大外を車屋紳太郎にフリーで使われる問題を放置するのは宜しくない。もう4、5回やられてる

天野純は一度完全に落ちて2ボランチにした方がいいかな…。扇原1人でバイタル埋め切れず、ほぼ無効果されてDFラインが晒され続けてる

今日の天野純は凄く野心的だなあ。単に賢くない食いつきにも見えるが…

うん単純に川崎の完成度が段違いだわw

もう何度、車屋紳太郎から決定的なクロスが上がったでしょう~♪

ビルド時に前4人ほぼ張り残すのってどうなんだ? この大津祐樹はボス的に正解なのか?

ここまで露骨にやっててゲームプランでないとか考えられないけどね…

なんだろう…車屋紳太郎をロシアに連れてって友の会なの? 今日のマリノス

いくら何でも前の4人が前残り過ぎだと思うんですが

マリノス車屋紳太郎をロシアに連れてってあげたくて仕方ないのに、車屋紳太郎がその期待に応えきれてない


前半終了、横浜0ー0川崎。シュート3:10(枠内0:1、エリア内1:6)決定機1:8。0ー3が妥当な前半も、何故かスコアレス。「車屋紳太郎をロシアに」を合い言葉に何度となくフリーにしてあげるも川崎は完全に近い決定機を決めきれない。……ハーフタイムの修正に期待しよう

河治良幸@y_kawaji

マリノスはブマル選手と大津選手のディフェンスが予想以上に苦しい。天野選手がネット選手と大島選手を同時に見る様になってしまい、そこに扇原選手も行くと憲剛選手がバイタルで空くという流れに。右は序盤は車屋選手がほぼフリーダムで、そこを松原選手がケアしたら阿部選手は中澤選手が見ることに。

大津祐樹とオリバーがコンディション的にも連携的にも前半終了、戦術理解もフィットしてないのは清水戦で承知。でもタイトル狙うため我慢して起用してる――昨季の川崎が家長昭博をそうしたように

この前半見て、ボスがどこまで我慢できるか。あるいは2人にシンプルな修正指示を施せるか?

次善策としては、ゲーム中にも書いたけど天野純は相手ボランチ食いに行くの止めてバイタル幅を扇原と横並び埋める(SBが晒されそうになったら埋める)方がいいと思うんスよね。どーせ引っ掛けられないんだし…。ソレだと反改革だからダメなのか。天野純と扇原が後手で全く無駄働きになってる

ハイライン&ハイプレスの理想はいいけど、ソレやって最低限ゲーム成立させるための前提ってあるよねと。川崎相手に今のウーゴと大津祐樹とオリバーの守備で前からハメましょうとか無理ゲー過ぎでないスか?

試合後の会見で絶対確認して欲しいのは、前半この大津祐樹の攻守ポジショニングがボス的に正解なのか? ってこと。藤井さんよろしくね


さて後半

pic.twitter.com

ユンユーン! 素ん晴らしいプレイだったああああ!

ユンユンがギア上げて流れ持ってきたな

飯倉大樹のキャッチ率に震える春の午後

後半13分、ついに決壊。自陣押し込まれ丁寧なやり直しから左右振られ最後は家長昭博のヘッド。飯倉も素晴らしく反応したが弾きポストに跳ねたボールが背中に当たったか。川崎が先制

後半16分、すぐさまマリノスが同点ゴール。ユンユンの右CKにボンバーヘッド! DFに当たりコース変わるラッキーなゴールで 1ー1

ユンユン初アシストおめでとう

後半18分に山中亮輔から大津祐樹、20分には天野純からウーゴに決定機。惜しい

ここまで今日イチは山中亮輔

渓太スタンバイ。さすがにオリバーだろう

後半は川崎の運動量が落ちた&大津祐樹とオリバーが少し守備するようにまさなった(相手ボール時ポジション下げた)ため、概ねイーブン展開。決定機3:2

渓太と同時に海夏もスタンバイ。むしろよくこの大津祐樹とオリバーをここまで引っ張ったよw

後半27分、オリバー⇒遠藤渓太
後半27分、大津祐樹⇒吉尾海夏

さあこっから本当の勝負だ!

渓太頑張れよおおおおおお!
スタメン取り返せるチャンス十分あるぞ

海夏⇒山中亮輔ホットライン!

後半32分、阿部浩之齋藤学

ゴール裏からは怨念こもった大大ブーイング

ある意味全ての舞台は整った!

ウーゴ様あああああ!

渓太ああああああ!
ユンユンー!

会長スタンバイ

AT5分!

後半46分、天野純中町公祐

整列挨拶後、金井貢史ユニフォーム交換してセンタサークルすげえ中途半端な場所からすごく中途半端なおじぎをホーム側マリノスのゴール裏にしてしまう齋藤学さん

どこまでも中途半端!


試合終了、横浜1ー1川崎。トータル決定機6:12。前半ほぼハンデ戦で決定機1:8スコアレス、後半は決定機5:4で1ー1。スタッツ的には「負けなくて良かった」が後半16分以降は勝てる内容、勝ち切るべきゲームだった。選手たちは勇猛果敢を貫いた、誇らしい

pic.twitter.com

試合全体について

後半49分ウーゴ様のエリア外から1枚剥がしてのシュート、GKチョン・ソンリョンも完全に見送るしかなかったタイミング外したあのシュートが、右ポストを叩きながらゴール内側に転がっていたら俺は壊れていた自信がある

いや後半20分に右タッチ際を天野純がゴリゴリとブッチ切り上げたクロスにウーゴ様が手グセ悪くDFを引っ張りシュートまで持ち込んだシーンでも良かった

ウーゴ様4試合連続ゴールならず。後半3つのほぼ完全な決定機あったんだけどね。浦和戦みたく4つ目はなかった…。3つあれば1つは決めて欲しかった…

リアル・ストライカなればこそ。本人が一番悔しがってると思うけど。2つ目の決定機外してから後はスゲー守備やってたしw

後半ラスト15分くらいの印象で「勝てた試合だった…! 悔しい!」みたいな感想もあるかと思いますが、少し冷静に試合を振り返ると

「前半0ー3、0ー4で客がゾロゾロ帰る」

とかいう日産開幕になんなくて良かったというのが妥当な評ですわ


東神奈川に移動してまったりと試合後会見と選手コメントを待ちながらダラダラとホーム川崎戦1ー1の備忘録など

pic.twitter.com

河治良幸@y_kawaji

記者会見でポステコグルー監督に割と戦術的に突っ込んだ質問をしたら完全にかわされました。それでも突っ込んでいくことが大事。笑

…やっぱりボスは戦術的な質疑応答はまともに答えてくんないか。まあなんとなーく想像はできるし、試合を見続ける中で仮説を積み上げていくのも楽しみの1つだからね。全部ネタバラしされたらつまんない

後半スタッツはシュート8:7(枠内2:5、エリア内5:5)決定機5:4。CK&FK5:3。27分に大津とオリバーを下げるまでの決定機は3:2。ハーフタイムに一定の修正&川崎の運動量低下で、ハンデ戦時でもイーブン以上の展開にできたのは評価材料。ユンユンと山中亮輔の打開、攻撃性が◎

前半は本当スコアレスで終われたのが奇跡的なほど幸運。決定機1:8。試合壊れてても不思議ではなかった。ホームゴール裏の皆さんの「川崎だけには負けられない」怨念執念が、シュートを外させたのだとポジティブに考えたい(被決定機8の枠内は1のみ、2つがポスト直撃)

試合中にも書いたけど、前半は攻守にFW3人+大津祐樹の前線4枚が前残り。攻めではビルド時のパスコース作る貢献低く、間延びするためセカンド回収&ロスト直後のプレスからの2次攻撃も捗らない。守っては前線の限定がない中で、天野純が大島ネットの2ボラに特攻⇒扇原が1人でバイタル幅管理⇒

アンカー扇原が晒され⇒その両脇を使われて⇒松原と山中の両SBも下がりながら後手の守備対応⇒数的不利で中を優先して締めると⇒大外は車屋やエウシーニョ、家長がフリーで使いたい放題…

CBとGKの間への低い致命的クロスをバンバン入れられ続ける前半、修正なし

・前線4枚は前残り許容?
・オープン展開殴り合い上等プラン?
天野純は何故無謀な特攻を?
・大津やオリバーが天野純や松原に
・ちゃんと守備しろよと
・怒られたり話し合う様子も確認できず
・ちょっとコレわかんねえな…

河治良幸@y_kawaji

生で観て実感したのは思った以上にブマル選手がサイドを守れない。前に残ってウーゴ選手とともにカウンターの起点になるオプションもあるかもしれないけど、それは現在のマリノスのスタイルだとリスクがありすぎます。攻撃でもっと違いを生み出せればいいですが、現状は途中から出てくる方が良いかも。

川崎側から見た感想ですけど、あそこでブマルが前に残るならもっとボールが渡った時に違いを見せないと採算合わないなと感じました。どこまでプレスバックを要求するかは監督の判断もあるんでしょうが、その部分のバランスが割と今日は前よりだったなと。本人が慣れることで改善するんでしょうかね?

そうなんですよ。そもそもマリノス自体、一発のカウンターで仕留めるスタイルではないので、あそこで2人を前に残す意味があまり無いんですよね。川崎としては谷口選手と奈良選手が残っていればある程度ケアできるし、ネット選手は組み立てに加わりながら守備のリスク管理も兼ねているので。

清水戦も大津とオリバーは色んな意味でフィットしてなかったから前半の機能不全は折り込み済みとしても、ちょっとどころでなくチンチンにやられ過ぎだし、アレがプラン通りなら無謀。ただし、キツいの前提で大津とオリバーを公式戦で起用時間増やして少しでも早くフィットさせたい思惑は理解できる

左WGユンユンにしても瓦斯とのプレシーズンマッチから最初の公式戦3試合目までは「こりゃ大ハズレ」だの「もう見切り時」だの言われてたのが、清水戦あたりからようやくフィットし機能しつつある。今日も後半の序盤から、チームに勢いもたらす攻めの貢献があった。ユンユンは始動からやってコレ

その意味では大津祐樹とオリバーの2人にも、もう少し時間を与えるべきだしボスがリスク負って起用してるのは十分理解できる。スタートから渓太と海夏の方がチームが安定するのは皆が分かってる。目標をリーグ優勝に設定すればこそ、今の75点より先々の100点を狙う長期視点

大津祐樹とオリバーという現状のフィット具合では足枷となる2人をスタメン起用する「ハンデ戦」で清水と川崎から勝点4を得られたのは、むしろ非常にポジティブ。ボスは度胸ある勝負師だし、運もある。6節にして超混戦リーグ、運の要素はメチャクチャ大きい。超ポジティブ

6節終えてマリノス13位。降格圏16位の浦和と勝点3差だけど、2位の川崎とも勝点3差だし。今はまだ順位とか気にする必要ない。混戦ラッキー、今はチーム全体の底上げ積み上げの方が大事な時期

pic.twitter.com

ウーゴは単体では前線ターゲット役、CB背負いタメ作る強さはないし、ユンユンも天野純も1人で剥がして違い作れるタイプではない(もしかしたらオリバーも)なので得点力の向上、前線の補完関係向上のためには「中央で縦の槍」スピア・ヘッド、セカンドトップ的な働きを大津祐樹に期待せざるを得ない

――清水戦の前後の繰り返しですが

ただし、組織を維持し上位に引き離されないよう勝点を積み上げていくには、当然オリバーや大津にも「最低限のタスク理解と攻守の戦術的貢献」は求められる。試合を重ねる中でボスの要求ハードルは上がる。ずっと無条件にチャンスが与えられる事はないであろうと

15連戦の中では徐々にチーム内でコンディションのバラつきも出てくる。大津とオリバーは負傷明け・ブランク有りでフィジカル、ゲーム体力も十分でない状態で「無理に叩いて使う中で仕上げようとしてる」向きも多分にあり、コンディション向上と同時に疲労蓄積も出てくる

だから今後は、渓太やイッペイや海夏らにもスタメンや出場時間を増やすチャンスは自然と膨らむ。とにかく彼らは心身のコンディションを高く維持しトレーニングからしっかりアピールし続ける事。大津とオリバーの2人は現状「出遅れ分を取り戻させるため評価ハードル下げて起用」期間。ずっとじゃない

ボスだって本当はダビもベンチに置いておきたい。彼は外国籍枠のハンデがある。でもダビも腐らず浦和戦で見せたパフォーマンスを練習から見せ続ければ、そして戦術理解を深めれば、必ず連戦の中リーグ戦でもスタメン起用のチャンスはあるハズ

喜田パイセンもほぼ完全合流果たしてるみたいだし。扇原は今日のパフォーマンスではアンカーは厳しい…。足元収まらない試合はホント収まらないし諸々が雑になり、一発のフィードやスルーパスにしか魅力がなくなる

――そんな感じで「さあ日産開幕、川崎に勝って今季こそ本気で優勝狙いに行くべ!」と意気込んだものの、アンジェ横浜1年目、ドラスティックなスタイル改革の途上であり「やっぱ最初からそんな上手くはいかねえよな」と思い知らされたホーム川崎戦。でも直近2試合で勝点4の結果は、超ポジティブだよ!

「非常にエキサイティングでファンにとっては良い試合だったと思う。前半は川崎の方が良いサッカーをしていたと思うが、ハーフタイムに修正して後半は少し我々のサッカーを取り戻せたのではないか。両チームに勝点3のチャンスがあったと思うが、結果的に引分けという形になった」アンジェ監督

『エキサイティングで “ファンにとっては” 良い試合だったと思う』

エリクもたまーに使ったけど、この表現は「興行・見せ物としてはゴール前の攻防が多くて良いがクオリティは低い雑な試合」と私は読むw

Q.ハーフタイムの修正について

「主に守備の部分。もちろん川崎が良いチームであることは分かっていたが、選手たちに恐れ躊躇している部分があった。1つひとつの判断は相手の方が早く、もう少しボールに寄せたりアグレッシブに行けるところがあったんじゃないかと伝えた」

「ただ、後半は0−1と先制された状況から選手たちはよく取り戻してくれたと思うし、後半は我々のスタイルをしっかり貫けたかと思う」アンジェ監督

Q.相手が良いチームで15分や20分、支配されても 45分は長過ぎる。前半に何か変えるつもりは?

「それは特になかった。やり続けること。我々はまだ成長過程であり、試合の中で成長していくことも大切だし、後半取り戻せると信じていたので前半で何か変えるという事はなかった」アンジェ監督

…コレは良い質問でしたね(池上彰風)

ボスの回答はまあ想定内というか、記者の質問もボスも「主に大津祐樹とオリバーの機能不全について」の主語をはぐらかしながらの質疑応答か。「公式戦の中で起用しながらでなければフィットが追い付かない」のは多分にあるよねと

特にW杯イヤーで15連戦の後はほぼ丸々1ヶ月空いたりもする過密&変則日程なので、今はまともに戦術練習もできない。中2日、3日がずーっと続くからリカバリと次の試合のためのゲームプランの落とし込みで、日々は経過する。公式戦の中で積み上げていかねばならない

――その意味でしつこく繰り返しますが、清水戦と川崎戦の勝点4は超ポジティブ。その隙間のル杯も複数得点で勝利してるし。この連戦序盤の流れは全然ネガティブに考えるとこじゃない

Q.後半のパフォーマンスを前半からできなかったのは、川崎がやらせてくれなかった?

「前半に関して、我々のポジショニングがそれほど悪かったと思ってない。先ほど言った守備の部分、ボールを持っていないところでの判断や、ボールに寄せ切れない甘さがあったと思う」アンジェ監督

――後半のマリノスのパフォーマンスとスタッツ良化については川崎の鬼木達監督の会見コメントも引用する

「前半かなり推進力と圧力を掛けてパワーを使った中で点が取れなかった。最後のほうで疲労がくるのは後半に入る前から感じていた。相手どうこうでなく、自分たちが前半から飛ばしていった結果、最後に間延びする形が出てきた。やはり前半に点を決め切らなければいけない試合だった」鬼木達 川崎監督

天野純と扇原、大津のコメント。「後半は天野純が前に出て中盤を△から▽にして、大津と2人で相手ボランチ2枚を監視するようにして修正できた」と

個人的には、前半は大津が前残りなんも見てなくて天野純が遅れてボランチ2枚に食いに行って後手後手⇒ 後半は大津が少し引いて▽作れた」と見てるけど

一番ボスに確認して欲しかった「前半の大津祐樹の攻守ポジショニングはプラン通りなのかアリなのか」は明瞭せず。攻めの部分でも、清水戦と同様やっぱ右サイドのオリバーの前のスペースに流れたがるんだよね。で空けた中央をオリバーや天野純が上手く使えてるかというと…要経過観察

あんま1試合だけでボスの狙いや選手への要求、選手のパフォーマンスや判断(主にポジショニング)に是非を下すのは避けよう。ボスも選手も全部正直には話さないし、どこまでボスが縛り、どれだけ選手の自主性やピッチ上の判断修正に委ねてるのかも、外からは分からない。評価判断保留でいいや

最初に「こうだ」決めつけて色メガネかけてチームや選手を観ると、その決めつけを補強するような見方しかしなくなるからねえ人間の脳みそは――確証バイアスだっけ?

新監督1年目はもう全部「評価判断保留」「要経過観察」でも構わないくらいだよ

ホーム川崎戦1ー1の選手個人の評は、やっぱ山中亮輔が個では際立ってる。開幕からずっと雑な部分、攻守につまんないミスやサボりもある。でも「ゴリゴリ縦に1人でゲインする推進力とスピード」「ラスト1/3で決定機を作り出す個の力」で、ちょっと不可欠。いないと諸々手詰まり。ホント怪我しないでね

サーマー@masa10dona

スポブラを脱いだのが彼なりの誠意

巷の写真集でも乳首が見えてるか否かは、実に大きな問題ですからね

まあ少し真面目な話をすれば「権田修一のように土下座しろとは言わないが」「ゴール裏まで来て大大ブーイングを受けながらでも」「それでも拍手をしてくれる僅かな人に対して深々とお辞儀するなり」「いっそ全くマリノス側には見向きもしない」どっちかにしろよと、中途半端過ぎるだろと

でもまあその中途半端さ「俺は裏切り者だ移籍を決めた時点でその覚悟はある」「でもちょっとは俺の気持ちも理解して欲しい」「あんまり嫌いにならないで欲しい」そのへんは “学ちゃん” のままだな、と思いました

心の中に鬼を飼ってるクセに、変に甘っちょろい部分があるのは変わんない

――で今日はハリルホジッチ日産スタジアムに来てたの?

大津祐樹はどうなんスかね。前半アレな展開の原因でもある一方シュート全3本は大津だし。セカンドトップ的な役割とポジショニングをボスからも求められてるとは思うけど、その展開と周り見てその判断はねーだろみたいなシーンも多々あり「やはり前田直輝の同系か…」との疑惑も

ただ何度も書いてますが、ウーゴやユンユンや天野純のプレイスタイルや個の打開&決定力的に「ピッチ中央の槍」はリーグ優勝狙うなら必要なのかなと。ただそうなると相互補完関係は大切だし役割分担が明瞭になり、勢い天野純のキャリアも「遠藤彰弘」ルートまっしぐらだなと

坂田大輔が、まだジローさん現役なのに「清水ジロー」ルートまっしぐら(※自分はストライカ、エースFWにはなれないけどサブで重用。スタメンなら走らない守備しない相方FWの分も2人分フリーラン&前線守備の攻守スイッチ役)の時に感じた、なんとも言えない切なさを感じてしまうのです

いやあ遠藤彰弘もジローさんも坂田大輔も記憶に残るとても良い選手だし、チームの潤滑油として重要な役割なんですけどね。「遠藤彰弘」ルート、上等じゃないスかと思うんですけどね。ですけどね