横濱戦術四天王(仮)~マリノスの戦術を読み解く〜

横浜が誇る戦術四天王による、横浜F・マリノスについてのつぶやきをまとめます。 ちなみに、あと2人がみつかりません。

【マリノスの決定機もC大阪の決定機も全てマリノスが作り出した。この時期にここまでのクオリティを見られるとは思ってなかった by 蒼井真理】 about [2018-J1-1] 横浜 1 v 1 C大阪

f:id:harukazepc:20170419105933p:plain蒼井真理

新たなボス、アンジェを迎え臨む 2018リーグ開幕のアウェイC大阪戦。近年まるで良い思い出ない長居に向けて新横浜からぷらっとこだまで緩やかに出発

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「長いシーズンが始まる。スタートは皆ゼロポイントからだ。C大阪は強いチームで勝点3を取れれば嬉しいが、開幕戦で最も大事なのは自分たちのスタイルを貫き示す事だ。勝利も重要だが、より大事なのは信念を持つこと。勝利や結果は最後に来るものだ」アンジェ監督

「(今季の目標は)優勝しか見ていない。3位や4位を目指すのは簡単だが、それに何か意味があるか? これだけ長いシーズン優勝から遠ざかっていればサポータもタイトルを待ち望んでいるはずだ。私はクラブに成功をもたらすため、ここへ来た」アンジェ監督

「“必ず成功をもたらす” と約束はできない。だが最後の1分1秒まで選手たちがハードワークし、全てをクラブの成功のため注いでいく事は約束する。マリノスは26年の長きに渡りJ1に居続け、それだけ長く応援し続けるファンがいる。そういう人たちが良かったと思えるシーズンにしていく」アンジェ監督

アンジェが掲げる「アタッキング・フットボール」「ハイライン&ハイプレス」攻守の両面で攻撃的にリスクを負っても可能な限り相手陣内でのプレイを要求する。ラインと全体のブロックを押し上げ、前線に厚みを出す――これまでマリノスが積極的に取り組んでこなかった新たなスタイル

95年のソラリ、2007年の第2次早野体制、2012ー14年の樋口体制で「前から前へ」の姿勢は打ち出されたが、その前後に継続性はなかった。傑出した “堅守そのものによる堅守” を拠り所とし、ロースコア展開に勝機を見出す「ウノゼロの美学」 攻めは速攻やセットプレイ、個の力や閃きに依存し続けてきた

――それだけでは限界がある。実際リーグタイトルから10数年遠ざかっている。傑出した個への依存体質からも脱却を余儀無くされている。だからエリクが下地を整備し、アンジェが過去のマリノスとは全く趣の異なるスタイルを構築しようとしている。だが選手は変わってない。今季も大きな補強はない

今までのマリノスが堅守を拠り所としたのは中心選手の資質に拠る。普通に彼らがやりやすい様に彼らの強みをチームに還元しようとしたら、そこに落ち着いた――ある意味「今いる選手たちによる最適解」であり、俊輔は既にないが 40歳となる中澤は最終ラインに健在である

監督を替えて新たなスタイル構築を図る事はできるが、中澤佑二の時間を巻き戻し若返らせる事はできない。そこに最も大きな溝、齟齬がある。戦術やスタイルは手段であって決してそれ自体が目的になる事はない。だが今のマリノスは、その転換構築、パラダイムシフトが目的化している

本当に強いチーム、クラブになるため。本気でリーグタイトルを争うため。レジェンドへの依存体質から脱却するため。新たなスタイル構築は不可避の課題――それはよく解る。しかし手段は手段であり、スタイルを転換構築するための素材、選手補強が今季のマリノスには決定的に足りていない

ハイラインを実践するには反転アジリティとスピードあるCBが必要だ。4ー3ー3でポゼッションを高め前線にリソースを費やすならDFから受けターンして配球できるアンカーが必要だ。より得点王を高めるには質と市場価格の高いCFが必要だ――補強はない。今いる選手が、成長し自らの価値を高めるしかない

新たなボスの「アタッキング・フットボール」は絵に描いた餅であり今のマリノスの選手たちでその理想を体現するのは極めて困難だ。過去3シーズンも、アレがエリクの理想や要求ではなかった。与えられた選手たちで「ベターな」中庸の道を探った結果、ある意味での “最適解” だった

今までのマリノスが「取り組んでこなかった事」「苦手な事」そして今の「自分たちの強みを消して弱みを強調する事」に、今季のアンジェ横浜は取り組んでいる。要所となるポジション2つ3つに適応度の高い選手を加え「新しき酒は 新しき革袋に」とはならず、革袋だけが新しくなった――

だから普通に考えれば、今季のマリノスは 5位~10位くらいの予想が妥当だ。昨季と変わり映えしない、厚みやJで計算できる実績は低下した戦力で「現有戦力の強みを消し、弱みを強調する」スタイル構築に真正面から取り組んでいるのだから。リーグ優勝? クレイジーな妄想だ

それでも私は、2018シーズンの開幕が楽しみだ。今のチーム完成度でC大阪に勝てる気は全くしないが、それでも今日の開幕戦が楽しみだ。そうでなければ、近年イヤな思い出しかない長居に足を運ぶ事もない。全く上手くいく気がしないが、新しいボスの取り組みは全力で支持して後押したい

よりによって中澤佑二40歳ラストシーズンにハイラインぶつけてくんのか台無しかよと思うけど、中澤佑二ならばそれすらも上回る最後の進化を見せてくれるんじゃないかというクソ童貞の妄想じみた期待もある。中澤佑二が必死にライン上げて相手FW追っかけ、それでもゼロに抑える試合を1つでも多く見たい

喜田拓也が無難なプレイや責任回避の横パスに逃げず、自陣中央でGKから縦パス引き出し相手を背負いながらターンして前方に配球し前線の厚みを保証するシーンに胸を熱くしたい。扇原貴宏が抜群のファーストタッチで圧力を去なし、大きな展開で攻めのスイッチを入れる姿にマリノスの未来を見たい

天野純がDFに寄せられながらも半身でパスを受けて1、2歩目の加速で剥がし局面を一変させるシーンに驚愕したい。伊藤翔がCFとして前線のターゲットとなりタメ作り、後方の押し上げる時間を稼ぐ姿を頼もしく思いたい。ウーゴがクロスからワンタッチゴールを量産するシーズンである事を期待したい

――それらの期待がほぼ裏切られる事を知っていても尚、私は妄想するし期待する。何度裏切られても、マリノスに期待する事を止められない。ファンにできる事なんて他に何があるだろうか? 何度裏切られても 期待できる信じるに足るものがある人生は、結構なかなか悪くないものだと私は思う

「ハイラインとハイプレスを貫き、今までのマリノスになかったサッカーをしていく。監督はダイナミックなサッカーを目指しているので、インテンシティの高いプレイを出さなければいけない。ただ90分ずっと続けるのは難しいので、どこかで自分が時間を作ってゲームをコントロールしたい」天野純

エリクの3シーズンとアンジェの示す新たなスタイルは「真逆」ではない。ボスの「アタッキング・フットボール」は姿勢であり、大量失点のリスク上等なイケイケではない。そこにエリクの3シーズンで培った、ボランチやCBが背後のスペースをリスク管理するポジショニングなどが生かされなければ意味がない

「監督がこう言ってるから、それだけ」「言われた事に従ってるフリ」ではなく、それを実効性とし “勝利への手法” とするため、選手たちが自主的に「今すべき事」を考え話し合い、ピッチの展開と結果に責任を負わなければ、継続性も積み上げも成長もない

エリクが築いたベースを生かし、アンジェの提示するスタイルと融合させて「新しいマリノス」「これからのマリノス」を構築できるかは、選手たちの自主性にかかっている。後ろと前を繋ぐ、コンパクトに保ちリスクをコントロールする、チームとして機能させるため天野純喜田拓也が担う責任は重い

「開幕戦が全てではないが、その試合で色を出すことがシーズン全体への期待感につながることを自分たちは知っている。ここまで『自分たちを信じてやろう』と皆で言い続けてきたが、それを確信に変えるためには公式戦で勝たなければいけない」中町公祐

「新しいマリノスのサッカーは、信じるに値するものをやろうとしているので、是非サポータの皆さんもそのトライを信じて一緒に戦って欲しい」中町公祐

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中町公祐が「信じるに値する」と言うならば、私たちも新たなスタイルを信じよう。ボスが3位や4位でなく優勝を目標に掲げるならば、私たちもリーグタイトルを本気で渇望しよう。叶わなかった時の失望を軽くする予防線、言い訳は不要

本気で信じて期待して、今季もマリノスと夢を見る

新大阪から御堂筋線に乗り換え、長居まで30分/320円

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アウェイC大阪戦のスタメン

FW ユン、ウーゴ、渓太
MF 天野純、中町
MF 喜田
DF 山中、ミロシュ、中澤、松原
GK 飯倉

SUB:杉本、勇蔵、金井、扇原、ダビ、イッペイ、伊藤翔

新加入で開幕先発はユンユンのみ。大きくスタイル変更もベースは昨季のメンバ

1週前のプレシーズンマッチ瓦斯戦から、CF伊藤翔⇒ウーゴ、右WGイッペイ⇒遠藤渓太 に変更。昨季戦術的に大きな柱であった齋藤学マルティノスが抜けた両翼、左は新加入のユンユン。右は背番号が11となった20歳プロ3年目の遠藤渓太

「学くんは尊敬する先輩だけど、選手としては超えなければいけない存在。でも一緒にプレーした2年間で、自分は学くんからポジションを奪うことはできなかった。同じチームで勝負して、自分が試合に出たかった」遠藤渓太

「背番号11を自分の色に染めないといけない。今は実力が伴ってないかもしれないし、周囲からは厳しい言葉もかけられる。昨季も印象的なゴールを決めただけで、数字としては2得点。先発は3試合だけで、悔しい気持ちが圧倒的に大きかった。今季は自分の成長をピッチで示さなければ」遠藤渓太

「背番号11になったからといって試合に出られる保証なんてない。(移籍した)学くんやマルちゃん以外にもライバルは多い。でも、自分がチームを引っ張っていく位の覚悟でやるつもり。チームを勝利に導ける選手にならなければいけない」遠藤渓太

ベンチメンバも概ね予想通り、最後の1枠SBは下平匠でなく金井貢史。左右こなせるユーティリティ性が買われた形か

――個人的には下平を投入し山中亮輔を1列上げる、サイドと同脚クロスを多重的に放り込むオプションも捨て難いと思ったが

開幕戦に負傷離脱している選手は、新加入FW9大津祐樹がキャンプ中の 左膝内側側副靭帯損傷(全治4~6週)でリハビリ中。部分合流もまだなので、実戦復帰にはあと2~3週は必要か

ヤンマースタジアム長居に到着! さあ2018シーズン開幕! 新幹線車内でポエム連投して気持ち高めたから、近年イヤな思い出しかない長居でも、もう勝てる気しかしない! 4ー2で爆勝するイメージしか湧かない!

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「本当の強さは何処にあるんだろう」って自分の心の中に探すものなんだよ!

補強を待つんじゃなくて今 目の前にいる選手たちに本気で期待するんだよ!

ファン、サポータがクラブや選手たちに期待しないで誰がするんだ?

もっと期待させろ じゃなく今季も俺たちが一方的かつ本気で期待するんだよ!

よーしマジ 4ー2で爆勝するイメージしか湧かない! イヤ本当なら6失点くらいする展開を中澤さんや飯倉や喜田が必死に防いでの 4ー2だからな!

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ヤンマースタジアム長居のバックスタンド カテゴリー5大人 前売り3200円。陸上トラック付きだけどスタンドの傾斜がそこそこあるので、俯瞰厨にも納得の視界。ゴール裏以外は屋根のカバー率も高く、75点くらいの箱

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C大阪の開幕スタメン。清武弘嗣は全治6週で負傷離脱中。MFソウザと高木俊幸はベンチから。何気に田中裕介31歳もメンバ入り

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マリノスのフィールドプレイヤがピッチに現れゴール裏に挨拶、アップ開始。さあアンジェ横浜の出航!

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中澤さんは半袖の下に黒のインナー。左膝にはテーピングも昨季ほどガチガチではなく。唯一半袖で気合い入るミロシュ。松原健山中亮輔マリノス2年目の両SBに新チャント

遠藤渓太のコールに合わせ、ゴール裏には「二俣川から世界へ」幕

サブの勇蔵や金井、伊藤翔にはチャントは歌わずコールのみ。これは好感。思い入れや無条件の愛もいいけど、トリコロールを身にまとう全員がマリノスだから

それでもやっぱり勇蔵チャントを歌ってしまうゴール裏だったw

アウェイスタメンのアナウンスとC大阪ゴール裏。扇原貴宏の名前には生暖かい拍手

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リーグ開幕アウェイC大阪戦のビッグフラッグとトリコロール・バンデーラ

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新しいボスと新しいスタイルを信じ貫き、共に頂きを目指す新たなマリノスの長い航海の始まり

2018リーグ開幕、アウェイC大阪戦、間もなくキックオフ!

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前半4分までにシュート4本。実にアタッキング!

よーし今週は開始5分で失点してないし裏を取られて1対1も作られてないぞ!

前半6分に1対2になったけど!
オフサイドに助けられたぞ!

天野純はかなり意識的にプレシーズンマッチから右サイドにも流れる回数を増やし左に偏り過ぎないよう、左右の攻めのバランスを取っている

前半17分、2018マリノスのファーストゴールは山中亮輔の地を這う左足ミドル!

前半20分経過、極上のスタート。マリノスのビルド&ポゼッションにC大阪は全く奪い所を作れず

前半21分、C大阪2つ目の決定機、GKと1対1になった水沼宏太によるファーストシュートはGK飯倉がギリギリでブロックしてコースを変える

前半214分までにC大阪に4つのオフサイド

前半26分、飯倉のパスミスからC大阪に3つの決定機。シュート6:2で決定機1:3。実にスリリング

想像以上にスタイル体現。両翼、ユンユンと渓太がもっと機能的に絡めればもっともっと圧倒できる

C大阪に5つ目のオフサイド

ユンユンー!

前半34分、狙い通りの前線プレスからショートカウンタ、天野純とウーゴでお膳立てもユンユンはシュートを選択せず天野純へのパスはズレる残念!

遡りウーゴへのファウルて得た好位置FK、天野純が狙うも惜しくもバーとGKに阻まれる

ここまでユンユンが凄くブレーキだが、まだ周りと合わないのは仕方ない。この部分は大きな伸びシロでしかない

攻⇒守、ロストした瞬間のネガティブトランジションがチーム全体として極めて秀逸

始動から1ヶ月ちょいで、ここまで新しいスタイルを仕上げてくるとは全く想像もしてなかった。皆が本気で取り組んでる事がよく伝わる開幕戦の前半

とりあえず前半、失点なくクローズしたい

ここまで狙い通りにゲームをコントロールし支配できれば、ハイライン&ハイプレスでもチームの疲労は、むしろ少ない。精神的には凄く疲れるだろうけど

前半47分、中澤佑二40歳初のやらかしパスミスも、GK飯倉が1対1を詰めて打たせず、切り返しシュートはサイドネット!

飽きさせない! スリリング!

マリノスのチャンスも、C大阪のチャンスも、作っているのは全てマリノス。何を言ってるか分からねえと思うが、前半の長居は全てアウェイのマリノスが掌握した!

前半終了、横浜1ー0C大阪。シュート6:5(枠内2:1、エリア内1:3)決定機2:4。CK&FK4:4。圧倒的なゲーム支配と、それに反する決定機、そして1ー0のリード。この不可解さとエンタテイメント性が、アンジェ横浜!

さあ後半! あと3点! 失点は2つまでな!

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渓太とユンユンはここチームの大いなる伸びシロ。でも今日ここで結果出してガンと伸びてもええんやで?

相手陣内右奥、松原健スローインを受ける山中亮輔。スリリングだぜ!

C大阪が前残る頻度と枚数を増やし、オープン展開も増えている。殴り合いか、リスク管理

後半18分、喜田パイセンの半身受けからの素晴らしいターン! コレを観にきた!

マリノスのCK守備がゾーンの比率が高まりかなり変化してるのにも注目だよ! 並びはニアからウーゴ、ミロシュ、中澤、松原健だよ!

飯倉は前に出てヘッドクリアをちゃんとタッチライン外に! プレシーズンマッチのアレはちゃんと生かされてます!

山中亮輔はちょいちょいヤバいタッチミスがあるのは課題

天野純の球際1歩目の力強さ、そこからのロングカウンタに対する松原健の出足の速さ! 胸が熱い

後半33分、渓太⇒イッペイ

後半35分、ウーゴ⇒伊藤翔

さあラスト10分、最後まで受けに回らず挑戦的に! スタイル貫け!

エリア内、シュートコースを塞ぎかき出したのはミロシュ! ミロシュ!

飯倉大樹ー!!

まだ周囲と合わないシーンが多くてもユンユンのゲーム体力、守備もサボらない姿勢は素晴らしい

後半41分、クリアミスのこぼれ球、飯倉必死のセーブ及ばず失点。1ー1。ウノゼロの美学は捨てた。2点目は絶対に必要なんだ!

後半45分、中町⇒ダビド・バブンスキ

試合終了、横浜1ー1C大阪。トータル決定機4:8。70分以上ゲームの主導権を握りコントロール。決定機数が比例しないのは新スタイルの特徴と未熟さ。悔しい。勝ちに値する内容だった。だがそれ以上に、今季への期待が高まる内容だった

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トータル決定機4:8だが、後半もマリノスの決定機もC大阪の決定機も全てマリノスが作り出した。C大阪にほとんど何もやらせていない。このスタイルを貫き、チームの成熟度と個々の精度を高めていけば、真に相手に何もさせない圧倒的なアタッキング・フットボール

ただいま新横浜。久し振りに充実感ある長居遠征、良い2018シーズンの船出となった。この時期にここまでのクオリティを見られるとは思ってなかった――相手がC大阪だったのは、かなりプラスな部分あったと思うけど

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長居には行けず次の日立台、三ツ沢での3連戦が今季初観戦になる人も多いと思うけど、お願いだから自陣深くでのパス回しやハイライン、GKが前に出て処理する際に悲鳴とか「とりあえず蹴っとけ」みたいな声とか、ミスに溜め息とかしないで欲しい。新しいチャレンジに水を差さないで、後押しして欲しい

多くの時間帯でゲーム支配したのに決定機4:8。C大阪のチャンスや決定機は、ほぼマリノスのミスが起点。でもハイリスクなスタイルというより技術や判断のミス。それが露骨に被決定機につながり易いだけ。「ミスったらヤバいから止めよう」じゃなく「ミスったらヤバいからミスすんな」それがボスの要求

「ミスったらヤバいから止めよう」「繋ぐな蹴っとけ」「ライン上げ過ぎるなGKも前に出るな」それボスと新しいスタイル、今選手たちが必死に取り組んでるチャレンジの全否定だから。1つミスったら被決定機。でも今は慣れてないし下手だからミスもある。だからやるんだ。出来てないからやる。できるまで

特にホーム三ツ沢はスタンドの、新しいスタイルとその挑戦への理解レベルが低いと「ホームなのに選手やチームの足を引っ張る」空気感になりかねない。ミスったらヤバいけどミスるよ。ヘタだから。でも本当やんなきゃ、実戦のプレッシャの中でトライしないと絶対できるようになんないから!

なもんで3月前半のホーム三ツ沢3連戦、新しいマリノスの挑戦を後押しするスタンドの空気感を――悲鳴や溜め息でなく「ビビるんじゃねーぞもっとやれ」「骨は俺らが拾ってやる」くらいの気持ちで、選手たちのトライを応援し勇気を引き出して欲しい。特にバクスタ民の皆さん、よろしくお願いします