横濱戦術四天王(仮)~マリノスの戦術を読み解く〜

横浜が誇る戦術四天王による、横浜F・マリノスについてのつぶやきをまとめます。 ちなみに、あと2人がみつかりません。

【いやーこの約3ヶ月、なかなか濃密だったねえ… by 蒼井真理】 about CFG提携の価値と東欧ルート、今オフ補強についての妄想に近い推測

aoi_mari.png蒼井真理


『CFG提携の価値と東欧ルート、今オフ補強についての妄想に近い推測』および『CFGと日産がマリノスに求めているものは何か? その疑問に対する解』を連投する

比較的、予算規模に恵まれた複数クラブが今オフは強気の動きを見せた。鹿島、瓦斯、神戸、フラれる事が多かったが吹田や鳥栖も。浦和は地味ながらピンポイントにJで実績ある選手を加えた(何より近年流出が極端に少ない)

対するマリノスは新体制発表後ながら外国籍枠を3+2でフルに埋めた事などもあり「近年稀に見る積極補強、大成功」とのサポータからの評価もあるが、Jリーグで確固たる実績ある選手たちではなく、若い選手が多い。獲得に使った金額的にも「大型補強」ではない

日産自動車マリノスへの資金投下の仕方を変えて「CFGと資本提携を伴うパートナシップを三者連携で締結、20%の株式を売却し提携しチーム運営にノウハウを取り入れる」と決めたのが2014年5月。2年半以上前の事

――振り返れば全然ハードランディングじゃない

改めて強調しておくべきは、この提携はマリノスとCFGの二者提携でなく「日産自動車を含めた三者提携」であり、この決定にはマリノスの実質的な親会社である日産自動車カルロス・ゴーンの意向も強く働いているという事。背景を考えれば「むしろ日産自動車の意向が最も強い」提携であった事

…当時は特にCFG側のメリットが見えにくく「CFGと、またそれとの提携を望んだ日産自動車マリノスに何を求め期待しているか」が見えなかった。「数年後にはチームカラーやエンブレムが変更になる事も受け入れないとダメなのかもな」そんな漠然とした不安も、皆無ではなかった

2015.12.31
嘉悦朗が社長を退任

2016.3.31
下條佳明チーム統括本部長が退任

2016.4.1
利重孝夫氏がエグゼクティブアドバイザ就任
アイザック・ドル氏がSD就任

2016.6.1
利重孝夫が取締役就任

2016.7.1
利重孝夫がチーム統括本部長就任

CFGとの提携合意から約2年が経った昨年の3月末から、フロント体制に大きな動きがあった。2010年から嘉悦社長の下で6シーズン統括本部長を務めた下條氏が退任。スポーティング・ダイレクタにアイザック・ドルが就任し、この時点ではドルが下條氏の仕事(編成の長)を引き継ぐ形になった

2ヶ月後の6月に利重氏がアドバイザから取締役に、その1ヵ月後にはチーム統括本部長に就任した。7月はちょうど「来季に向けた編成がスタートする」時期でもある。この「利重+アイザック体制」が既定路線だったのか、必要に迫られての変更だったのかは、全く情報なく不明

――SDという役職名からは総合的な決定権を持つGM(日本で言う強化部長、マリノスなら統括本部長…ただし背後に社長、その背後に親会社がいて決裁権を持つ事が多い)のような決定権を有さない「補強のための交渉人」の意味合いが感じられ「利重+アイザック体制」は既定路線だったと見るべきか…

…つーかクラブにとってこんな大きなフロント体制の変更がある中で情報があまりに無さ過ぎたんだよ。この半年以上、マリノス番記者たちは何をやっていたのかと。なんで利重さんやドルのインタビュ記事が一本もあがってないんだよマジ仕事しろよ

アイザック・ドルのSD就任、利重さんの統括本部長就任の際に「不安と不可解」を覚えたのは2人の経歴に「プロクラブの編成経験が皆無」であった事

利重氏の経歴は超の付くエリート&エグゼクティブで出自にサッカー背景あり、トップビジネス&サッカー界での実務交渉経験は他の日本人で探すのがおそらく難しいレベル。ドルは日本、中東、フランス、母国ルーマニアでU-年代を中心に豊富な指導歴ある国際派。しかし2人とも「編成経験はゼロ」皆無

なので昨季の4~7月頃は「社長も1年生だし、こりゃあ次のオフはどうなる事やら想像もつかんな」と、これまた漠然とした不安になると同時に「番記者どもマジ仕事しろよ…」の念が強くあったが、本当に情報が無さ過ぎて仕方ないのでそのうち考えるのをやめた(第二部完)

そしてシーズン終盤からオフにかけて、ただただ受け入れるのみ。いやーこの約3ヶ月、なかなか濃密だったねえ…

利重氏自身、昨季リーグ終了後の最初の契約更改交渉の後に「1回目の契約交渉で、私自身も初めてだった。今までいろいろな会社で人事面談をしてきたが、やはり似て非なるもの」と語っている

…実際、トップビジネスの世界では感情論を排しロジカルに交渉、議論、説得できても、サッカーの特に代理人を介さない直接交渉ではそういった「交渉の基礎ルール」を持たない選手側が感情論を持ち出し、どう形にしたらいいか分からない「愛」を要求してきたりと違った難しさが絶対的にある

「判断基準をハッキリさせないとマリノスへの愛がなくなってしまう。愛のないクラブは衰退する」中町公祐

「愛あるクラブにしてくれ、と伝えた」飯倉大樹

――全くの余談だがこの当時の利重さんに、加藤清正に「お前には情っていうもんがねぇのかよ!」「お前と飲みたいんだよぉおお!」とすがりつかれ鬱陶しそうに振りほどく石田三成山本耕史)のイメージが重なってた

新体制発表では「マリノスタウンを離れ、本社機能と練習場の距離ができてしまいコミュニケーションが足りない部分もあった」と反省の弁と共に「今季は編成の長である私が責任をもって果たしていく」とも語った。チーム統括、編成の長としての経験不足が否めない部分も確かにあった

――ただ今になって「何故、利重氏だったのか」「何故ドルだったのか」を少し醒めた目線で考えると、思うところがある(ようやくこの連投の本題である。前フリが長いのは芸風だから諦めて、どうぞ)
『マリノスの病巣、企業スポーツ体質問題と嘉悦社長に期待するクラブ改革』2011年12月14日(40 tweets) 

まず「何故、利重氏だったのか」についての考察

現場レベル、特に補強面でCFGの潤沢で緻密なデータベースとワールドワイドなネットワークおよび選手の評価判断スキーム…強化編成におけるノウハウを活用・吸収するため、マリノス側が用意しなければならなかったのが「窓口と交渉人」

利重孝夫氏が楽天やクリムゾンの取締役を経て、CFG日本代表のマネージング・ディレクタに就任したのが2014年11月。マリノスのエグゼクティブ・アドバイザ就任は2016年の4月、同7月にチーム統括本部長。マリノスが自ら招いたでなく「CFGから窓口として派遣された」と見るのが自然か

利重氏の経歴は前述の通り「超の付くエリート&エグゼクティブで出自にサッカー背景あり、トップビジネス&サッカー界での実務交渉経験は他の日本人で探すのがおそらく難しい」「語学力に秀で、ロジカルに交渉、議論、説得できる」⇒

⇒そういった「語学力を含めた交渉の基礎ルール」がハイレベルであった事に加え『マリノスがCFGのノウハウを活用・吸収するために』実は利重氏に「日本でのサッカークラブ編成経験がゼロ」な事が逆に"プラス要素"としてあったのではないか? …と私は今になって思う⇒

⇒「こんなのマリノスじゃない」「愛がない」「マリノスマリノスじゃなくなってしまう」的な批判、拒否反応が出たじゃないスか。でその「マリノスらしさ」って過去を紐解くと「日産OB鶴の一声で経験ゼロの監督誕生」とか「中堅以上が団結すれば監督のクビを飛ばせる」とか、そんなんですよコレ⇒

⇒そういった「クラブにおける意思決定ライン、決定責任の不明瞭さ」はマリノスに限らず、企業スポーツ体質を引きずるJクラブには山ほどある話で。選手や親会社の影響力の強さ、フロントの脆弱さと風見鶏さ加減…⇒

⇒それを鑑みるに『マリノスがCFGのノウハウを活用・吸収するために』は、むしろ「Jリーグでの編成経験」はジャマにしかならない――とCFGか日産か誰か偉い人が考えたかは分かりませんが、私はジャマだったと思う「だから利重氏だった」かは分からないが、利重さんで良かったのだと

「語学堪能、トップビジネス&サッカー界での実務交渉経験は他の日本人で探すのがおそらく難しい」かつ「日本での編成経験がゼロで"変な色"に染まっていない」

利重さんの他に『マリノスがCFGのノウハウを活用・吸収するため』の「窓口」として相応しい人が、むしろいたのか、と

次に「何故アイザック・ドルだったのか」の考察

ウーゴ /セルビアレッドスターから獲得
ミロシュ/セルビアU-代表歴ありクロアチア生まれ
ダビ  /セルビアレッドスターから獲得

セルビアレッドスターと業務提携か?(続報なし)

↑コレも今になって思うのは

「ドルSDだから東欧ルートを構築できた」でなく
「東欧ルートを構築するためのドルSD」だった

――んじゃないかな、と。…解り難い?

つまり日産自動車に「提携して資本投下もするからマリノスなんとかしてーな」とお願いされたCFGは決してマリノスに無条件で資金や選手を提供してくれるタニマチや王族ではなく「マリノスの限られた予算内で」チームを編成「させ」なければならなかった⇒

⇒やるのはマリノス。CFGはあくまで情報とノウハウを提供するアドバイザ。マンツーマンの家庭教師。ココは大事なところ(利重さんも新体制発表で「CFGが持つノウハウの実践・吸収」を重要な方針として挙げている)⇒

⇒利重さんが「ベテランが『エリクのやり方が気に入らないからクビにしてくれ。じゃないとサインしないよ』と言ってます」と相談してきたら当然「そりゃダメだ」と言う。選手の言いなりになる間違った編成は正す。それが家庭教師の仕事⇒

⇒それを「今のマリノスマリノスじゃないCFGの言いなりだ」とか「なんで20%の資本率で主導権を握ってんだ」とか言うのは実に筋違い。70%持つ日産が「CFG先生に任せます、マリノスちゃんと学習しろ」って言って提携してんだから。業務提携の背景を全然理解してない言い分としか⇒

⇒世界中にネットワークを有し数値データベース化された選手リストを持つCFGは「東欧には欧州トップレベルでは難しくても、J1レベルなら一線級で働ける&現状の起用や給料未配遅配に不満を持ってるお値打ち選手けっこう沢山おるで」と⇒

Jリーグマリノスも近年はブラジル人と韓国人選手が外国籍枠を使った補強のメインで扱いやすい&馴染みやすい土壌があったから、最初はアデミウソンやカイケを紹介された。でも方向性にフィットするか、選手のパーソナリティなんかは情報の質・深さが十分でなかった⇒

アデミウソンなんかが良い例だけど「準セレソン級の欧州トップリーグ移籍を狙う、シティ本体が獲得を検討する、かつてした」クラスの選手の情報は厚くても「Jで活躍できるお手頃価格」の選手のリサーチは弱いのでは…と思われる。カイケもハズレだった。精度とコスパに難⇒

⇒たぶんソレ系(お値打ち系)の情報・獲得ルートはCFGより甲府や新潟の持つパイプ方がずっと強力なんじゃないかとさえ思う(そもそも狙ってる・見てるクラスの層が違う)⇒

⇒でコレがCFGとマリノス側、どっちの主導かは分からないけど「東欧だったら地続きで移籍や移動も活発だから把握してる情報量も多いし確度も高いで」「アデほど高額でないお値打ち選手もゴロゴロおるで」と⇒

⇒だから「マリノスはん東欧の(旧共産圏含む)クラブと接触、交渉できるパイプを構築したらどうですの?」という流れで

「ドルSDだから東欧ルートを構築できた」でなく
「東欧ルートを構築するためのドルSD」だった

――んじゃないかな、という妄想に近い憶測

つまり利重氏に「編成の実務経験」よりも「CFGとの窓口になりノウハウを活用・吸収するための語学力、議論交渉スキル、数字を読む力、論理的思考、最低限のサッカー知識」が求められたのと同じ理屈で⇒

アイザック・ドルも「編成の実務経験」より「欧州トップクラブや中国、他のJクラブが手をつけてない、ほぼ未開の東欧にマリノス独自のパイプを構築する」ために「ルーマニア出身で東欧の言語、地理や文化に基礎的な理解があり、日本でのサッカー指導経験もある」事が重要視されたのでは

↑ 以上、全部「見てきたような嘘」だから妄想だから。あんま真に受けないでね♡

「ドルSDだから東欧ルート」"そっちが先"な話だったのかもしれない。たまたま東欧ルーツな3人になっただけかもしれない。真相は今後の番記者たちの活躍に期待しよう(期待しているとは言ってない)

――最後に「CFGと日産がマリノスに求めているものは何か? その疑問に対する解」についての考察

コレ提携のリリース以来、本当にずーーっと疑問でした。CFGのノウハウとネットワークを活用できるマリノスのメリットは理解できるけど、CFGには何の旨みがあるのか。日産自動車マリノスに何を期待しているのか、と

まず、CFGの意図とマリノスに求めているモノについて

CFGはマンチェスター・シティを強くする&ファンの興味を惹くため「ただ大金を叩いてビッグネームを獲得する」でなく、よりロジカルに効率的にチームと選手を育成する⇒そのために評価を数値データ化する⇒データベースを作る⇒それを現場に落とし込む、補強に活用する…そんな仕組みを作ったと

CFGが作り育てているのはチームと選手だが、今は「そのための仕組み――つまりノウハウやデータベース構築」ソフト自体が上位にきている。ソレを構築し常に最先端の状態にアップデートし続ければ、永遠に強者でいられる。「運」の要素に左右され難くなる

サッカー界から視線をズラし異業種を見ても「大事なのはハードでなくソフト」の潮流は明らかにある。器や人そのものでなく、情報データベースや「仕組みづくり」ノウハウ。個体差、個の才能の出現に可能な限り依存しない「仕組みづくり」より正しいルール

より正しいルール「解」を求め作ろうとするのは、ある意味でヒトの持つサガのようなものでもあると思います

…深夜の連投下書きは話が無駄に大きくなってダメな

まあ難しい話でなく「CFGが作って売ろうとしてるのは」「選手そのものでなく、それを評価判断し育成しチームを強くするためのノウハウやデータベース」

つまり陳腐に言えば「クラブを強化するための必勝法」「コレを実践すればアナタのクラブもリーグNO.1デース」マニュアルみたいなもんスね

最初はシティのために始めたソフト制作、データベースとノウハウ作りだけど、ソレが膨大になれば「売り物」になる。どっちが先か(最初から外販する気があったか)は知らんけど。まあ売り物になるレベルに仕上がってきたぞと

でCFGがマリノスに期待する、求めるモノは「アジアのトップリーグJリーグでのCFGノウハウ活用による成功体験」…なんで中国じゃないかっつーとアレは瞬間極地的好景気による爆買いで無節操に買い漁ってるだけだから、ノウハウも機微もクソもないデースって事ですね

リーグ自体の成熟度の差もある。今のJリーグは予算規模こそ欧州トップリーグと比べ低いがリーグの組織、運営がアジアでは断トツにカチッとしている。だからCFGもミロシュやダビもJリーグを、マリノスを選んだ。木之本さん本当にありがとう。岡野さん本当にありがとう

『CFGのノウハウを活用したら、万年中位で赤字だったマリノスの順位と経営がこんなに上向きました!』

CFGがマリノスに求めてるのは成功体験、感謝のコメントである。下世話な話ダイエット商品のモニタと一緒であり「マリノスはCFGの実験台なんだよ!」の陰謀論も、あながち間違いでない

マリノスの成功は「CFGノウハウの有効性の証明」になりCFGの作る「ソフト」の価値が高まり、他のリーグに高値で売れる。また「マリノスで実践し得られたデータ」は、次にアプローチする経営規模や実力的に近いレベルのリーグやクラブに活用する――よりグローバルに、ネットワークが拡大する

目指せ「世界各国リーグに1つずつCFG傘下クラブ」の実現を! CFG帝国万歳! ――と考えているかどうかはしらんし、ソフトによるサッカークラブ帝国主義支配の是非もしらんが、『マリノスの順位と経営がこんなに上向きました!』 になるなら、それは良いことじゃないのか?

日産自動車マリノスに期待しているものについて

もう答えは出てますね。

『CFGのノウハウを活用したら、万年中位で赤字だったマリノスの順位と経営がこんなに上向きました!』

経営的に自立して、再びリーグの強者として存在感をだしてくれと。そのためにCFG先生の言う事をちゃんと聞いて実践しろよと。親心以外の何ものでもない

日産自動車カルロス・ゴーンも、まだマリノスを見放してない見捨ててない。でも「これまで通りはダメだよ」と「自立しなさい、あの10億投下とCFG提携が最後の支援だよ」と

借金は一度全部チャラにして最高の家庭教師はつけてあげるけど、あとは自分の足で立ちなさいと

CFGとの三者提携は、日産自動車の親心以外の何ものでもない

……そんな状況下でまだ「パパでもあの家庭教師、僕らの大事な選手のクビを切って新しい選手つれてくるって! 年俸下げろって! ハゲ監督は辞めさせないって! あの家庭教師は嫌いだよ、もとのままがいいよ!」とか

……以下、蛇足で ↑に張った5年前の連投部分コピペ。この時に書いた「マリノスに必要な変革」が、今まさに私の目の前にある。結構、感無量――だが絶対的な手法がなく、より正しい手法がより正しい結果を保証しないのがサッカーのカオス、おもしさでもある

"一緒に仕事するならその分野で実績ある一流の人とやるべき"その選択がCFGとは、実にサッカーはカオスである

――不可避な、真に必要な変革だったと、先々より多くの人に思われるシーズンになって欲しい。だが先の事は誰にも分からない。分からないから飽きないんだろうな。おわり

『…まあこの問題(クラブにおける権限と責任の所在が不明瞭)もずっと抱えてる不満・疑問だけどね。まあ最近は昔みたいに「全部カツノリさんが黒幕的に陰で牛耳ってるんだ」とかいった陰謀史観は持たなくなったけどw』

『たぶん誰か1人の黒幕がいるとか映画的な話じゃなくてw 「みんなそれぞれマリノスを良くしようとは思ってるんだけど、やっぱりそれぞれ立場や成り立ちがあって、守りたい権益とか人脈とかあって、それが絡み合ってプロクラブとして本来あるべき意思決定ラインが構築できないまま」なのかな、と』

『で私が嘉悦社長に変えて欲しいのは、まさにその部分。だから嘉悦さんは沢山の人から(特に日産・マリノス以外からも!!)話を聞いて、フラットな視点で(現職員・OB・在野の)人を見て、評価して、明確に権限と責任を与えて、より正しい方向へクラブを導いて欲しい』

『もう失礼ついでに言ってしまうけど、社長も監督も経験ない1年生、強化部長は人は良いけど強く正しい事を主張できない下條さんでは、そりゃあクラブもチームも良くならんですよ』

『企業人として一流だった嘉悦さんはマリノスも「プロクラブ=1つの会社」として更生させる可能性はあるんじゃないかしら。でも新しい分野でトップに立つなら、一緒に仕事する人はその分野で実績ある一流の人とやるべきだと思うんです』

『Q.どのような責任所在が一番理想的だとお考えでしょうか A.社長は経営に関する全責任を負い、GMにチーム強化の全権と全責任を委ねる。監督の任命権はもちろんGMにある。GMおよびそれを任命した社長の評価は最低3~5年で評価。社長の査定はプラス、経営実績も考慮』

『友人として付き合うなら人間性を重視したい。でも職場の上司やクラブに置いて決定権を持つ役職には多少人間性に問題があっても有能な人に就いてもらいたいもんだ』

『サッカークラブにおいて有能ってのはその人個人がサッカーを見る目があるとかスキルを持っているとかでなく、見る目があってスキルを有する人を見極めて仕事を任せられるか、って事になると思う』