横濱戦術四天王(仮)~マリノスの戦術を読み解く〜

横浜が誇る戦術四天王による、横浜F・マリノスについてのつぶやきをまとめます。 ちなみに、あと2人がみつかりません。

【ほぼ「昨季と同等・同質の戦力」で、樋口体制下の積み上げも利用可。 by 蒼井真理】 about 2015 チーム戦力総合評

aoi_mari.png蒼井真理


2015シーズン新体制発表を前に、今オフの補強・チーム編成などについて深夜の連投

監督
エリク・モンバエルツ 59歳 新任

ヘッドコーチ
マルク・レヴィ 53歳 新任

GKコーチ
松永成立 52歳 9年目

フィジカルコーチ
篠田洋介 43歳 12年目

コーチ(分析担当)
小坂雄樹 37歳 6年目

コーチ(分析担当)
岡村保志 33歳 4年目

1978 中村俊輔 中澤佑二

1982 富澤清太郎
1983 栗原勇蔵 榎本哲也
1984 矢島卓郎 藤本淳吾
1985 兵藤慎剛 中町公祐 小林祐三
1986 三門雄大 天野貴史 飯倉大樹
1987 ラフィーニャ 奈良輪雄太
1988 伊藤翔 下平匠
1989 比嘉祐介 ファビオ
1990 齋藤学 佐藤優平 端戸仁
1991 天野純
1992 仲川輝人
1993 熊谷アンドリュー
1994 喜田拓也 鈴木椋大
1995 北谷史孝
1996 中島賢星 田口潤人

世代バランスは一見、悪くない。しかしレギュラ格は軒並みオーバ30。今季26歳以下の選手がもっと主軸に絡み存在感を高めないと2年後は相当厳しい。「若手だから」感は捨ててもらわなければならないし、新監督には成長を促す指導と起用を期待したい。半ばそのための監督交代のはず

■ポジション編成

GK 哲也 飯倉 椋大 田口
CB 中澤 勇蔵 ファビオ 北谷
SB 小林 下平 奈良輪 天野 比嘉
DM 富澤 中町 兵藤 三門 アンドリュー
OM 俊輔 齋藤 藤本 優平 天純 中島
FW ラフィ 伊藤 矢島 端戸 仲川

GK 哲也 飯倉 椋大 田口

哲也と飯倉は「リーグ優勝を狙う正GK」には少し物足りないレベルだが1、2番手の総量としてはまずまず充実か。むしろ昨季までの六反を加えた3名が予算的にも贅沢過ぎた。GKは固定で若手の萌芽は難しいポジション。未来の話は無意味

CB 中澤 勇蔵 ファビオ 北谷

中澤に劣化傾向は否めずも「跳ね返す力」はリーグ屈指。レギュラ2人が揃って離脱すると層に不安あるように見えるが、富澤も高いレベルで対応可能でありCBは最も計算できる。ただし2、3年後を考えると来季は20代半ば実績ある中堅の獲得がマスト

SB 小林 下平 奈良輪 天野 比嘉

右パンゾー、左下平に両バックアップを実直にこなす奈良輪の3名体制は信頼性高くリーグ上位。4バックのレギュラ+バックアップの質はリーグ屈指と言える。天野と比嘉は如何に存在理由を見つけるか。守備が強ければ左SB下平のオプションになるのだが

ボランチ 富澤 中町 兵藤 三門 アンドリュー

CBも務まるアンカー型の富澤、少し高めの位置で仕事できる中町、潤滑油で中盤どこでも型な兵藤。湘南から丁重に返却されたアンドリューもポテンシャルは一級品。三門は腰痛ケアから。怪我人が重ならなければ、小椋が抜けてもリーグ上位の質と量

2列目 俊輔 齋藤 藤本 優平 天純 中島

名前を見れば豪華だが、俊輔も今季37歳。「昨季は期待を裏切った学と淳吾がどれだけやってくれるか」「エリクが優平や兵藤ら潤滑油タイプとタレントある3名をどう構成し連携構築するか」この2点が鍵となる。どう転ぶか予測つかない不確定要素が大

FW ラフィ 伊藤 矢島 端戸 仲川

ターゲット型の補強ならず。矢島のスぺ体質改善に期待? ラフィは本来1トップ型でなく電柱との組合せが望ましい。伊藤翔はマルチな頑張り屋、端戸も技巧変化で、純粋な1stトップ、柱になるFW不在。2列目含めた構成・攻めの構築はエリクに丸投げ

昨季のラフィ1トップは「トップ下の俊輔がほぼ2トップに近い位置取り」で攻守に運動量多く「得意でないブロック内でのパス受け」もこなし成立。見てて「選手生命削ってる」感すらあったので、通年で期待するのはやめた方が得策。再構築は不可避の課題

2 トップを採用するなら学もFW候補となるが、いずれにしてもターゲット型、1stトップ不在は明白。シンプルな逆算からのシステム構築は難しい。ラフィを ストライカとして逆算するのか「どこからでも点が取れる」を目指すのか。始動~シーズン序盤からエリクの趣向、見極め、手腕に注目

30名体制でスタート。ACLが無い事を考えれば多い。近年は「各ポジ2名+GK4名+先行投資若手3名」27名くらいにスリム化した編成になっていた。余剰戦力を抱えるのは予算的にもチームの雰囲気作りにも宜しくない、と

ACLのあった2014年は28名体制でスタートし、ラフィーニャが7月加入・アンドリューが8月にローン移籍

■IN 6名
天野貴史(復帰)比嘉祐介(復帰)熊谷アンドリュー(復帰)仲川輝人専修大中島賢星東福岡高) 田口潤人(ユース昇格)

■OUT 4名
藤田祥史(湘南)小椋祥平G大阪六反勇治(仙台)松本翔(山口)

◆ローン⇒完全移籍
松本怜(大分)武田英二郎(湘南)

■チーム戦力総合評

加入は新卒2名とローン復帰3名で即戦力の補強はゼロ。小椋を含む4名の移籍は他選手との兼ね合いから大幅な戦力ダウンではない。ほぼ「昨季と同等・同質の戦力」で、樋口体制下の積み上げも利用可。新監督の手腕が試される、前任者と比較実証されやすい編成と言える