蒼井真理
そもそもラフィと俊輔を欠いて、学も先発で起用できない現状「本来のサッカー、コンセプト」など望むべくもない。さすがに樋口監督も「勝ち上がりのため」を考え、割り切ったゲームプランで臨むはず。であればこその2トップ採用、水曜はベンチ入りすらしていない矢島卓郎の先発起用だろう
前者の高いラインを選択した場合は、柏はレアンドロがファビオでなく中澤の背後を執拗に狙ってくるだろう。それを「チームとして」どうケアするか。…4バックの並びは、下平・ファビオ・中澤・パンゾーになると思うが
後者の深いラインを採用した場合は、中盤とバイタルがスカスカになる。「喜田は90分保たそうとせず、ボックストゥボックスで走って死んで」プラン。…であればこその、喜田先発だと私は推察するのだが。ゲームが動けば、三門雄大や富澤という選択肢がある。逆は難しい(喜田の使い方は限定的)…と
だから今日の藤本淳吾には「唯一のゲーメイクできる存在」なんて期待してない。「球際で身体張って、走って死んで」中盤の4人は全員コレ。気持ちをプレイ前面に押し出し最低限のタスクをこなす中で「違い」を出せたら、それはもう本物。どこまでも信じてついてくよ淳吾
矢島卓郎に期待せざるを得ない。また先発に抜擢された喜田、久し振りにベンチ入りした優平、他にも藤田や端戸、ファビオら平時の公式戦ではなかなかチャンスを貰えない選手たちが、どれだけ奮戦し存在感を見せ、自身の活躍を勝利に繋げるか。そういう存在なしに、新たなタイトルは難しい
試合開始直前、マリノスのゴール裏。太鼓がひとつ入るだけで、やはり音の一体感は全然違ってくる
さあ、全ては次に進むために。必要なのは綺麗なサッカーでも善戦でもなく、2ゴールと勝利のみ! 闘え横浜! 走って死んで
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マリノスの最終ラインは、チャレンジ&カバーの意識付けが明確。「中澤が前に出て競る、潰す」「両脇のパンゾー、ファビオが少し深めにカバー」SBはマイボール時もポジション深め。シンプルなクリア、縦ポン多め。概ね予想したゲームプラン通りか
失点。マリノスの右サイドから持ち込まれ、パンゾーが一瞬前に出たために、ここまでほぼ完璧だった「中澤のウラのケア」が出来なかった。ここまで、パンゾーは本当に絞ってケアの意識が素晴らしかったんだよ…。それが出来ない展開にされてしまった
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前半終了、横浜1-1柏。シュート8:4(枠内3:1)決定機1:2。CK5:0、FK0:2。互いのゲームプランは予想通り(大変珍しい)8~30分はマリノスペースで、喜田や奈良輪の起用意図もハマった。惜しむらくは31分の失点。中澤のウラ問題、少しパンゾーに頼り過ぎか。そこを突かれた
今日のパンゾーは、中澤の後方わケアするために非常に高度で継続的な判断速度、対応を求められ、かなりハイレベルにこなしている。ちょっと注目して観て欲しい。失点シーンは、パンゾーが「前に」引きずり出されたのが原因→中澤の後方を使われた
サイドのケアにパンゾーが前方に引っ張り出されないよう中盤がもっとケアすべきだし、出た場面では周りが埋めないと…。でも喜田も小椋も、今日はそのタスクじゃないんだよなあ。あまりにパンゾーの負担が大きい。が、パンゾーはステイ&カバーするしか。橋本和のクロスは脅威だけど
疑問視されていた喜田、奈良輪の先発起用だけど、ここまではゲームプランに凄く上手くハマっており、彼らの若さとダイナミズムは概ね良い方向に出ている
さて後半。やる事は変わらない。…柏は立ち上がり、少し勝負決めに圧力かけてきたかな
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セットプレイの守備を今日も修正できませんでした。時間がなくなったからです。申し訳ありませんでした。
…CKは比較的、脆弱性を突かれたりしなかったんだけどな
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2ndレグ終了、横浜1-3柏。トータル2-5。今日は限られた戦力の中で、現実的なゲームプランを採用し、でき得る事はやったと思う。単純に、力が足りなかった。CKから1得点。流れの中からの決定機は奈良輪のシュートのみ。力負け
現実的なゲームプランの元で、8?30分はゲーム支配しCKから先制もした。後半も、64分に失点するまでは良いペースだった。奈良輪や喜田、小椋はパスミスも多かったが、それ以上に彼らの良さを出した。先発のセレクトも悪くなかった
強いて言えば(あと個人的趣味では)今日の「縦ポン合戦、上等」なゲームプランなら、中澤を外し富澤をCB起用しても良かったかな、と思わないでもないが。まあ、中澤はCKから決めたし、樋口監督もキャプテンマーク託したし、あの1stレグの失点、結果を受けて外す冷徹キャラじゃないわな
うーんスタジアムダイジェストを見る限りは、最後のFKからの失点は「脆弱性」云々より、単なる「競り負け」「跳躍のタイミング」かなあ
奈良輪は凄く頑張った。飛び込みスカされるシーンや繋ぎのミスも多かったが、彼のダイナミズムは攻守にスイッチとなった。ただあの素晴らしい勢いで抜け出しGKと1対1となった決定機。あれを決めるか否かに、「頑張ったよね」と「J1でレギュラ」の差、壁がある
カウンタからの1失点目、起点はフィードを相手CBに綺麗に跳ね返され&前掛かりな裏を突かれた。少し雑なフィードに伊藤翔が競らず、跳ね返された。すごく細かい部分、結果論なとこはあるが、競って欲しかった。最悪潰れて、相手CBの綺麗なクリアを阻止して欲しかった
今日のマリノスの「縦ポン合戦上等」なゲームプラン、メンバ的にも、FWは「後方から綺麗な崩しのパス」なんて期待できる展開ではなかった。必死に適当なフィードに競って、こぼれ球拾ってナンボなゲーム。伊藤翔だって、ここまでそこの献身がウリだったんじゃないか。あのシーンは残念だった
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東神奈川着。とぼとぼ家まで歩きます。日立台からの帰りは、常にない珍しいメンツで食事&電車での会話ができて大変有意義でした。…さあ今季タイトルの可能性はほぼ消滅。チームとして来季以降も見据えつつ、何処に目標設定するか。何らかの先行投資も考えるべき時期