横濱戦術四天王(仮)~マリノスの戦術を読み解く〜

横浜が誇る戦術四天王による、横浜F・マリノスについてのつぶやきをまとめます。 ちなみに、あと2人がみつかりません。

【抜群の連動でボールを「狩る」ようなプレーの頻度が減っている by いた】 about [J1-9] 横浜 1 v 1 鹿島

理屈はどうあれ、凄く勝ちたかったのが本音。ホームだし、2試合勝てていなかったし、40000人も入ったし、地上波放送もあったし、ね。でもこちらの思惑には進まない、相手があって、自分達のコンディションや置かれている状況、ゲーム展開…引き分けはフェアな結果なのかなぁと言うのが素直な感想

一番気になる要素として、この試合に限らずだけど中盤高い位置、抜群の連動でボールを「狩る」ようなプレーの頻度が減っている。

相手が横浜のストロングポイントを避ける(かつ、ウイークポイントを突く)対策を打っていること、個々のコンディショニングにズレが生まれ、タイミングなどがずれていることもあるのだけど、これによって横浜が被る不利益はかなり大きい。
高い位置から奪えない=自陣に押し込まれる→相手のゴールから遠ざかる。相手の攻撃に「受動的」に対応せざるを得ないシーンが増える。走行距離が増え、スタミナが削られ、動きが鈍る。ショートカウンターからの攻撃が消え、ゴールの可能性が小さくなる。

決して、高い位置で奪うことだけが全てではないし、状況に応じて戦うことも出来るチーム。ただ、「核」となる狙いが機能しないと、安定した戦いが出来ず、拮抗した試合になってしまい、内容的にも質が低下する。選手達も考えるから、方向性にもブレが生まれる。少し心配な状況だったりします。

この試合に関しては、大迫をターゲットにロングボールを使う形、中盤で幅を保ちつつ、大きくボールを動かす形で横浜の強プレッシャーゾーンを回避されてしまった。うまく嵌りそうなシーンでも中町くんの「狩る」プレーがファールになってしまったりと相性も良くなかった。

致し方ない部分は感じているし、こういうときが来るとも思っていた。ただ、安定した試合をするためには「核」となる狙いを機能させる事がどうしても必要。オプションや違う戦い方も大事。ただ、これが機能しないと根底が崩れる。そういう部分で最近の劣勢のゲームには少々心配になったりするのです。

連戦、蓄積疲労、怪我、コンディショニングが各選手で差が出てきてしまうのは致し方ないこと。繊細なタイミングの共有で機能性していた側面が強いので、崩れるのも又早い、ということなのかも知れないけど、機能する幅が広くなったり、違う選手が入っても機能したりすると良いなぁと思ったり。

後は攻撃の部分。外の攻撃に関しては形になってる。ボールを出し入れしつつ、内側に意識を向けさせて、外をフリーにする。外に引っ張りつつ、内側に入り込む。クロス自体は「質」はともあれ、数は上がる。ただ、それがゴールに繋がっていない。

個人的にクロッサーがどういう状況でボールを「蹴る」のか、と言う部分でもう少し動き方や狙い所を変えてもいいのかな、と思ったり。1on1で対峙した状況なら万全のキックが出来ないのでなかなかニアの一山を越えるのは難しい、それならニアに入るとか。アーリーならファーと折り返しを狙う、とか。

個人的にはサイドもいいけど、バイタル中央でポイントが出来るシーンをもう少し決定機に、という思い多強いのだけど…仁にはもっとマルキの近くでサポートに入ったりして欲しいし(ワンツーとかして欲しい)、裏へのアクションなどで深みを作る、スペースメイク&ユーズみたいな形が欲しいかなぁ。

ともあれセットプレーが沢山のゴールを生み出しているとはいえ、流れの中でももっと決定機を作りたい、うん。点獲れば勝てる、当たり前だけど!