横濱戦術四天王(仮)~マリノスの戦術を読み解く〜

横浜が誇る戦術四天王による、横浜F・マリノスについてのつぶやきをまとめます。 ちなみに、あと2人がみつかりません。

【今日のピッチコンディションだったからこそ by いた】 about [J1-5] 横浜 3 v 1 広島

開幕5連勝!この響きだけで褒め称えるしかないですよね、素晴らしいです!サッカーするには難しいピッチコンディションの中で「戦う」「ピッチ状況を鑑みて、丁寧に、シンプルにプレーする」この2つの要素を揃えた横浜の選手達に感謝です。

試合開始時ですら、走る選手達の足元からは水しぶき、ボールも走らずグラウンダーのパスからは勢いが失われる。となると、ボールを受ける選手のイメージの手前でボールが止まる。そこで、しっかりと身体を寄せれた、相手の自由を奪えた、技術を発揮させなかった。

今日のピッチコンディションだったからこそ、横浜の積極的なボールを「狩る」守備が広島相手にも嵌ったのかな、と。技術とアイデア、そしてイメージ共有のレベルが非常に高い広島が良いピッチコンディションでやっていたら、いなされて崩されていたかも知れない。勝負事にたらればはないけれど、ね。
ただ、天候は選べないし、与えられた環境でいかに適したパフォーマンスが出来るかというのもフットボールに置ける重要な要素。そこで横浜の選手達は勇気を持って高い位置から追い、厳しく身体を寄せ、球際で戦った。戦えるチームは強い。ここは広島を上回れたと思うし、胸を張りたい。良く追ったしね。

こぼれ球、セカンドボールに関しても素晴らしく反応が早かった。今シーズン、凄く感じることだけど、選手達は凄く集中しているし、頭が動いて予測が付いているなーと感じることが多い。だからプレーの移行が早くセカンドボールにも反応が早い。

繋ぐことに関して凄く丁寧にやっていた。弱いパスを出さず、しっかりと蹴る。水が浮いてるところは浮き球を使う。ボールを持たずに簡単にはたく。ピッチ状況を鑑み、丁寧かつシンプルに出来ていた。繋ぐための顔出し、動き直しも良くできてた。その辺の適応は見事、流石経験のある選手達と思いました。

それとサイドからの攻撃、スペースがあるときはスペース、狭いときにはタッチライン際、相手の状況を見て攻撃を形取れた。相手陣でサッカーをする、深い位置に押し込むことで相手の攻撃の手間が掛かる。ピッチコンディションを考えれば手間が掛かれば掛かるほど可能性は低くなる。意義のあるプレー

どうしてもこのゲームに関してはピッチコンディションというテーマからは逃れられない。良いコンディションで王者に対して対峙して見たかった気持ちがなかたとは言わない。ただ、アウェイの地で逞しい戦いを見せて勝ったわけだから、これ以上嬉しいことはないです。

富澤さん、素晴らしいミドルでした!チャントお披露目だったみたいだけど、そんな試合で決めちゃうなんて持ってるなぁ!本来の仕事ではしっかりとセンターバックと連携取りつつパッキングしたり競り合ったりして広島のアタッカー陣を封殺。

中町さん、兵藤さんとのおしゃれなパス交換からの2点目、お見事!兵藤さんへ通した股抜きのパスの後のスイッチをイメージしたランニングも見事だし、ヒールを受けた後のファーストタッチ、シュートを打てるところにうまくコントロールしてトゥーキックフィニッシュを導き出した、ここは巧!!!

守備の方でも相変わらず凄くシビアにやってくれて、中町ここにあり!みたいなのが何度も。球際厳しく、奪いきる強さを感じさせてくれて、頼もしい限り。パスの繋ぎも大きなミスもなく、よく走り、本当に頭が上がりません。素晴らしかった。

動虎様、段々コンディション上がってきて、どんどん元気になる39歳…今日は読みとパスが冴えた!ミキッチとの対峙では勢いをもって入ってくるミキッチを次々ストップ、ランニングスピードでは勝てなくとも対峙したときはきっちり止める。老かいなディフェンスはうまかったー。

それとビルドアップのパス、ラインに沿う綺麗なパス、これが繋がることでサイドからの攻撃が成立した。まなをうまく生かしてミキッチを押し込んだのは凄く意義がある。その上でマルキゴールまで導くんだから超人……恐ろしい……

まな初先発よかったよ!ドリブルがしづらい環境の中、工夫して突破アクションを見せたりとしっかりと考えてプレーしてた。特にボールの流れを利用したターンアクションからの突破とかは凄く痺れた!ドゥトラとのコンビも凄く良いし、ようやくここから!楽しみ楽しみ!

兵藤さんもよく走って1アシスト。細かい繋ぎの部分では苦しんだ感はあるけど頑張って繋いで後半の反撃の糸口をパン様と共に開いたことはポジティブ。守備も良くやってくれたし、相変わらず働き者!

パン様も同様だね、後半になって攻撃で存在感。順応してなさそうに見えたんだけど、なんだかんだで相手陣に入って押し込む役目を果たした。スローインのミスは気を付けようねw

センターバック2人も大きなミスなく、石原がかなりガツガツ来てたし、寿人の動きも面倒だったろうけど、しっかりと捕まえてたし、はね返す力は相変わらず。アプローチも凄く積極的だったし、流石の安定感。失点はしゃーないわ。相手がうまかった。

俊様はゲームを落ち着かせつつ、広い展開を作ったり、相手をいなしつつ、ゲームがばたつかないようにコントロールしてくれました。セットプレーのキックが佑二さんに合わせた一本以外精度を欠いたけどそんなときにチームが3点獲れたのだからまあいいやね。足首平気かなぁ……

内容も伴う形での充実の5連勝とか、夢じゃないかと思うぐらい嬉しいです。ただ、改善の余地はあるし、何も成し遂げた訳じゃない。浮かれたいけどやっぱり勝って兜の緒を締めよ、です。浮かれてますがw

どのチームも目立つ杭は良く研究してくる。だからこそ常にブラッシュアップを重ね、グループを拡げ、更に強いチームになれるように努力を重ねていくってことだね。そういうことを選手・監督から口々に出てるのも頼もしくて、これが続くことを願うばかりです、うん。