横濱戦術四天王(仮)~マリノスの戦術を読み解く〜

横浜が誇る戦術四天王による、横浜F・マリノスについてのつぶやきをまとめます。 ちなみに、あと2人がみつかりません。

【面白いくらいに準備したプランがハマって序盤からゲーム掌握。ほとんどが練習から準備された「デザインされた再現性ある攻撃」からのゴールであり、バリエーション豊富で、複数の選手が連動性を持って関与している。たんなる「ケチャップドバドバ」ではない、大きな手応え。 by 蒼井真理】 about [2018-J1-16] 横浜 8 v 2 仙台

f:id:harukazepc:20170419105933p:plain蒼井真理

試合前〜試合中の実況&コメント

W杯中断終了おめでとうフランス! イエニスタもトーレス師匠もジーコもやってくるJ1リーグ再開だよ♡ 再開初戦がなんで平日アウェイ仙台かとボヤきながら16節アウェイ仙台戦。東京駅から新幹線で70日振りの仙台へ

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やまびこ143号 東京⇒仙台えきねっと予約で50%オフの5440円。5440円浮いたから仙台に着いたら牛タンを食べるんだ。帰りは通常料金で日帰り最終新幹線ダッシュだよ!

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10週振りの仙台。横浜より気持ち暑くないが、それなりに蒸し暑い

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地下鉄南北線和泉中央まで

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アウェイ仙台戦のスタメン

FW 渓太、伊藤翔、仲川
MF 天野純、喜田
MF 扇原
DF 山中、金井、中澤、松原
GK 飯倉

SUB:原田岳、勇蔵、康太、イッペイ、オリバー、大津祐樹、ウーゴ

前週の天皇杯からユン⇒渓太、大津⇒伊藤翔の2名変更。ユン負傷、ウーゴ様は今日もベンチから

「リーグ後半戦に向けて良い準備ができた。前週のダービーは最高のパフォーマンスではなかったが、120分でしっかり勝てた。暑い季節になったが、自分たちがボールと相手を動かし主導権を握ってプレイすれば、相手は難しい状況になる。我々のスタイルに優位性がある季節とも言える」アンジェ監督

「仙台は守備がしっかりしているチームで、ル杯の時(●2ー4)は仙台の方が良いプレイをした。だがリーグ戦とカップ戦は別物。相手の強みは分かっているが、相手陣内でプレイしたい。我々がボールを支配できれば点を取れる。ここ数試合は複数得点できているので、それを続けたい」アンジェ監督

伊藤翔は、ここ最近良い動きをしておりボックス内で仕事ができる。我々には伊藤翔、ウーゴ、大津祐樹と3人のCFがいるが、そのタイミングで一番コンディションの良い選手を見極めて起用していきたい」アンジェ監督

マリノスは15節終えて勝点17の13位。首位を疾走する広島との勝点差は20。マリノス6連勝&広島6連敗でも入れ替わらない絶望的な差を、シーズン後半残り19試合で勝ちを積み重ねて埋めていく

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「(途中出場でも)精神的に全く問題ない。チームが点を取るために自分が必要なのは分かっている。でも前半に3点くらい決めて勝てれば一番いい。何よりチームの勝利が重要。マリノスが13位にいるなんて僕には恥ずかしい。ここから勝ち続けて順位を上げていきたい」ウーゴ

ベンチからでもヘソを曲げない。「どうせチームの得点にはワイが必要なんやろ?」強烈な自負と「ワイが出る前に翔さんが3点決めて勝ってもええんやで」というマリノス愛、翔さんへの愛。「マリノスが13位なんて恥ずかしい」それを言葉にしてくれる選手、ゴールという結果で勝利に導く選手こそ至高

古巣レッドスターが再び獲得を検討してるらしいけど、改めて1ヶ月振りの公式戦、前週の三ツ沢でウーゴ様に大きな愛を伝えられて良かった。ウーゴ様の同点ゴールにゴール裏もバクスタもメインスタンドも一体となってウーゴの名を叫び続けられて本当に良かった

最大級の愛と信頼を伝えても、それでも選手は移籍を決断するかもしれない。それはこの世界の定め。サポータの愛はいつだって一方通行で片想い。でも結果フラれて別れる事になったとしても、その時に「ちゃんと伝えておけば良かった」と後悔したくない

ウーゴ様は変わられた。俺たちの愛と信頼と期待とゴールへの渇望は伝わっていると思うし、ウーゴ様はそれを意気に感じ、言葉よりもプレイと結果で応えてくれるリアルストライカ。いろいろポンコツな部分もあるけれど、それも全部含めてウーゴ様を愛してる

頼む残ってくれ…

ユアスタことユアテックスタジアム到着

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国内で4番目か5番目くらいに好きな箱、ユアスタ。ピッチが近くスタンドの傾斜もそこそこで、屋根の乾いた高音反響はフクアリと双璧。最近やたら平日19:00キックオフが多いけど、ギリ日帰りできるし

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アウェイ側マリノスのゴール裏。大体いつも通りだけど水曜ナイトマッチだから、少し狭めかしら

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GK飯倉と原田岳、シゲさんのアップ開始。原田岳は中断期間で2ndGKのポジションを奪取。杉本大地の公式戦最後のプレイが10週前のル杯アウェイ仙台戦だったんだよなあ。あのふしぎな踊りが

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フィールドプレイヤのアップ開始

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アップ中に互いの姿を確認しニヤニヤしあう金井貢史大岩一貴ジェフ千葉での同僚、SBのポジションを争ったことも

今日は喜田パイセンのプレイ、インテンシティや球際ガツガツ感、チャレンジブルな選択に注目し期待。前週の三ツ沢では賢さは感じたけど、喜田らしさは希薄だった

アウェイ仙台戦のビッグフラッグ

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リーグ戦再開。確かな成長をピッチに示し1つひとつ勝ちを積み重ねて希望をつなげたい。俺たちはまだ諦めちゃいない

アウェイ仙台戦、間もなくキックオフ

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前半1分9秒、自陣インタセプトから喜田パイセンの素っ晴らしいスルーパス左サイドに展開、渓太のグラウンダクロスがエリアを横断しドフリーの伊藤翔さんシュートはGK直撃!

しかしディフレクションを天野純がきっちり押し込んでマリノス先制!

出来過ぎの立ち上がり、しっかりゲームを掌握していこう

仙台のセットする守備は5ー4ー1ブロック。上手くポジショニングしてボール動かしていけば、数的優位を作れる

完璧に主導権を握った序盤。仙台が対応してくる前に追加点取れれば理想的

喜田パイセン、球際!

前半11分、今度は天野純の素っ晴らしいサイドチェンジから渓太⇒山中亮輔のクロスにニアで伊藤翔! 俺たちの伊藤翔さん! 圧倒的にゲーム掌握したまま2ー0追加点!

マリノスの自陣ビルドを、仙台の5ー4ー1ブロックは全く制限できずに後手後手

仙台、エリア外フリー奥埜博亮のファーストシュートは飯倉がガッチリキャッチ!

15分の天野純、左サイド外を回ってのクロスも完璧な崩し

準備したプラン、デザインされた攻撃がここまでハマると気持ちいいなあ

攻め急がず、同じようにしっかりビルドして食いつかせて後手を強いていけばいい。仙台は修正策を見つけられてない

全員が落ち着いて自信持ってやれてるし、攻守の切り替えも速い

マツケンスローインは駆け引きも上手

仙台は2点ビハインドで、5ー4ー1の4ー1がやむなくズルズル「上がってくる」マリノスには中盤隙間で受けるスペースがどんどん広がる

仲川輝人の守備への切り替え、守備貢献が素晴らしい

扇原貴宏の軸足ターン、半身受けが滑らかになってますよ奥さん!

手応えありすぎて怖いくらいの前半28分まで

テルが実に地味にピンチの芽を摘んでる

素っ晴らしいプレス耐性…!

前半32分、金井の縦方向の潰し起点に扇原、山中亮輔は少し足を滑らすも仲川輝人に繋ぐとテルはエリア手前からDFの隙間を突いてグラウンダシュート! 左下スミに決まって3ー0。圧倒的なゲーム掌握

マリノスが素晴らしく出来過ぎな上に、仙台があまりに、無策

前半34分、右サイド仲川輝人の強引な仕掛けからエリア内の伊藤翔、足元落ち着きコントロールしてGKとの1対1を左スミに流し込み 4ー0。前半34分で4ー0

ウーゴ様は「前半3ー0でもええでマリノスが勝つなら」ってたけど、4ー0! 伊藤翔さん2ゴール!

扇原のファーストタッチとか収め所が良くなってきてるから細かいとこも見てあげて

前半39分、松原健スローインにエリア内で仲川輝人が抜け出しかける惜しい

スコアは大味でも、ここからのプレイを大味にしない事。ちゃんとテーマを持って雑にならない事

前半はよくできてる。今のとこ慢心もない

強いて言えば金井が前掛かりになってるくらいww

喜田パイセンはまだ強度足りてないよ

オフサイドだけど厳しいシュートに完璧な反応してしまう飯倉さん

賢くない自陣での50・50のチャレンジ、警告。渓太、もっと考えて

前半からAT3分…?

前半47分、仙台にCKから初の決定機も大外中野嘉大は空振り

山中亮輔のクロスに内に絞った松原健ファーストタッチが決まらず惜しいがSB2人でラストの崩しできるの素敵


前半終了、横浜4ー0仙台。シュート5:3(枠内5:1、エリア内4:0)決定機5:1。CK&FK0:6。序盤から完全にゲーム掌握。シュート5本は全て枠内、完全な決定機、4得点。相手を動かし後手を強いるビルド&ポゼッションを中心に完璧なプラン遂行、デザインされた攻撃。申し分ない前半45+3分

この前半スコア展開でハーフタイムショウという新手の拷問。ダイアモンドだねえ

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4ー0を受けての後半は、ボスが明確なテーマを選手たちに与えてユルい雑なゲームにしない事が肝要。「何も変えない、変えるな」ならばそれでもいい。更なる熟成、追求。その中で渓太やオリバーといったあたりに結果が出てくれば理想的

さあ後半。俺たちの目標は「今日の大勝」じゃない。もっと先のもっと高みだ。満足せず慢心せず、もっともっと貪欲に

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テル武双。渓太はあと一歩

この後半は更なる追加点よりも、ゼロで終わらせる事が大きな自信につながる

後半5分、クロスの折り返し中野嘉大の至近シュート決定機はGK飯倉が足でストップ!

後半7分、右サイドに流れた伊藤翔さんの山なりクロス、エリア内の渓太が落として山中亮輔のドッカン左足! 5ー0! バクスタのお客さんが帰り始めました!

マツケンの対人対応、中澤さんの領域にはまだ一歩及ばない。遠い一歩

テルと伊藤翔がノリノリでキレッキレ

マツケンの素晴らしい逆サイドからのクロス対応&ロングフィード一発に伊藤翔さんが抜け出すもDFに対応され打ちきれず

後半14分、右サイド深く抜群のスピードでスペース抜けた仲川輝人の折り返し、ニアサイドで伊藤翔さんがオシャレに決めてハットトリック達成! 夢スコアを超越する6ー0!

後半16分、喜田⇒大津祐樹
後半16分、伊藤翔ウーゴ・ヴィエイラ

ウーゴ・ヴィエイラのコール連呼連打からのウーゴ様の前線守備…!

大津祐樹がそのまま右インサイドハーフ。ウーゴはもちろんCF

仲川輝人がキレッキレ過ぎてて怖い

渓太いまの入り込み方は素晴らしかったよー。テルはウーゴ様に出しました

天野純のCKにニアのマツケンは、そろそろ決まってもいい頃

後半25分、天野純のCKにファーサイド金井貢史! 直接入った気配もあったが金井貢史は強烈に「俺俺オレオレ!」アピール。7ー0炭鉱スコアきました!

後半27分、仲川輝人⇒オリバー

後半27分、鮮やかトラップ&ターンから仙台が得点。7ー1残念ゼロに抑えたかった

マツケンのカバー素晴らしさ

コール連呼連打する度にゴール裏に手を挙げて応えてくれるウーゴ様

金井その守備はちょっと軽いよなあ

あー渓太それ良い逆サイドからの攻めケアだったね

後半37分、CKからの流れでスルーパスに抜け出す抜け目ない金井貢史! 柔らかいクロスにオリバーのダイビングヘッドで8ー1! オリバーに取らせたのは収穫、でかした金井貢史

大津祐樹もコンディション良さそうでガツガツ感出せてるし、手応えあるなあ

扇原のターンが良くなってんだよ。状況判断とか複数選択肢とか良くなってんだよ。俺は嬉しい

渓太あああああああああ!!

扇原ええよええよー。地味に良くなってるよ対人対応の粘り強さとかも

後半45分、CKから失点し8ー1。打点高かったけど、ちょっと残念な2失点


勝った! 大勝! 新幹線ダッシュ撤収!

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15時間前@OptaJiro
OptaJiro@OptaJiro

8 - 仙台の8失点は、J1ではクラブ史上初めてのことだった。無残。

15時間前@OptaJiro
OptaJiro@OptaJiro

8 - 横浜FMはJ1史上、アウェイ戦で8得点以上を記録した3番目のチームとなった。

1998年 C大阪 1 - 9 磐田
2003年 神戸 0 - 8 大分
2018年 仙台 2 - 8 横浜FM 🆕 拍手。

試合全体について

最終の新幹線やまびこ60号で横浜に帰ります。ヱビスで8ー2大勝に乾杯

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試合終了、横浜8ー2仙台。トータル決定機14:5。面白いくらいに準備したプランがハマって序盤からゲーム掌握。高い枠内シュート率と決定力で前半で勝負あり。後半2失点は余計だったが更に4点を加え、偏りない得点パターンを示したのも大きな手応え。充実のリーグ再開戦となった

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天野純のチーム1点目のハイライト映像、なんかテルが決めたみたいなカメラスイッチになってて天野純ファンご立腹。喜田パイセンのスルーパス美しい。渓太の低くエリア横切るクロスも良かったね

2点目は天野純の抜群サイドチェンジ受けた渓太から山中亮輔、ここで山ちゃんを仙台は全くケアできてないんだよね。杜撰。ドフリーからの高精度クロス、ニアで伊藤翔さんのライダーキッック!

何気にチーム1、2点目共に渓太ちゃんと絡んでる。複数の選手が連動してデザインされた再現性ある攻撃、得点

テルによる3点目はハイライト映像に映ってないけど扇原に渡す前、金井貢史のハーフウェイ付近で縦に潰す守備が起点だった事を金井貢史厨は強く主張しておきたい。あと滑って転んだけど、扇原からのパスを⇒があの位置(インサイド)で受けてるのもポイント

チームの4点目、伊藤翔さんの2点目はテルのゴリゴリ守備とインテンシティ。そしてこぼれ球を焦ってシュートに行かず、1つ落として切り返しDFとGKを外した伊藤翔さんの技あり

チーム5点目は伊藤翔さんの山なりクロスがピンポイントで渓太に、渓太が丁寧に落として山ちゃんドッカン左足。伊藤翔さんは何気に良質クロスも持っており底知れぬ。前半から伊藤翔さん、渓太はよくゴールと決定機に絡んだなあ

チーム6点目はテルにしか届かないマツケンからの絶妙な強スルーパスが秀逸。タッチ際に張るのでなく、内に絞りボランチの位置で受けてそこからゴールに直結する縦方向アングル厳しいパスが出せる松原健の真骨頂。マツケンとテルの2人で右サイドを切り裂いた事に大きな価値あるゴール

チームの7点目、CKから俺の金井貢史のゴールもハイライト映像は大津祐樹が取ったみたいな仕上がりでDAZN許すまじ

8点目はオリバーに取らせた事に大きな価値がある。金井貢史の柔らかなクロスに金井貢史厨は御満悦である

8得点は自陣から繋いだものあり、ハーフウェイで奪ったもの敵陣深く奪取したもの、大きな展開あり、CKにセットプレイの2次攻撃と起点も豊富。伊藤翔がニアに飛び込みストライカらしく決めれば天野純が少し遅れ入り込み決める。仲川はドリブルで自らシュートコースを作る、松原健のスルーパスで裏を取る

ほとんどが練習から準備された「デザインされた再現性ある攻撃」からのゴールであり、バリエーション豊富で、複数の選手が連動性を持って関与している。たんなる「ケチャップドバドバ」ではない、大きな手応え

右サイド仲川輝人松原健のコンビが、中断前に見せた実効性そのままに、2人の関係性と意志疎通を向上させているのも、攻めの左右バランス観点から大きな手応え。天野純と喜田は中央の隙間にも顔出し使えていたし、両SBも内に絞り関与していた

仙台の5ー4ー1ブロック、「1」のFW石原直樹マリノスのビルド起点をある程度限定しサイドに誘導したかったが、CB2枚に加え中盤3枚の誰かが落ち、3対1で全く制限掛からず。石原は全く無効化され、内に絞ったSB1枚と流動的な中盤の3人のとこに自由にボールが入り、その出し入れで常に仙台に後手を強いる

コレめちゃくちゃハマった。仙台は5ー4ー1の「1」石原直樹が死んだも同然、そこが始まりとなりマリノスは先手を取り仙台の選手たちを主体的に動かしながら、穴を作り使っていく。仙台はコレに対しほぼ最後まで対応できず

石原直樹が死んだも同然なのが数的不利や後手の始まりなのだから、仙台は割り切って自陣までブロック下げて静的に待ち構えるか、シャドウの2枚を上げて前3枚でハメにくる方がまだマシだった。ただ後者ならマリノスはGK飯倉も使って自陣ペナ付近で4対3を作り、前掛かりになった背後を狙っただろう

13時間前@foot_ch
フットボールチャンネル⚽️@foot_ch

仙台対横浜FM、驚愕の「2-8」。計10点でリーグ史上屈指の大量得点試合に

計10ゴールはJ1歴代3位タイ。1チームの8得点は11年ぶり。前回もマリノス横浜FCに8-1の勝利を収めた試合だった

https://www.footballchannel.jp/2018/07/18/post282131/

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オフィシャル良い画像持ってくるなあ。伊藤翔さんのライダーキック! 伊藤翔さんクロスにニアで2点、エリア内こぼれ球を落ち着いてコントロールしてDFとGKの間合い外しての1点。凄いよストライカっぽいハットトリック! 文句なしの私的マンオブザマッチ

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【内容は非常にアレでしたが、1ヶ月振りの蒸し暑い公式戦でとりまダービーに勝利したので…勝てば良かろう!今のマリノスに「山中亮輔とウーゴのライン」変化打開とクロス、決めきる力、この2人は絶対的に替えの効かない存在だという事。どちらかを欠けばマリノスは点が取れない。 by 蒼井真理】 about [2018-天皇杯-3回戦] 横浜 2 v 1 FC

f:id:harukazepc:20170419105933p:plain蒼井真理

試合前〜試合中の実況&コメント

およそ1ヶ月振りのトップ公式戦。天皇杯3回戦は6年振りの横浜ダービー。11年振りに三ツ沢で行われる横浜FC戦。キックオフ2時間前に三ツ沢に到着

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平日水曜の17:00に、たかが天皇杯3回戦J2のおそらくBチーム相手にこんだけの待機列とはめでてーな!

自由席は完売、こんだけの人が注目してスタジアムで見届けようとするのなら、俺もダービーとか「F」の意味とか改めて問う必要もないかもな(嬉

マリノス待機列に、敢えてこの試合にミズイロのGKユニを着て臨むお姉さん。母さん、三ツ沢は今日も平和です…

メインSAもS席もゾーン指定だから出足が早い…! 基本前段から埋まるけど、やっぱメインの最後列できるだけ俯瞰したい層も一定数いる訳でして

バックスタンドは8割以上マリノスが占有。緩衝地帯が2ブロック。横浜FCの自由席はアウェイ側のクルヴァ付近から。だから三ツ沢は「オメーらの丘」じゃねえんだってばよ!

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ゴール裏も今日はいつにも増して選手幕よりも「横浜」押しで。全面的に横浜

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アウェイ側、ミズイロなゴール裏。いつもホーム側でやるリーグ戦は試合中でもこんなに人いないのに…。どうしたの大丈夫? おっぱい揉む?

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三ツ沢のメインスタンドからの景色、バックスタンド裏手の様子も少しずつ変化

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キックオフ1時間前のマリノス側自由席。ゴール裏は満席。バクスタはまだまだクルヴァからアウェイ側にかけて、2~3人以上連席で座れるお座席ございます

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天皇杯3回戦 横浜FC戦のスタメン

FW ユン、大津祐樹、仲川
MF 天野純、喜田
MF 扇原
DF 山中、金井、中澤、松原
GK 飯倉

SUB:原田岳、勇蔵、康太、渓太、オリバー、伊藤翔、ウーゴ

1ヶ月前のル杯から変更は山田康太⇒負傷から復帰した喜田パイセン。序列変わらず怪我人もなく現状ほぼベスト布陣

GK原田岳がアンジェ体制では瓦斯とのプレシーズンマッチ以来、初の公式戦ベンチ入り。中断期間で杉本大地からセカンドGKの座を奪ったか?

杉本大地はル杯5節アウェイ仙台戦の「ふしぎなおどり」以降はカップ戦でも出場機会なく、全て飯倉がスタメン起用されている

GK飯倉と原田岳のアップ開始

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「互いにプレッシャの掛かる難しい戦いになると思うが、大事なのはスタイルを貫くこと。マリノスのサッカーができれば相手の強みは消えるはず。サポータには特別な感情があるだろうし、カップ戦は一発勝負。だがサッカーの試合という事には変わりない。後半戦に向け良いスタートにしたい」アンジェ監督

「自分は小さな頃から同じ神奈川のチームには絶対に負けないという気持ちで戦ってきた。天皇杯でチャンピオンになるためには、全ての試合に勝たなければいけない。マリノスらしい戦いをして勝ちたい」金井貢史

――同じ神奈川のチームとかそういうレベルの話でなく、同じ横浜の同じ三ツ沢をホームとする「モロに面と面で重なりあった」実質日本で唯一真正のダービーであるところに意味があり互いにとって実に面倒くさい話なんだが、それは監督や選手が試合に向けて意識してくれなくても構わない

7月11日@yokohama_fc
横浜FCスタッフ@yokohama_fc

【7/11vs横浜F・マリノス
うっちーです。
いよいよこの日が来ました。
本日の横浜FCのスターティングメンバーです。
意地とプライドをかけて、選手と共に勝利を目指して戦いましょう!
#HAMAPRIDE #BeBrave #横浜FC
#横浜FC20周年

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横浜FC松井大輔とキングカズがスタメン。昔の名前で出ています

こんなに密度の高いミズイロのゴール裏を見るのは何年振りかしら

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無数のトリコロール・フラッグに迎えられてはフィールドプレイヤがピッチに登場、アップ開始

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アップ開始からテンションMAXのゴール裏! バクスタにワイドなビッグフラッグ! これで「この試合」に掛けるスタンドの意味を感じられない選手たちではないハズ

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たかが天皇杯3回戦、J2のBチーム相手の平日水曜18:35のアップ風景で、今季最高の声量音圧。 何がダービーか? これがダービーだ!

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心配された三ツ沢のピッチ、芝生ですが思ったより好コンディション。ちょうど夏芝に生え替わってモリモリ伸び揃ったところかしら? 所どころ傷みはあるものの、概ね綺麗なピッチに仕上がってます。マリノスには重要な要素

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【これから来場するマリノス自由席の皆さんへ】バクスタのアウェイ寄りは、キックオフ15分前まだまだ空席あります。ハーフタイムにやるコレオ、ここが埋まらないと見苦しくなるので、ホーム寄りで立ち見もいいですが、キッチリアウェイ寄りも埋めて欲しい

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アウェイ寄りであっても「アウェイ側」ではないし、三ツ沢は奴らの丘じゃない。三ツ沢はマリノスにとって大事なホームだ!

天皇杯三ツ沢のカミカミアナウンス嬢、スタメン紹介で横浜FCのサブGKで華麗に噛む! 全員噛んでしまったあげく誰だお前らくらい言ってくれればいいのに

キングカズの紹介にはマリノス側からも生暖かい拍手が。主審は西村さんかー

横浜ダービーキックオフ 3分前

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黙祷すらもできないミズイロ

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天皇杯3回戦、横浜FC戦。間もなくキックオフ!

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天野純がとても意欲的に前半からポジションを崩している。素晴らしく意欲的

前半21分経過。たぶん意図的に左サイドに偏らないようやってる感

伏兵金井貢史、惜しい

前半25分経過して決定機0:0。もっともっと圧倒して欲しい

そこそこポジションから主体的に相手を動かしてはいる。どんだけ疲弊させられるか

前半の早い時間帯から、天野純が右で喜田パイセンが左に

決して悪くはないんだけど、少し相手の強度に合わせてしまってる

ポゼッションで皆なかなか質の高い動き直しポジショニングしてるんだけどね

天野純はホントに強くなってる体幹

ラスト5分、ギア上げたい


前半終了、マリノス0ー0FC。シュート3:2(枠内1:1、エリア内2:0)決定機1:0。CK&FK5:2。ボール&ゲーム支配ではほぼ圧倒。被カウンタからのピンチもほぼ皆無。試合のコントロールはできているがシュートまで至らず。そこそこ相手を動かして疲弊させてるハズなので、後半のフルボッコ展開に期待

W杯中断期間で1ヶ月振りの公式戦、キャンプでフィジカルを鍛え直し、コンディション的に最初のピークは来週のリーグ再開戦にもってきてるハズ。久し振りの実戦でJ2のBチーム相手に少し強度やテンポを「合わせてる」感は否めない。スケジュールや試合勘的に、まあ前半こんなもんかなと

ただ相手ブロックの外で側ガワのU字ポゼッションでなく、内に入れる縦パス、それを引き出す動き直しなどで主体的に相手を動かしている。疲労度は断然、相手の方が大きなハズ。なので後半はスタートからギアを上げて、完全に主導権を握り相手を振り回してフルボッコにして欲しい。やらねば

シュート打ててないけど、ポゼッションの質や取り組み、動き直して隙間の顔出しとか相手を動かして次のパスコースを作る動きとかは、またこの中断期間で向上してる手応えはあるよ。ただ大津祐樹が右サイド流れるのは仕様なので、開けたスペースを仲川輝人天野純、喜田が上手く使ってかないとだね

テルはかなり右タッチ際に張るだけでなく絞るポジショニングしてるし、持ってカットインもしてる。マツケンも同様に。そっからだね。そこからの中と外(左サイド)の連動性

ハーフタイム明けに選手たちを迎えるトリコロール・コレオ

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さあ後半

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後半の入りは凄く大事

後半最初の決定機はCKからFCに

伊藤翔さんとウーゴ・ヴィエイラ。俺たちのダブル・ストライカがスタンバイ

後半22分、自陣左サイドを崩されて横浜FCが先制

後半23分、喜田⇒伊藤翔
後半23分、大津⇒ウーゴ・ヴィエイラ

今日の喜田はとても賢い動きをしていたが、俺の知ってる喜田パイセン本来の強度ではなかった

中澤さんがハーフウェイ超えて絶対全部潰すマンに

残り20分で、疲弊したJ2のBチームから取り切れないようでは。取れる! 取る!

後半29分、扇原の絶妙アーリクロスから俺たちのストライカ! ウーゴ・ヴィエイラの同点ヘッドで同点!

ウーゴ・ヴィエイラ! ウーゴ・ヴィエイラ

渓太がスタンバイ

後半32分、ユン⇒遠藤渓太

時間と場所を考えてファウルしろよ扇原


後半終了、マリノス1ー1FC。試合は延長戦へ。後半シュート8:4(枠内1:1、エリア内3:3)決定機3:3。CK&FK4:2。後半の入り方、ギアの上げ方、厳しさ緊張感には不満。なんとなーくそのまま入った選手たちがいた。延長戦こそ完全フルボッコ

ミズイロFCの守備ブロックは動かされ振り回されてんだけど、足が止まりきらないんだよね。それを上回る振り回しを見たいんだけど

延長戦に向けて気合いの円陣。ここまできたらプライドの問題

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さあ延長戦。1点差や2点差では満足できねーよ?

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いいよ渓太ああ

延長前半7分、ウーゴが自ら獲得したPKをジャンケン大会とGKのセーブを制し詰め決めて2ー1勝ち越し! 逆転!

ウーゴ・ヴィエイラ! ウーゴ・ヴィエイラ! ウーゴ・ヴィエイラ! ウーゴ・ヴィエイラ!!

よしあと6点

CKの伏兵金井貢史、ファーで惜しい飛び込み

雑にならない雑に。もう相手の足は止まってきてるから。あと2点は最低ノルマ

延長前半終了、マリノス2(延長1ー0)1FC。後半へ

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延長HT:仲川⇒オリバー 

4枚目の交代(延長ルール)

これでオリバーが分かりやすい結果やインパクトを示してくれれば120分やった価値が出てくるのだけど

1ヶ月振りの公式戦でこの蒸し暑さの中120分はさすがにキツいかー

山ちゃん完全ガス欠

全部山ちゃんのところから


ふいーなんとか勝って終われたよー

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三ツ沢ダービーでトリパラ

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試合終了、マリノス2(延長1ー0)1FC。トータル決定機6:5。俺たちのリアル・ストライカ、ウーゴ様の祝横浜残留記念試合はウーゴ様々な試合結果に。内容は非常にアレでしたが、1ヶ月振りの蒸し暑い公式戦でとりまダービーに勝利したので…勝てば良かろう!

試合全体について

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言い訳の材料は山ほどあるしシーズン後半、リーグ再開まで1週開くし怪我人なく120分叩けたのは悪い要素ばかりではない。しかし若手Bチームでなく完全レギュラ組で、延長後半リードした展開に疲弊してるなら疲弊してるなりの「きっちり勝ちきる」戦い方ができないのは――本当もうちっと考えようぜ

俺たちのポンコツリアルストライカウーゴ・ヴィエイラの帰還。そして伝説へ…

喜田パイセンは来週に向けてもう1叩きも2叩きもして強度上げてかないと山田康太が黙ってポジション譲りませんよ

来週はアウェイ仙台でリーグ再開、また試合終了直後の新幹線ダッシュが待ってるから俺も喜田パイセンに負けずフィジカル上げていきます!

私的マンオブザマッチはウーゴ様だけど、理屈抜きで負けられないダービーという意味では先制された後半、ハーフウェイ超えてガシガシ潰し奪いに行ってた中澤佑二の姿に胸が熱くなった。中澤さんの場合「ダービーだから」ってのはない常の光景だけど、プレイでスタンドに気持ち伝えられるのマジ素敵

雑な選手評。扇原貴宏、関与意欲と継続性が90分以上保て良かったと思います。被カウンタにつながる不用意な縦パスのロストもあったけど、それも内側にチャレンジすればこそ。まだまだ「賢いな」ってプレイは増えてこないけど球際ガツガツ関与意欲と切り替えスピードは良。同点クロスは値千金流石の精度

扇原はまだまだボスのスタイルで要求されるアンカ像に足りないものだらけだけど、ちゃんと本人が課題を意識して取り組んでる様子は見えるのでシーズン後半のズル剥けを楽しみに見守りたい。とにかく1つや2つのミスに凹まずビビらず、良い結果に満足せずこの貪欲な姿勢を継続すること

山中亮輔は延長戦に完全ガス欠、足が止まりヘロヘロで走れず追えずチームの穴になり終盤の被決定機に尽く関与。単純に1ヶ月振りの試合にコンディション合わせられなかっただけだと思うけど、ダービーで下手こいて敗戦の原因になったらファンからずーっと「アイツがなあ」って言われ続けるよ山ちゃん

天皇杯カップ戦は勝ち上がってナンボだし三ツ沢でのダービーは前回敗戦しており、よもや再び負けて「三ツ沢に限れば0勝2敗」奴らに「やっぱり三ツ沢は俺たちの丘」とか言わせることは万が一にもあってはならない(そうなったら星を五分に戻すだけで後何年掛かる事か)とりあえず勝ててホッとしてるが

とは言えシーズン後半のスタートで「J2の完全Bチーム」「カズさんスタメン」そんなチーム相手に後半先制されギリギリ延長、勝ち越し後もバッタバタで、何よりユンユンとかオリバーや渓太あたりの「後半こそブレイクを!」期待した選手たちもこれといった結果や手応え出なかったのは凄く残念

うーん「1ヶ月振りの公式戦が蒸し暑いナイトマッチでJ2のBチーム相手でスタンドザワつく横浜ダービー」やりにくい部分が多々あったのは違いない。特にコンディション的に山ちゃん筆頭に「ここにピークは持ってきてない」選手もいただろう。反省して危機感もって、来週のリーグ戦再開につなげてくれれば

なまじポゼッション、ボール&ゲーム支配はできる。変な被カウンタも受けてない。コントロールできてる。J2のBチーム相手で強度は低く余裕がある。そこに自分たちのプレイ強度を合わせてしまう。どこかで「無理をするリスク掛ける強度上げるスイッチ入れる」そんなプレイがない。結果の前半シュート3本

で今季ここまでのマリノス、そういう展開で誰が「無理をする変化を付けるリスクチャレンジ」してたかっつーと圧倒的に左SB山中亮輔な訳でして。で今日はその山ちゃんがコンディション70%でガシガシ行かないまま、延長戦はガス欠。左に偏らない依存しない攻めは、天野純を中心に皆で意識してたけどねえ

山ちゃんがコンディション上げてけば、また左の打開脅威は戻るし、同時に中央や右も使いやすくなる。ただ間違いないのは、今のマリノスに「山中亮輔とウーゴのライン」変化打開とクロス、決めきる力、この2人は絶対的に替えの効かない存在だという事。どちらかを欠けばマリノスは点が取れない

横浜FCの完全なるBチーム相手でも、山中亮輔のコンディションが万全でなくピッチにウーゴがいないと決定機はおろか流れの中からシュートすらほとんど打ててないのが現状。大津祐樹のサイドに流れる動きは仕様として周りが如何に補完するか。マツケンはクロス精度をなんとかしていこう

【もう天野純のプレイに「この部分が足りないなあ」と課題を指摘することもないだろう。もう彼は彼1人の成長を生暖かく見守り楽しめた時期を卒業したのだ。これからはチームの結果。マリノスを勝たせる選手になることでしか、天野純の成長を評することはできない。今はまだ全然足りない by 蒼井真理】 about 天野純の現在地 (2018年前半)

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「俊さんは左足1本で勝負を決める選手。自分もマリノスにいるので、それを継承していきたいと思っているし、その責任は自分にあると思っている。もっともっと極めたい」天野純

Jリーグを見ても、一発で(勝負を)決める選手はそう多くないと思うので、そういった特別な選手に自分はなっていきたい。どんどん勝負を決めるような選手になりたい」天野純

鹿島戦と吹田戦のFKだけでなく、ここ最近の天野純のプレイには再び「自分が試合を決める、マリノスの勝たせる」という強い意志を感じる。球際の強さガツガツ感、削られても簡単にオラつかない、左サイドの外へ外へまわらずハーフスペース隙間で受ける、躊躇なくシュートを選択する――

いや褒めてないよ、もう天野純は簡単には褒めない。まだまだ足りない。実際マリノス勝ててないんだから、全然「試合を決める勝たせる」ことできてないし。ただ、燻し銀のバランサ遠藤アキルートまっしぐらかと思ってたのが、また「試合を決める自分がマリノスを勝たせる」方向性を示してるのは嬉しい

――マリノス加入から、特に2016ー17シーズンの天野純の成長を生暖かい目で見守るのは積み上げ厨には至極の時間だった。これだけ数シーズンに渡り継続的に、試行錯誤を続けながら少しずつ一歩ずつ着実に成長しチームの中心選手までたどり着いた選手は、マリノスでは本当に希有な存在ではなかろうか

サイドの限定する守備から始まり、中央にポジションを変えてからの守備。チームに足りない動き仕事を見つけ「やるか、やらせるか」自分の仕事と居場所を見つけ存在感や実効性を高めること。得意なプレイやりたいプレイを少しずつ表現し、苦手なプレイを克服する。球際の強さ、前に踏み出す力強さ――

天野純は試合に出て「ここが課題だなあ足りないなあ」と思った部分を、しばらく公式戦から遠ざかっても再びピッチに立った時には、少しでも出来るようになっていた。分かりやすく自分で課題を見つけ取り組んでいる姿勢が見えた。それをずっとやり続けて、ここまできた。素晴らしい時間だった

でもここから先は、天野純が自らのプレイヤとしての価値を高める作業の難度は大きく上がる。違う種類の取り組みになる。マリノスの中心選手となった。もう自分だけの課題と向き合い克服していくだけでは天野純の価値は上がらない。チームを勝たせる、マリノスを強くする事でしか天野純は先に進めない

吹田戦のFKは素晴らしかったが、勝つべき試合に勝ててない。あの同点FKが決勝ゴールなら、その価値は何倍にもなった。同じFKでも、チームの結果で価値が変わってしまう。これからの天野純は、そんな理不尽さとも向き合っていかねばならない

その自覚があれば、おそらく少しずつチームにおける他の選手たちとのコミュニケーション、ピッチのオンオフ含め「何を伝えるか要求するか」も変わってくる。チームに足りない動き仕事は「自分がやるか、やらせるか」これからは要求する質と量も増えていかねば、天野純は自分の価値を高められない

もう天野純のプレイに「この部分が足りないなあ」と課題を指摘することもないだろう。もう彼は彼1人の成長を生暖かく見守り楽しめた時期を卒業したのだ。これからはチームの結果。マリノスを勝たせる選手になることでしか、天野純の成長を評することはできない。今はまだ全然足りない

それは喜田拓也も同じ。天野純と喜田はマリノスの現在と未来そのものだ。それは予感や期待でなく、それが今のマリノスの事実だ。とても厳しいことを言えば、マリノスが今この順位なのは天野純や喜田がその程度の選手だからだ。でもこの先には、そうでない未来がある事を信じたい

【本格的な指導と修正はW杯中断期間であり、ボスの手腕が問われるのは中断明けのリーグ再開から――別に擁護する訳でも、そこからの好成績を保証する訳でもない。ただ「今は評価を下すべき段階ではない」と言っている。アンジェが凡将か愚将か、それとも智将か名将か。まだ分からない。この15連戦終盤、名鯱戦や吹田戦の選手起用法――特に大津祐樹の扱いだけを見ても「目先の勝点、今計算できる組合せ」よりも明らかに「様々なポジションでの起用、選手同士の組合せ」を試しつつ「中断期間に誰に何を仕込むべきか」その素材を集めている。明々白

f:id:harukazepc:20170419105933p:plain蒼井真理

  • 蒼井真理
    • 試合前〜試合中の実況&コメント
    • 試合全体について
    • 試合翌日のふり返り

試合前〜試合中の実況&コメント

15連戦の13戦目はリーグ14節ホーム吹田戦。15位マリノスと16位の吹田は共に勝点13。首位の広島と21差。オリジナル10仁義無き「俺の屍を越えて行け」第3弾、キックオフ1時間10分前に日産スタジアム

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キックオフ1時間5分前のホームゴール裏とバックスタンド。どのくらい埋まるかな。この季節は日によって気温差あるから、19:00キックオフは少し厳しい気も

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ホーム吹田戦のスタメン

FW 大津、ウーゴ、仲川
MF 天野純、喜田
MF 扇原
DF 山中、ミロシュ、中澤、松原
GK 飯倉

SUB:杉本、勇蔵、康太、渓太、ユン、オリバー、伊藤翔

ウーゴが水曜に30分出場した以外、先発メンバは1週開いてリチャージ済。名鯱戦からユン⇒ウーゴのみ変更、大津祐樹を左WG起用

「磐田戦の前半45分についてはメンタルの問題を指摘したが、その後はファイトできているし、名古屋戦もチャンスを作れていた。今は結果が出ていないのでサポータもイライラを募らせていると思うが、このサッカーが正しいということを示すためにプロセスを積み上げていきたい」アンジェ監督

「失点が多過ぎるのは批判されて当然だが、個人のミスや切り替えの部分に原因がある失点シーンが多い。チームとして前線からのプレスが効いていないという印象はない。選手に求めるものは戦術的にもフィジカル的にも高いが、結果が出てくれば面白いものを見せられると思う」アンジェ監督

「吹田は良い選手がいるし、攻撃的で危険なチーム。だが我々のスタイルを貫くことが大前提になる。大津祐樹に関しては、1つのオプションとしてトレーニングではWGで起用する形を見たかった。FWならでどこでもできるしトップ下でもプレイできる」アンジェ監督

『失点の多くは個人のミスか、切り替えの部分に課題がありチームとして前線からの限定圧力に問題があるとは見てない』か…。まあこの辺も、ボスが全部正直に話すとは思わないけど。選手たちがどう感じ捉えて修正するか、しないのか

大津祐樹の左WG起用。水曜のル杯でユンユンとオリバーを同時に先発させ大津が帯同しなかった時点で予想できた。ただIH、CF、そしてWGと「前線ならどこでも出来る」より「どこにもハマるポジションが見つからず転々」感も。ボスは大津のスピード感、ゴリゴリ感をどこかで使い切りたいのだろう

戦術とかコンビネーション連携とか、ほぼ度外視して単純に個のタレントで局面を打開しゴールに直結させる――例えばウーゴのクロスに合わせるセンス、山中亮輔の突破とクロス。結局、今の完成度低いマリノスだと得点はそこに大きく依存している。ラスト1/3のリアリズム

そういったラスト1/3のリアリズム、個のタレント打開決定力は外国籍選手に依存しがちだが、特に速攻を1人で完結させる「スピード感とゴリゴリ感」はウーゴとユンになく、オリバーもまだ出せていない。大津祐樹に掛かる期待は大きい。そもそも齋藤学の不在を埋める存在としても獲得した選手

大津祐樹は千葉方面から聞こえる評どおり、戦術理解力は高くなさそうだ。全盛期のスピードも失われているかもしれない。ただフィジカルコンタクトを厭わず縦を向き仕掛けるゴリゴリ感は感じられる。スピード感もそこそこある…… 書いてて「それ伊藤翔さんで間に合ってますやん」感しかない哀しみ

「前線ならインサイドハーフも含めどこでもやれる」のか「どこで使っても中途半端で戦術理解度も低くフィットしない」のか。今日のWG起用は新しいトライより、転々とした先のラストチャンスだと私は思っている。それでも大津に期待しいろいろ試さねばならない、それも今のマリノスの戦力構成だ

マリノス君もうすぐお誕生日おめでとう

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名鯱戦は内容的には直近リーグ戦から修正および前進も見られた。計算できる存在としてはユンと渓太がいる。それでも15位と16位の下位直接対決で大津祐樹の左WGをテストしなければならないのは、今の戦力そのままでは上位は目指せないから。大津やオリバーも、なんとか戦力にしたい使いたい

渓太がプレシーズンから背番号11に相応しい結果を示し続けていれば、ユンにフィニッシュ局面でのキックパワーと精度があれば、大津祐樹に左WGでのラストチャンスはなかったかもしれない。リーグタイトルを争うには皆が足りてないのが現状。だからこそ大津には、このチャンスをモノにして欲しい

まだ5月中旬だが、連戦もあと3つ。6月は(あれば)ル杯プレイオフ2試合のみ。7月の移籍ウインドウは目の前。残り3試合、死ぬ気でやんないと。確かな戦力として認めさせないと。マリノスはイエニスタとかトーレス師匠とか買えませんよ! 余所は余所、ウチはウチ!

「今の戦力では無理だ」とは思っても「この選手たちでは無理だ」とは言いたくない。今のままではダメだから、選手たちにもっともっと向上してもらいたい。クラブに、ボスに、マリノスに求められているのだから。求められチャンスもある。選手として最高の成長のチャンス。全てを出し尽くして欲しい

今の選手のままではボスの理想に応え結果を出すのは難しいと思うけど、Jリーグもともと戦力差凄く小さいから。昇格クラブが優勝したり、今季も昨季ギリギリ残留した広島が首位をひた走ってるし。今の選手皆があと5% 個の力と戦術理解力を高めれば、十分やれると思うよ

その5%を絞り出すために、意識レベルでは2倍3倍やんないとダメだけど。少なくとも今のまんまではダメだよね。この今の結果をチームがおかれた順位や状況を受けて「今のままでいい」と思ってる選手はいないと思うけど

ホントこんなチャンス、新監督シーズン前半の今だけだよ。中断明けてシーズン半ば過ぎれば、下位に沈んだままにせよ上位を窺える状況にせよ、どんどんメンバは計算できる結果をだした選手たちに固定されていくんだから。マジ今を必死にやんなくてどうすんだ。連戦キツいとか言ってる場合かよ

――という訳で前節の名鯱戦はそこそこチームとして質的な改善は見て取れたので、今日の吹田戦は引き続きその部分と、加えて今日は下位直接対決、中断間近い連戦終盤でどんだけ選手たちが必死さをプレイに見せられるか、泥臭く戦えるかに注目してみたいと思います

文脈的に、名鯱戦の延長として。水曜のル杯仙台戦は無視! 残念ながら文脈に組み込める収穫はゼロだ! 1つあるとしたら遠藤渓太の縦仕掛けアシスト。今日も必ず途中起用のチャンスはあると思うので、渓太にはあの成功体験を生かして欲しい

無料配布のマッチデイ・プログラム「トリコロール・タイムズ」のページ数とクオリティ上がってますね。ウーゴ様の選手コラム素敵

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これが無料配布なら一昨年まで300円で売ってたアレは何なんだという話ですが。できるだけライト層、来場の遅い一見さんにも手に取って欲しいな…。また次からはPDFで読もう

GK飯倉と杉本大地が、シゲさん慎くんとアップ開始。飯倉には大きな大きなコール

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フィールドプレイヤがアップ開始。あれ今日は直接ピッチに入ったかな

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吹田はファビオが序盤の負傷離脱からは復帰済みなんだけど今日はMF登録? アデミウソンは負傷離脱中かな

テルがすごく短髪になってる。スタメン起用されてる今こそゴールに直結する結果を積み重ねたい。テルみたいなタイプは、それがないと必ずサブに回される

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――ボスはマリノスの選手たちに新しい、ドラスティックなチームスタイルの変革を求めているが、少しずつ要求のレベルと質量をコントロールしつつ落とし込みを図っている。SBが内に絞る動きも始動直後からではなく、キャンプが始まり少し時間が経過してからだ

忘れてはいけないのは、リーグ戦は既に1/3を消化し14節だが、今季チーム始動してまだ4ヶ月しか経ってないという事。そしてチームに選手たちに新しいスタイルを落とし込み熟成させるにはトライ&エラーの時間が必要である事。まだ、このスタイルやボスの手腕を何か決めつけたり諦めたりする時期ではない

大事なのはチームが成長していく過程と文脈、前に進む決意。選手たちが方向性を疑わないこと。周りは、スタンドのファンが不安に思うのはある程度は仕方ないが、彼らの邪魔をすべきではない

はいはいギャラクシーギャラクシー

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アウェイ吹田ゴール裏もお付き合い

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ホーム吹田戦のビッグフラッグとトリコロール・バンデーラ

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暗転時のトリコロール・バンデーラ

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一歩ずつでも確かな前進を。このスタイルを信じて、前に進もう

ホーム吹田戦、間もなくキックオフ!

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【選手たちは短い修正時間で、ホントよく理解し前半正しくゲームとリスクをコントロールした。後半も、動き落ち押し込まれ始めた時間帯もフルチン相手にチャンス作ってたし、なんとか修正しようとはしてた。タコ殴りにはされてなかった。分かる、分かるよボス!完全妄想世界だけど俺には分かるよ! by 蒼井真理】 about [2018-J1-13] 横浜 1 v 1 名古屋

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深夜のバスから「結果論」で振り返るアウェイ名鯱戦1ー1(トータル決定機9:3)

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「結果だけ見れば、毎週毎週非常に残念な結果になっている。しかし最初の45分、我々はしっかりコントロールできていた。後半プレッシャを掛けられ自分たちのゲームにならない中で同点にされたが、最後に決定機が4、5回あった。勝利するにはああいうチャンスを確実に仕留める必要がある」アンジェ監督

手元トータルスタッツ。シュート13:6(枠内5:2、エリア内10:4)決定機9:3。CK&FK5:3。後半はシュート8:4(枠内3:2、エリア内6:4)決定機7:3。後半だけ見ても、後半のスコアも上回って然るべきスタッツ

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逆に後半は被決定機3なので、1失点は押し込まれる時間帯が決して短くなかった展開的にも全くあり得るもので、全く理不尽ではない。だが1ー1という結果、その1失点や時間帯、局面、ブロックとラインが下がった事だけを切り取り「やれてない、何故やらない」と批判するのは的外れであると私は思う

――尊師風間八宏の会見コメントは相変わらずブッ飛んでて我々には共感の難しい境地にあるので、名古屋の選手たちが実際ピッチでどうマリノス戦を感じ捉えてていたかをコメントから引用しよう

「監督からの指示は特にはなかったが、マリノスが立ち上がりから前から来ると思っていたので、相手の背後を狙うということはチームとしてあった。でもなかなかボールを持てず、相手に握られてばかりだったのでなかなか難しかった」八反田康平

「すごく相手の立ち位置が上手く、誰がどこに行くかハッキリしないままで失点も自分のサイドからのクロスだった。相手のSBは中を取ったり、背後を狙ってきたりと本当に上手くて、自分の周りに2人、3人、4人いるくらいだったので、なかなか的が絞れずに難しかった」八反田康平

――いやあ、いいね八反田くん。そういうコメントもっともっと欲しいなあ。ホント前半は、マリノスの選手たち中2日の短い時間でよく修正して距離感バランス、相手を動かし不自由な二択を迫る位置関係、ネガトラに備えたポジショニング、凄くよくなってたと思うよ。相手が名古屋という事を差し引いても

「勝ち切りたかった――と言いたいが、ピンチもあったしGKに助けてもらい勝点を拾った部分もあると思う。後半は自分たちが修正できた部分もあるが、相手が前半ほど動かなくなったというか、動きが少なくなったというのが正直なところ。でも後半、マリノスの運動量が落ちるのは分かっていた」和泉竜司

『後半は相手が前半ほど動かなくなったというか、動きが少なくなったというのが正直なところ』『後半、マリノスの運動量が落ちるのは分かっていた』

和泉くん、正直な感想をありがとう!
2年前の飯倉ポロリの時といい、君は実に率直なコメントをするね! 少しは胸にしまう事も覚えた方がいいかもね!

うーんとね、前半あんな一方的にマリノスがボール握って1ー0で、そもそも風間八宏のチームは「まずボール握ってるのが前提」で「ロストした時のこと」「ボールの奪い返し方」とか全く練習しないようなチーム、前半どうしようもない。だから後半、もう半ばヤケクソ気味に前に前からくるのは想像できた

だから後半の頭の入り方、名古屋がギア上げてつーかもともと在って無きが如しの安全弁を外しフルフロンタル、全裸フルチンで向かってくる勢いを、上手く去なす熟練は今日のマリノスにはないから、それ以上の勢いで「ああやっぱダメだ~」と思わせないとダメだなとハーフタイム明けくらいに思ってました

先日「グアルディオラ総論」から引用した、正に↓この部分、カスパロフの思想

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後半頭からちょっと勢い負け、受けちゃったかな… とは思ったけど後半も最初の決定機マリノスですし。やっぱ名鯱さんフルチンになってるんで、簡単に渓太からのウラポン2つで決定機作れてる。天野純と大津かな。――こういう部分、試合全体の「文脈と状況」は見ておくべきだと思いますよ

後半、ただただマリノスがビビって受け身になって引いて押し込まれた訳じゃない。名鯱さんフルチンになってた。後ろのリスクとか完全無視して前に厚み出してきた。だから、後半も先に決定機作ったのマリノスだし、後半だけみてもマリノスの方が決定機多いですし

ホントささいなボタンの掛け違い、セカンドボールがどちらに零れるか。距離感バランス的にはマリノスが拾って然るべきとこを、偶然前掛かり勢いで名鯱の選手が前向いて拾う――それもサッカーではある事

理屈で言えば後半、名鯱がそうやってフルチン(後方リスク度外視で)向かってくるのは想定内。マリノスの前線3枚が、攻守に手薄になった名鯱の最終ラインとその背後を、単発でなく波のように連動し突いていけば、名鯱はホント後半も何もできなかったでしょう。脱ぎ損です

でも大津祐樹のCFとか初めてですし、当然この3FWのセットも初。攻守に波のように打ち寄せる連動性とか望むべくもないし、単発でなくブロック全体を押し上げるには、チーム内全体のコンディションのバラつきがあまりに大きかった。連戦の中では、揃わない。後半それは露骨に響いてくる

「本当もったいない。後半になって距離感が悪くなり、疲れも見え始め中盤を支配された。自分も失点に絡んでしまい本当に申し訳ない。相手のチャンスらしいチャンスは失点のシーン、あとは1、2本あったくらい。自分たちが圧倒的に決定機があって決められないのが今季を象徴しているのかなと思う」松原健

「あとは僕やミロシュ、テルといったところが連戦でなく、比較的みんなよりフレッシュな部分があったので、もっと右サイドで起点を多く作れても良かった。今日だけに限らず右サイドで結果を残さないと『左だけのチーム』と言われてしまう。そのあたりの精度をもっと高めたい」松原健

松原健は試合前から「連戦でない自分たちが」と言ってくれてて、その意気や良し! なのですが、やはり今のチーム本来のやり方、機能性は何かと言うと肝はやっぱり「正しい距離感バランス、位置関係」なので、1人2人がまわりをカバーするという考えが、そもそもそぐわない

だから15連戦の頭の方でも既に指摘したかと思いますが、このスタイル方向性だからこそ連戦は厳しい。何より選手のフィジカルコンディションにバラつきが大きくなるのは不可避だが、どんどん機能性が落ちるよと。極論、ポジショナルプレイは連戦に弱い。極論つーか暴論だな…

うーん。だから「結果論」で言えば、後半はもう割り切って間延びさせて、全体的に動き落ち始めてんなと感じた後半20分までに前線に、スピードあって縦ポンからウラ取り狙えるオリバー、隙間見つけてパス引き出しキープできるユンユン、2人を入れて相手陣内で時間つくるのが、目先の勝点3を考えれば上策

「結果論」では思いますけども。でもボスの気持ちも分かるんだよ…。選手たちは短い修正時間で、ホントよく理解し前半正しくゲームとリスクをコントロールした。後半も、動き落ち押し込まれ始めた時間帯もフルチン相手にチャンス作ってたし、なんとか修正しようとはしてた。タコ殴りにはされてなかった

後方リスク度外視したフルチン相手なら、大津祐樹はゴールを決められそうな予感もあった。それは渓太やテルも同じ。彼らにここて取らせ自信を付けさせる事にどれだけ大きな価値があるか。何より、難しい局面展開を「監督の交代采配なく」ピッチの選手たちの判断で乗り切る事に、どれほどの価値があるか

分かる、分かるよボス!
完全妄想世界だけど俺には分かるよ!

ボスは凄く選手たちの自主性というか「選手が自力で目の前の壁を乗り越える、問題を解決する」その姿勢をまず尊び、求め、そこに価値を見いだす理想主義者でロマン主義者。エリクとはまた異なる教育、指導観のある人

だと思う

だからね、なんつーか適当な表現かわからんけどボスの選手への視線やアプローチって凄くゴール裏のサポータとかに近いものがある。部分的に

ハーフタイムや会見でキレる時のキレ方や発言内容も「それ試合で負けた時に選手がゴール裏から浴びるヤツやん」ってのが結構多いよ。姿勢を求める

「チャレンジしてのミスは全然オッケー、俺は絶対せめないよ」とか「でもオマエらビビらずやったか? やってねえよな?」とか「怒鳴られてからやるとか舐めてんの?」「サッカー好きでマリノス好きなら、それをプレイに表現しろよ!」とか、もう全部モロですやんw

だから俺、そんなボス好きだよ。選手たちには、そんなボスの期待に応えてポジティブなチャレンジを続けて、ボスが「もう限界だ…仕方ない」とアレコレ細かくルールで縛って手綱をにぎり鞭を振るう前に、目指すスタイル方向性の中で自主性を発揮して、自分たちの力で壁を壊していって欲しいと思うよ

それが出来たら、ホントそれはマリノスが25年の歴史でずっと抱えてきた課題から脆さからの脱却になる――本当に強いクラブ、チームのメンタリティを獲得することを意味するから。5レーンとかポジショナルプレイとかそんな小さな話じゃないよ。超レボリューション、マジなパラダイムシフトだよ

ボスがやろうとしてる、選手たちに求めてるのはそれくらい大きな価値ある改革だよ。ハンパないよ。だから難しいよ。今はそのために小手先の修正もしてないよ。あんま結果でないとさすがにやり始めると思うけど。だから結果ほしいよ。でも結果以上に、選手たちに自力で壁を壊して欲しいと思うよ

マリノスは、マリノスの選手たちは25年なんやかんやレジェンド級の影響力ある選手や、監督の提示するルールに依存してきた。自分たちで考え判断し決断し責任取るより、ラクだからね。手っ取り早く結果に結び付くシーズンもあった。暗黙含むルールの内側で、その範疇で自分がやりやすいようにやってきた

たぶん学生でもなんとなく分かる、社会人ならもっと分かると思うけど「暗黙含むルールの内側、範疇で」「その枠を外れないとこだけはキッチリ抑えつつ」「のびのび自由にやる」「怒られない程度にしっかりマジメに、適当に、手を抜いてやる」のが一番ラクなんだ。ルールの中に自分のルールをつくる

でも「ルールの中にルールを作って」「のびのび自由にやる」のは本当の自由や、自主性ではない。とても限定的な自分のためのものだし、組織のルールには責任を持たない。決定的な部分では組織のルールのせいにする。安全地帯にいる。責任を負ってないし、本当に組織をチームを動かし変える事はない

――いやあ深夜の連投は話が大きくなるというか、厨二ライクに捗りますね!

えーとアウェイ名鯱戦の振り返り?

だから矮小な結果論でラインが低いだの交代が遅いだの、もうチンコ小さすぎて嫌になるよねと。もう少し局面より展開を、プレイより状況を、結果より内容や背景を見たらどうかしらと

決定機9:3でも負けることもある、それがサッカーだ。以上

もちろんディテールも大事だし「悪いなりにも勝ちきる、勝点拾う」とか強かさも大事。でもアウェイ名鯱戦この1試合については、直近数試合からの文脈から見てかなりポジティブな内容だったと思う。後半押し込まれた時間帯があり1ー1という結果も、足りなかった部分にも意味や背景があるよねと

とりあえず現地でバクスタアッパーから観戦して、深夜のバスでいろいろ考えて思うのはそんなとこです

また家で映像を見たら、また違う印象と感想はあるとは思うけど。観直す心の余裕があるかはわかりません

お疲れさまでした

『Brave and Challenging ~勇猛果敢~』

とりあえず今季↑このスローガンが「ラインを高く保つこと」や「GKがゴールを無人にすること」ではないと理解するところからはじめようぜ!