横濱戦術四天王(仮)~マリノスの戦術を読み解く〜

横浜が誇る戦術四天王による、横浜F・マリノスについてのつぶやきをまとめます。 ちなみに、あと2人がみつかりません。

【「適正な距離感のもとに▽を作りましょう」「常に “両斜め前に” パスコースを作るように」「ライン間や相手の隙間で」――といった前提を満たした上での修正や自主性でなければならない。あくまでベースに組織のプレイ原則がなくてはならないし、それを組織的な意味で理解しなくてはならない。 by 蒼井真理】 about [2018-ル杯-GL3] 横浜 1 v 0 新潟

f:id:harukazepc:20170419105933p:plain蒼井真理

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    • 試合前〜試合中の実況&コメント
    • 試合全体について

試合前〜試合中の実況&コメント

ル杯GL3節アウェイ新潟戦。新宿高速バスターミナルから6時間。たったの6時間

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6時間もあれば読了できてしまうのではないか。途中で寝落ちるのではないか

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ル杯アウェイ新潟戦のスタメン

FW 渓太、伊藤翔、イッペイ
MF 吉尾海夏
MF ダビ、中町
DF 下平、西山大雅、金井、山田康太
GK 杉本大地

SUB:彩貴、ミロシュ、堀研太、オリバー、仲川、大津祐樹和田昌士

リーグ戦から総取っ替え。ルーキ西山大雅がCBで先発プロデビュ。サブメンバのバランスw

新潟のGKは2013シーズン湘南在籍時「ふしぎなおどり」で一世を風靡したアレックス・ムラーリャ(湘南時はサンターナ登録) 田口潤人はベンチスタート

「連戦は分かっていた事なので、2週間のブレイクでしっかりコンディションを整えている。3週間後は予測できないが、目の前の試合には勝つためのメンバを選ぶ。リーグ戦に出場していない選手にとって良いチャンス。連戦に向けて全員が出場時間を確保するのは大事なこと」アンジェ監督

「(今季初出場となる)杉本大地については彼自身のプレイと、チームとしてやるべき役割を理解できているかを公式戦の中で確認したい。大津とオリバーは20~30分起用したいと考えているが、試合の流れを見ながら決めるつもりだ」アンジェ監督

「今のスタイルではヒロキくんのプレイが理想形だと思う。でも同じことはできないし、自分にしかできないプレイもある。DFラインの背後のスペースに関しては、出る時は迷わずしっかり出る。出ない時は出ない。中途半端が一番ダメ」杉本大地

たぶん金井貢史が鬼のラインコントロールで、下手するとリーグ戦以上に大きなウラのスペースを杉本大地に与えてくれると思うので大地がんばれ

約30分遅れで雨の新潟駅に到着。そしてビッグスワンまでシャトルバス。またバスに乗るのです。キックオフには間に合うので無問題

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雨のビッグスワンに到着

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フィールドプレイヤがアップ中。アウェイ側マリノスのゴール裏は屋根下に。かなりガッツリ雨降ってますからねえ

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アッパーの開放されないビッグスワンなど45点の陸上競技場でしかない。残念

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――うーん流石にこの雨とピッチコンディションでは、バカみたいにライン上げるのは現実的ではないと思うな。ボスと選手たちの判断や如何に

キックオフ5分前。雨はかなり小降りになりピッチは水溜まりもなく芝生の状態も良さげ。これならボスの要求する本来のスタイルを表現できそう。あとは選手の勇気! 杉本大地は迷わず躊躇わず

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ル杯アウェイ新潟戦のビッグフラッグ

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更なるチームの底上げを! 連戦に勢い付ける勝利を! 夢の複数得点を!

ル杯アウェイ新潟戦、間もなくキックオフ!

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【清水戦の大きな反省点はインサイド及びアンカーのポジショニングバランスの悪さ。ボールに寄るんじゃなくて、ボールが君の元に来る。それが正しいポジショニング。ポジショナルプレー。 by いた】 about [2018-J1-5] 横浜 1 v 0 清水

f:id:harukazepc:20170419104133p:plainいた

前半3-0、ポゼッション率82%…本家ぱねぇな…
マンチェスターシティ (プレミアリーグ32節 vsエヴァートン戦)

インサイドの飛び出し、かぁ…ただ、大外のレーンじゃない、そこだよ大津くん。
(僕は、土曜日の大津くんの外への飛び出しはやりすぎだと思ってる人)

スペースで受ける、という要素が足りないと感じて、外に流れてスペースで引き出す、はいいんだけど、本来の受ける位置でどれだけ受けれたのか、ウイングの横でのサポートどれだけできたのか、というか、大外流れるのと、内側で受けるのはどちらが優位なのか、よりよいのか、そういうところなの。

まあ、1試合目だからね、厳しく見すぎるのも良くないんだけど。
それだけじゃだめ。というか、君が大外に流れすぎるとあまじゅんと扇原くんも引き寄せられて、ポジションバランスが凄く悪くなる。

ごめんね、次川崎戦なの、シビアにやりたいの。

(勝ったから言えること)(勝って反省)(個人的にアンジェが大津くんのプレーをどのように評価するのかは気になる)
(守備に置いては外に寄るのは結構メリット)(でも、攻撃面ではマイナス)

清水戦の大きな反省点はインサイド及びアンカーのポジショニングバランスの悪さ。

端的に寄りすぎ。サイド人数かけて崩すは自己満足。そんなことしなくても崩せる。
中の厚み、ボックスの「中」に入る脅威、内側フロートも意識して。 そしたら外はフリーになれるから。

まあ勝ったからいえるんだけどね。

ボールに寄るんじゃなくて、ボールが君の元に来る。
それが正しいポジショニング。ポジショナルプレー。

あまじゅん悪い癖出てるよ。君が良いポジションを獲れば、自然に君の元にボールが来るよ。周りを信じなさい。

矯正するのに苦労した、というエリクのコメントじゃないけど、やっぱりボールに寄るのが習性にはなっているんだと思う。

止まれないし、我慢できない。
実際、流動性という「エクスキューズ」が出来るとボールに寄る。
まだ理解して、意義を消化できてるかというとそうでもないんだな、とは感じたりする

【改めて中澤佑二の今季と新たなスタイルに取り組む覚悟が読み取れる良記事。中澤佑二は一切妥協しない。やっぱこのお方は鬼ですよ鬼 by 蒼井真理】 about 「中澤佑二は速度勝負になぜ勝てるか。ハイライン守備で光る「コンマ何秒」。」

f:id:harukazepc:20170419105933p:plain蒼井真理

Number編集部@numberweb

中澤佑二は速度勝負になぜ勝てるか。ハイライン守備で光る「コンマ何秒」。
#Jリーグ #jleague #fmarinos #中澤佑二
http://number.bunshun.jp/articles/-/830342

number.bunshun.jp

 

「そこは0コンマ何秒の世界だと思う。ボールが出そうだったら相手より半歩早く走ればいいし、半歩前に出ればいい。そういう足の速さって陸上競技のような『よーいドン』ではないので。可能な限りフライングじゃないが、先読みして早くスタートを切れればそれに越したことはない」中澤佑二

「ラインは下げなくていいと監督にハッキリ言われているんで、やるほうとしたらやりやすい。『良いボールが出てキレイにウラ取られたらしょうがない』ぐらいの気持ち。4バックがしっかりとそろって真ん中を絞っておけば、真ん中をやられる事はほぼないと思っている」中澤佑二

「まずは監督が言うことに対して全力で取り組むしかない。(ハイラインは)確かに怖い部分もあるし、今までやってきた事とは違う。たとえ無意識の状態でも、今のやり方が自然とできるように頭と体をしっかり合わせていくしかないし、そこまでやらないといけない」中澤佑二

「このサッカーは走らないとできない。40歳になっても走れるなというのはありますよ。毎日、全力で練習して、試合ではできること、やれることを100%やる。それしかないと僕は思っていますけどね」中澤佑二

――目新しい言葉はなくとも含蓄ある言葉、改めて中澤佑二の今季と新たなスタイルに取り組む覚悟が読み取れる良記事。「よーいドンじゃない」「無意識の状態でも、今のやり方が自然とできるように」中澤さんの優れた部分や、スタイル習熟のため大事なキーワードもチラホラと

中澤佑二と「よーいドン」2016年5月8日、リーグ連続100試合フル出場を達成するホーム甲府戦前の tweetより

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中澤佑二は昨日の全体練習後も、フィジコのグレッグとマンツーマンで「追いかけっこ」に似たダッシュ、相手の動きに合わせたキュキュットした動き出し動き直しとかクイックネス系のフィジカルトレーニングで自分を追い込んでいた。始める前にはグレッグとしっかり話し込んで。終わったら肩を叩き合い

「よーいドン」にしないため、培った予測判断も生かすし、ボスの求める新しいスタイルへの習熟理解も深める(部分的には長い年月を掛けて構築した中澤システムの放棄である)が、単純に「追っかけっこ」のフィジカル部分も妥協しない。中澤佑二は一切妥協しない。やっぱこのお方は鬼ですよ鬼

「無意識の状態でも、今のやり方が自然とできるように頭と体をしっかり合わせていく」この “無意識でも” は少し下書き進めてる連投テーマの頭の部分のキーワード。…練習で意識してやんないと、試合での “無意識” は狙ったように機能しない。脳はショートカット大好きなサボリ魔

【(エリクの3シーズンを)正しく評価し伝えてくれるメディアがある事を本当に嬉しく思う。ハイプレスとかビルド&ポゼッションとか偽SBとか5レーンとか表面的な戦術の部分でなく、最も根本的かつ病巣的にマリノスの「出来てなかった」部分が、変わろうとしてる by 蒼井真理】 about 河治良幸「Jリーグが衝撃…横浜FM「ポステコ革命」の真実」

f:id:harukazepc:20170419105933p:plain蒼井真理

河治良幸
@y_kawaji

マリノスの基本的な戦術理念を少し大きめにまとめました。まずは前編です。

Jリーグが衝撃…横浜FM「ポステコ革命」の真実【前編】 (1/3) 〈dot.〉|AERA dot. (アエラドット)

dot.asahi.com

 

『ただ、この現象は唐突なものではなく、実はエリク・モンバエルツ前監督の時から仕込まれたものだ。つまり、前任者が種を撒き、水をやり続けた畑に新監督が進化のための肥料を加えたような流れだ』

これを正しく評価し伝えてくれるメディアがある事を本当に嬉しく思う

マリノスのファンやサポータなら、エリクの3シーズンを経由せず、いきなり2014シーズンにアンジェが就任してあのスタイルを提示要求しても、選手たちが「何を言ってるんだこの監督は」「それはマリノスらしくない俺たちのサッカーじゃない」と猛反発をくらってたのは容易に想像できると思う

エリクは実に変格過渡期の、とんでもなく面倒臭くて、自分は畑を耕し種を蒔いて収穫期は他の誰かに譲るという一見損な役割を、彼らしい諦観で遂行していってくれたと――元日の天皇杯ファイナルの後にで感じた事を、今ボスのチームと選手たちを観て改めて思う。そう思える事が、凄く嬉しい


河治良幸
@y_kawaji

マリノス後編です。

Jリーグが衝撃…横浜FM「ポステコ革命」の真実【後編】 (1/3) 〈dot.〉|AERA dot. (アエラドット)

dot.asahi.com

 

『現状は相手を見て調整を加えながら支配的に “アタッキングフットボール” を進めていくことが十分にはできていない』

『よく陥りやすいのが、自分たちから攻撃のアクションを起こしていくスタイルほど、相手に関係なく同じやり方を続けることが重要と考え、相手の分析を軽視してしまう』

以前にも書いたと思うが「完璧なチート戦術などないし、そもそもポジショナルプレイはそれそのものが戦術でなく戦術を再定義する概念。より細かく明確に定義したチーム戦術に対し、必ず相手は対策してくるが、それを上回り続けるための思考施策に終わりはない」

で個人的には「もちろん戦術的柔軟性、相手に即したプラン選択、選手たちの自主性、臨機応変な修正は必要になるが」今季の序盤は「ボスがエグいドラスティックなスタイル改革やってるから、コレのベース部分を選手の頭と体に真に叩き込むまでは」愚直にアレンジ少なめでやるべき――と思っていました

まず基礎問題を徹底的に繰り返しコンスタントに95点以上取れるようになるまでは次のステップ応用問題に手を付けるべきでない、それは基礎の理念や哲学を選手たちが「自分たちに都合よく」ネジ曲げ「やらない」言い訳になりかねないマリノスあるあるだから、基礎は大事だよ公文式のココロ~

でもボスは相手が対策取る(前線の形を変えて同数でハメる、アンカーを狙い撃ちする)ようになると、中盤トライアングルの形を早々に変えてきたし、リーグ初勝利となった浦和戦では選手たちが「自主的にピッチで思考判断決断し」「状況に合わせた修正を施し」上手くやれた、と手応えあるコメント多数

松原健のコメント然り、ダビを前に押し出し後方でバランスを取った天野純然り、素晴らしいのは「ハーフタイムにボスに『自分の判断でこう変えたけどコレでいいか?』と確認し、ボスも『OKだ』とそれを承認してる」とこ。コレ凄く大事だから! 報告連絡相談、社会人の基本! 事後報告で全然大丈夫!

エルゴラ、菊地さんの記事にも

「監督は鳥栖戦の後から『言われたことだけやるのでなく、自分たちで判断してプレイしろ』と明確に選手たちに伝えていた」

「浦和戦の前に『ボスからは “あまり答えを求めないで欲しい” と言われている』と、自分たちで考える必要性を感じていた山中からの決勝ゴール」

選手はボスの要求に妥協なく応えようと懸命に取り組みつつ「従順にやってるフリ」でなく自主性を発揮し、ピッチで思考判断決断をし、自分で自分のケツを拭いてる。目の前の試合とマリノスに対し、自分から責任を取ろうとしている。そしてボスは「もっと自分で考えろ」その姿勢を積極的に後押ししている

ヤバいな。マリノス始まったな。コレは上辺でないマジ本格的なドラスティックでセンセーショナルなレボリューションだぜ…。ハイプレスとかビルド&ポゼッションとか偽SBとか5レーンとか表面的な戦術の部分でなく、最も根本的かつ病巣的にマリノスの「出来てなかった」部分が、変わろうとしてる

最後にリーグ優勝を果たした2013ー14連覇の時でさえ、あれは岡田武史が「奪ったら横や後ろじゃなく縦に」「とにかくサボるな闘え」という “型にハメる&精神論” で、マリノス脆弱性を消して強みを引き出した。岡田武史は選手たちの自主性を引き出した訳ではない事に納得せず、後に岡田ラボ暗黒時代へ
※最後にリーグ優勝したのは 2003ー04ですよね! 「前世の記憶」になってしまう前にリーグ優勝したいです

本当の意味での主体性、自主性とは何か。それを獲得するために監督や選手にどんなアプローチが求められるのか。その1つの解をマリノスは獲得しつつある。ここまでくるのに25年を費やした。この改革を継続性と持続性ある本物にしていって欲しい

――これは蛇足であり前にも述べたし今後また書くテーマだけど、ボスと選手たちトップチームが真の主体性を獲得しつつある今こそ早急にユースの、アカデミーの改革をだね…。ソレができる選手、自分で考え判断決断できる習慣づけられた選手の育成供給を、ホント是非お願いします。大変切実な問題です

こういう「選手たちが主体性を獲得する」「誰か1人でなくチームとして」体質的な変化、意識改革は時間もかかるし何か1つ決定的な施術やアプローチでなく、複合的な要素により起こるものだとは思うけど、俺は昨季アウェイ川崎戦の0ー3完敗は1つ大きな転換点じゃなかったかと思う

「このままじゃダメだ」「ソレはこれまでのマリノスらしさではない、向き合ってこなかったモノだけど」「本気でソレに取り組まなければ」「俺たちは変われない、勝てない」「勝ちたい、勝たせたい、変わりたい」そう本気でチームが選手たちが思えたのが、あの0ー3川崎戦とそこからの優勝戦線脱落かなと

なんとなくだけど、俺はそう思う。なんとなくだけどね。アレが全てではないけど、象徴的なゲーム。転換点。天野純なんかは「これまでの自分たちは間違っていた」とまで言ってかなり反発くらってたしw リーグ終盤は「できもしないハイプレス」に取り組み、C大阪にボコられたり

2年目終盤の「できもしないビルド&ポゼッション」3年目終盤の「できもしないハイプレス」エリクの3シーズンは、これまでの “マリノスらしさ ≒やらない言い訳” を破壊する3年間でもあった。コレやんねえと勝てねえよな、でもオマエら出来てねえよな、エリクはやんわり丁寧に、選手たちに現実を見せた

…うーんエリクの3シーズン楽しい。振り返り価値を検証するのも楽しい。積み上げ厨にはたまらない…。しかし、もう新たなボスとの挑戦は始まっているから過去を振り返り美化するのは程々に。そのエリクが整備したベースの上に、確かな上物を築き結果を出さなければ。タイトルを獲りに行かねば

【計り知れない価値あるアンジェ横浜リーグ初勝利!チームレベルだけでなくクラブ全体で、マリノスちゃんと積み上げて構築できるクラブになってきてるよ!絶対に今日みたいな成功体験が「貫いた事が正しく報われた結果」が必要だから。ホント勝てて良かったああああああああ by 蒼井真理】 about [2018-J1-4] 横浜 1 v 0 浦和

f:id:harukazepc:20170419105933p:plain蒼井真理

5連戦の5戦目は序盤の節目、リーグ4節アウェイ浦和戦。開幕3戦未勝利、13位の浦和と16位マリノス。勝って浮上の契機とするのは何れか、あるいは共に沈んだままか――浦和美園へユルユル移動中

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アウェイ浦和戦のスタメン

FW ユン、ウーゴ、渓太
MF 天野純
MF 扇原、ダビ
DF 山中、ミロシュ、中澤、松原
GK 飯倉

SUB:杉本、金井、下平、中町、海夏、イッペイ、伊藤翔

復帰予定だった喜田は前日練習で再び負傷、中盤は△形で扇原とダビのボランチ。ミロシュと飯倉は開幕からフル先発継続

J1審判・スタメン情報@j1referee

【浦和】
GK
1 西川周作
DF
38菊池大介
2 マウリシオ
5 槙野智章
3 宇賀神友弥
MF
16青木拓矢
15長澤和輝
10柏木陽介
FW
9 武藤雄樹
30興梠慎三
7 武富孝介
(Sub)
28福島春樹
26荻原拓也
31岩波拓也
11マルティノス
18山田直輝
22阿部勇樹
21ズラタン

浦和マルティノスはベンチスタートか。岩波拓也阿部勇樹もベンチとは贅沢な…。サブGKは福島春樹――専修大仲川輝人の1学年後輩でパントキックがすげー巧かった――榎本哲也はベンチ入りもできなくなったんだな

「中盤のスタートポジションは2ボランチだが、常に1枚は降りて1枚は前に出る。喜田が不在でもチームとしてやるべき事が変わる訳ではない。毎週3ポイント取りたいが、スタイルを貫いてチャンスを作り、ゴールを決めたい。浦和はポゼッション志向のあるチームだが、我々もそこで圧倒したい」アンジェ監督

「守備の時の中盤の形は▽から△に変わるが、ボールを回す時は変わらない。(浦和にボールを握られ)押し込まれてる時は守りやすくなると思う。(ダビと交互に)前へ出て行く回数は増えると思うので、そこで何ができるか。チームのやり方の中で自分の特徴を出したい」扇原貴宏

――ル杯 瓦斯戦で一定の手応えあった中盤△形への変更を継続。ボスや扇原のコメントから「マイボール時▽なのは同じ」だが鳥栖戦でアンカー扇原が狙い撃ちされた経緯もあり、ダビと2人で交互に前後する事で中盤トライアングルの流動性を高め、ハメ回避を狙う&守備時のブロック強度↑が狙いか

アウェイ浦和戦におけるマリノス側の注目ポイントは2つ、2ボランチの機能性と両WGの打開力。特にダビとユンにとっては次節からオリバーが登録完了しメンバ入り濃厚な状況下、この試合で結果を出さねば15連戦からは3+1の枠から外れカップ戦要員となる目算が高い

ル杯に続きオリジナルポジションがボランチでの起用となるダビは、中距離のサイドチェンジ精度や意外性あるドリブル、スルーパスなど「違い変化を作り出す」センスはボスにも評価されている模様。現状「中町より計算できる」というより多分に今日は「序盤の最終テスト」の意味合いの強い先発起用だろう

扇原もリーグ2度目の先発は再び「喜田不在」の試合。鳥栖戦の時にも「場合によっては最後のチャンス」と指摘したが、大津祐樹が既に合流を果たし、ル杯では吉尾海夏が存在感を発揮。中盤トライアングルが▽△何れにせよ3枠をめぐる競争は厳しさを増す。リーグ先発でのアピールチャンスは限られている

左WGのユンは、ここまでのリーグ3試合スタメン起用では結果を残せず。前節の鳥栖戦は63分で交代となった。柔らかいボールタッチや、セルフイッシュでないプレイ志向、終盤も落ちないゲーム体力など見るべき点もあるが、外国籍選手として期待される「個の打開力、違いを生み出す」プレイが見られない

「打開力、ゴールに直結するプレイは必ずしもWGだけに求められる訳ではない」「CFウーゴやIH天野純や中町の貢献の低さも等しく問題」という指摘もあろうが、ボスの志向やデザインされた攻めのコンビネーション、エリク時代から継続するベースとなる考えからも両翼WGには打開する力が最重要であり不可欠

ハーフスペースにSBを絞らせ起点を作り、IHが相手選手を動かしWGへのパスコースを作る手法1つとっても、またGK飯倉の進境著しいWGへ直接付けるフィードにしても、エリク時代と比較し「より良い状態でWGがボールを受ける」ためのメソッドの落とし込みと頻度は向上している

「WGがアウトサイドレーンでゴールを向き完全なる1対1」は難しいが「1対1.5」もう1枚のDFはIHやCFが牽制してどちらも見なければならない状況――くらいは作れる組織を、始動から50日でボスと選手たちは構築した。コレは瓦斯とのプレシーズン、開幕のC大阪戦でかなり衝撃的だった

「両翼WGだけの責任か」の指摘はごもっともだが、ウーゴは典型的ワンタッチゴーラでクロスをネットに沈めるのが最大の役割で彼の唯一に等しい存在価値。その1点に限ればリーグ屈指の存在であるのは疑いない。ボスもCFにはボックス内でCBと駆け引きしCBをゴール方向に引っ張る仕事を強く求める

アウトサイドレーンでWGがボールを持った際、CFが相手CBをゴール方向に引っ張るからバイタルが空きIHや逆サイドのWGが活用するスペースが生まれる。WGが縦に深く抉り平行あるいはマイナスのクロスを入れれば大きなチャンスになる。ボスはCFにサイドに流れたり、引いて受ける仕事はあまり求めてない

もちろん「高いレベルで両立させ臨機応変に使い分けられる」のが理想だが、ウーゴや伊藤翔はそこまでスーパなFWでないとボスも承知しての事だろう(伊藤翔にはウーゴのような特異なゴールセンスがないため、引いて受け捌くタスクも要求してる節あり)高いレベルで両立させられるFWは価格が2、3倍になる

アンカーやSBがハーフスペースでボールを受け、アウトサイドとセンター2つ「斜め前のパスコース」を選択する際、無論WGが相手選手を釣って中央のIHをフリーにさせる道もある。天野純や中町、ダビが「相手を動かすだけ」で自分が前を向き受けなくて良い訳ではない

だが大外のアウトサイドレーンはタッチラインを背に90°視野でゴールを向けるが、中央のレーンは相手からの監視が厳しく、複数の相手に囲まれ、より狭いスペースの中で動きながら精度の高い判断とプレイを迫られる。上手く背後を取ったり剥がせればGKと1対1となるが、難度は高い

よりゴールに近い場所、中央を固めるのは守備側の鉄則。WGがアウトサイドレーンで前を向き仕掛けるからこそ、そこに脅威があればこそ中央もフリーになりやすい環境が生まれる。その逆もまた然りだが、守備側の心理から見ても「外を捨てられる」「持たせても構わない」状況は怖さがない。混乱しない

エリクとアンジェにはWGに求める資質と役割には少なからず違いもあるが、継続性ある期待要求として「打開力、相手の脅威となる個の力」は間違いなくある。無論それが戦術の全てではないが、1つの大きな前提としてそれが機能しなければチームの枠や可能性、監督の選択肢や理想は大きく低減する

エリクはポゼッションへの拘りは薄くマルティノス(とウーゴ)の能力をフル活用するため、速攻からの順足クロスの優先度を高く置いた。ボスはよりポゼッションとコンビネーション志向が強く、代表監督時代からWGやWBに逆足の打開力ある選手を置いて打開のキーマンとする傾向がある(気がする

WGに高い個の打開力を求め、且つ現有戦力に不足を感じたからこそボスが就任し最初の補強要請は「逆足の右WG」オリバーだった。…あまり言いたくないが、齋藤学はエリクの時より今のボスの環境下でこそ数段高く評価され左WGとして期待されていただろう――全く今更な話ではあるが

ユンはこの浦和戦で結果を残さなければ、次の清水戦以降は左WGのポジションを遠藤渓太と争う事になる。ダビの評価如何ではメンバ入りすらできない可能性もある。ここまで見せた彼の「個の打開よりコンビネーション志向」からして一度カップ戦要員になればレギュラ復帰は尚更困難を伴うだろう

もちろん結果を求められチーム内競争を勝ち抜かなければならないのは遠藤渓太も同じ事。ユンも渓太も「1対1.5」の状況でパスを受け前を向くとこまでは一定値できている。そこは悪くない。ユンは最後の思い切りや周囲との意志疎通、渓太は狭いスペースでの判断。エリク時代よりオープン展開は少ない

大津祐樹の右IH適性も未知数。あるいはCFやWGでの起用もテストされるかもしれない。中盤より前は競争が激しく、誰も当確は打たれてない。願わくば今後の試合で各々が良いパフォーマンスを見せ、ボスが「仕方なく妥協し消去法で」起用するのでなく、ハイレベルで幅広い選択肢が得られますように…

3+1枠の関係で、扇原や中町のファンは「ユンユン頑張れ!」渓太やイッペイ、テルのファンは「ダビ頑張れ!」な状況であるとも言えるが、各々がそういった枠の関係は抜きに自分の力で居場所を見つけボスに必要とされる存在になって欲しいものだ

――未勝利のチーム全体のテーマとしては、ピッチコンディションの悪い三ツ沢3連戦の鳥栖戦でワースト内容、ル杯瓦斯戦はスコアレスながら再びチャレンジする姿勢は見せたので、埼スタのピッチでは勇気ある挑戦を見せる中でリーグ戦初勝利を期待したい。可能ならば複数得点で

ボスのアンジェも、決してお世辞や強がりでなく「選手たちの新しいスタイルに挑戦する姿勢を高く評価してる」し「今は結果よりも内容」だと言ってると思う。W杯予選の豪州代表と比べても、個々の後ろから繋ぐ意識と技術は優れているし短期間で咀嚼できている(無論、代表では難しいのは前提としてある

ショートパスを繋ぐ収める、タッチ数を減らす、相手選手を動かしパスコースを作る――俺らも驚いたけどボスもきっと「こんなに出来てる」って喜びや手応えはあると思うよ。やっぱ代表よりクラブ監督だなあ、と。特にGK飯倉の吸収成長の速度は凄く評価されてること間違いなし(代表のGKがアレだったので

あとはラスト1/3の精度とアイデア、そこに至るまでの精度や頻度も更に追求してゴールを奪い、理想のスタイルを体現する中で勝利を! 渓太とユンの両翼には特に期待。リーグ開幕3戦、一定の手応えは間違いなくあるから。浦和、埼スタのピッチ。今のチームが1つ契機を得るため相性的にも悪くないかと

「今シーズン取り組んでる新しいスタイルは 簡単に見えるかもしれないが、意外とプレッシャがかかってる中でプレイしている」飯倉大樹

――いや知ってる 知ってるww 全然簡単には見えてねえからwww

本当マジで今季の飯倉の新しいスタイルへの要求に対する適応・順応スピードは驚異的なレベルだよ! 少し前に自画自賛してたけど「飯倉大樹にしか務まらない」ポジションになりつつある。強いてリーグで挙げれば、今日対戦する浦和の西川周作くらいか

元日以来の埼玉スタジアム。キックオフ50分前に到着

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フィールドプレイヤもアップ開始。半袖は中澤さんとミロシュのCBコンビ。いつも通りバクスタアッパー指定席前売り2500円。視界もコスパも上々。マリノスの応援はできませんが

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アウェイ側マリノスのゴール裏。いつも通りの縦長、あるいは0.5ブロック狭いかな? 密度は高く最後列までビッシリ

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扇原はウーゴと2人笑顔でイチャコラしつつアップ中。とにかく扇原やユンユン、天野純あたりにはポジティブに、ファーストプレイでトチらず良い感じでゲームに入れる事を願う。もちろんミスっても飄々とやれるのが一番なんだけど

マリノスのスタメン紹介、浦和ゴール裏にブーイングしてもらえるのは中澤さんだけか。今日新たに、彼らに「嫌なヤツ!」と思わせる選手が出現せんことを

ホームの浦和ゴール裏。両後列スミ以外は中々の密度。メインとバクスタのアッパーには空席が目立つ

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アウェイ浦和戦のビッグフラッグ

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さあ己の信ずるスタイルを全てピッチに表現し、勇猛果敢にゴールを奪いリーグ初勝利を!

アウェイ浦和戦、間もなくキックオフ!

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