横濱戦術四天王(仮)~マリノスの戦術を読み解く〜

横浜が誇る戦術四天王による、横浜F・マリノスについてのつぶやきをまとめます。 ちなみに、あと2人がみつかりません。

【天野純はせっかく良い左足ミドルを持ってるんだし、喜田もそうだけど「シュートで終わる意識」とか「自分で攻撃を終える」責任感が足りない。それじゃどこまでも「Jリーグのそこそこ良い選手」止まりだ by 蒼井真理】 about 選手評 of [2017-J1-28] 横浜 2 v 1 G大阪

f:id:harukazepc:20170419105933p:plain蒼井真理

アウェイ吹田戦2ー1の主観と偏見と思い込みに満ちた選手評

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GK飯倉大樹。眼前でヘッドを叩き付けられた失点シーンはノーチャンス。後半23分のクロスに対するパンチクリアはカウンタの起点に。42分ファン・ウィジョのシュートを好捕。タッチ際SBへのフィード精度は、今季は間違いなくアベレージが向上している

CB中澤佑二。開始直後に足元のもつれからボールを失いピンチを招くも大過なし。右SBが不慣れな渓太をサポートしつつDFラインを統率したが、失点シーンは長沢駿を2人で挟み込めず。自陣ビルドにおける意欲と判断力の向上は改めて目覚ましい。後半4分CKからのヘッドは惜しかった

右SB松原健。序盤から吹田の左サイド泉澤仁藤春廣輝の攻勢に苦しみながらも堅実に立ち回っていたが、左足首を捻りピッチ外で治療。テーピングで固めるもプレイ続行は困難と判断し、前半20分に無念の交代。2週後のリーグ再開に間に合うか

左SB山中亮輔。ややもすれば単独打開の傾向が強いマルティノスとのコンビでも、高い攻撃性を維持。後半6分マルへの縦ポンで先制点の起点。18分には惜しいクロス、29分には意表を突いたロングシュートでGK東口順昭ファンブルを誘う。相手クロッサへの寄せ、クロス精度は今後への課題

ボランチ喜田拓也。試合を通しアラートし続けバイタルとエリア内の危険なスペースを監視し入り込む敵とボールを即刻排除。前半42分の自陣右サイドから侵入図った泉澤仁を消す働きは地味に秀逸。守備面での貢献は絶大も、前半のビルド&ポゼッションにおける関与クオリティの低さは繰り越す課題

ボランチ喜田拓也。後半は左サイドに落ちてビルド関与し、タッチラインを背後に置き視野を90度に限定する事で関与実効性を高めた。しかしプレイヤとしての幅と価値を拡充するには、中央や敵を背負った状況でもパスを引き出し受け捌くスキルを伸ばしていかねば。まだまだ全然足りない。大きな伸びシロ

喜田拓也。瞬時のボールタッチ技術やアイデアが今から大幅に伸びるとは思わない。しかし事前の状況把握と、複数のイメージ選択肢を持つ事、それにより余裕を持ってプレイする事――準備の部分、判断のスピード精度を上げて行けば不用意なミスやロストは減る。準備・判断部分の伸びシロは無限だ

――中澤さんだって30過ぎまでボール持っても「隣の選手に預ける」「縦に蹴る」しかできないCBだった。相手のプレッシャがなければ「飛ばすパス」「局面を前進させるパス」が出せ始めたのがここ5、6年。落ち着き「プレスを去なし効果的な縦パスを付ける」ようになったのは、この1、2年の事

「判断」次のプレイイメージを持ち落ち着いて対処する「準備」の部分は、意識して取り組み続ければ、ジュニア時代の素地や特別なセンスがなくても伸びる。むしろ伸びシロは大きい。継続して取り組む意欲さえあれば、どこまでも伸びる。…まあ中澤さんは、その向上意欲レベルが化け物じみてる訳だが

喜田拓也は自分の事を「巧い選手ではない」と思っているだろうし、それ故に球際の激しさや献身性、勇気や責任感に自らの強みや生きる道を見いだしているハズ。でも「状況把握や判断」の精度速度をより意識して磨いていく事で、巧くなくても、ただ頑張るだけじゃない「上手い選手」にはなれる

正直、今の喜田拓也では物足りない。意欲的に取り組んでいるのは伝わるがビルド&ポゼッションにおける関与実効性が、リーグタイトルを狙うチームの中心選手としては低すぎる。もっと厳しくトレーニングから自分を追い込み追求し、公式戦でもビビらずチャレンジして欲しい。もっともっと出来る

ボランチ中町公祐。派手なプレイはなくとも攻守に展開を考えバランス管理。柱や軸が不在となりそうなチームに芯を通す貴重な働き。セットプレイの迫力も30%増。ただ寄せ奪い切る強さは、まだ本来の実効性にない

トップ下の天野純。学を失いどうなるものかと思ったが、どうにもポゼッション時の仕事を見い出せず。CFが敬真ならまだやりようは有ったと思うが、ウーゴでは前残りも引いて受けるも愚策になる難しさ。解決策は中断期間に皆でよーく話し合おう。守備貢献、セットプレイのキック精度は決して悪くない

「学くんが出られなくなって、前線のラスト1/3で誰が違いを作るかといったら、自分がやるしかない。そういう意味で今日は納得いく出来ではなかった。残り6試合『自分がやってやる、違いをつくってやる』という強い意志を持ってやっていきたいと思います」天野純

ウーゴやマルとコミュニケーションを取ってコンビネーション連携を良くしてく必要もあるけど、自分がバイタルやポケットで前を向いて受け、1枚剥がしに仕掛けたりミドルシュートを狙う形に持っていく――どうせ消えるなら「良い消え方」をして何か1つ効果的な仕事をする道もあるんじゃないかな

天野純はせっかく良い左足ミドルを持ってるんだし、喜田もそうだけど「シュートで終わる意識」とか「自分で攻撃を終える」責任感が足りない。どっかでマルやウーゴに「投げて」任せてしまってる。それじゃどこまでも「Jリーグのそこそこ良い選手」止まりだ

天野純は「流れの中からのシュート」が川崎戦1本、柏戦0本、甲府戦1本、吹田戦0本。トップ下でフル出場してコレじゃ全っ然足りないよね。スタメンで出たら「まず前半に絶対エリア外から1本打つ」くらい決め打ちしてもいいと思う。ミドル打つからシュートフェイクやパスも効いてくる訳だし

右WH前田直輝。13節以来の右WHでのリーグ先発。前半は攻守に中途半端でチームの機能性を損ねる。パスの呼び込み方、守備で戻るべき場所。まず最低限のタスク理解と徹底から。もっともっと考えて、周囲と話し合おう。後半23分の決定機は決めたかったが、次だ次!

左WHマルティノス。私的マンオブザマッチ。完璧な先制アシスト、決勝点もマルの右足シュートこぼれ球。流れの中からの4つの決定機全てに直接関与し、戦前のコメントに違わぬ働きでエース不在を埋める。チームのため仲間のために戦える、素晴らしき選手。キュラソー代表でも頑張って!

CFウーゴ・ヴィエイラ。GKを見て瞬時に浮き球を選択、真骨頂のエリア内ワンタッチシュートで貴重な先制ゴールを叩き出す。公式戦3試合連続。決勝点では切り返しコネてタイミングを逸したが、ワンタッチで決め切るコースが無かったのかも。フィニッシュ以外の貢献は皆無に等しいリアル・ストライカ

後半38分から右WHイッペイ・シノヅカ。流れの中から左サイドにポジションを移し、ドリブルで相手DFを引き付けウーゴに出した完璧なラストパスが決勝ゴールの起点。実質的なアシスト、大きな仕事でデビューから2戦連続でゴールに絡む。ゴール方向へのプレイ意欲が高いのが好感

前半20分から右SB遠藤渓太。終了間際の決勝ゴール。マルとイッペイの2人が左に流れ、そこから速攻の流れで右からエリア内へ侵入。貪欲なポジショニング、こぼれ球を押し込みついにリーグ戦初ゴール。右SBとしてどうだったかより、学が離脱した最初のゲームで渓太が試合を決めた事に意味がある

Jリーグ@J_League

🎦 ゴール動画
🏆 明治安田生命J1リーグ 第28節
🆚 G大阪vs横浜FM
🔢 1-2
⌚️ 89分
⚽️ 遠藤 渓太(横浜FM
#Jリーグ
その他の動画はこちら👇
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「学くんがチームを引っ張ってくれていたのを見ていたし、代わりはできないけど残り試合はしっかりプレイしなければと思っていた。でも今日もポジションが違ったこともあるが、攻撃面で自分のプレイを出せてないし、守備でも後手に回っていた。それでも勝ってできる反省もある」遠藤渓太

「まさかSBで点を取るとは思っていなかった。でも、どんなゴールでも自分にとってはリーグ戦初ゴール。入るときは入るんだなと。学くんが抜けた最初の試合で自分が点を取れたのはすごく不思議」遠藤渓太

「試合を通して自分が前向きにプレイできていないと感じていた。残り時間を考えて『自分が攻撃に参加するのは最後かな』と思っていた。去年だったら決められなかったかもしれない。サポータが求めてるのは1試合だけでなく、点を取り続ける選手だと思う。…これで髭を剃れますw」遠藤渓太

右SBの遠藤渓太。守備では泉澤仁藤春廣輝のイケイケコンビに相当押し込まれたが、無闇に飛び込まず中を切って対応。急造それなり最低限の守備はしていたと思うが、攻めに割くリソース余裕なし。相方が前田直輝で、左はマルと山中だし守備に追われるのは仕方なかったと思うけどねえ

初ゴールの遠藤渓太。もう童貞卒業とかヤリチン人生の始まりとか言いません。なし崩しもいいとこだし全然余裕ないし、次またSBかもだし。でもこの1点を、自分の力で意味のあるモノにしてかないと。きっと腐らず頑張ってきたから、こぼれて来た

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遠藤渓太@keita_ed

リーグ戦初ゴール
昨日決めたっていうのが少しでも意味があったのかなー。
自分でも不思議な感じでした。笑

サポーターに愛される選手ってすごいなーって、思ったよ⊂ ( ・ิϖ・ิ) ⊃

#GetWellSoonManabu

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頑張れ、遠藤渓太。無駄なことはきっと無駄じゃないし、遠回りは一番の近道だ。ずっとゴールに嫌われ続けた事も、夏にチームに残った事も、久し振りの出場と初ゴールがSBだった事も、意味を見いだし価値を作るのは結局のとこ他人じゃなく自分だから。これからも、もっと頑張れ渓太!

「ここで満足していたらダメだと思うので、残り試合でもっと点を取って、もっと活躍して、来年以降にどういう選手になれるか。チャレンジしていきたいと思います」遠藤渓太

【いやあ改めて、勝てて良かった…。1試合以上の意味がある大事な試合だった。勝点3以上の価値がある勝利だった。ホントに皆よく粘り強く諦めずに戦ってくれた。いやあ、本当に良かった by 蒼井真理】 about [2017-J1-28] 横浜 2 v 1 G大阪

f:id:harukazepc:20170419105933p:plain蒼井真理

リーグ残り7試合。3試合勝ちなくタイトルの夢は遠のいたが、まだACLも2位8.2億円も諦めるような状況じゃない。28節アウェイ吹田戦。新横浜から新大阪へ

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喜田 喜田 喜田 喜田 おー喜田拓也
やり切れハマの舵取り おー喜田拓也

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新大阪で山陽本線に乗り換えて茨木駅まで約13分

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茨木駅からはシャトルバスでなくスタジアムの近くで降りられる路線バスに乗るのがポイントですね

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アウェイ吹田戦のスタメン

FW ウーゴ
MF マル、天野純前田直輝
MF 中町、喜田
DF 山中、朴正洙、中澤、松原健
GK 飯倉

SUB:杉本大地、ミロシュ、下平、扇原、渓太、イッペイ、敬真

喜田と朴正洙が先発に復帰。ゲームキャプテンは中澤さん。中澤さんかあ

負傷離脱は、学と金井

累積警告リーチは中町と喜田、扇原のボランチ3名で変わらず

茨木駅からバスで約13分。吹田スタジアムに到着。新大阪から在来線+バスで約30分。往路のアクセスはまあまあ。往路はね

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吹田スタジアムは中に入ってしまえば素晴らしい箱だけど、外観デザインは正直かなりアレだよね。デッカいフクアリ感。カシマや豊田に比べると安普請。まあ実際コストを低く抑えてるんだけど

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入場ゲートでエコバッグをもらったが、宗教上の理由で普段使いはできないな…

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駅で購入したサッカーダイジェストマリノス特集を読んでヒマ潰し。中澤さんと学さんのコラム記事が切ない

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「こんなにチームの事を考える必要はないのかもしれない。責任を背負い過ぎているのかもしれない。でも、そういう過ごし方もあると知らなかったら、こんなに強くなれなかったと思う。自分がまとめる必要はないのかもしれない。でもまとめないと、このチームは強くならない」齋藤学

「本当に一生懸命やっている。学はとにかく真面目だから。27歳くらいは一番身体が動いて楽しい時期。もっとワガママにプレイしてもいいのに、とたまに思う。でも、もがき苦しんでいるだろうけど、彼にとっては良い経験になる」中澤佑二

――だから怪我で長期離脱して今季残り出場の可能性がゼロになっても齋藤学のシーズンは終わらない。キャプテンとして、これからもチームの事を考え続けて、支え続ける。学のシーズンが終わってないのに、俺らが終わった気分になる訳にはいかない。決してこのままズルズルとは終わらせない

発売中のサッカーダイジェストには天野純のインタビュ記事も3ページあるよ

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学が負傷離脱して、個人的には前田直輝や渓太やイッペイ以上に、誰より天野純に期待している。最近は左サイド学+山中亮輔との3人の好関係で多くのチャンスに絡んでいた。キーマンの学が不在で、天野純に何が出来るのか。より独立した個の打開も必要になるだろう。もっともっと出来る。やらなきゃ

吹田スタジアム。コンコースからスタンド内に入ってしまえば国内屈指の素晴らしい箱

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このスタンドの傾斜、ピッチの近さ。ほぼ全席カバーする屋根。俯瞰厨には非の打ち所なし

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「学の負傷長期離脱は残念では済まされない程のダメージだ。学の気持ちを思うと心が痛い。今はリハビリが上手く進み、少しでも早くピッチに戻ってくることを願うだけだ。この難しい局面を、より一層団結して乗り越えなければいけないと選手たちには伝えた」エリク監督

吹田スタジアムのバクスタアッパー、カテ5大人前売り3000円。ピッチを見下ろし俯瞰する感じでゲーム展開が全部見えてしまう

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「自分たちの戦術、システムにはチームの全員が慣れている。だから(学が離脱しても)基本的なやり方を変えることはない。学のポジションには直輝、イッペイ、渓太、椿の4人のうち誰かが試合に出るだろう」エリク

「直輝とイッペイどちらが出場するか分からない状況は、彼らにとっても良い事ではないか。直輝はコンビネーションで相手を崩すことができ、イッペイはより個人で打開できる。どちらかがスタート、もう一方でクローズする事も考えられる」エリク監督

「CBに関してはスタートはジョンスで行くと決めている。これは戦術的な判断だが、吹田は前からプレッシャをかけてくる。その圧力に対し、より効果的な(足元で持ちつなぐ)プレイを出せるジョンスを選ぶつもりだ」エリク監督

「だが私はミロシュも信頼している。最近の試合ではミスもあったが、それはおそらくメンタル面が影響している。彼はまだ若い選手だが、オーストラリア代表にも選ばれており、W杯出場権を獲得するためのプレッシャもあるだろう」エリク監督

CBは朴正洙がスタメン。ミロシュはベンチに控える。勇蔵さんは今節でのメンバ入りは見送り

「今までも左右両方でのプレイを求められてきた。これからは相手のマークが更に集中するだろう。だが自分としてはその方がいいと思っている。マナブの代わりに誰が出場するか分からないが、自分にマークが集中すればその選手やFWへのマークは薄くなる」マルティノス

――マルティノスは1年目は自由奔放セルフィッシュなキャラに思えたけど、結構あれでチームや仲間のために得意でない守備も頑張れるし、なかなか男気ある選手だよなあ。頼りにしてるよー

「決してポジティブな出来事ではないが、学くんや貢史くんの負傷を1つのキッカケにしたい。一番無念なのは本人たち。皆が思いやる気持ちを持っている。自分たちが前向きな姿勢を見せることで、2人も前進できる」喜田拓也

「サポータの反応を見ても、凄く支えられていると感じるし、考えさせられる。首位との差は開いてしまったが、自分自身の熱は冷めてない。個人的にもACLのピッチに立ちたいし、ああいう場所に行くことでチームが大きくなる。学くんや貢史くんを、そういう舞台に連れて行きたい」喜田拓也

「(今季キャプテンとしての学の姿を)ずっと近くで見てきた。選手1人ひとり人間なので、最初はアジャストに苦労したと思う。時には強く言うことも必要だった。共感できる部分は多かったから、サポートもしやすかった。他にも頼りになる選手はいるので、1人で背負い過ぎずやっていきたい」喜田拓也

――俺はてっきりこの試合から喜田拓也がキャプテンマークを学から引き継ぎ腕に巻くもんだと思って感極まっていたw でも腕章なくても気持ちは変わんないよね。こんなタイミングだからこそ、今こそ喜田と天野純の2人には凄く期待している

「ポジション争いをしている選手がチャンスをモノにしないと、チームが強くなれない。どんな形でも試合に出られるのは自分にとってチャンス。ドリブラが抜けて状況を打開できる選手が減ったので、売りにしている特長を出したい」前田直輝

プロはそれでいい。仲間の怪我でも3番手、4番手の選手にとっては喉から手が出るほど欲しかったチャンス。ならばそのチャンス、モノにしてみろ前田直輝! 求められるのは内容よりも確かな結果、ゴールという名の一発回答

そうか吹田はまだオフィシャルのフラッグ以外、ゲーフラや段幕とか全部NGのままなんだ

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吹田スタメン。アデミウソンもファビオも藤本淳吾も怪我でメンバ外。鈴木椋大もベンチ外。ピッチでの再会ならず

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アウェイ側マリノスゴール裏。GK飯倉と杉本大地のアップが始まってます

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フィールドプレイヤのアップ開始。選手たちはピッチ入場時、全員が「背番号10」のシャツをトレーニングウェアの上に着用していました。気持ちはピッチに、ピッチで戦う選手たちが引き継ぐ。共に戦う

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マリノスゴール裏に掲出される、背番号10のジャイアントジャージ

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鹿島と柏が負けたけど、そんな勝点計算や皮算用よりも目の前の一戦に集中だああああ!

まずこの試合ピッチで強い気持ちを表現する事。結果をだす事。全部そっからだ!

(小椋おめでとう。よくやった)

メインスタンド下では、アップを終えた下平匠がメンバ外のファビオ、アデミウソンと旧交を温め談笑中。下平の卓越した異文化コミュニケーションスキル

吹田だってスタメン紹介で暗転しちゃうよ

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アウェイ吹田戦のビッグフラッグ

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絶対エースをピッチに欠いてリーグ戦は残り7試合。2017シーズンはまだ終わらない。終わらせない。まだ上を目指す。もっと強くなる

アウェイ吹田戦、間もなくキックオフ!

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吹田が思ったよりずっと前からプレスに来る。これを剥がせるか、引っ掛かるかが序盤のキーポイント

松原健はアラート効いた良い入りができてる

10分までは序盤の構図変わらず、シュート0:1

前半15分、松原健が左足を傷めピッチ外へ。コレは厳しい感じか

ピッチ外でスパイク脱ぎ左足首をガッチガチにテーピングした松原健だが、やっぱり復帰は無理。トレーナから×サイン

遠藤渓太がスタンバイ

前半20分、松原健⇒遠藤渓太

右SBはスクランブルだけど、渓太はチャンスだと割り切って開き直れ!

24分経過して、シュートは0:4

セットプレイ数では優勢。天野純中町公祐に期待

28分経過。自陣でのロストご増えている。厳しい。シュート0:5。決定機0:3

前半30分までのビルドは65点。惜しい。ビビらずやれてる。吹田の圧力もずっとは続かない。焦らないこと。前半は我慢

前田直輝は全くスタート向きではない事を再確認。しかしイッペイとマルでは同タイプが両翼になるしなあ

前半0ー0なら御の字。やり過ごせ


前半終了、横浜0ー0吹田。シュート0:6(枠内0:1、エリア内0:3)決定機0:3。CK&FK4:4。吹田の前線からの圧力を剥がし切れず、チャンスはセットプレイのこぼれ球や自陣からのロングカウンタのみ僅か。かなり厳しい前半だが、ゼロで凌げたのは光明

被決定機3も、完全に崩し切られたヤバいヤツは無い。なんとか堪えているし、ボール支配の時間はむしろマリノスが長い。上手く剥がし前に運べてないが

何処をテコ入れすべきかは難しい。後ろを3枚にして、吹田の4ー4ー2ブロックの2をもっと引き付けて剥がし、中盤から前で優位な状況を作るのもリスクあるが1つの手段。朴正洙と今の中澤ならできると思うが――

喜田と前田直輝天野純の3人のビルド&ポゼッション関与が質も量も不足。もっとやんなきゃ。頑張れ

ウーゴがフィニッシュワーク以外で期待できないのは分かっているけど、こういう展開になるとチャンスそのものが生まれない。ターゲットプレイ、ポストプレイや守備もそれなりにやってくれないとジリ貧。やっぱスタータは敬真だよ……

後半途中から投入タイプが2人もピッチに立ってて相手が前から圧力掛けてくると前半まるでゲーム展開が作れないでござるよ! 本当にセットプレイかロングカウンタのワンチャンスに賭けるだけになる

さあ後半。終盤までは我慢ガマン

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セットプレイだよ天野純、今はセットプレイだけだよ天野純

後半4分、マリノスにファーストシュート。天野純のCKに中澤ヘッドは惜しくもバーの上へ。ファーストシュートが最初の決定機

後半6分、カモメの一刺し! コレしかないロングカウンタ、2本目のシュートで先制! 自陣の山中亮輔フィードにマルティノス、丁寧で柔らかなクロスにウーゴ・ヴィエイラ

欲を言えば正直、先制点はもう少し後が良かったw

こっからがベンチワーク含めて難しい

ウーゴはあのシュート、結構簡単じゃないの落ち着いて浮かし決めたなあ。流石リアル・ストライカ

CB2枚+ボランチ2枚で◇菱形を作り、前半より上手く吹田の前線からの圧力を去なしている。喜田がタッチ際に流れるのが肝

後半15分、朴正洙の自陣やらかしを皆でカバー。中町がカット。クロスに喜田が身体を張ったクリア。誇らしい

誰だってミスはするんだよ。それが失点に直結するかは時の運だ

ビビらずつなぐ。その姿勢が大事なんだ

後半は20分までシュート3:0。決定機2:0

そのファウルはいらなかっかな山中亮輔

それ決めてたらヒーローだったな前田直輝

ちゃんとビビらずつなぐ。ファウルをもらって時間を使う。勝利への執着心

勝ちてえなあ

被CK&FKでミスマッチが出るのは今日のメンツ的に仕方ない。できるだけセットプレイは与えない事

喜田とキム・ヨンジャのとこだよな

後半33分、長沢駿のヘッドで同点。クロスのブロックしたこぼれ球がそこにいきますか。1ー1。まだまだ、ここから!

みんなガックリきてんなあ。キツいけど奮い立て!

後半38分、前田直輝⇒イッペイシノヅカ

勝ちてえなあ。今日だけは理屈抜きで勝ちてえ

後半45分、遠藤渓太!

俺、マリノス好きで良かったよ

死守! 絶対に死守よ!

ATは4分

後半47分、ウーゴ⇒扇原貴宏


試合終了、横浜2ー1吹田。トータル決定機5:6。理屈抜きで勝ちたかった試合、圧倒的不利な前半を耐え凌ぎ、つなぐ勇気を失わず、先制し、追い付かれても折れずに最後にもう一度突き放す。誇らしい。マリノス好きで良かったと心から思えた

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私的マンオブザマッチは誰っスかね。多分マルティノスなんじゃねえかなと思うんだけど、もうみんな愛してる全員が最高だ

最後の決勝ゴールを決めるのが遠藤渓太とか、ちょっと出来過ぎじゃないっスかね? そもそもなんであそこにいたんスかね。右SBなのに!!

ウーゴがコネコネしたのも結果オーライw イッペイくんはアシスト1つ消えたけど、このクオリティならこれからいくらでも。前田直輝も頑張れー

サヨナラ吹田スタジアム。また忘れられない試合が1つ増えた。良い劇場だよまた来年

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DAZN ダ・ゾーン@DAZN_JPN

#遠藤渓太 のJ1初ゴールは値千金の勝ち越し弾!!
89分の横浜FMの波状攻撃、最後は遠藤が押し込み、勝ち越しに成功する。

明治安田J1第28節 G大阪×横浜FMhttp://DAZN.com で配信。
#テレビでDAZN

@prompt_fmarinos

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ゲキサカ@gekisaka

「学君を勇気づけられたら」横浜FM19歳が劇的V弾、G大阪に競り勝ち4戦ぶり勝利で4位浮上 https://web.gekisaka.jp/news/detail/?227310-227310-fl

#gekisaka #jleague

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今回は茨木駅行きのシャトルバスを使ってみよう。今宵の宿は新大阪でござる

吹田スタジアムを 21:05に出て、茨木駅行きシャトルバス乗り場の列に到着が21:32。乗車まで約15分待ちとか

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理屈抜きで勝たなきゃ俺たちここから一歩も前に進めねえなあって節目になるような試合が、まあシーズンに1つ2つあったりなかったりしてマリノスはどちらかと言えばそういう試合を善戦しても落として足踏みしちゃう事が多かったんだけど、今日の吹田戦はホントよく勝ち切った。誇らしい

明日は10:00から33節アウェイ仙台戦のチケット発売。四の五の言わず買え! 予定はチケット買ってから親戚殺しても都合をつけろ! 最後まで見届けなきゃこのチームを、マリノス

Jリーグ@J_League

🎦 ゴール動画
🏆 明治安田生命J1リーグ 第28節
🆚 G大阪vs横浜FM
🔢 0-1
⌚️ 51分
⚽️ ウーゴ ヴィエイラ横浜FM
#Jリーグ
その他の動画はこちら👇
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ウーゴたん、エリア内ワンタッチなら無敵なんだけどな☆ 一度でも足元に収めちゃうとダメよね~。アウェイ清水戦くらいでしょ切り返して剥がせたの

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【学が諦めない限り、信じて待っている。齋藤学なら、きっと乗り越える。ただ学の復帰を待つのでなく、底上げをして強くなって迎える事。選手だけじゃない。きっと皆1人ひとりにできる事。 by 蒼井真理】 about 「2017/09/26 齋藤学選手 / 右膝前十字靱帯損傷(全治8ヶ月の見込)」の発表について

f:id:harukazepc:20170419105933p:plain蒼井真理

齋藤学選手 / 右膝前十字靱帯損傷(全治8ヶ月の見込)

学が諦めない限り、信じて待っている。期待なんかしない。絶対にもっと強くなって戻ってくる事、マリノスを強くして勝たせる存在になる事、その先に学の大きな夢も叶える事を信じてる。齋藤学なら、きっと乗り越える

本当に延々と「試され続ける」シーズンだけど極めつけな学の長期離脱。でも、これは学だけでなく、それ以上にマリノスに関わる全ての人たちが試されてる。選手やスタッフだけでなく、フロントや職員やファン・サポータの1人ひとりまで。「もうダメだ今季終了だ」と思うのか、前を向くのか

学のぶんまで俺にできる事は何か考えて、ポジティブな空気を作り出してチームや選手を支える事。それが学の負担を軽くする事にもなる。ただ学の復帰を待つのでなく、底上げをして強くなって迎える事。選手だけじゃない。きっと皆1人ひとりにできる事。試されてる。またもや試されてる!

今季こんなんばっか(困難ばっか)だけど、たぶんコレを皆の力で乗り越えたらマリノス相当強くなると思うんだよね。誰かのせいにしたり、誰かに頼ったりじゃなくて、1人ひとりが本気でマリノスを支える強くする意思を強く持てるようになれば、もっともっと強くなれると。そうなれるか、試されてる

どう考えても本人が一番ショックで辛いのに学がもう次に目を向けて歩き出しているなら、俺らがめそめそと嘆き悲しみ下を向いてる訳にはいかないっしょ。みんなで強くなろう。チームと選手を支えて行こう。もっと強くなろう。選手たちだけじゃなく俺らも、今までの自分たちを超えて行こう

【先制点という枷が重くのしかかる展開。正直言って、巡りあわせを呪うしかないような1日、この大事な時期に起こらなくてもいいのに by いた】 about [2017-J1-27] 横浜 2 v 3 甲府

f:id:harukazepc:20170419104133p:plainいた

巡りあわせが悪い、全てが悪いほうに転がってしまった。

こんな日もある、そう思うしか。

明治安田生命J1リーグ第27節
ヴァンフォーレ甲府 3-2 横浜F・マリノス @ 山梨中銀スタジアム
得点者:
甲府/11'&49'ドゥドゥ 81'pリンス
横浜/53'ウーゴ・ヴィエイラ 90'+5'イッペイ・シノヅカ
試合記録
www.jleague.jp


試合の印象

勝負の綾①「先制点献上」

天野純が身体を張ってボールをキープしようとするところで引き倒されたように見えるもノーファール、イーブンボールを扇原貴宏が滑り込み痛むもノーファール。

中盤中央2枚が置き去りになった中で、ミロシュ・デゲネクのアプローチを物ともせずドゥドゥがキープ、リンスへと繋ぐタイミングで中町公佑がインターセプトを敢行するも及ばず…。

中盤中央3枚のフィルタが完全に消え去った状況で、後手に回るのは必然。リンスに強烈なシュートを許してしまった状況はこうして作られた。

微妙な判定に関して、あれこれ言うつもりはない。判定が正しいと考えれば、天野純扇原貴宏も負けちゃいけないところで負けた、ということに尽きる。そして中町公佑のインターセプトの判断は「軽い」判断だったようにも思える。

このプレーにより、甲府は自信を深めつつ明確なゲームプランに移行する。横浜は疲弊した選手を抱えつつエネルギーを割いてビハインドを取り戻すためにプレーせざる得ない形に。おまけに失点を食い止めようと身を挺してカバーに入った金井貢史が負傷し、プレー続行が不可能となる不運まで重なってしまう。

試合の趨勢に大きな影響を与えた先制点、このハンディは疲弊した横浜にとって決して軽いものではなかった。

勝負の綾②「横浜の武器を封じる甲府の対策」

→柏戦で機能した"Y・M・O"による左サイドを崩すコンビネーション、当然甲府からしても脅威だったはずで、封じるための対策をきっちりと打ってきた。

インナーセンター(小椋祥平)がサイドに流れる天野純を、ウイングバック(小出悠太)が山中亮輔を捕まえ、ストッパー(新里亮)が齋藤学の進路を塞ぐ。それでも足りなければアタッカー陣も降りてくる。フリーマンを作られないように人を掛けて左サイドを封鎖。これがハマった。

本来であれば、ハイサイド齋藤学が一枚二枚剥がし、警戒を集める中でコンビネーションを繰り出せれば、捕まえられていたとしてもズレを生むことは可能だった。しかし、そのキーとなる齋藤学天皇杯4回戦で120分プレーした影響からかキレなく、対面の相手を剥がし、ズレを生み出すに至らず。

崩しのキーとなるべきメインウェポンを封じられたことにより、先制点という枷が重くのしかかる展開となってしまった。

勝負の綾③「ゲームを壊す失点に繋がる致命的ミス」

→幅を取り、相手を崩す意図をもって反撃に転じようとした後半立ち上がり、ウーゴ・ヴィエイラの裏への動き出しから鮮烈なアウトサイドシュートでご挨拶、さあここから!というところで致命的なミス。

ミロシュ・デゲネク、中町公佑、扇原貴宏が左サイドでボールを動かしつつ、楔を入れるタイミングを伺う中で、ミロシュ・デゲネクのワンタッチパスがズレてしまう。そのミスを逃さなかったのはドゥドゥ、前向きにパスをカットすると快足を飛ばして一気にゴール前まで運ばれ、最終的には飯倉大樹の脇を抜くフィニッシュ。これが決まってしまう。

前で受けるべき選手たちがなかなか相手を外せなかったこともある、パスは出し手だけの問題ではない。ただ、ほぼノープレッシャーの状態で後ろ向きのパスをミスするという事象に関しては「やってはいけない類のミス」であるのも事実。恐らく彼自身もわかっているはず。それ以上でもそれ以下でもない。

2日前に120分プレーしたミロシュ・デゲネクとパク・ジョンスのチョイスに置いて柏戦で90分プレーしていたことも考慮し、ミロシュ・デゲネクを起用するもその起用が裏目と出る結果に。このミスの直後、ミロシュ・デゲネクからパク・ジョンスへとスイッチしたのは明らかに懲罰的な形。最終ラインで交代カードを使うリスクを避けるための起用が、自らの首を絞める形となったエリク・モンバエルツにとってみても痛恨のセレクト。完全なる裏目

交代カードの消費、2点のビハインド、更に大きな枷を背負う形となり、本当に苦しい状況に追い込まれてしまった。


結果としては2-3による敗戦。

マルティノスを左に回すセカンドプランからウーゴ・ヴィエイラがリーグ戦9得点目を上げ、リーグ戦初出場となったイッペイ・シノヅカがセットプレーの流れから初得点を決めるなど、意地も示したが結果としては勝ち点を持ち帰るまでは至らなかった。

劇的な水曜日の歓喜の代償を抱えた中での1戦、難しいことは誰もがわかっていた。しかし、そんなことお構いなしに襲い掛かる負の連鎖、それを跳ね返すことは出来なかった。加えて、エース・齋藤学もエデル・リマとのコンタクトの瞬間に膝をひねり途中交代となるなど次の試合以降にも影響が残りそうな事象まで起きてしまった。まさに泣きっ面に蜂。今はただ、齋藤学金井貢史の負傷が軽いものであることを祈るばかり。

正直言って、巡りあわせを呪うしかないような1日、この大事な時期に起こらなくてもいいのに、と神を呪いたくなった。しかし、こんな日ばかりじゃない。諦めるにはまだ早いだろう?積み上げてきたことを振り絞って、もう一度。

今は前を向くしか。

【ビルド&ポゼッションの改善だけでなく、守備の強度と主体性の向上も意識したものであった訳だ。得られた課題に真剣に取り組み、見事に試合で実践して見せた。間違ってない。この取り組みとチャレンジする姿勢を継続しよう by 蒼井真理】 about 備忘録/選手評 of [2017-J1-26] 横浜 1 v 1 柏

f:id:harukazepc:20170419105933p:plain蒼井真理

等々力0ー3完敗から反発する素晴らしき勇気と意思の力。エース齋藤学の今季初ゴールでウノゼロ完遂目前にクリスティアーノの一撃。表と裏の前後半。ホーム柏戦1ー1の備忘録

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手元トータルスタッツ。シュート5:10(枠内2:3、エリア内4:5)決定機4:4。CK&FK5:4。前半の決定機3:0、枠内シュート2:0。後半は決定機1:4、シュート数0:7。分かりやすく前後半で表と裏。1ー1ドローは妥当だが、後半が防戦一方で全てダメだった訳でもない

「非常にインテンシティの高いゲームだった。前半ほぼパーフェクトな良いプレイができた。1ー0で折り返したのはロジカルな結果だが、もう1点取れていたのではないか。後半はボールを奪う部分が前半より難しくなった。カウンタから得点機会もあったが決め切れず、最後に失点してしまった」エリク監督

Q.攻撃が左サイドに偏り過ぎていたのでは?

「右サイドも左と同じぐらい攻撃できれば、もっと良いサッカーができると思う。この質問に関する答えはシンプルだ。左サイドは天野純山中亮輔という2人のレフティが上手く(齋藤学と)トライアングルを形成して機能している」エリク監督

「右サイドも左と同じように攻められれば理想的だが、現状は左サイドのようなトライアングルのバランスを作る事ができてない。もう一つの要因としては、マルティノスが周囲とのコンビネーションを使うよりも、個人のスピードや突破力で前に出て行くタイプの選手だという側面もある」エリク監督

ホーム柏戦 前半のシンプル総括

  • 川崎戦0ー3の反省も踏まえて
  • 攻守に主体的なチャレンジ
  • 勇気あるアグレッシブな姿勢
  • チーム全員の意思の力
  • 且つ左サイドの有機的な連動性
  • 3対2の局面を何度も作り圧倒
  • 先制点だけでなく多くのチャンス
  • 欲を言えばあと1点欲しかった

「前半、前からボールを取りに行けていたのは良かった。柏も『前から来るんだ』とちょっとやりづらそうで、前半はマリノスの時間帯が多かった。後半も崩された訳ではない。決定的なのはFKだけ。あの展開でカウンタに出ていけるチームになれば、2ー0で勝てるようになる」中澤佑二

「前回(8節 日立台0ー2)の完敗イメージはなく『前からいけば柏を相手にここまでできるぞ』というのは見せられたと思う。引いて守るだけでは、サッカーでは難しい局面に陥ってしまう。全員でハードワークして、勝つために疲れることを嫌がらずやれば、ここまで良い戦いができる」中澤佑二

――まず守備ブロック、ゾーンが高く相手のボールホルダに対しアプローチし圧力を掛ける、チャレンジする位置が川崎戦はもちろん過去のリーグ戦に比べても高かった。「リトリート、引いて待ち構え跳ね返す」守備でなく、より主体的に「前に出て奪いに行く」守備。全員の勇気と連動性

2ラインが背後を取られるリスクにビビらず、前の敬真と天野純が中央へのコースを限定、学やマルティノス、ボールサイドのボランチが前に出て(もう一方のボランチはバイタル監視)柏のサイド縦関係2枚を囲み圧力を掛ける。DFラインも勇気を持ち押し上げる(6分までにオフサイド2つ)

個人では前半、扇原の運動量とカバー領域、前に出て寄せ潰す迫力、富樫敬真の限定して終わりでなく「常にプレスバックで挟み込み背後から奪う」意欲と運動量が尋常ではなかった。柏も繋ぐスキルと連携は低いチームではなく、それを圧倒するには数的有利、ハードワークが必要。…その反動は後半に出たが

今週トレーニングのミニゲームや紅白戦で強調した「ハイプレッシャを去なすビルド、素早い攻守の切り替えとハードワーク」はビルド&ポゼッションの改善だけでなく、守備の強度と主体性の向上も意識したものであった訳だ。得られた課題に真剣に取り組み、見事に試合で実践して見せた

「今日は必ず勝たなければならない、という強い気持をもって臨んだ。前半から私たちのパフォーマンスのほうが相手より良かったと思う。それは激しさだったり、精神的な部分。最後のFKで同点にされて本当に残念」朴正洙

戦術やゲームプラン以前の「戦う姿勢、リスクにチャレンジする勇気、球際の気迫、ハードワークを厭わない責任感」中澤や朴正洙が指摘するように、まずその部分で川崎戦0ー3からしっかり反発して、言葉やフリでなくトレーニングから取り組み、ピッチで実践した。素晴らしい

「内容的には良かったが、勝ち切りたかった。川崎戦から切り替えて、今回はいろんな部分で上手くいっていたから、これを続けて次に臨みたい」飯倉大樹

今季リーグ戦、ここまで主体性ある守備をしてブロックを押し上げペースを握ったのは初。ル杯GL広島戦は更にイケイケな前からハメ込み奪う守備をやったが、アレとは相手の繋ぐスキルや完成度も雲泥の差。リーグ戦の痺れる上位対決、川崎戦0ー3の後に、雨の重いピッチでやれた事に意味がある

――左サイドの有機的な連動性。前半9分の先制点のみならず、14分と34分、37分、AT46分にも数的優位を作り出し好形、チャンス構築。柏の修正はハーフタイムまで成らず、やはり前半に2点を取り切り試合を決めたかった…

「相手チームも研究してきて、なかなか後ろのスペースを空けてくれないが、柏は前からプレスに来るので、SBとCBの間がすごく空いていた。そこで自分がパスを出して、叩いての繰り返しが効いたのだと思う」天野純

柏の右SH伊東純也とSB小池純輝に対し、学がタッチ際ハーフウェイ超えて前を向いてボールを持ち対峙。外を山中亮輔が回り追い越し、内側ハーフレーン(相手SBとCBの隙間)を天野純が出入りして、3対2の数的優位を作り出す。前半はこの繰り返しで何度もチャンス構築した

「前半、前と後ろで守備の意思疎通ができず、相手に上手くスペースを使われてしまった。何回か自分たちのサイドから崩されていたし、相手の齋藤選手、天野選手、ヤマに対し、自分とリュウ(右SB小池純輝)という2対3を作られていた。後半は修して、やられる回数は減らせたと思う」伊東純也

「最初は自分達のやりたい守備が出来ず、その時間帯に失点してしまったのは反省したい。前半、相手のペースで試合を始めてしまったことが要因だと思う。J(伊東純也)と自分の右サイドで数的優位を作られた中で、行くのか行かないのか後手を踏んでいた」小池純輝

アウェイ日立台での0ー2完敗では、安直にタッチ際の学に開き預けるだけで有機的なサポート連動が足りなかった。小池純輝は学との1対1に集中し、伊東純也がプレスバックしてサポート。学は一度も打開できなかった

しかしこの前半は、まずチーム全体が「前から前へ」の意識高く押し上げ、ボールを奪う位置や状況も良く、まず学が前を向きボールを持つ状況からして良くなったし、学は自信を持って仕掛けた。その時点で相手は受け身、後手。加えて山中亮輔天野純2人が適切なタイミングでサポートし、数的優位を構築

齋藤学の仕掛ける「俺は抜ける、相手はビビってる」自信と積極性。コレがないと精神的に相手を上回れない。前提として必要なもの。結果が出てない中で、学はこの試合で絞り出した。直近数試合より前を向きボールを受ける位置も頻度も高く、ミスを恐れず何度も縦にゴール方向に仕掛けた

山中亮輔の、学の外側を回り追い越す勢いスピードと絶妙なタイミング。エリク横浜に必要な方向性に合致した補強、チームのストロングであるWHを補完するSBの高い攻撃性、推進力。古巣相手に、自分の選択の正しさと価値を強く示した

天野純の相手SBとCB、ボランチの隙間に入り込むタイミングとポジション取りだけで後手や不自由な二択を強いる、ハーフレーンを出入りし、時に大外を回り受け叩くセンス。前半の柏は天野純を全く捕まえ切れなかった

『左サイド偏重』の指摘は正しいが、エリクの質疑応答の通り、左ではできて右はできてない明白な理由があり、また左を抑えられれば右や中央も必要になり課題ではあるが、柏戦に限れば左サイドだけで十二分に崩しチャンス構築ができていた。崩せるのだから、ある意味偏るのは当然

もちろん左サイド3人のコンビネーションだけでなく、チーム全体が攻守に押し上げてボールを奪う位置と攻めの起点を高くした事、中澤や朴正洙、引いてサポートする扇原や中町を中心に雨の重たいピッチでも柏のプレスにビビらずしっかり繋いだ事も、大きな意味と価値がある

――前半は本当に素晴らしかった。繰り越す課題であった「主体性ある前から奪いに行く守備」「ブロックの押し上げ」に勇気持って取り組み、全員がハードワークとリスクトライを惜しまなかった。左サイドの有機的なコンビネーション、吹っ切れたようなエース齋藤学の果敢な仕掛け。胸が熱い。最高だった

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