蒼井真理
ル杯ホーム三ツ沢 新潟戦4ー1の備忘録を連投。逆転大勝! 賢星と渓太と扇原に
マリノス公式戦初ゴール。
山中亮輔は初出場。
下平匠が10ヶ月振りに復帰。多幸感に満たされた平日夜の三ツ沢劇場 その記憶
手元
トータルスタッツ:シュート17:11(枠内4:4、エリア内6:7)決定機9:4。CK&FK5:6。前半からシュート打ちまくりも枠内はゴールに結実した4本だけ。若さって素晴らしい。最多は賢星の5本。後半新潟の決定機はATのエリア内3連打のみ。逆転後、まずまずゲームコン
トロール「今日は我々が勝利に値する内容だった。ポゼッション率も高くシュートも多く打てた。残念だったのは前半、相手に何度かカウンタを許してしまった事。しかし選手たちは高いインテンシティを発揮してくれた。その姿勢を称えたい。最後まで後押ししてくれたサポータの力にも感謝したい」エリク監督
「何度も言うが、21歳以下の選手を先発させないといけないレギュレーションだから若手を起用している訳ではない。彼らはクオリティを持っているから試合に出ている。カップ戦に起用し実戦を経験させて彼らの力を伸ばしていく事は、個人としてもチームとしても必要だ」エリク監督
「私は普段のトレーニングから彼らを見ており信頼もしているので、今日の賢星や渓太のパフォーマンスは特に驚きではない。今後は山田康太や
椿直起ら2種登録のユース選手も試合で能力を試す機会があるだろう。育成組織も含め一体となり戦うことはクラブの誇りや
アイデンティティにも繋がる」エリク監督
「今日のゲームでもコレクティブな(組織的な連動した)プレイのクオリティが高かった。それによって各個人の力が引き出されたと言えるだろう。その点についても選手たちを称えたい。それにジョンスも忘れてはいけない。彼もまだ22歳と若い選手だ」エリク監督
――結果だけに食い付いた質問をする記者に「いつも見てるからこれ位できるのは知ってるよ。驚きではない」と返すのは、実に「教育者タイプの指導者」エリクらしいコメント。結果は大事だが、常に過程を見ているよと。リーグ戦では「4番目の
外国籍選手」になっている朴正洙への配慮を付け加えるのも
Q.SB起用した遠藤渓太と将来性について
「確かに彼本来のポジションではなかった。もっと前の選手だ。しかし今日の渓太に期待したのはチームのサイドを攻撃的にすること。彼のスピードを生かし、サイドで数的優位を作り、裏に出ていく。その起用意図と期待によく応えてくれた」エリク監督
「右SBの経験が乏しく、前半は特に守備で苦労していた。しかし渓太はメンタルとフィジカル両面に強みがあり、後半は修正してくれたことがゴールにもつながった。彼のような若い選手は複数のポジションをこなす
ポリバレント性も重要になる。それが出場機会と経験を積むことに繋がる」エリク監督
ル杯ホーム新潟戦のチーム総括
・若さと勇気と勢いを前面に
・裏返しの拙さも山盛りながら
・幸運と勢いでプラス面を押し切る
・今日はそれで大正解
・ビビって無難にこじんまりより
・今の自分を押し切って
・勝って反省するコレ理想
・映像使っての反省は
・たくさん時間割いてください
前半18分に先制された時点での決定機数は2:3。序盤から闘志旺盛でガツガツ感は十二分も
リスク管理は拙く、エリクの会見通り被カウンタからのピンチ多数。失い方も悪く、またリスクに備えたポジショニングや距離感、ロスト後の対応も良くなかった。バッタバタ。映像使って要反省
しかし失点直後こそ目に見えてガックリ落ち込んだが、よくここからチーム全体で踏みとどまり反発した。1失点以降は前後半通じて、新潟の決定機は後半ATのエリア内3連打のみ(GK
杉本大地がストップ)
リスク管理が改善したというよりは、若さ勢いで押し切った。攻めの姿勢。今はそれでいい
「前半は風下の中で先制できたが、PKで同点とされた。後半に入ってからも相手にボールをコン
トロールされて、自分たちが狙っていたような形で起点を作れず、セットプレイから逆転されて全体のパワーが落ちてしまった」
三浦文丈 新潟監督
「(後半のプランは)ある程度は前から圧力をかけて、前半
マリノスがやっていたように高い位置でボールを奪いたかったができなかった。相手のボールの動かし方が上手くてボールを奪えず、逆にこちらがプレッシャを掛けられてボールを動かせなかった」
三浦文丈 新潟監督
――エリクが言う程にコレクティブだったとも、
三浦文丈が誉めるほどボールの動かし方がチームとして上手かったとも思わないが、ポゼッション面で言えばアンカに位置した扇原がよく起点になっていたし、ダビと吉尾海夏の引き出す動きと賢いキープ、この3人と左サイドを中心にボールが動いた
特筆すべきは吉尾海夏の働き。パスを引き出し相手陣内に起点を作り、自ら仕掛けるためのアングルを作りつつ、意欲旺盛な左SB
山中亮輔の上がるレーンをタッチ際に確保。中央から流れてくるダビも巧みに使い、左サイドは全くノッキングしなかった。実に賢い受け方、持ち方、ピッチ内の距離感
エリクの「コレクティブだった」という評価、
三浦文丈の「相手のボール回しが上手くて奪えず」の戦評は、半分以上が吉尾海夏への賛辞だと思って構わない(と私は思う)…逆に言えばチーム全体にはあまり完成度やクオリティは感じず、むしろ拙かった。ウーゴ、
前田直輝、賢星も展開関与は全くの不足
新潟のボール回しを制限したプレッシャという面では、序盤からチーム全体で寄せる早さや球際ガツガツ感旺盛で、特に中盤における扇原、賢星、ダビ、海夏の4名の攻⇒守
トランジションとアプローチの速さ激しさは秀逸だった。連動してハメるのは難しいが、個々の頑張り
ただ中盤のプレッシャも「個々の頑張り勢い頼み」で連携は不十分、1つスカされると後は全部ズレる。だからDFラインは大変なんだけど、この4枚も急造。SBはデビュ戦の山中と本職でない渓太。しかしそれら悪条件を差し引いても、CB2枚の対応は少し脆すぎた。もうちっと何とかしてくれよん
ウーゴはPK以外ほとんど仕事できてないしキレも不十分、
前田直輝もまあ柏戦から中3日で急成長するハズもなくチームとゲーム展開から独立した動き、ダビはマジ巧いけど攻の実効性はイマイチ。チーム全体のクオリティも個々も、全部が全部素晴らしかった訳ではない。むしろ課題は山盛りだ
ただ浦和とのリーグ開幕戦と同じで「勝って反省するのが一番」 柏戦0ー2から反発する意味でも、大きな逆転大勝。単純にポジティブなトピックも多かった。総取っ替えでないミックス布陣で結果が出たのも、次のリーグ吹田戦に繋がる。とても意味深い勝利――にして行かないと! という事ですね
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